2026/03/19 - 2026/03/23
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watermelonさん
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昨年に続き、今年の春も世界遺産を巡る旅へ。
行き先に選んだのは、以前から一度訪れてみたかったカンボジアだった。
春休みを利用した3泊5日の短い旅。
限られた日程でも行きやすく、遺跡観光に最適な乾季でもある3月を選びました。
そして旅の日程を調べる中で知ったのが、春分の頃のアンコールワット。
この時期には、中央塔の真上から朝日が昇る特別な瞬間を見ることができるという。
壮大なアンコールワット、巨大な顔が並ぶアンコールトム、密林に包まれたタ・プローム遺跡。
さらに今回は、「天空の城ラピュタ」の世界のようとも言われるベンメリア遺跡や、2023年に世界遺産登録されたコーケー遺跡群まで足を延ばした。
歴史、祈り、自然、そして人々の暮らし。
短い旅の中に、想像以上に濃密な時間が詰まっていた。
春分の光に導かれるようにして始まった、カンボジア3泊5日の旅の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【1日目】 成田からシェムリアップへ
今回は特に大きなトラブルもなく、順調なスタートにまずはひと安心です。
出国後はラウンジで朝食タイム。
……と言いつつ、すっかり食べることに夢中で、ラウンジの写真を撮り忘れてしまいました。
ラウンジの窓からは、これから乗るベトナム航空の機体が見えています。
今回はホーチミン経由でシェムリアップへ向かいます。 -
ホーチミンでの乗り継ぎは、案内表示に従って進むだけなので、比較的スムーズに移動できます。
ただし、途中で再度手荷物検査があります。成田空港で購入した飲み物などは持ち込めない場合があるので注意が必要です。
乗り継ぎ時間は約2時間半。時間に余裕があったのでラウンジへ向かいました。 -
利用したのはホーチミン空港でプライオリティ・パスが利用できるラウンジです。搭乗ゲートエリアのかなり端の方にあり、思ったより歩きます。
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食事も充実しており、温かい料理が用意されています。特にベトナムらしくフォーがいただけるのがうれしいところ。
カンボジア到着前に少しだけベトナム気分を味わいながら、次のフライトまでの時間をのんびり過ごしました。 -
ホーチミンからシェムリアップまでは約1時間のフライト。
夕方17時30分、無事にシェムリアップへ到着しました。 -
到着後は事前に予約していた送迎サービスのドライバーさんと無事に合流。名前を書いたボードを持って待っていてくれたので安心しました。
新しいシェムリアップ・アンコール国際空港は市街地からかなり離れているため、ホテルまでは車で約1時間ほど。 -
今回3連泊するホテルは「Mony Reach Angkor Hotel」。
シェムリアップ中心部にあり、パブストリートやオールドマーケットにも徒歩圏内という便利な立地です。 -
家族3人での旅行だったため、今回はトリプルルームを予約しました。部屋は想像していたよりも広く、スーツケースを広げても十分な余裕があります。室内も清潔感があり、長時間の移動で疲れた体をゆっくり休めることができそうです。
ホテルにチェックインした頃にはすっかり日も暮れていました。 -
初日の夕食に選んだのは、ホテルから徒歩圏内にある「Golden Pumpkin Restaurant」。口コミの評価も高く、カンボジア料理を気軽に楽しめる人気店です。
写真は後日、行った時のものです。 -
まずいただいたのは、お店の名前にもなっている名物のパンプキンスープ。優しい甘さのかぼちゃとココナッツミルクがよく合い美味しかったです。
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こちらはカンボジアを代表する料理のひとつ「フィッシュアモック」。魚をココナッツミルクや香辛料とともに蒸し上げた料理で、バナナの葉に包まれた見た目も印象的でした。辛さは控えめで、日本人にも食べやすい味付けです。
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もう一品は「ビーフ・ロックラック」。やわらかい牛肉と野菜を炒めたカンボジアの定番料理で、半熟の目玉焼きとの相性も抜群。
初めてのカンボジア料理でしたが、どれも食べやすく、とても美味しくいただけました。
こうしてカンボジア最初の夜は、美味しい食事とともにゆっくりと過ぎていきました。明日はいよいよアンコールワットをはじめとする遺跡群の観光です。 -
【2日目】 春分の日のアンコールワットへ
この日は今回の旅の最大の目的とも言える日。
アンコールワットの朝日を見るため、まだ真っ暗な朝5時にホテルを出発しました。
本日は車と日本語ガイド付きのチャーター観光です。今回お世話になったのは「アンコールワット ワンダフルガイドツアー」さん。予約はメールで行いましたが、日本語で問題なくやり取りでき、対応もとても丁寧でした。 -
シェムリアップ市内からアンコールワットまではそれほど遠くなく、車は静かな街を抜けて遺跡へ向かいます。
アンコールワットへは参道を歩いて向かいます。
到着した時間はまだ真っ暗。周囲には多くの観光客が歩いていますが、足元はほとんど見えません。
スマートフォンのライトでも大丈夫かもしれませんが、私は事前に100円ショップで購入した小型の懐中電灯を持参しました。実際に使ってみると足元を照らすのにとても便利で、これから訪れる方にはおすすめです。 -
今回はアンコールパスを事前にインターネットで購入していたため、チケット売り場には立ち寄らず、そのまま観賞エリアへ向かいました。
池の前に到着すると、すでに大勢の人が場所を確保して夜明けを待っています。
最初はシルエットしか見えなかったアンコールワットも、空が少しずつ明るくなるにつれてその姿を現していきます。 -
漆黒の闇の中から、ゆっくりと浮かび上がる巨大な寺院。
ただ、到着してすぐに朝日が見えるわけではありません。日の出の時間までかなり待つことになります。また、天候によっては雲に隠れて太陽が見えない日もあるそうです。 -
そして、待ち続けていた瞬間が訪れました。
空が徐々に明るくなり始めた頃、太陽が姿を現します。
春分の日なので、てっきり最初から中央塔の真上に昇るものだと思っていました。しかし実際には、太陽は塔の少し横から顔を出しました。
「あれ?少しずれている?」 -
そう思いながら見守っていると、太陽はゆっくりと高度を上げながら中央塔へ近づいていきます。
そして次第に塔と重なり、まるでアンコールワットの中心から太陽が昇っているかのような光景になりました。
古代の人々が春分の日に合わせて設計したといわれる理由を、目の前で実感した瞬間です。
周囲を見渡すと、すでに大勢の観光客でいっぱい。 -
池の周辺や参道には世界中から集まった人々が並び、それぞれがカメラやスマートフォンを空へ向けていました。
それでも不思議と騒がしい雰囲気はなく、多くの人が静かにこの特別な朝日を見守っていました。
早朝5時の出発は少し大変でしたが、この景色を見た瞬間に眠気は完全に吹き飛びました。 -
春分の日の特別な朝日を堪能した後は、一度ホテルへ戻って朝食です。
今回宿泊したMony Reach Angkor Hotelは朝食付きプラン。ビュッフェではなくアラカルト形式で、10種類ほどのメニューの中から好きなものを選ぶことができます。 -
エッグベネディクトを選択。半熟卵とソースの組み合わせが朝食らしい一品です。
さらにフルーツも付いており、マンゴー、スイカ、ドラゴンフルーツなど南国らしい果物を楽しむことができました。 -
朝食を終えた後は、あらためてガイドさんと合流し、1日チャーター観光がスタートです。
最初に向かったのは、アンコール遺跡群の中でも「東洋のモナリザ」で知られるバンテアイ・スレイ遺跡。 -
10世紀後半に建てられたヒンドゥー教寺院で、赤みがかった砂岩で造られています。
アンコールワットのような壮大なスケールはありませんが、その分、彫刻の美しさが際立っています。 -
ガイドさんに案内してもらったのが、有名な「東洋のモナリザ」。
実は遺跡内には女性の彫刻が数多くあり、説明がなければどれが「東洋のモナリザ」なのか、私にはまったく分かりませんでした。
また、保存のため近くまで行くことはできず、少し離れた場所から眺めることになります。もう少し近くで見てみたかったというのが正直な感想です。 -
遺跡自体はそれほど大きくないので、観光時間は比較的短め。それでも、アンコールワットとは違った「彫刻の美しさ」を楽しめる、印象深い遺跡でした。
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バンテアイ・スレイ遺跡を後にし、次に向かったのはタ・プロームです。
ここは映画『トゥームレイダー』のロケ地として有名な遺跡で、アンコール遺跡群の中でも一度は訪れてみたいと思っていた場所のひとつでした。 -
到着してまず目に飛び込んできたのは、巨大な木々の根。
遺跡を支えるというよりも、まるで飲み込むように絡みつき、石積みの間を縫うように幹や根が伸びています。
自然の力と千年の時が作り上げた景色は圧巻で、「遺跡とジャングルが一体になっている」という表現がぴったりでした。
映画で見た世界が、そのまま目の前に広がっているような感覚になります。 -
ガイドさんによると、アンコール遺跡群の多くは修復されていますが、タ・プロームは発見当時の雰囲気を残すため、あえて木と遺跡が共存する姿で保存されているそうです。
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この場所は映画にも登場した人気の撮影スポットで、多くの観光客が写真を撮っていました。私たちも順番を待って記念撮影。
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タ・プロームを見学し終える頃には、ちょうどお昼の時間になりました。
今回は1日チャーターなので、昼食も好きなお店へ連れて行ってもらえます。
事前に口コミを調べたところ、評価がとても高く、リーズナブルな価格でクメール料理が楽しめる「Chita's Cafe」が気になっていたので、ガイドさんにお願いして連れて行ってもらいました。 -
店内は木々に囲まれた開放的な雰囲気で、ゆったりと食事ができます。私たちはカンボジアカレーやチャーハン、ライムソーダを注文しました。
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カンボジアカレーはココナッツミルクの風味が効いた優しい味わいで、日本人にも食べやすい味付け。チャーハンもパラパラで、とても美味しくいただきました。遺跡観光で歩き回った後だったこともあり、どの料理も大満足です。
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一方で、席の近くでは犬が気持ちよさそうに寝ていたりして、日本と比べると衛生面は少し気になるところもありました。
この日は地元の方がランチを楽しんでいる姿が多く、たまたまなのか観光客はあまり見かけませんでした。観光地価格という感じもなく、美味しい料理を手頃な価格で味わえる、穴場のレストランだと思います。 -
ランチの後は、スラスラン(Sras Srang)に立ち寄りました。
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ここは12世紀に造られた巨大な貯水池で、「王の沐浴池」とも呼ばれているそうです。人工池とは思えないほど広く、まるで湖のような景色が広がっていました。
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スラスランを見学した後は、歩いてすぐのバンテアイ・クデイ(Banteay Kdei Temple)へ向かいました。
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バンテアイ・クデイは12世紀末から13世紀初めに建てられた仏教寺院で、「僧房の砦」という意味を持つ遺跡です。アンコール・ワットやタ・プロームほど観光客は多くなく、比較的落ち着いた雰囲気の中で見学することができました。
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回廊や門が数多く残っており、崩れた石積みも歴史を感じさせます。派手さはありませんが、静かに遺跡を散策したい方にはおすすめのスポットです。
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バイヨン寺院を見学した後は、アンコール・トムの南大門へ向かいました。
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南大門はアンコール・トムを代表する正門で、高さ約23メートルの巨大な門が迎えてくれます。門の四方にはバイヨン寺院でも見られた「クメールの微笑み」の顔が刻まれており、アンコール・トムの象徴ともいえる存在です。
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ここはアンコール遺跡群の中でも特に有名なスポットで、橋の両側には綱引きをするように並ぶ神々と阿修羅の像が続いています。これは、インド神話の「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」の場面を表現したものだそうです。
正面には高さ約23mの門がそびえ立ち、その上には穏やかな表情の四面仏が東西南北を見守っています。 -
南大門を後にして、この日最後の目的地であるアンコール・ワットへ向かいました。
朝からバンテアイ・スレイ、タ・プローム、バンテアイ・クデイ、バイヨン寺院などを巡り、さすがに少し疲れが出てきました。
そこで、アンコール・ワットへ入場する前に、近くにあるスターバックスでひと休みすることにしました。 -
正面へ続く参道を歩き始めると、その大きさに圧倒されました。写真では近くに見えますが、実際に歩いてみると本殿までは意外と距離があります。
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お堀越しに眺めるアンコール・ワットは絶景です。水面に映る「逆さアンコール・ワット」は、多くの観光客が写真を撮る人気スポットになっています。
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アンコール・ワットの中に入ると、ガイドさんが回廊を歩きながら壁面の彫刻について詳しく説明してくれました。
回廊の壁には、神話や戦いの様子が延々と続く壮大なレリーフが刻まれています。近くで見ると、一人ひとりの表情や服装、武器まで細かく彫られており、1000年近く前にこれだけ精巧な作品が作られたことに驚かされます。 -
中央に描かれているのは、ヒンドゥー教の最高神の一柱であるヴィシュヌ神です。
このレリーフは有名な神話 「乳海攪拌(にゅうかいかくはん、Churning of the Ocean of Milk)」 の一場面を表しています。 -
アンコール・ワットの第三回廊(中央祠堂)へ上がるための階段です。現在は安全のため、このような金属製の階段が設置されています。
昔の石段は傾斜が約70度もあり、「天界へ登る道」を表現しているため、非常に急でした。実際に昔はこの石段を登ることができましたが、転落事故防止のため現在は金属階段が使われています。 -
急な階段を登ると、そこにはアンコール・ワットを見守るような絶景が広がっていました。
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第三回廊から塔が近くにみることができます。
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1632年(寛永9年)、森本右近太夫一房は両親の供養と仏教の聖地巡礼のために海を渡り、当時「祇園精舎」だと信じられていたアンコール・ワットを訪れました。当時の日本ではアンコール・ワットが祇園精舎であるという認識が広くあったようです。
彼はアンコール・ワットに四体の仏像を奉納し、その記念として柱に墨書を残しました。
今ではかなり色あせてしまい日本語が薄っすらと見えるくらいです。 -
第三回廊から美しい景色を眺めたあと、ゆっくりと階段を下りました。朝日鑑賞から始まり、タ・プローム、バイヨン、南大門、そしてアンコール・ワットと巡った一日は、本当に内容の濃い一日でした。
当初はアンコール・ワットで夕日(サンセット)まで見ることも考えていましたが、一日中歩き続けた疲れもあり、無理はせずホテルへ戻ることにしました。 -
夕食はナイトマーケットやパブストリートまで出かけることも考えましたが、朝4時台から行動し、一日中遺跡を歩き回った疲れもあったため、無理はせず昨日に引き続きホテル近くのレストラン「ゴールデンパンプキン」で夕食をとることにしました。
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今回注文したのは、牛肉と野菜の炒め物にライス、春巻きです。
朝日鑑賞から始まった長い一日を振り返りながら、美味しい夕食をゆっくり味わい、この日はホテルへ戻って休みました。
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