2025/09/25 - 2025/09/26
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Fidelioさん
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この旅行記スケジュールを元に
今日の日本の交通網の発展さと言えば、世界トップレベルであることは、もはやいうまでもありません。
電車やバスはおおむね定刻通りに発着し、行きたいところに気軽に、そして確実に行かれるため、大変便利なものです。
これまでの日本人の「移動」の歴史を紐解いていきますと、当然のことながら機械がなかった時代は、もっぱら足が人々の移動手段でありました。
例えば、一般人から江戸から東海道を進んで大坂まで行く場合、道中の宿場町で泊まりながら平均で12~15日かかったと言われます。
しかし、ただ歩いて進めばいいというものではなく、箱根の山・関所を超え、大井川では川越人足に肩車(かたくま)や籠で対岸まで連れてってもらう必要があるなど、数々の難所があったため大変困難を極めました。
今では東京=新大阪間はのぞみで2時間少々でたどり着けることを考えると、想像を超える苦労があったのでしょうね。
やがて江戸幕府が終焉し明治新政府が誕生した後の1872年、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開業。その後全国に鉄道網が広がり、市井の人々の旅の手段は「足」から「鉄道」へと変わりました。
時は流れ1970~80年以降の昭和後期、鉄道業界では、ブルートレイン黄金期と呼ばれる時代を迎えます。すなわち、寝台列車の発達です。
ディーゼル機関車が青い客車を引っ張り日本全国の都市を結び、寝台はもちろん、冷暖房や食堂車まで完備されたその充実ぶりは「走るホテル」と呼ばれ、いつしか旅人の憧れの存在となりました。
1964年に東海道新幹線こそ開通したものの、日本全国を駆け巡るブルートレインは、長距離移動手段として不動の地位を築きました。
(私が生まれるずっと前の時代ですので、人生の先輩であるトラベラーの皆様の方がずっとよくご存じかと思います!)
しかしながら、平成に入ると新幹線や航空機が進歩し、かつ価格帯でも鉄道に勝るようになってきたため、寝台列車は衰退の一途を辿りました。あさかぜ、さくら、銀河、富士、はやぶさ、あけぼの…。ちょうど私が中学生だった頃、毎年のダイヤ改正で次々と姿を消していったことはよく覚えています。
そして2015年。上野→札幌、大阪→札幌を結んでいた北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレスがついに引退したことで、かつて人々の憧れの存在であったブルートレインは完全に姿を消しました…。
そんな中、今でも定期運行で走り続けている寝台列車があります。
1998年に誕生した、サンライズ出雲・瀬戸号です。
東京駅を出発した後は東海道線をひた走り、岡山駅で分離、出雲号は伯備線経由で出雲市へ、瀬戸号は瀬戸大橋を渡り高松へ向かいます。
寝台列車が姿を消していく中で、「サンライズも無くなってしまうのではないか…?」と懸念はされていました。
しかし、唯一の定期運行の寝台列車となったことでその価値が見直され、今では切符が入手困難になるほどの超人気列車として名を馳せるようになりました。寝台列車ならではの旅情を味わう機会が残り、鉄道ファンは歓喜したことでしょう。
当然私もこう思ったわけですよ。
「乗るしかねえ…」
今回の旅行記では、2025年の私の夏休みの旅行においてさまざまな列車に乗った時の模様を、鉄道のみをメインに!取り上げたいと思います。
2025年9月25日(木)の夜、私は東京駅へと足を向けました・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
-
みなさんこんばんは。
今日はワクワクして仕事どころではなく、定時になったら即帰宅⇒東京駅へやってきたFidelioです。
だってサンライズの個室が取れたんだもん。もう嬉しくて(笑)
今回は鉄道乗りまくり旅なわけですが、
1・2日目:東京→岡山→出雲市→津和野
2日目:津和野→新山口→徳山
3日目:徳山→東京
という旅程となっております。
まず先陣を切るのは、冒頭でも申し上げましたように現在唯一の定期運行の寝台特急であるサンライズ出雲・瀬戸号です。
首都圏近郊の行先が並ぶ電光掲示板で、ひと際「出雲市」の表示が目立ちます。 -
あ、今回乗るのはサンライズ瀬戸号の方です。
ちょうど乗車1か月前の10時にJR西日本のe5489からネット予約したのですが、ちょいとクレカの設定をミスって、慌ててクレカ情報を入力している間に出雲の方がSOLD OUTしてしまったわけ(笑)
そんでなんとか瀬戸号の方で東京→岡山の方を抑えられたというわけです。
サンライズ出雲・瀬戸号は途中岡山で分離、瀬戸号は高松へ、出雲号は出雲市へ向かいます。
僕は岡山で特急やくもに乗り換え、出雲市へ向かいます。
乗車前に東京駅で社内で食べるおやつを調達するのと、じっくり写真撮影をするために超早めに来ましたのよ。 -
東京駅構内のグランスタで買い出しを終え、サンライズを待機!
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これが寝台特急券ですね。
実は出雲も瀬戸も学生時代に乗ったことはあるのですが、その時はノビノビ座席という指定席券のみで乗れる安めの席でした。寝具はなくタオルケットがあるのみで、カーペットに直寝したら翌朝背中がめちゃくちゃ痛くなった記憶が…(´;ω;`)
でも楽しかったですけどね。
今回はB寝台ソロを取れました。念願の個室です! -
さあそんなうちに、21時20分ごろ、いよいよサンライズ出雲・瀬戸号が東京駅9番線ホームに滑り込んできました。
(写真を撮っているがばっかりに、通行人の方、頭をかがめてお気を使わせてしまって申し訳ないです!) -
ご尊顔を拝みます!
カモン!! -
お~来ましたね。
個室の暖色系のあたたかい照明が特別感を演出しています。 -
これが僕が乗る3号車・B寝台ソロです。
ソロはモーター車のため、車両構造上活用できるスペースが限られており、他のグレードと比べると料金は安い代わりに幅は狭いことで有名です。
1階だと振動が伝わりやすいと言われていますが、今日の席は2階なので多少は軽減されるでしょうか。
いやそんなのどうでもいい。とにかくサンライズに乗れることが喜びなんだ! -
3号車扉。
はやく開かないかなぁ(;・∀・) -
もう同じアングルだろうが構わん。発車時刻までは写真撮影会なのでバシャバシャ撮りまくります。
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SUNRISE EXPRESSのロゴ。かっちょいいですね。
「さわやかな朝、新しい一日のはじまり」というとても素敵なイメージのもと命名されたこのサンライズ出雲・瀬戸号は、夜行列車のイメージである「夜」とは対照的な「朝」をコンセプトにしていると言ってもいいでしょう。 -
こちらが先頭車両。
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型式はJR西日本の285系電車と言いまして、1998年に運行が開始されました。
内装はミサワホームが設計担当をしており、限られたスペースながらも温もりのある客室が特徴となっています。
航空機や高速バスの台頭によって夜行列車は次々と姿を消していきましたが、唯一残り続けているのがこのサンライズ号。しかもすごいのが近年ますますその人気を博しているということ。
JR各社も、鉄道を移動手段だけでなく、乗車そのものに価値を見出す観光列車も次々と導入しています。その機運の中で再びサンライズに注目が集まり、今となっては以前よりも切符の入手が困難な人気列車へと名を馳せるようになりました。
また、サンライズ人気を押し上げた要因の一つとして挙げられているのが、鉄道系ユーチューバーによる発信という説もあるんだとか。
今ではYoutubeをはじめとするSNSが世の中に大きく影響を与える時代なので、サンライズも幸運にもこの波に乗ることができた、とも言えるのでしょうか。東京駅 駅
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扉が開き、いよいよ乗車!
左右に個室があるので通路は狭いですが、これがいいんだよこれが。 -
そしてここが僕が乗る(泊まる)個室のソロ。
部屋の扉を開けるともう目の前にはベッドで狭い階段をちょいと上がります。
部屋の扉は暗証番号付きで、自分で設定できます。 -
枕元。
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ハンガーが1つあるので上着はここにかけられます。
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この天井との間にあるわずかな隙間が荷物置きスペースですね。
スーツケースやリュックが1個収まるかくらいの広さです。 -
で、休む時はこんな感じの態勢になります。
サンライズエクスプレスにはいくつか個室のグレードがありますが、その中でもソロが一番コンパクトです。ベッド幅が狭いのがお分かりかと思いますが、実際寝っ転がってみるとこれで十分十分。
寝返りも打てますし、秘密基地感満載で楽しいですね。
でもハーランドくらいの体格の人にはキチキチでしょうなぁ。
みんなW杯見た? -
紙コップが常備されています。
歯磨き時にお口グジュグジュペッするのに最適です。
ありがたし -
照明をコントロールするボタン
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階下を見下ろすとこんな感じ。
もうすぐ横が階段です。 -
サンライズにはラウンジがあります。
こうして車窓を眺めながら遅めのご飯を食べたり、晩酌をしたり…。
入れ替わり立ち代わりでいろいろな人が思い思いの時間を過ごすのでしょう。 -
そうそう、サンライズにはシャワー室が備わっていまして。
利用にはシャワーカード(330円、現金のみ)が必要なんですが、どうやら1編成20枚程度しか買えないらしく、シャワー室のある3・10号車の乗車口には東京駅での乗車が始まる前からズラッと人が並ぶほどです。ひょえー
僕は今回は翌日出雲市に着いたら駅前の温泉に浸かる予定ですのでシャワー室は利用しませんので高みの見物。 -
お手洗いですね。
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出発前の車内探索を終え、自分の部屋に戻ります。
夜のおやつターイム!
グランスタでさまよいながらゲットしたチョコクッキーチップのティラミスプリンと東京ばな奈クッキー。
なんとなく味被ってね(笑)? -
なんか貴重品とかいろいろ置くとホテルの部屋みたいですね。
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隣には上野東京ラインの土浦行き普通電車。仕事帰りの人たちが多く乗っていて、こうして寝台で足を延ばしていると、まさに日常と非日常が隣り合わせでいることを強く感じます。
ご乗車の皆様、高いところから失礼いたします。(なんだか優越感) -
21時50分。サンライズ出雲・瀬戸号はいよいよ目的地である出雲市、高松を目指して静かに出発します。
これです。非日常が動き出すこの瞬間。この冒険が始まることへのワクワク感。これが本当にたまりません。かつて富士や北斗星でも味わったあの瞬間が一瞬にして記憶の脳裏に呼び起されました。
東京駅丸の内駅舎とKITTE丸の内、その裏の丸ビルの灯りがただの照明ではない、何か特別感を伴って夜汽車の旅に彩りを添えているような気がします。 -
じゃ、行ってくるでの!!
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東海道線をひた走り、西へ西へ。
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浴衣も備え付け。
寝るときはこれを着てリラックスしましょう。 -
あ、まだ有楽町(笑)
まだまだ行きますよ~ -
室内灯を消すとこんな感じ。
視覚的な情報がシャットアウトされ、電車の走る音と空調の音だけが鳴り響きます。 -
走り出して間もなく、車内検札があります。
車掌さんがノックをしてドアを開け、横になったまま(失礼)切符を差し出し検札をしてもらいます。 -
横浜駅
横浜駅 駅
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再び車内散策へ。
ソロよりも格上のシングルデラックス(だったかな?)の車両へ。
この狭い廊下がいかにも寝台客車ですよー感がありますよね。 -
少し階段を上ると、シングルデラックスの部屋がある…と思われます。はい。
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東京駅発車直後はラウンジも賑わっていましたが、横浜を出てしまうと閑散としています。
ここでご飯食べるのもいいですが、食べるには時間遅くない?
・・・とも思いましたけど、「サンライズのラウンジでご飯を食べる!」という経験もここでしかできないですね。 -
浴衣に着替え、歯を磨きました!
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部屋に戻り、消灯。
スマホでyoutubeの音楽を再生しながらイヤホンで聴きます。
なんとなーく、「夜」をテーマにした曲や、ちょっと黄昏たくなるような曲を聴いたり。 -
昔は、割と毎年のように夜行列車や夜行バスに乗ったりしてましたけどね。いつしか遠距離に行くときは飛行機や新幹線でブイブイ言わせるようになりました。
ブルートレインをはじめとする夜行列車も時の流れで姿を消していったわけですが、まさに僕も時の流れで移動手段を変えていった当事者の1人であったんだなと、こうして車窓に流れゆく寝静まった景色を眺めながらそう感じました。 -
だからこそ、この瞬間がとても懐かしく、とても楽しい。
まだ足を踏み入れたことのない、自分にとって未開の土地に向けて、
「今どの辺なのかな?明日はどんな1日になるのかな?」
と心静かにワクワクしていた、自らの青春時代が戻ってきたようです。 -
浜松駅。
熱海を過ぎると、深夜帯に停車する駅に接近しても到着アナウンスは流れません。
そのため、該当駅で降りる人は頃合いを見計らってスマホのアラームをかけるか、腹時計で目覚めるしかありません。浜松駅 駅
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ここは…どこだっけね(笑)
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正直寝るのはもったいないですけど、明日も1日行動するのでしっかり体を休めましょう。
今どの辺なのかな?明日はどんな1日になるのかな? -
・・・というわけでね、おひさまが昇ってきました。
結局ワクワクしっぱなしで十分に寝れなかったぞい(笑)
Maybe,ここは三宮過ぎたあたり。自信はない。 -
若干曇ってはいますがすっかり日は登りました。
みなさん、おはようございます!!
楽しかった夜汽車の旅もあっという間、いよいよ下車駅である岡山駅が近づいてきました。 -
6時27分、サンライズ出雲・瀬戸号は乗客たちの各々の夜汽車の思い出を残し、岡山駅へ到着。
9時間弱のあっという間のひとときでした。 -
サンライズ出雲・瀬戸号はここ岡山駅で分離。
瀬戸号は瀬戸大橋を渡って高松へ、出雲号は伯備線を経由して出雲市駅へ向かいます。 -
これが岡山三大名物の1つ、・サンライズ出雲・瀬戸の分離作業です。
岡山名物といえば、デミかつ・ままかり寿司がありますが、サンライズ出雲・瀬戸の分離作業はこれに肩を並べる三大名物なのです。
(嘘をつくなあぁぁぁぁぁぁぁ!!)岡山駅 駅
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作業員の方が手際よく分離作業を進めます。
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分離作業が終わりました。
連結部の扉が閉じ、発車準備に入ります。 -
「サンライズ瀬戸号は間もなく発車いたします。瀬戸号のお客様はお乗り遅れのないようご注意ください。」
という構内アナウンスが流れ、瀬戸号の乗客と思われる人たちが足早に車内へと戻っていきます。
乗り遅れたらてぇへんでぃ! -
ま、そんな僕は岡山から先は乗りませんので、ここで堂々とお見送り。
-
サンライズよ、素敵な夜汽車の旅をどうもありがとう!
夜行列車の風情の価値を再確認させてくれる、とても充実した一夜でした。
またそのうち乗りに行きたいな。
今回のサンライズの旅は終幕しましたが、Fidelioの乗り鉄旅はまだまだこれから!
⇒【第2幕:スーパーやくも&スーパーおき編】
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