2004/03 - 2004/03
244位(同エリア340件中)
漣さん
産業革命発祥の地として名高い峡谷。世界で最も有名な鉄の橋が一本架かる。橋の名をとってこう呼ばれる、アイアンブリッジ峡谷。
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コークスによる製鉄法を考え出した青年実業家エイブラハム=ダービー1世は他の理想主義の実業家とは一味違う。
朝早くから夜遅くまで只管続く労働。毎日が極限への挑戦。 -
峡谷の中心にかかる鉄橋。産業史の聖地アイアンブリッジ。ちなみに1950年までは通行料が徴収されていた。そのための番小屋は現在では観光案内所になっている。
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橋の入り口にて見つけた世界遺産の碑。産業時代をリードした大英帝国の礎を築いたアイアンブリッジ峡谷は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()コールブルックデイルの溶鉱炉は1709年にコークスによる製鉄法を発見したエイブラハム=ダービー1世の創造的な業績を不朽のものとしている。
その製法とトーマス=ファーノス=プリチャードの製図に基づいてエイブラハム=ダービー3世により1779年に建てられた世界初の鉄製の橋であるアイアンブリッジは人類の創造性の才能の傑作である。
()コールブルックデイルの溶鉱炉とアイアンブリッジは技術と建築の発展に重大な影響を与えた。
()アイアンブリッジ峡谷は近代の産業地域の発展の魅力的な概略を示している。
採掘地区・変化を示す遺構・製造工場・労働者居住区・輸送網は良好に保存され、教育的潜在性が非常に高い首尾一貫した集合体を作り上げている。
()毎年30万人の訪問客に門戸を開くアイアンブリッジ峡谷は18世紀の産業革命の世界に知られた象徴の1つである。
※ユネスコのHPに記載されてるものの私訳です。 -
「世界の工場」の影に見え隠れする労働者の影。朝6時から11時間も続く長時間労働、低賃金、家族が暮らすには狭すぎる家屋・・・。
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セヴァーン川のほとりに突然現れる特徴的なボトル窯を備えた建物コールポート・チャイナ博物館。18世紀に設立され以後200年近く大英帝国の上流階級の食卓を飾り続けた陶磁器がここで次々に生み出された。
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コールポート・チャイナ博物館から北上し少し歩くと当時の生活様式を再現したアミューズメントパーク、ヴィクトリアン・タウンがある。
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街並みや製鉄所などが正確に再現され、往時の時間を体験することが出来る。ここに訪れた時にはもう閉館の時間だったが何とか粘ってみると入場させてもらえた。しかもロハで。
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ヴィクトリアン・タウンは遠足の小学生軍団で溢れかえっていた。ニューラナークでもみかけたがイギリスは小学生時代から産業遺産に親しんでいるようである。現在では「世界の工場」の地位は中国に取られてしまったとはいえ、かつての威光をこの狭小な渓谷は今も伝えている。
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言われなければ気付かない。こんな辺鄙な村で産業史が一大転機を迎えたことを。案外、時代が変わるのは巨大な王国ではなくこんな所からなのかも知れない。
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