ニューヨーク　2025-11

2025/11/03 - 2025/11/03

今年は１１月になってもニューヨークは暖かくて、紅葉もちょうど見ごろ。

朝走ってから朝ごはん、その後、セントラルパークを散歩、そして、MOMAへ。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

ニューヨークの地下鉄にはいつも素晴らしい絵があります。

見ていて楽しいです。

今日はカールトンアームズホテルに泊まります。一泊１２０ドルでした。

最近ホテルが高くてフラッシングに泊まることが多いのですが、外国観光客が大幅に減ってマンハッタンのホテルも安くなったのです。

３つ部屋を見せてもらって、CHUの横の部屋にしました。

とってもきれいな部屋です。部屋のテーマはというと、なんですかね、頭髪？

壁一面に頭髪が。頭髪って、気持ち悪いってって思う人もいるかもしれませんね。

最初、そう思ったのです。頭髪に囲まれて寝るのはねぇ～と思いましたが。そのうち、頭髪ってこういう風に生えているんだな、って改めて思いました。

そういれば、人間の頭髪って、動物の毛とか、鳥の羽とか、魚の鱗とか、と同じ起源なんですかね。人間は胎児の時に鱗が生えたんでしたっけ。

アートの中で寝れるって、本当に幸せです。

ユニオンスクエアの駅だったか、

ニジマスの絵　　これが傑作です。

壁がモザイクタイルになっているので、鱗がとっても鱗らしく見えます。

鱗の光り方は本物みたいです。

色使いも絶妙ですね。こんな作品に会えて幸せです。

翌朝のジョギング

２５丁目から南下してブルックリン橋を渡ります。

遠くにエリス島、自由の女神が見えます。

ブルックリン橋、人が少ないです。

前に来た時は、朝なのにものすごい人でした。外国人観光客がいっぱいでした。

前日ニューヨークマラソンがあったようで、前日もこの日も何度か、あんたマラソン出た？って聞かれました。

朝ごはん。バナナナッツマフィン

パリで美味しいパンを食べまくったので、敢えてフランス風のものは食べません。がっかりしたくないので。

でも５ドルって高いです。

７２丁目まで北上して、セントラルパークへ

パリに比べてメープルが多いですね。

アリスワンダーランド

リアルな感じが、アメリカらしい。

紅葉した葉が風で降ります。

夏も終わり、秋も終わりに向かっています。今年も終わりに近づいてきました。

諸行無常ですね。

ウエストサイド

カナダギース

そういえば、パリにもカナダギースが沢山いました。

日本はどうなんだろうか。

エンジェルの噴水の周りもとってもきれいです。

上からみるとこんな感じです。

人少ない！

セントラルパークを見下ろす、お箸見たいなビル。

スケートリンク　もうOpenしてました。

MOMAに行く前に、Zibettoでエスプレッソを

煎りの浅いエスプレッソを飲みたかったですが、ダークローストしかない、ということで、ダークローストをダブルで。お店の人、イタリア人なのですが、ダークローストが当たり前でしょ、って感じでしたね。自分はミディアムがいいんですが。

でもとってもおいしかったです。

MOMA６階はRuth Asawa展

Ruth Asawaって誰なんだろうって、思ったら、日本人だったんですね。

全ては繋がっている、と。

彼女の作品は、細かい網目、全て繋がっています。

こういう細かい仕事は、アジア系は強いよね。

内側を作ると、それが外側になり、さらに内側を作ると、それが外側になり、と繰り返されていくのです。

その結果、内側なのか外側なのかわからないオブジェができました。

美しいですね。

この菊も、全て繋がっています。菊とその周りの空間もつながっています。

この木の枝も全てつながっています。

細かいですね。

Ruth Asawaによれば、筆で書いたところではなく、その周りの空間を見なさい、ということです。

この絵のように、椅子の周りの空間が筆で書かれている場合は、どこを見ればいいんでしょうか？黒い空間のさらに外をみるんですかね。というか、Asawaさんは、この黒い周辺があるからこそ、椅子の存在に気付くんです、とおっしゃっているのでしょうか。

Ruth Asawa展、とっても良かったです。

日本人として、誇りですね。草間さん、Yoko Ono、５０－６０年代には、アメリカのアートシーンで活躍した日本女性がおられるわけで、日本そして日本の芸術が世界的に知られる貢献をされたわけですね。

MOMAのキュレーターの人達、ご苦労様でした

５階に降りて、ChatGPT５とお話しながら、作品を見ます。

まず、シャガールのI and the Villageから。この絵、いつも気に入っているんですが、じっくりみたことがないのです。

シャガールがパリに来てから、子供時代に過ごしたベロロシアのユダヤ人街を思い出して描いたものだそうです。

幾何学図形の配置が絶妙ですね。緑と赤のコントラスト、白と青コントラスト、白と赤のコントラスト、目を引きますね。

ChatGPT５は、シャガールは楽しかった子供時代を思い出している、牛と緑の男は、魂の会話をしている、と言っていますが、そうなんですかね。

奥に見える街は、街の教会に悪魔が住み始めたといううわさがたってからというもの、恐ろしいことが立て続きに起っている。今年も飢饉で食べ物が無い。飢えて死んだ人の肉を食べて緑色になった男がいるといううわさも。その緑の男が、女の家に押し入り、女を縛って注吊りにして、女の宝物を盗んだ。乳を搾られている時に、この牛は緑の男の犯行の一部始終を見てしまった。緑の男に宝物を女に返すように説得する。緑の男は、牛の言うことを聞いてもしょうがない。お前を殺してステーキにしてもいいんだよって脅す。

緑の男と牛の顔の間には大きなガラスが割れるような音がして大きな亀裂ができる。

絶望と恐怖に支配される呪われた街。

そんなストーリーの方があってるんじゃない？

ピカソのLa Jolie Fille　ChatGPT５の助けを借りて、La Jolie Fille（かわいい娘）がどこにいるかを見つけるぞ、と意気込んだのだが。

見続けること１５分。　　　　　　見えない。

ChatGPT５は、La Jolie FilleことEva Gouelはここにいるんだよ、って線を描いてくれたんだが。

どうしても見えない！

ChatGPT５は、ピカソはLa Jolie Filleを見るのではなく、感じてほしいのだと。ChatGPT５、粋なこというね！

だめだね～　あきらめた

お腹が空いて、MOMAレストランでピザを食べる。高かったけど、なかなかおいしかった。

後半戦というか、終盤戦。戦いは続く。

Piet Mondrianの絵は、いろんかことを考えさせてくれる。自分が作ったらどうなるんだろう。

この線はどこまで伸びているんだろう、端まで伸びるのか、途中で止まるのか、他の線と接触するのかしないのか、結果としてどのような四角ができるのか？それぞれの四角にはなんの色がはいるんだろうか？

Mondrianの作品は、それぞれの選択肢が少ないので、頭の中でデジタル化ができるのではないかと思います。デジタル化できるので、次に一本だけ線を引くとしたら、どこに引くか、なんてことも考えることができます。その一本の線で、大きく印象を変えることもできます。

全ての芸術は、一つの点、すなわち、一次元から始まるのではないでしょうか？その一つの点から線ができ、立体化していく。音楽もそうだとおもいます。

ヘンリー・ルソーのDream。私は完全に勘違いしていました。裸のねーちゃんの、熱帯ジャングルに旅行に行きたいDreamを描いたものだと、思っていたのです。

ChatGPT５は、エロティックなファンタジーだというのです。え？なんで？

ChatGPT５と長いこと話してようやく気付いたのですが、どうやら男には理解できないようです。男にとってのエロティックなファンタジーは、Oh man!っていいたくなる、アドレナリンの出るようなちょっと興奮した気分。女にとってのエロティックなファンタジーは、アドレナリンもあるのでしょうが、セロトニンとか、エンドルフィンとか、が出るようなやさしさ、安らぎ、一体感、なんですかね。

でもさ、ヘンリールソーって男なのにどうしてわかったんだろ？

そういえば、この絵をじっくり眺めている人って女性が圧倒的に多いようです。

この柔らかそうなオブジェ、パステルカラー、角が無いオブジェ、全てがソフトです。これが女性のファンタジーの世界なんですかね。

これこれ、男にとってのエロティックなファンタジーは、アドレナリンの出るようなちょっと興奮した気分って。

これら二つの絵、お隣同士ですね。

まだまだ　あるんですがね。Decodingしたい絵が。

これも。これは途中までやったんだけど、まだまだDecodingできていません。

時間切れとなり空港に向かいます。

また次回のお楽しみ、ということで。MOMAには、まだ何度も来なければいけませんね。

この旅行記へのコメント （2）

• ラムロールちゃんさん 2025/11/14 10:26:44

  静かなニューヨーク

  East of Edenさん、こんにちは
  
  今、何かと話題のニューヨークですが、アートな旅行記でしたか。
  ホテルもとっても個性的。
  駅のニジマスも好きです。
  
  シャガールの絵のオリジナルストーリーがまた傑作で！
  穏やかだけど目力はある牛と、緑の男は冷たい顔してますもんね。
  面白いです。
  
  ラムロール

  East of Edenさん からの返信 2025/11/15 03:18:48

  Re: 静かなニューヨーク

  ラムロールちゃん　こんにちは。
  最近、秘境にいかず、同じ場所ばっかりで、事件があんまりないんです。シャガールの絵のストーリーなんですがね、これはふるさとの平和で楽しい思い出では絶対ないと思っています。大体、そんな思いの中に緑色の男やそれと面と向かう牛は出てこないですからね。倒錯した過去があるのではないか、と思って言います。
  人間洗濯機なんですが、溺れたり窒息しなくて本当によかったですね。