2010/12/28 - 2010/12/28
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ベイグラントさん
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愛知県犬山市にある野外民族博物館、リトルワールドへ行ってきました。
リトルワールドは、世界中の特徴的な建造物が広い敷地内に点在している博物館。
現地から本物の建物を移築してきているものもあるし、緻密な研究調査をして細部に至るまで厳密に再現したものもありますが、家一つ見てもその国の思想や気候、手に入る素材、文化、風習などで、こんなに違うものができるんだなぁ、とすごく興味深いです。
それぞれのエリアではその国の特徴的な食事も提供しているから、いろいろな国の食べ物の食べ歩きもできる。
中南米のシュラスコや、アフリカのラクダやダチョウやワニの串焼き、韓国のチヂミやトッポギ、インドのカレーやタンドリーチキン、インドネシアのソトアヤムやナシゴレンなど、どれを食べようか目移りしちゃう豊富な品ぞろえで素晴らしい!
そして、すごくおススメなのは、様々な国の民族衣装が借りられて、その国の雰囲気の中で記念写真を撮ったりして遊べること!
たくさんの種類の衣装が用意されていて、どれを着ようかめっちゃ迷うのが楽しくてしかたない!
白雪姫風の衣装や、イタリアのカーニバルの衣装、南アフリカのンデベレの衣装、インドのサリー、沖縄の琉球舞踊の衣装、ベトナムのアオザイ、中国のチャイナドレス、スペインのフラメンコドレス、ペルーのインディオの衣装、バリのレゴンダンスのコスチューム・・・・・・・・・、もうなんでもあるさ!
コスプレーヤーも、そうでない人も、きっと楽しめる。
建物は、何気なく通り過ぎちゃうと分からない面白い特徴があるものもあるので、是非解説を読んだり、その場にいらっしゃる係員の方などの説明を聞いて、じっくり見て周って欲しい。
「博物館の中では一番好きかも!」の犬山リトルワールドです。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
名古屋のアイドル、ナナちゃんのところのバスターミナルから出ているバスで、1本でリトルワールドまで行けます。
所要時間は1時間ほど。 -
着いたー!
ここがリトルワールド。
海外へ行かずして、観光旅行気分になれます。 -
園内は広い!
歩いても周れますが、こんな周回バスに乗るのも疲れた時には便利。 -
順路どおりに進むと、まずは沖縄・石垣島の家のエリアに進めます。
ここでは、石垣島の石積みの壁で囲われた家があり、その中には琉球舞踊の衣装が揃えられていて、体験着用を楽しめます。 -
沖縄独特の色合いの派手な衣装。
素敵ですね。 -
次は、台湾の農家に来てみました。
-
内部もちゃんと現地の装飾で作られています。
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カラフルな絵の具数種類をいっぺんに付けて、それですらすらとレインボーカラーの絵を書く中国の文化、花文字の先生が居ました。
花文字は、風水の縁起物。
好きな文字、例えば自分の名前などを言うと、それを蝶々、鳳凰、花、朝日、鳥、龍、ハートなど、幸福、成功、財運、良縁、家庭円満、商売繁盛、出世栄達、健康、長寿など開運のシンボルの絵で表現してデザインして書いてくれます。
運気などがアップすると言われているそうです。
ちゅるちゅると鮮やかな手捌きで、鳥や蝶やドラゴンなんかで自分の名前が書かれていくのを見るのがとっても楽しい!!
上手だなぁ! -
お、ここではチャイナドレスや、ベトナムのアオザイなんかが着れるぞ。
でも・・・ -
私はこれ!
楊貴妃をイメージした衣装。
これにしてみます!
すっごい。
全体に繊細な刺繍がビッチリ施されている。 -
冠まで付いて、ゴージャスやわぁ〜♪
似合う、似合うわ!(自画自賛)
背景も台湾風で、いいわ〜。 -
アメリカのインディアンのテントのエリア。
今にもインディアンが出てきそう・・・。 -
ペルーの大農園のお屋敷まで来てみました。
これはその中庭。 -
このお屋敷は巨大。
内部にも豪華な家具が並べられています。 -
建物の一角には、このご家族専用の立派な教会まであって、裕福な暮らしが垣間見れます。
ここでは、なんの衣装にトライしようかな〜????
スペインのフラメンコの衣装や、独特の黒い帽子が特徴のペルーの民族衣装なんかもあるけど・・・・ -
こんな、普段は絶対被れないような超ラブリーな帽子が被りたいから、メキシコのドレスにしよう♪
-
こんなんなりました〜。
鮮やかな色がたくさん使われたレースの衣装。
可愛い(^o^)
この建物は、壁面や床面のタイル装飾がとっても綺麗! -
インドネシアエリアまで来ました。
バリ島の独特な彫刻だらけのお家が再現されています。
一気にバリ島に来た気分! -
あばばばばー!
こんなゴージャスな建物、よく建てたねぇ。 -
こちらは同じインドネシアでも、スマトラ島の家。
この屋根の形が独特!
水稲耕作民トバ・バタックの家だそうです。
同じ国の中でも、エリアが違えは家も様々なんですねぇ。 -
近寄って見ると、建物全体に彫刻があります。
芸術的。 -
次はドイツのエリアに来てみました。
丘の上にちっこい教会が♪ -
外見はシンプルなんだけど、中は天井や壁に天使のフレスコ画が描かれていてとてもゴージャス。
素敵〜〜〜。
覗いてみないともったいないですね〜。 -
最初に来た時、一番感動したのはこのエリア。
バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺の景色を再現してあって、家の外側に美しいフレスコ画がびっしり描かれているのです。 -
ドイツを旅していた時に、あの辺の家並みのこの独特の装飾法にものすごい感動して「なんとか日本にこの職人を連れて帰って、自分の家に絵を描いてほしい」と真面目に考えたくらい好きだったので、これを日本で見れたことが感動でした。
本当に綺麗。
あー、またドイツ行きたいなぁ。 -
それぞれのエリアには、その国の特産品やお土産品などを集めてある充実した売店や名産品を使ったレストランも併設されているので、ちょっとした観光旅行気分です。
ドイツのレストランでは生ビールとソーセージとか、フランスのレストランではガレットとワインとか、現地で食事を楽しんでいるような気持ちになれます。 -
フランスエリアではコレ!
貴族の衣装にトライしてみました!
カワユス〜。
ドレスのクオリティが素晴らしい。
レースひらひら、憧れのスタイル〜。 -
イタリアエリアに行けば、このアルベロベッロのとんがり屋根のお家が迎えてくれます。
これも、一度実際に見てみたいんだけど、なかなかあんなイタリアのかかとの部分まで行くチャンスが無いんで、ここで見れて嬉しかったなぁ。
こんなラブリーなスタイルをよく考えつくものですね。 -
こちらは、世界のいろいろな地域に居る、テントで暮らす人々の家を一堂に集めたエリア。
スゥエーデンのサミーのテント、ケニアのレンディーレのテント、モンゴルのゲル、モロッコのベルベルのテント、アメリカのシャイアンのテントなど、ずらっと並んでいて壮観! -
これはベルベルのテント。
世界のそうとう果てのほうまであちこち行かないとなかなか見れないものが、ここでいっぺんに見れるのはすごく贅沢なことだな〜と思います。 -
これは、モンゴルのゲルの内部の様子。
テントとは言っても、カーペットが敷かれ、いろいろな家具が配置され、立派なものです。
形や、素材なんかもいろいろだし、中もそれぞれ。
他のテントとの比較が楽しい。 -
そしていよいよ、楽しみにしていたあのエリアが来ました!
アフリカのコーナー。
来る前から、これを食べよう!と決めていたメニューがここのレストランにあるのです。
・・・とその前に・・・。
アフリカの家って、こんなに色鮮やかなのもあるんだねぇ。
これは南アフリカのンデベレの家だそうです。
"ン"から始まる言葉があるのが、アフリカの面白いところの一つだなぁ。 -
食べてみたかったもの、それは野生動物の肉の串焼き。
ひとつはラクダ、ひとつはダチョウ、そしてもうひとつはワニ。
うーーーーん、ワイルド!!
どれもまだ一度も食べたことのない素材だったんでめっちゃ楽しみだった。
ワニは鶏肉?
ダチョウはちょっと硬い牛肉?
そしてドキドキのラクダは、全然クセも無くてちょっとボソッとした豚肉?って感じのお肉だった。
全部なかなかのお味でした。
チャレンジャー心を満たされ、大満足。 -
途中には可愛い動物なんかも居たりします。
-
それぞれの地域の楽器や道具など、展示もとても充実しています。
-
これは、ブルキナファソの農耕民族、カッセーナの家。
全体は城壁のように囲まれていて、要塞のようになっています。
外敵の侵入を阻むためだそうです。 -
敷地内にはいくつもの建物が建てられていて、兄弟でシェアして住むそうです。
四角のは男性たちの家、ひょうたん型のはそれぞれの男性に複数いる妻たちの家。
敷地内には他にも穀物庫、作業場、呪術用の塚などが作られています。
兄弟で共同生活か。
呪術が日常に登場する暮らし、面白いですね。 -
次はネパールのエリアへ。
途中にはチベット仏教で、円筒の中に経文を内蔵し、マントラを唱えながら、これを時計まわりに一回まわすと一回経文を読誦したのと同様の功徳を得られるというマニ車があります。
なんという有難い円筒なんでしょう♪
嬉しくなって、クルクル回してみます。 -
そしてこれが、チベット仏教寺院。
見た目はこんなに地味なのですが・・・、 -
内部は、目を見張るほど豪華絢爛!!
壁といい、天井と言い、びっちりと絵画で覆われていて壮観です。 -
すっごい綺麗、すっごい綺麗、すっごい綺麗!!
なに?この中と外のギャップ。
ネパール東部のヒマラヤ山中のタキシンド村のチベット仏教のニンマ派に属する寺院をモデルにしているらしい。
あるブログによると、「車も通らぬ山腹に住むシェルパ族の村へ実際に赴き正確な実測を行い、さらに現地の絵師を招聘してきて、全て手書きによって仏画も再現、完成までに二年は費やした大建築。しかも近年、現地でのその伝統の存続も危ぶまれている」とのこと。
そんなに貴重なものをこの日本で、こんなに近くでじっくり見られることの有難みを実感・・・。 -
ひとつひとつの絵は、六道輪廻という「人間は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という六つの迷界の間を、生まれ変わり死に変わりする」という仏教の思想を絵で表現したものだそう。
細部まで見ていると、不思議だったり、グロテスクだったり、綺麗だったりで、本当におもしろくて小一時間も眺めてしまう。
これなんて、身体中に目が有ったり、顔がたくさんあったり、なんて不思議な絵なんだろう?と思う。 -
これは地獄を描いてあって、閻魔さまに串刺しにされた人間や、大きな釜でグツグツと茹でられている人間や、頭から大きな鋸でガリガリと身体を分解されている人間なんかが描かれていて、「こんな恐ろしい裁きを受けるなら絶対に悪いことはしません!!(T_T)」の気持ちになる(笑)
あーーーーー、見飽きないわーーーーーー。
最高。
この建物、最高。 -
そうなのよ。
ただぼんやり遠目から建物を眺めているだけではもったいない。
細部までじっくり観察してこそ、その凄さが分かるのがこのリトルワールドなのよ。
ドカーンと来るのではない、じんわーり来る面白さなのよ。
これは、超巨大なマニ車。 -
ここではエスニックな感じの小物が充実してたんで、キラキラのビーズでびっちり埋められたカワイイボールペンや、インドのユニークな姿をした神様たちのシールなんか、いろいろお買い上げ♪
お買い物も楽しいわ〜。 -
そして続いては、南インドのケララ州にある村のいろんなカーストの家をモデルにして再現した一区画にある、地主であるナヤール・カーストの家。
一見ごく普通の家なんだけど、中に入るととっても不思議。 -
家のあちこちの壁に、こんな小さな穴が開いている。
これは「悪魔が通る穴」なんだそうだ。
現地では"悪魔が来る方角は決まっている"とされ、しかも"悪魔は直進しかできない"と言われていて、悪魔が来ても、この穴を通ってさらにこの延長線上の全ての壁に開けられている同様の穴を真っ直ぐ通って抜けて出て行ってしまうようにと開けられているのだ。
家にいちいちこんな穴を造る信心深さ・・・。
すごいなぁ。
てか、「悪魔ってこんなに小さいんだ?」と思った。 -
この家は悪魔だけでなく、死にも囚われていて、家の1Fのメインのお部屋の真ん中に、こんな水槽がデデン!と鎮座している。
これが、死体を洗うためだけの場所なのだ。
この他にも、遺体を運び出す時だけ開かれるという立派な扉も付いている。
なんで??
一生で何回かしか使わないようなそんな儀式のためだけに、家のメインの部分をあてるなんて・・・。
「その場所に広いリビング作ろう!」とか、「この立派な扉も、せっかくあるんだから普段も使おう!」とかは思わないんですか?・・・そうですか・・・。
不思議な思想だね。 -
ケララ州の結婚の風習がこれまた変わっていて、夫が妻のもとに通う婚姻の形態、"妻問婚"が行われていたエリアなんだそうだ。
女性は通常家の二階に住み、男性たちは夜な夜なそこへ通うらしい。
一人の女性に複数の男性が通うことも多かったらしく、逆ハーレム状態。
この建物には二階へ昇るための梯子がかかっているけど、その段は一段飛ばしにグラグラになっていて、誰かが登るとガタガタと音が出て来たことが分かるようになっている。
そしてその梯子の上の部分には扉が付いていて、女性はもし気に入らない男性が来たと思ったら、その扉をピシャッと閉じてしまい、受け入れなかったそうだ。
珍しい風習もあるもんですねぇ。
いやーーーーー、めっちゃ面白いわ、この家。
ここに来なければ分からなかったこと、たくさんあるわ。 -
お、入口で見たのとは別のジプニーが走ってきた♪
ジプニーは、フィリピンの交通手段。
なんでド派手なんでしょう! -
お次は、韓国へ。
伝統家屋、韓屋の立派なやつが建てられています。
瓦屋根とかが、やっぱちょっと日本家屋と似てるね。 -
韓屋独特の床暖房、オンドルの仕組みが分かる展示。
ここで薪を燃やしてその煙を床下に循環させるんですね〜。
なるほど〜。 -
ここでは、「先週現地ソウルで厳選して仕入れてきたばかり」というまっさらなチマチョゴリを着させてもらうことに♪
なんてカラフルなんでしょう!
これは全部子供用の衣装。
大人用も沢山あります。
どれもみんなカワイイ!
可愛過ぎる!
一着に選べないーーーー。
悩むーーーーーー。
超悩むーーーーーーーー。
それが楽しーーーーーーーーーーーーーーーい♪ -
そうとう悩んだ挙句に、このお袖の縞模様が気に入ったピンクのチマチョゴリにしました。
ぬほほ。
なんて可憐な衣装なんでしょう♪
可愛過ぎる。 -
お袖にも刺繍が入っていて、本当に綺麗。
民族衣装って、いいですねぇ。
ああ、脱ぎたくない。 -
キムチ鍋やトックのお汁粉、チヂミやピビンバなど、コリアンフードも充実の品揃え。
-
最後には、日本の山形の豪農の家があります。
大きな、藁葺き屋根の懐かしい家です。 -
いくつもいくつもの部屋が繋がっている。
なんて広いお宅なんでしょう。
囲炉裏なんかもあって、いい風情ですねぇ。 -
子供が遊べる公園もあります。
充実の博物館、これですっかり見終わりました。
感心する見どころ満載の、ほんと楽しい博物館。
よくぞ作ってくださった、ぜひまた来たいと思う場所。
地元の人しか知らないのはもったいないので、ここで私設宣伝部長として勝手に広報活動をしてみます。
リトルワールドの皆さん、ありがとうございました!
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