2013/01/09 - 2013/01/09
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FeildIMCさん
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今年3月で退役する日本航空の旅客機、MD-90。
JAS時代に導入され、今はなきマクダネル・ダグラス社の最後の旅客機としてローカル路線で活躍しています。
昨年11月には現在の「鶴丸」塗装機が登場し、今月1月までの期間限定で運航。
自身の思い出の機体でもあるMD-90の乗り納め(かもしれない)をしに、気晴らし旅行をして来ました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
年明け早々、仕事の忙しさから抜け出すため、日帰りでのMD-90搭乗ツアーを決めたのはほとんど勢いと言っても過言ではありません。
ちょうどアメリカン航空のマイレージ期限が切迫していたこともあり、2時間前までの予約が可能という素晴らしいルールのおかげでサクッと往復便を予約しました。
国内のマイレージプログラムは4日までまでと、更に最近は人気でなかなか直前では希望便は取れないこともあり全く使用できない状況です。 -
生憎の曇り空。話題のARASHIジェットが出発。一部の方にはそれはもう人気のようで、展望デッキで撮影していると、周囲を携帯電話に囲まれることもありました。一眼レフを買ってしっかり撮れば良いのに・・・と無粋なことを思ってしまったり。
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正月を過ぎた羽田は閑散期。早朝ですがやはり人は少ない印象。繁忙期では6時台でも驚くべき込み具合の時もあります。この時間にどうやって羽田まで来るんだろうと、いつも疑問に思います。
東京は世界各国の首都の中でも、早朝深夜の空港までのアクセスがかなり悪いと思います。深夜便が可能となった羽田でも、最終列車等に乗って羽田で待つくらいでないとアクセスがなくなってしまう。早朝もどこの路線も5時台が始発。24時間コンビニは少なくて良いから、電車は時間1本でも動いていて欲しい・・・ -
羽田は込むこともなく、定時で出発。R/W34Lで離陸する機体も見かけました。確か時間数本は可能なんだっけ・・・
北日本行きのこの便はR/W34Rを離陸。しばらくは雲の上を飛行。次第に高度を下げ、ベルトサイン点灯直前に地上が見えてきました。 -
三沢空港へはR/W28で着陸。八戸を左側に見ながら到着しました。一面の雪景色で、地面も凍っています。そういえば昨年行った北ドイツの冬もモノクロの世界でした。本当にイメージに色がでてこないほど、白と黒の世界です。他の色は太陽がでないとわからないくらい。
必要な箇所だけしっかり除雪されていました。
展望デッキは雪だらけ。慣れない歩行でガニマタに・・・ -
天候は太陽が少しでる位でしたが、明るさはあり降雨、降雪はなさそうです。
気温は驚く-6℃。首都圏の人間にとっては凍えますが思ったより寒くありません。雪のおかげ?寒風吹きすさぶ冬晴れの東京の方が耐え難い寒さだなと感じました。 -
イチオシ
しばらくすると、予定の到着時刻より早くMDが到着しました。
なんと1機のみの鶴丸塗装。全く予想していなかっただけにラッキー。
一面の雪景色のなか、白い機体が本当によく映えました。
この頃には青空も見え始め、格好の撮影日和となりました。 -
急いで空港に戻りチェックイン。時間まで周辺で撮影です。
金網越しに綺麗に撮影できました。
三沢空港は導入当時から投入されており、前身のMDシリーズがここの顔でした。
年に一度開かれる三沢航空祭でも3本の定期便を間近に撮影することができる稀な機会でした。朝一の東京発、最終の東京行きに乗って日帰りしたこともありました。 -
展望デッキでは雲で陰ってしまいました。よく見るとJALの方々が記念撮影をしています。MD-90はまだほんの少し運航されますが、鶴丸はあと僅か。貴重な機会なのかもしれません。
最終便や、路線廃止、機材変更でなくなってしまう場合、やはり地上スタッフやクルーが記念を残す光景も良く見かけます。いち航空ファンですが、そういう光景を良く見てきました。
飛行機機材の引退もそうですがJASがなくなってしまう時、那覇からJAS便がなくなる最終日、何のセレモニーもなかったけどスタッフが並びながら涙を拭きながら見送るシーンは強く印象に残っています。 -
日陰をもたらした雲
寒気の影響?上層雲が強風でたなびいていました。雪国の冬の貴重な晴れ間だから見られたのかもしれません。 -
搭乗開始。平日のためそれほど乗客は多くはありません。むしろ少ない位。
のんびりして心地よく感じます。
ボーディングブリッジの窓から一枚。 -
三沢空港R/W28を離陸。左旋回で南下します。
眼下の雲の間から、三沢基地へアプローチするF-2支援戦闘機も見られました。 -
途中真っ白な岩手山や、焼石岳、栗駒岳と見られる山々も確認。
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たまたま座ったシートが後部だったので、エンジンも臨むことができました。
リアエンジンの旅客機はCRJなどまだ他にも乗ることはできますが、伝統あるマクダネル・ダグラス製の旅客機はもうこのMD-90が最後です。日本エアシステムの遺産という意味でも、これが本当の最後なんだなという気持ちが強いです。 -
塗装は鶴丸のJAL仕様でも、機内はまだJASの雰囲気。以前のクロサワ塗装機の搭乗したことがある方には分かるかもしれませんが、シートはその当時のままです。
MD-90は世界の巨匠黒澤明監督の7種類のデザインと、JAS考案のものを含めた8種類のカラーリングを纏った16機が活躍し、その後JASの統合によりJALアーク塗装に変更。JALの効率化推進により2013年3月に引退が決定しています。 -
今の時代のシートよりはやや大きめに感じます。
ファーストクラスやスーパーシートなどの上位クラスと比べると、どれも一緒でしょう。ただ現在の技術で丈夫で軽く、機能的で広く使えるような印象を持たせるシートに比べると古臭さは否めません。
それでも十分です。 -
ほぼ最後尾になると、翼とエンジンが一画面に写せるんですね。
エンジンの回転数が目で確認できるのはビックリ。なかなか空いてないと席の移動もできないので大変よい機会でした。
眼下に見られるのは宮城県大崎周辺でしょうか。 -
仙台市内も雪で真っ白です。
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CAの方もMD-90の引退には寂しさを感じているようで、JASの機体がなくなってしまうことが残念と話していました。
短時間でしたがMD談義を。
写真をお願いしたりしましたが、「翼の機番と一緒に撮られますか?」と!
うーんマニア心を分かっていらっしゃる・・・と唸りましたが、恥ずかしいので「いえ・・・」と。 -
機体の姿勢の変化でフワッと浮くような感じも受けました。高度変更か、トリムによるピッチングのモーメントの変化だと思うのですがリアエンジン特有なのかな・・・と。
他の旅客機では翼下のツインエンジンが多いので、なかなかこのような機体姿勢を体で感じることがないので、面白い体験でした。 -
ウインドウのひさしに残った「McDonnell Douglas」の文字
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搭乗のしおりも鶴丸塗装でした。
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羽田に到着。
MD-90はクロサワ塗装で導入された新型機でしたが、自分の航空ファンのきっかけとも言える機体でした。当時、ANAはマリンジャンボ、JALではディズニーを描いたドリームエキスプレスと話題が目白押し。インパクトのある派手な塗装が次々に登場していました。新型機も同様、B777に代表する様々な機体も導入。そんな中、日本企業も関係している新世代エンジンV2500を使用したMDはJASの新しい顔として、既存のMDシリーズの最新型として登場しました。
そのデザイン性の高さとシルエットに強く惹かれ、羽田では見る機会の少なかった小型機のMD-90に乗ることが当時の小さな夢でもありました。 -
当時羽田空港ではJAL、ANA共にジャンボ機が主流で、小型機はほんの少ししか見ることはできず、ローカル路線で活躍するB737やMDシリーズは自身にとって貴重で見たい機種でした。そんな中、JASの羽田-伊丹の朝一便にMDシリーズが投入され、MD-90も就航。何とか小遣いをため夏休みに撮影に向かった事は良い思い出です。
高価な一眼レフも持っておらず、コンパクトカメラにフィルムを装てんしながら、24枚もしくは36枚ずつ丁寧に撮影していました。
沖止めの機体に胸を膨らませながら向かったバスが止まったのはMD-90の1号機の隣。なんとこの日に限ってシップチェンジ。MD-87になってしまったのでした。この日以来、MD-90に搭乗できたのは数年後の事です。 -
この頃からJASのファンとなり、航空関係の職に就くことを夢にしていましたが、まあ何とかそれに近いようなことをしているのは幸せなことです。
様々な職業がある中で、やはり夢を与える、夢のある仕事は良いもんだと、最近になって思うようになりました。 -
オープンスポットでの到着。
最後にCAさんが、外でも撮影できますね。良かったですねとのお言葉。
うーんマニア(ファン)が多いのか、良いアドバイスも頂きました。 -
視程が若干悪かったので、夕日が丸く見えました。
もっとこの機の撮影ができたら良かったのですが、もう残された時間は長くはありません。 -
鶴丸の1機も良いですが、やはりクロサワ塗装をもっと見ておきたかった。
そんな気持ちも少なくはないでしょう。 -
イチオシ
到着ロビーから、作業中のMDを臨むことができました。
短いフライトでしたが、もしかするとMD-90に搭乗できるのはこれで最後かも。という気持ちもある中で、良い旅行となりました。
偶然にも鶴丸のMDとなり、これは引退まで数日しかない中で大変幸運でした。
この機体以外の3月までのフライトを、もう少し見ていければと思います。
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