避暑のため3年続けてオーストラリアに出かけましたが、今年は足を延ばしてニュージーランド北島（ウェリントンとオークランド）へ一人旅。約30年ぶり。目的はマオリ文化と独自の動物（鳥）を見ること。思ったより物価が高く、逆に気温は思ったより低かった。博物館の展示とティリティリマタンギ島の散策を楽しみ、動物園に行きました。表紙写真は、オークランドのティリティリマタンギ島のビーチ。日本人よりゆったりと生活していて、心に余裕があるような印象。

冬のニュージーランド北島で文化と生き物を楽しむ

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2025/07/30 - 2025/08/06

856位(同エリア1051件中)

エリア

オークランド(ニュージーランド)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

ホテル: 4.0

交通: 4.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス船タクシー徒歩飛行機

航空会社: JAL

旅行の手配内容: 個別手配

羽田からシドニーまではJAL（夜の便）、そこからはカンタスでウェリントンへ。ちなみに、短期の観光でも、入国にNZeTA（電子渡航認証）が必要。公式ホームページかアプリで簡単に申し込める。Google検索などでは代行業者がトップに上がってきて、手数料が上乗せされるので注意。観光税100ドルが必要。空港から市内のホテルまでタクシーで。天気はぱっとしないが、早速街歩きに出かける。首都ですが行政の中心というだけなので小さな町。メインの通りでも中心から少し離れると人は少ない。
政府ビル、通称ビーハイブ（鉢の巣）。
国会議事堂。
Old St. Paul教会。木製のゴシック様式建築。現地では文化的な遺産らしい。
ケーキ屋さんの店先。オーストラリアのラミントンに似たものも。日本の菓子パンに近いものも売られていて、4.5ドルほど（1ドルは約85円、かつては1ドル50円ほどだった）。スーパーの卵は１個８０円ほど（平飼い卵かも）。

翌日、朝のうちに植物園へ。ケーブルカーで登るのが定番ですが、まだ運転開始前。歩いても大したことはない。山が植物園になっているので、坂を登り下りしながら、散策。
ウェリントンの街並み。天気は良くなくて寒い。
ところどころ花が咲いている。
巨大なシダ。
博物館近くのヨットハーバー。
今回の旅行のメイン。Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa（テ・パパ・トンガレワ・ニュージーランド国立博物館）。大きな建物で、たくさんの展示物がある。外国人は入場料35ドル、ニュージーランド人は無料。
入口にあるマオリの造形物。ちなみに、ニュージーランドはもともとマオリの土地であったので、近年は、マオリを大切にするようになっているようで、マオリ語（アルファベットで）が英語より先に書いてある。
マオリより先に生物はいたわけで、鳥類の天下だった。捕食者がいないので飛ぶ必要がなくなっていたところに、８００年ほど前にわたってきた人類によって、大型の飛べない鳥は絶滅。モアは大きいものは３m、250㎏もあった。地域により大小数種のモアが生息。
世界唯一の飛べない、かつ、一番重いオウム、カカポ。絶滅寸前から回復中。ビデオがありました。羽があるので羽ばたきますが、羽ばたいても落下する様子が可愛い。

生き物以外にも火山や地震（日本同様、多い）の教育的な展示がある。
マオリはフレンチポリネシアあたりから、800年ぐらい前から船に乗って移住してきた。移住は何度かあり、ニュージーランドのいくつかの場所に落ち着いた。イギリス人の侵入に加え、マオリ間の抗争もあり、一時は人口が激減した。オーストラリアの原住民（アボリジニ）とは別系統。

こういう立派な船に一族郎党乗り込んで、家畜や作物も持って移住してきた。熱帯の植物の多くはニュージーランドでは育たず、サツマイモは例外的によく育ち、利用された。同じ船に乗ってきたというのが部族の絆になる。
マオリの入れ墨の道具。マオリに限らず、入れ墨をする習慣のある民族（沖縄やアイヌも）は多い。痛さに耐えるのが大人になる試練だとか。
マオリの集会場（マラエ ( marae ) ）のモダン版。見とれてしまう。撮影禁止のものも多かった。
少し歩いて、ウェリントン博物館。ウェリントンの歴史を海運を中心に紹介されている。
夜の便でウェリントンからオークランドへ。ニュージーランド航空。スナックが出るとあったので少し期待したら、スナック菓子（豆を膨らませたもの）だった。わりといける。
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オークランド空港は市内から離れているのでタクシーではなく節約してバスで。シニア割あり。ホテル（アパートメント）はバスターミナル（タワー）近くなので歩く。他の国なら夜に荷物を持って歩くのは躊躇する。オークランドの夜景。

バークレースイーツオークランドシティホテルホテル

 便利なアパートメント by moondustさん
こちらが翌朝。朝から開いているコンビニ、スーパーがあり、便利。
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オークランド大学横のアルバートパークを抜けて、45分ほど歩くと広い公園（人口が少ないので広い公園が多い）の中にオークランド博物館（戦争記念博物館、日本軍関係の展示もあり）。「マオリと太平洋諸島の文化財では世界一の収蔵を誇る博物館」とのことで、マオリ関係の展示を期待していたが、その部分は現在閉鎖中。入場料は半額になっていたが、残念。

オークランド戦争記念博物館博物館・美術館・ギャラリー
オークランドの成り立ちや自然史関係の展示が多い。南極大陸にいた恐竜の展示（のはず）
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博物館の前のオークランドドメイン。lovers laneなど素敵な散歩コースがある。軽食をとれるcafeも。

オークランドドメイン広場・公園
冬ですが、今日は割と暖かい。大木もあります。ニューランドはもともと森林に覆われていて、巨大な木もあったそうですが、人が大量に伐採して、今では牧草地のほうが多い。
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オークランド大学の時計台。

オークランド大学建造物
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アルバートパークに隣接したアートギャラリー。寄付されたもの含め洋画が中心。写真はピカソ。

オークランド美術館テーマパーク・動物園・水族館・植物園
現代の作品やマオリ族を描いた作品もあります。
町中には日本のキャラクターも。スーパーもいくつもあり、お土産を買うのにも困らない。
オークランド湾には船で遊びに行ける島がいくつかあるが、冬なので船の便は少ない。自然が保護されているティリティリマタンギ島に行くことに。ネットで予約。季節外れで船はガラガラ。この島は、牧畜のために貸し出されていたが、英国のEU加盟のためニュージーランドからの輸出が難しくなったため、政府に返還。1984年から自然に戻す活動が、市民団体がボランティアを中心に行われている。乗船前に、カバンにネズミなどが入り込んでいないかチェック、靴底も洗う。乗客の半分ぐらいはボランティア。訪問者はたぶん20人ぐらい。
80分ほどで島に到着。島での宿泊は不可なので遅れないように帰りの船に乗ること。自由に散策してもいいし、ボランティアによるガイドツアー（コースが複数）に入ってもいい。後者を選択。ボランティア2名がガイド、観光客6，7名でまわる。人が多いほうが鳥を見つけられる確率が上がる。
海岸のごみ拾いもボランティアの仕事。あとは、ネズミがいないことを確認するためにわなを仕掛けたり、木を植えたり。試行錯誤しながら何十年も活動するのには頭が下がる。
こういう穴がペンギンの巣で、夜には帰ってくる。ペンギン用巣箱もあり、以前は巣箱を開けて親ペンギンが外出中に卵やヒナをのぞけたが、ヒナが全滅した年（因果関係は不明だが）から、開けるのは禁止になった。
鳥の声がしても姿はなかなか見えず、見えてもスマホではうまく撮影できない。こういう鳥がいるはず。多くはニューランドでしか見られない。
見えないなと思っていたら、エサ台があった。製糖会社の寄付で砂糖水が置いてある。ここにはたくさんの鳥がやってきて、とても賑やか。
Bird watchingが目的の人は性能のよいカメラを持っている。
ハチミツで有名なマヌカの花。スーパーなどには、UMF（ユニーク・マヌカ・ファクター）やMGO（メチルグリオキサール）の値が様々なものが売られている。値が高いものはニュージーランドでも高価。
灯台とビジターセンターがあるあたり。昔の牧草地の名残がある。
絶滅したと考えられていたが再発見され現在増殖中で、ここにも導入されたタカヘ。重たそうで飛べないもの無理はない。よちよち歩いていた。
センターにはベンチがあり、持参したものを食べられる。お土産物屋もあり。日本人のボランティアさんも。船着き場まで降りていく途中は湿地があり、鳥も見られる。子連れの鴨の仲間がいた。帰りの船ではイルカがすぐ横を泳いでいた。めったにないそう。
現地最終日は動物園へ。駅で交通系ICカードを購入、20ドルチャージ。バスの位置情報がGoogle map上に出るので、迷わなくて済む。バスのダイヤがバス亭に表示される。混んでいるわけでもないのに本数は多い。
広い公園を横切って動物園へ。鳥がいます。
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動物園の中。結構面白くて、こどもの人気を集めていたのが、恐竜コーナー。恐竜が動いて吠える。

オークランド動物園テーマパーク・動物園・水族館・植物園
島にもいたタカヘ。
園内は地域別になっていて、広々としている。日本の動物園はせまいなといつも感じる。カンガルーと触れ合えるコーナーもあり。
翌朝早朝便なので、空港近くのホテルに移動。電車と空港からの路線バスを乗り継いで。
ホテルのバスで空港に送ってもらい、手続き。シドニーまではカンタス。オークランド空港ではエミレーツの広いラウンジが使えた。
シドニーからはJALの予定で、予定では乗り継ぎ時間は十分だったが、天候不良で着陸が遅れた。ゲートではJALの係員が待ってくれていて、カンタスの羽田行きに振り替えるとのこと（翌日のJAL便でもよいがオーストラリアに入国できない）。フルーツを頼むとまさかのまるまま。羽田空港に遅く着き、乗り継ぎができなかったが、カンタスが宿泊の手配をしてくれたので困らなかった。よい避暑になった。