2026/03/13 - 2026/03/13
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これまで日本各地をあちこち旅してきましたが、実はただ一つだけ、どうにも縁がなかった県がありました。それが沖縄県です。北海道にも九州にも普通に行けたのに、なぜか沖縄だけは妙にハードルが高い。感覚的には「ほぼ海外」。パスポートこそ不要ですが、気持ち的には出国審査くらいの覚悟が求められる距離感でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【二日目】
迎えた翌朝は、いつもより早めのチェックアウトを控えていたため、眠気をこらえつつ7時に一階の朝食会場へ向かいました。
朝食はビュッフェ形式で、並ぶ料理はどれも魅力的。思わず目移りしてしまいます。
朝食は宿泊費に含まれており、単体では2,200円とのことですが、その内容を見れば納得の充実ぶりです。ビュッフェというだけで、なぜだか妙に気合いが入ってしまうのが不思議なところ。気がつけばトレーの上はしっかり満載、さらにおかわりまでしてしまう始末。家ではまずごはんのおかわりなんてしないのに――我ながら貧乏性が顔を出してしまいます。これだけ食べれば、もう昼ごはんはいらないだろうと満足。
とはいえ、そこまでがっつく必要もないのに……まったく。こんな姿、できれば他人には見られたくないものです。 -
この日の予定は、朝8時半にホテルを出発し、美ら海水族館へ向かうというものです。
今回の旅は、温泉でのんびり過ごして宿を満喫するタイプではなく、ホテルはあくまで“拠点”として割り切るスタイル。そんな方針でスケジューリングしてみました。
……などと、つい「スケジューリング」なんてそれっぽい言葉を使ってみたりして。とはいえ、やっていることは結局のところ、気ままに旅に出ているだけなのですが。
もちろん、もう少しこの空間に留まりたいという思いがなかったわけではありません。それでも、その気持ちにそっと区切りをつけ、予定どおりに歩みを進めていきました。 -
美ら海水族館へと向かう道すがら、ふと立ち寄ったのが「道の駅 許田」でした。
ここに立ち寄った理由は、美ら海水族館の前売り券を手に入れるため――そしてもうひとつ、沖縄の道の駅とはどのような場所なのか、自分の目で確かめてみたいという純粋な興味があったからです。
旅の途中でふと足を止めるこうしたひとときもまた、旅の醍醐味のひとつ。どんな出会いが待っているのか、そんな小さな期待を胸に、ゆっくりとその場へ足を踏み入れました。
割引チケットというのは、やはりありがたい存在です。「割引」や「無料」という言葉にはめっぽう弱く、つい心が動いてしまうのも無理はありません。
とはいえ、数百円の得を求めて立ち寄ったはずの道の駅で、気がつけば数千円を使ってしまう――どこか本末転倒な気もします。ですが、これもまた旅というもの。そう達観している自分が、そこにいました。
さて、その道の駅には焼きたてのパンやスイーツがずらりと並び、どれも思わず手に取ってしまいそうなものばかり。雰囲気こそ本土と大きくは変わらないものの、一つひとつの商品にしっかりとした魅力があり、気づけばすっかり引き込まれていました。 -
そして、いよいよ美ら海水族館へと到着しました。
入口には名物とも言えるジンベエザメのモニュメントが堂々と佇み、その姿を目にした瞬間、胸の高鳴りが一気に大きくなります。この先に広がる世界への期待が、自然と気持ちを引き上げてくれました。
どんな景色に出会えるのか――そんな思いに背中を押されるように、足取りは軽くなり、いよいよ特別な時間の扉が開かれていきます。 -
そしてチケットを手に、いざ入場。入口は4階にあり、そこから階を下りながら巡っていく構造になっていました。
水槽の中には、沖縄ならではと思われる色鮮やかな熱帯魚たちが数多く泳いでおり、その一つひとつが新鮮で、見ているだけで心が引き込まれていきます。じっくり眺めていると、いくら時間があっても足りない――そんな感覚にさえなりました。 -
そして階を下り続けた先、最後の最後に現れたのが、あの巨大な水槽です。圧倒的な存在感を放つその空間の中で、ひときわ悠然と泳いでいたのがジンベエザメでした。コバンザメを従えながらゆったりと進むその姿は、まさに王者の風格そのもの。思わず見入ってしまうほどの迫力がありました。
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来館者はそれなりに多く感じられましたが、時期的には観光の閑散期ということもあり、混雑は想像していたほどではありません。それでもピークシーズンになれば、いったいどれほどの人で賑わうのか――そんなことを考えると、少しばかり気が遠くなりそうになります。
とはいえ、大きな待ち時間もなく、スムーズに見て回ることができたのは幸運でした。心ゆくまでこの空間を楽しめたことに、自然と満足感が広がっていきました。 -
館内でさまざまな魚たちの姿を堪能した後、名残を感じつつも館外へと足を運びました。
するとそこには、ゆったりと水中を漂うマナティや、力強く泳ぐウミガメの姿を見ることができました。おそらく本土ではなかなか目にすることができないであろう光景に、思わず足を止めて見入ってしまいました。
普段は出会うことのできない生き物たちと、こうして間近で向き合える――その特別な体験こそが、この場所が多くの観光客を惹きつけてやまない理由なのだと、自然と納得させられます。 -
そして美ら海水族館を後にし、ほど近い「備瀬のフクギ並木」へと向かいました。
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フクギ並木は、約1キロにわたって続く防風林の中を抜ける道。カフェや宿が点在し、サイクリングや電動キックボードで思い思いに散策を楽しむ人々の姿が見られます。
木々の葉の隙間からやわらかく差し込む光は、時間の流れをふっと緩めてくれるようで、歩いているだけで自然と気持ちが落ち着いていきました。
この日はあいにくの強風でしたが、ひとたび並木に足を踏み入れると、その荒々しさはまるで嘘のよう。防風林としての役割を果たすフクギに守られながら歩くひとときは、穏やかで、どこか特別な時間に感じられました。 -
備瀬のフクギ並木に足を踏み入れた頃、ちょうどお昼時を迎えていました。せっかくこの穏やかな雰囲気を味わうならと、近くのおしゃれなカフェに立ち寄り、ランチをとることにしました。
訪れたのは「Blue Style」という新しげなカフェ。店内は落ち着きがありながらもどこか洗練された空気が漂い、若い店員さんがオーナーなのだろうかと、そんな印象を受けます。並ぶメニューも今どきのセンスを感じさせるものばかりで、見ているだけでも楽しくなってきます。 -
その中から選んだのはガーリックシュリンプとコーヒー。どちらも期待を上回る美味しさで、ひと口ごとに旅の充実感がじんわりと広がっていきました。南国の空気に包まれながら味わう食事は、もはやただのランチではありません。この場所だからこそ流れる特別な時間があり、心まで満たされていくのをはっきりと感じました。
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ランチを終え、さらにもうひと歩き足を進めると、やがて海岸線へとたどり着きました。そこに広がっていたのは、エメラルドビーチ。目の前には、その名のとおり、透き通るエメラルド色の海がどこまでも広がっていました。これまで見慣れてきた日本海の灰色とはまるで異なるその色彩に、思わず言葉を失います。この光景は、ただ美しいという言葉では足りません。初めて出会うその鮮やかな海の色は、心の奥までまっすぐに届き、胸いっぱいに広がる感動を抑えることができませんでした。
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本来ならまだ肌寒さの残る富山を思えば、ここ沖縄の空気は驚くほどやわらかく、心地よいぬくもりに包まれていました。そんな陽気の中を歩いていると、自然とのどの渇きを覚え、ふと目に入ったキッチンカーでマンゴージュースをいただくことにしました。
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口に含んだ瞬間、濃厚な甘みが広がり、まるで南国の恵みをそのまま味わっているかのような感覚に包まれます。その一杯は、旅のひとときをさらに鮮やかに彩ってくれる、忘れがたい味わいとなりました。
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のどを潤したあとは、気持ちも新たに次の目的地へと向かいました。
当初の予定では、このまま古宇利島へ進むはずでしたが、道中でふと目に入った「今帰仁城跡すぐ近く」という案内板が、思いがけず心を引き寄せます。その一瞬のひらめきに背中を押され、「せっかくなら立ち寄ってみようか」と、急きょ予定を変更することにしました。――これを優柔不断と呼ぶべきか、それとも臨機応変と呼ぶべきか、悩ましいところです。
そして気づけば、今帰仁城跡の入口へとたどり着いていました。 -
今帰仁城跡は、琉球王国が成立する以前の14世紀、北山王の居城として築かれたと伝えられています。自然の地形を巧みに生かして築かれたその城は、堅固な防御を誇り、訪れる者に強い印象を残します。
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しかし、その姿は本土で見慣れた「城」とはまったく異なるものでした。天守閣のような建造物は存在せず、連なる石垣はどこか万里の長城を思わせるような独特の曲線を描いています。
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ほんの軽い気持ちで立ち寄ったはずが、目の前に広がるその光景は想像をはるかに超えるものでした。思いがけず、貴重で珍しい歴史の一端に触れることができた――その満足感が、静かに胸の中に広がっていきました。
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今帰仁城跡の観光を終え、いよいよ本来の目的地である古宇利島へと車を走らせました。
時間が経つにつれて風はじわじわと強まり、空の色もどこか落ち着きを失い、今にも雨がこぼれ落ちてきそうな気配を帯びていきます。それでも、「ここまで来たのだから」という思いと、「どうしてもこの目で見たい」という気持ちは揺らぐことなく、むしろ背中を押されるようにアクセルを踏み込みました。 -
やがて視界が開け、たどり着いたのは古宇利大橋を一望できるパーキング。一直線に伸びるその姿は、どこまでも海の上を駆け抜けていくようで、どこか角島大橋を思わせる美しいフォルムを描いていました。
さらに、その足元に広がる海は、思わず目を奪われるほどのエメラルドグリーン。光を受けてきらめく水面は、荒れ気味の空模様とは対照的に、驚くほど澄み渡っています。
もし風が穏やかで、空がもう少しだけ機嫌を良くしてくれていたなら――そんな想像も頭をよぎります。それでも、この少し荒れた空気の中で出会ったからこそ、より印象深い景色として心に刻まれたのかもしれません。まるで旅が用意してくれた、一期一会の一瞬のように感じられました。 -
古宇利大橋を渡り切ったその先で目指したのは、人気のスポットであるハートロック。
二つの岩が重なり合い、自然とハートの形を描き出す――そんなロマンあふれる光景を思い描きながら、雨の気配に少し気を揉みつつ足を運びました。
しかし、いざ目の前に立ってみると、どうにもその“ハート”が見えてきません。角度を変えたり、距離を変えたりとあれこれ試してみても、それらしき形にはどうしても見えず、心の中にはじわじわとした違和感が広がっていきます。気になってその場で調べてみると、なんとハートの形がはっきり現れるのは干潮のときとのこと。訪れたタイミングはまさかの満潮――これでは見えるはずがないと、思わず苦笑してしまいました。それでも不思議なことに、人々は次から次へとその岩のもとへと足を運び、思い思いに写真を撮り続けています。はっきりとしたハートの形が見えなくとも、どこかそれらしく見える瞬間を探しているのか、それとも雰囲気そのものを楽しんでいるのか――その心境を、少しだけ聞いてみたくなるような光景でした。 -
看板には、正解のハートロックの形が表示されていました。
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天候も崩れそうな気配を見せていたため、ここで古宇利島をあとにし、今夜の宿泊先であるBEB5沖縄瀬良垣 by 星野リゾートへと向かうことにしました。
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「星野リゾート」と聞くと、どこか特別で、気軽には手の届かない高級な世界――そんな印象が先に立ちます。連れもきっと、「少し贅沢すぎるのでは」と感じていたはずです。
ところがチェックインの際、一人あたり一万円にも満たない料金だと知った瞬間、その表情がふっとやわらぎ、思わず頬が緩んだのを私は見逃しませんでした。驚きと安堵が入り混じったその反応に、場の空気まで軽くなったように感じられます。 -
さらに部屋へ足を踏み入れると、その印象は一変します。想像以上にゆとりのある空間に、細部まで行き届いた設備。視線を巡らせるたびに、「本当にこの価格でいいのだろうか」と思わせるほどの充実ぶりでした。
気づけば最初に抱いていた“高級すぎるのでは”という印象はすっかり消え、「これはかなりお得かもしれない」という確信へと変わっていきます。静かな満足感が、部屋の空気とともにじんわりと広がっていきました。 -
因みに、ホテルにはプールもついており、さらにジムもありました。
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部屋で一休みをした後、ホテルのすぐ目の前にある民謡居酒屋「美ら物語」へ向かいます。歩いてほんの数歩という距離で、移動の気軽さに思わず頬がゆるみます。こういう“近さ”も旅の満足度をぐっと高めてくれるポイントだと感じます。事前に席を予約してあったこともあり、安心感を胸にそのまま店内へ足を踏み入れました。
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この居酒屋では、地元沖縄のショーが毎晩開かれているとのことです。今夜はエイサーショーに加え、沖縄の唄も披露されるらしく、期待はじわじわと膨らんでいきます。しかも演者たちはすぐ目の前で演じてくれるとのこと。その臨場感を思い描くだけで自然と気持ちが弾み、これから始まる時間への楽しみが静かに高まっていきました。店内もどこか活気を帯び、今にも賑やかな音が響き出しそうな空気に包まれています。
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そして居酒屋ということもあり、酒のつまみとなる料理も実に豊富です。せっかくの沖縄ということで、富山ではなかなか味わえない沖縄料理を中心に選ぶことにしました。ただ、料理名はどれも独特で聞き慣れないものばかり。メニューを眺めながら想像を巡らせつつも、「これはどんな料理ですか」と店の方に尋ねる場面もありました。
それでもスタッフの方は気さくで丁寧に教えてくださり、そのやり取りさえも自然と楽しく感じられます。旅先ならではの何気ない会話が場の空気をやわらかくし、心の距離をぐっと縮めてくれる――そんな温かさに触れながら、これから始まるひとときへの期待はさらにふくらんでいきました。 -
最初に登場したのは、サアヤさんという地元の歌手の方でした。沖縄で生まれ、沖縄で育った、いわゆる「ウチナンチュー」と、自分で言ってました。その佇まいからも、この土地に根ざしてきた空気が静かに伝わってきます。
「沖縄の唄なら何でも歌いますよ」と、やわらかな笑顔で語るその一言に、場の期待が一気に高まります。観客からのリクエストにもその場で応え、迷いなく歌い上げていく姿には、思わず引き込まれてしまいました。
三線の音色に寄り添うように紡がれる歌声は、どこか懐かしく、胸の奥にそっと触れてくるような響きを持っていました。その一曲一曲が、まるで沖縄の風景や人々の記憶を運んでくるかのようで、気がつけば静かな郷愁に包まれていたのです。
ちなみに旅行から帰ってきてからというもの、すっかり沖縄音楽にハマってしまい、暇さえあればスマホで関連の曲を流す日々を過ごしていました。三線のやわらかな音色や、どこか心をゆるめてくれる独特のリズムが心地よく、ふとした瞬間にも自然と耳を傾けてしまいます。気づけば、日常の中にいながらも頭の中は沖縄の空気に包まれ、しばらくの間、その余韻にどっぷりと浸かっていました。 -
それに続いて披露されたのは、地元の若者たちによるエイサーショーでした。間近で見るその演舞は想像以上の迫力で、打ち鳴らされる太鼓の重低音と力強い掛け声が、空気を震わせるように体へと響いてきます。
演じるのは三人。それぞれに異なる個性と動きのキレがありながらも、絶妙な呼吸でひとつの演舞としてまとまっています。中でもリーダー的な存在の人が巧みなマイクパフォーマンスで場を引っ張り、観客との距離を一気に縮めていきました。その軽妙なやり取りに笑いも生まれ、気づけば自然とその世界観に引き込まれていきます。 -
演舞が終わる頃には、会場全体が一体感に包まれていました。そして最後には演者たちと一緒に写真を撮れるとのことで、迷わず手を挙げて参加。ささやかなおひねりとして千円を添え、その一枚に収まった瞬間――熱気と高揚感が残る中で刻まれたその時間は、旅の中でもひときわ鮮やかな思い出となりました。
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民謡居酒屋でたっぷりと沖縄の空気を味わい尽くし、心地よい余韻に包まれたまま、夜の風を感じながら徒歩数歩でホテルへと戻りました。賑やかだった店内とは対照的に、外はどこか静かで、その落ち着きが一日の終わりをやさしく告げてくれるようでした。
部屋に入ると、ほどよい疲れを感じながら、そのまま大きなお風呂へ。湯船に身を沈めると、体の芯までじんわりと温まり、観光や移動で積み重なった疲れがゆっくりとほどけていきます。ふと力を抜くたびに、今日という一日が静かに整理されていくような感覚がありました。
そして湯上がりのまま、広々としたベッドへと身を預けます。柔らかな感触に包まれたその瞬間、昼間に見た景色や、にぎやかな音、笑い声の断片がふっとよみがえり、まるで一日をもう一度なぞるように頭の中を巡っていきました。
そのまま心地よい安らぎに包まれ、気づけば意識はゆっくりと遠のいていきます。こうして沖縄での一日は、穏やかな余韻とともに静かに幕を閉じました。
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