ワイナリー・ツアー

2006/03/25 - 2006/03/25

朝１０：３０出発。アンマンから４０分くらいで首都アンマンに次ぐ大都市ザルカにあるワイナリーに着く。先ずこの会社の玄関前で記念撮影。ワイナリーはヨルダンに３〜４社あると言う。この会社はそのうちでは大きい方だそうである。でも、オーナー会社で、小さな蔵元と言った風情で、それ程大量生産の会社ではない。隣には兄弟の経営するポテトチップスの会社があり、向かいには（経営者は一族かどうか知らないが）「アムステル」ビールの会社もある。

エリア その他の都市(ヨルダン)

順路は蒸留酒であるアラックを作るポットの並んだ部屋から進む。この写真の左上に見えるのが蒸留ポットの一部である。この様なポットが１０ｹ位並んでいる。

アラックはアニスのフレーバーの入っているアルコール度で３７％くらいの強いリカーでそのアニスは蒸留ポットのそばに麻袋に入れおかれており、ゴマよりもっと細かな粒で、手に取りすりつぶし、匂いを嗅ぎ、味わってみる。もちろん独特なアニスの香りが一杯に漂う。

やがて、ワインつくりの大きな樽や絞り機のある部屋を通り、最終工程のボトル詰めラインに行き着く。

何処でもそうだがこの様なラインは自動化されている。おばさんが３人ラインに張り付いている。それぞれ機械のアシストや目視検査をしている。ラインの最後の箱詰めは男の人、二人がダンボールに６本ずつ詰めて、箱のシールやラベルを行い、輸送トロッコで近くに積み上げていると言った簡単なものである。

最終工程の樽に入ったワインを寝かせている部屋のモザイク絵である。このワイナリーにはいたるところにワインに絡んだ作業風景やバッカス神、ペトラやアムラ城と言った古代遺跡のモザイク絵が壁やビルのそこかしこに描かれている。

いよいよ本命のワインの試飲である。ここのワインのブランドはぱぶさんも折々買う赤の｢ネボ山｣や白の「ジョルダン・バレー」（シャルドネー）と言ったものの他、「プレミアム」（このワイナリーの最高級ワイン）とか「ロゼ」と言ったものを含め８種類くらいｘ赤･白他ロゼ（ピンク）、ブランディーやアラックも含めると２０数種類の銘柄製品を製造しているのだそうである。

ここにヨーロッパの産地・地図マーク付きのワイン案内板があったので参考につけておく。（赤・白別に写真での紹介なので、ボトルの形や銘柄もわかる。）

昼食時はこのツアーの主催者（個人）が準備した寿司やハム、チーズ、サラミと言ったつまみも十分に用意されており、ワインも赤、白、ロゼ、プレミアムと７〜８種類も試飲といっても飲みたいだけ飲ませてくれ、それぞれにお味の薀蓄を傾け、最後にはシャンペーンも２本空けて２時過ぎにお開きとなった！

このお兄さんが今日の工場生産工程と試飲ワインのソムリエを兼ねた案内人。とても気さくでやさしく、ワインもじゃんじゃん開けて皆さんの期待に充分に応えくれた。

このようにカウンターの止まり木に座り、談笑しながらの試飲であった。

別のカウンターの止まり木でもワインの薀蓄も含め、心行くまでワインを楽しんだ。

帰りのバスでは皆さんほろ酔い気分！このワイナリーでは現場ではワインを売ってはいけないそうで残念ながらお土産のワインは買わなかった。しかし、ワイナリーからはちゃんと皆さんのおみやげ用に「プレミアム」と「ネボ山」の２本と２００ｃｃくらいのミニチュアー・ボトルも入った３本入りパッケージを各自に下さった。このツアーの費用１０JDよりワイン代だけで多分１６JD位はするので、収支は大幅プラスとなった！これがアラビック・トリート（おもてなし）と言うことらしい。シュクラン、シュクランである。なお、バスの中で、主催者より希望者にはワインの本数を聞き、後日まとめて少しお安くお届けしてくれるとのことだったので、ぱぶさんももちろん数本申し込みをした。“来週もツアーやらないの？”の質問には“ダメ！”だそう。でも６月過ぎてブドウの収穫期に入るとまたプランするとのことです。皆さんきっと参加しますよね！