ガイドブックに載せたい道央　ヒグマと火山のワンダーランド

2025/09/14 - 2025/09/16

家庭画報で紹介されていて、私の行ってみたいホテルリストにずっと入っていた界ポロトに行ってみました。
準備をしようと「北海道」のガイドブックを手にとってもこのあたりのことは載っておらず、もう少し狭いエリアに限定したガイドブックも出版されておらず準備不足でしたが、行ってみれば見どころたくさん！
ぜひガイドブックに載せていただきたい道央です！！

エリア 登別(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

9:00羽田発ANA055便　新千歳行きで空の旅

北海道が見えてきました。
広いぞ北海道！

空港からレンタカーで巡るのですが、レンタカー屋さんまでも遠いのでバス移動です。
まずはレンタカーに乗って苫小牧へ。

まずは海鮮でしょう。
苫小牧の海の駅ぷらっとのぷらっと食堂にてまぐろとホッキ貝のどんぶり

私はホッキ貝とホタテのどんぶり
貝づくしでうれしいな。

お腹を満たしたところで、早速ウポポイへgo!

北海道知事の会見時の背景に「ウポポイ」と書いてあるのを目にする度になんだろうと思っていたのですが、ここがそのウポポイなんですね。
民族共生象徴空間？

こちらはウポポイのゆるキャラ　トゥレッポん
トゥレプ（オオウバユリ）の女の子ですって。
ゆっくり成長してイルプ(でんぷん）になるとのこと。
行者ニンニクの妖精かと思いました。

あと10分で入場料が半額になる14:00だったので、白い恋人ソフトクリームを食べて待つことにしました。

まずは
アヌココロ　アイヌ　イコロマケンル
国立アイヌ民族博物館へ行ってみましょう。

ドキュメンタリー映画「普段着のアイヌ」を観ました。

２階の窓から見える景色
ポロト湖のポロトとはアイヌ語で大きな湖という意味だそうです。
湖が重複しているけれど、そんなことを気にしてはいけません。

アイヌの衣装（男性）

女性の衣装
手間暇かけたことがわかります。

仔グマ
飾りをたくさんつけてお祭りなのかな？
アイヌ文化では仔グマを捕まえてきて飼う習慣があったそうです。

神事に使う道具　イナウ
山形のお鷹ぽっぽに似ているね。

美しい模様のゴザ

アイヌの楽器　トンコリ
先ほどのドキュメンタリー映画の監督さんはトンコリ奏者。

次は外に出てみましょう。
こちらは博物館の外観です。

テエタ　カネ　アン　コタン
伝統的集落

おうちのことはチセといいいます。
家の前にあるのは仔グマを飼うための檻　ヘペレセッ

春先のヒグマ猟で仔グマを捕まえて、初めは家の中で飼うのですが、大きくなると外で飼育。
「１、２年飼うとその霊魂をカムイモシリ（カムイの世界）へ送り返すイヨマンテ（熊の霊送りの儀礼）が行われました。」だって。
え、霊魂？クマは死んじゃうの？

おうちの中はこんな感じです。
男性が座る場所、女性が座る場所が決まっています。
先ほど博物館で展示してあったイナウが吊るされています。

イヨマンテ
文化の違いなんですよね。
人間によくしてもらったと神様に伝えてもらうために大切に飼ったというし。
死ぬことでクマは神様になったと考えられていたそうだし。
受け入れねば。

お宿はウポポイのお隣　界ポロトです。
お部屋はこんな感じです。
窓からポロト湖、遠くに三重式活火山の樽前山が見えます。

お部屋の中にも白樺の装飾が施されています。
アイヌの彫刻が美しい船を漕ぐ櫂も旅情を掻き立てます。

お着き菓子イヨマンテを食べて温泉へgo!

界ポロトには△湯（さんかくのゆ）と○湯（まるのゆ）という２つの温泉があります。
どちらもお湯の色は茶褐色でモール温泉というそうです。
モール温泉とは泥炭層を通して湧出する植物由来の腐植物質を含む温泉で、お肌がとぅるんとぅるんになりました（個人の感想です）。

19:30 夕食です。
馬鈴薯海宝盛り　クマの置物とともに
またイヨマンテのことを考える。

宝楽盛り！

本日のメイン
北国の海鮮醍醐鍋
バターを入れて味変！
締めは雑炊ですよ。

食後は○湯に入って、おやすみなさい。

2日目の朝です。

朝風呂△湯に入った後、朝食です。

本日は洞爺湖、登別方面へ向かいます。

こちらは昭和新山
昭和18年に平坦だった麦畑が隆起してできたお山

こちらは有珠山
1977年の噴火はテレビで見ました。

位置関係はこんな感じです。

ここは日本の高速道路で一番長い橋

洞爺湖にやってきました。

観光船に乗ってみましょう。
エスポワール号

各国首脳が一堂に会した洞爺湖サミットの会場だったウィンザーホテルが遠くに見えます。

大島で折り返します。
船を降りて島を散策することもできます。

「割高なかっぱえびせんを買って食べようとしたら、カモメが奪っていきました」ていで餌やり。

この人間ちょろいと思ったのか、カモメたちが集まってきました。
野生の生き物に餌をやるのはいかがなものかと思いますが、あまりにもくれくれというので仕方なしに。
生態系に影響を及ぼすよね、カモメの健康にもよくないよね。

車窓から見た室蘭の景色
風車も回っています。

ラピュタのパズーが働いていそうです。

室蘭名物カレーラーメンのお店 味の大王
室蘭本店にやってきました。

カレーラーメン
しっかり辛い、ちぢれ麺
ワカメ美味しい！

心配な人は紙エプロン（10円）をかけましょう。

食後は味の大王のお隣にある室蘭で最も伝統のあるお菓子店 富留屋（ふるや）本店でデザートを購入。
バター煎餅が名物です。

こちらは通りすがりの母恋（ぼこい）駅
ぼこいはアイヌ語のボク・オ・イからきていて、ホッキ貝がたくさんある場所という意味だそうです。

チキウ岬へきました。
語源の「ポロ・チケップ」（親である断崖）がチキウエ→チキウと転訛し地球岬という当て字を使うことにしたそうです。

パノラマビュー
遠くに見えるのは青森？と思ったら函館方面なんですって。

連なる崖

幸福の鐘

チキウ岬の地球

大急ぎで登別へ。
鬼が歓迎してくれました。

テーマパーク　登別マリンパークニクス
お城の中の水族館
何かバブルの匂いがすると思ったら1990年開園ですと。

海中散歩をしている気分になれるトンネル

クラゲに癒されて

銀河水槽のイワシ

さ、帰りましょ。

本日は17:00から界ポロトでご当地楽「イケマと花香の魔除けづくり」があるのでした。
こちらは材料　左からコーンフラワー、よもぎ、エルダーフラワー
最後にポロト湖の周りにも自生しているというイケマという植物の根っこを入れて。

完成品はこちら

界の方が記念写真を撮ってくれました。
ハーブが透けて見えてきれいでしょ。
せっかくなのでたくさんハーブを入れました。

2日目の夕食は雲丹がのった焼き胡麻豆腐から始まりました。

紙鍋仕立て　牛しゃぶしゃぶ

蟹といくらの小丼

食後は△湯へ。
昨夜夫が露天風呂で流れ星を見たというので、私も見たい、願いことをしたいと意気込んでまばたき最小限で浸かっていましたが、癒されるはずが疲れてきたので終了としました。

こちらは先ほどご当地楽を楽しんだ場所の暖炉

3日目
朝風呂は△湯

朝食

名残惜しいけれど記念撮影をしてもらって、出発！

再び登別へやってきました。

のぼりべつクマ牧場

ロープウェイに乗ってクマがいるところへ。

オスのクマ
おやつをあげる装置の前で待っています。

クマによる被害のニュースを聞かない日はないくらいクマが問題になっている昨今、わざわざクマに会いにきておやつをあげる人間、人間に媚びるようなクマという関係に何とも言えない複雑な心境になります。

続いてクマのアスレチックショー
人間の都合で可愛がられたり、芸をさせられたり、嫌われたり、駆除されたり、すまんね。

第二牧場はメスのクマがいます。
おやつが欲しくて手をあげてアピールしています。
両手を合わせて催促するのはモリコちゃん！

仔グマ
幸せに育っておくれ。

こちらはクッタラ湖
見事なカルデラ湖ですね。
名前の由来はクッタルシト（イタドリの群生する湖）ですって。

次は地獄谷へ。

小さな間欠泉 鉄泉池
80°Cあるそうです。

お昼ご飯を食べようと温泉街にやってきたら間欠泉がありました。
すごい迫力です。

温泉市場にて登別名物 閻魔焼きそば
エビがぷりぷりで美味しかったです。

さーて、16:30の飛行機なのでそろそろ空港へ行かねば。
レンタカーもガソリン満タンにしなくてはならないし、タイムリミットです。

宿の部屋の窓からも見えた樽前山を見ながら千歳方面へ。

はい、ソフトクリーム！
総選挙濃厚部門2位のジャージーソフトクリーム ミルキーです。

ロイズチョコやじゃがポックルを買わねば。
新千歳空港のお買い物エリアはイオンモールくらいありますね。

16:30新千歳発ANA070便に乗って帰路につきました。

今や害獣といわれるクマも噴火や地震がつきものの火山も、観光にうまくいかしている北海道！
見どころたくさんの道央の素晴らしい旅でした。