JAL特典航空券（往路C、復路Y）で行く2泊3日の弾丸シンガポール　熟年一人旅

2025/03/20 - 2025/03/23

JALの特典航空券（往路Cクラス、復路Yクラス）を利用して、札幌からシンガポールへ2泊3日で弾丸往復してきました。
往路のHND-SINはAirbus A350-1000のCクラス（50000マイル）、復路のSIN-NRTはBoeing767-300のYクラス（23000マイル）利用となりました。渡航時期が年度末となったため、通常より多くのマイル投入となりましたが、大変ラッキーなことに、往路ではJAL最新鋭のA350-1000のCクラス席を堪能できました。この旅行記でも、空港や飛行機関係の記述が多いので、ご興味ないカ所は読み飛ばしていただければ幸いです。

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

<2025年3月20日>
今回は、自宅から地下鉄とJR快速を乗り継いで新千歳空港へ移動、JAL506便でまず羽田へ向かう。

AirbusA350-900型機は、垂直尾翼からのカメラ映像が見どころの一つだと思う。この日の羽田は北風運用、RWY34Rへの着陸となった。この日は都内での用事を済ませて、東横イン羽田空港２へ前泊する。

東横イン羽田空港第２のシングルルーム
客室は、一昨年リノベーションを終えたばかりの斬新なインテリア、壁面のテレビもnetTVやyoutubeが視聴できてとても便利だ。

東横イン羽田空港2 宿・ホテル

＜3月21日＞
早起きして朝食はとらずにホテルの無料シャトルバスで羽田空港へ向かう。羽田3タミのJALカウンターでチェックインを済ませる。早めに来たので比較的空いていた。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

保安検査と出国手続きを済ませて、JALのファーストラウンジへ向かう。残念ながら昨年の搭乗実績が足らないため次年度は格下げとなり、ここを使えるのは3月末まで。

羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ 空港ラウンジ

まずは、日本酒と握りずしなどをいただく。

さらに和朝食のセットメニューを注文。

羽田３タミJALファーストラウンジの寿しカウンター　注文すると職人さんがその場で握ってくれる。

こちらは、1F上のラウンジスペースのバーカウンター　バーテンダーさんに「白州」のハイボールを作っていただいた。

この日のファーストラウンジはとても空いていたので、出発前の時間をゆっくり過ごすことができた。

出発時刻が近づき、搭乗ゲート（146番）へ移動する。この便は、シンガポールの朱色のパスポートを持っている乗客がとても多い印象だ。

シンガポール行きJL37便は、最新鋭のAirbusA350-1000型機。

予約した時はBoeing777-300型機だったのだが、ラッキーなことに期間限定でAirbus機にシップチェンジとなった。

ビジネスクラスはプライバシーに配慮した仕様。通路に面した扉を閉めると、ほぼ個室状態となる。

個人用モニターは大画面で精細、とても見やすい仕様だ。

到着地のいろいろなシーンが表示される。

この個人用モニター画面、なんと自分のスマホのJALアプリとリンクさせて使用できるのは驚きだ！

JL037便はほぼ定刻に出発、離陸に向けてRWY16Rへ移動を開始する。

RWY22に着陸したAirbus A350-900型機（3号機）が近づいてきた。

A350-900型機としばし誘導路を並走する。

JAL機はRWY16Rから南に向かってスムーズに離陸した。眼下には沖合のRWY05が見えている。

離陸後しばらくして巡航高度に到達すると機内食がサーブされた。今回は洋食と赤ワインをチョイスした。

メインのフィレステーキは熱の入り具合もちょうどよく、大変美味しくいただいた。

デザートには、ホットコーヒーをリクエストする。

この日は大きく揺れることもなく、JAL機は順調に飛行を続けている。

フィリピン上空を通過後、カリマンタン島に近づいてきたところで、ハーゲンダッツをいただいた。

JAL機はチャンギ空港へ向けて、南側からイーストコースト沿いに降下していく。眼下にはシンガポール港外に停泊する多数のタンカーや貨物船が見えている。

RWY02Lへのスムーズな着陸だった。

JAL機は定刻前にシンガポール チャンギ国際空港第1ターミナルへ到着。降機後、イミグレへ移動する。

シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港

1タミのイミグレは、完全に顔認証ゲートへと置き換わっていた。日本から出国する前に MyICA Mobile アプリから必要事項を事前登録しておいたので、1分もかからずにイミグレを通過できた。

バゲージクレームエリア
幸い雨は降っていなかったので、スーツケースもすぐに出てきてピックアップ完了。出口付近の両替店で\20000だけSGDに両替する。

空港から出発する前に、1タミのジュエルに少々立ち寄ることに。

ジュエル (チャンギエアポート) ショッピングセンター

今やジュエルの人工滝はチャンギの人気スポットだ。ここを観た後、地下のタクシー乗り場からホテルへ向かうことに。

今回もシンガポールの定宿にしているIBIS Singapore on Bencoolen に宿泊。今回はいつもよりワングレード上位の部屋を選択した。

イビス シンガポール オン ベンクーレン - ニューリー リノベーテッド ホテル

広さは変わらないが、内装がやや洗練されていて、より快適に過ごすせるようになっている。

水回りはトイレとシャワーブースのみで浴槽のないシンプルなつくりだが、機能的にはまったく不自由はない。この仕様で1泊およそ24000円と円安の影響を実感させられる。

少々遅くなったので、晩ごはんはホーカー・ラオパサで食べることにした。ホテル最寄りのブギス駅からMRTに乗車。

ブギス駅 駅

タンジョンパガール駅で降車する。写真は改札を出たところにある果物屋さん。新鮮なフルーツがきれいに並べられている。

タンジョン パガー駅 (MRT) 駅

エスカレーターで地上へ移動。ここは以前、無料の休憩スペースになっていたのだが、いつのまにかカフェがオープンしていた。

タンジョンパガール駅のイベントスペース
ここから徒歩で街並みを眺めながらラオパサへ向かうことにする。

この日もラオパサはかなりの賑わいだ。

ラオパサ フェスティバル マーケット 露店・屋台

串に刺した大海老が炭火で焼かれている。

さすがは金曜の夜、皆思い思いの週末を楽しんでいる。

こちらはサテの屋台　飛ぶように売れていた。

屋内席も賑わっている

ラオパサは、中華を中心に、マレー料理、インド料理、インドネシア料理、タイ料理、日本料理、韓国料理となんでも食べられる。金融街の中心に位置し、訪れる客の国籍も様々なので、多言語が飛び交う。

この日はこの店の福建麺をいただいた。シンガポールのホーカーでは、行列ができている店ならハズレはほぼないと思ってよい。

見た目はそうでもないが、コクのある海鮮スープがしみ込んでいて、大変美味しくいただいた。

ラオパサ外観
周囲は金融街の高層ビルに取り囲まれている。ランチ時にはビジネスマンたちで賑わうホーカーだ。この後、MRTでホテルへ戻り、明日に備えて眠ることにする。

＜3月22日＞
朝6時半に起きてシャワーを浴びて身支度を整え、ホテルから徒歩3分で行けるホーカー”Cheng Yan Court”へ向かう。

朝食は、この店の麺をいただくことにした。

この内容でSGD4.5（約500円）。お味もなかなか美味しかった。

ちなみに、こちらこホーカーは小規模でこんな感じ。右側はオープンエアになっている。

食後、ホテルの方角へ戻り、ホテル裏手にある観音堂へやってきた。
ここでお線香とともに、家族の健康をお祈りして2ドルを寄進、MRTのブギス駅へ向かう。

観音堂 寺院・教会

MRTのラッフルズプレイス駅で降りてマリーナベイ方向へ向かう。
過去に2度ほど宿泊したことがあるフラトンホテル前に出てきた。

フラトンホテルの横を通って、マーライオンパークへ向かう。

ザ フラートン ホテル ホテル

マーライオンパーク
雨の日が続いたためか、水は濁っている。

マーライオン公園 広場・公園

土曜日の午前中としては、マーライオンパークは比較的空いていた。この時期、中国本土からの観光客が減っているためだと思われる。なので、いつもより相対的に日本人観光客の割合が高かったように感じた。

少々喉が渇いたので、ガード下にあるカットフルーツとフレッシュジュースのチェーン店「Sf」でカップ入りカットスイカを購入、冷めたいスイカをこの場で美味しくいただいた。この店のフルーツで「ハズレ」はまずないのでお薦めだ。

マリーナベイ側から見たフラトンホテル外観

再びMRTを乗り継いで、ノベナ駅へ向かう。日本と同じように、社内では常時マスクを着用している人も見かける。

MRT車内の表示
英語の他、マレー語、中国語、タミル語の4言語で表記されている。車内アナウンスも、これら4言語により行われる。ちなみに、足元に注意するよう促すフレーズは”Please mind the platform gap !” と英国風。かつて英国に統治されていた時代の名残なのだろう。

ノベナ周辺には国立医療機関群が立地しており、ノベナ駅の出口には各医療機関名と最寄りの出口が表示されている。

ノベナ駅 駅

NCID（シンガポール 国立感染症センター）
ここは新興感染症の世界的な大流行（パンデミック）から国民を守るため、2019年10月にシンガポール政府によって新設された国立の感染症医療・研究研修センターだ。

NCID 国立感染症センター　救急車受け入れ口
先の新型コロナウイルス感染症対策においても、中心的な役割を果たした。
それにしても、新型コロナパンデミック発生前年の2019年9月にこれだけの備えを準備していたシンガポール政府の先見性には脱帽だ。日本政府も是非、シンガポールのこうした取り組みを参考にして、次なる新興感染症に備えてほしいと思う。

17病棟（330床）の感染症専用病床と感染症外来、病原体や感染症疫学、公衆衛生学の研究機関、医師や看護師など医療従事者向けの教育研修施設などが併設されている。道路を挟んで向かい側には、国立タン・トク・セン病院が立地し、2つの医療機関は2Fと地下の連絡通路で結ばれている。

政府による NCIDの広報 Video（約3分40秒） はこちら（↓）
https://www.youtube.com/watch?v=bnzt7V3Q42I

ちなみに、この地下4F ・地上14FからなるNCIDの建物は、日本のゼネコン鹿島が総工費550億円で受注、建設したとのこと。この建物の概要はこちらからご覧になれます。（↓）

https://www.kajima.co.jp/news/press/201502/19a1-j.htm?mode=pc

こちらの建物は、国立タントクセン病院

NCIDとは地下と地上２Fの連絡通路で結ばれている。

Thomson-East Coast 線 オーチャード駅プラットホーム
北南線のノベナ駅からオーチャード駅へ、ここで Thomson-East Coast 線に乗り継いでマクスウェルへ向かう。

お昼はマクスウェルのホーカーでいただくことにした。ここには海南鶏飯の有名店が2店あるのだが、今回はあえて違う店を選択してみた。

マックスウェル フードセンター 露店・屋台

シンガポールの定番チキンライス「海南鶏飯」
この店のチキンライスもお肉が柔らかくて、十分美味しくいただけた。

食後は、マクスウェルのホーカーの目の前にある「佛牙寺」へ参拝することに。

新加坡佛牙寺龍華院 寺院・教会

中心には弥勒菩薩像が安置されていた。訪れる観光客も皆、手を合わせてお参りしている。

佛牙寺を出た後は、チャイナタウンを少々散策することに。

チャイナタウン (シンガポール) 散歩・街歩き

この日もたくさんの観光客で賑わっていた。

シンガポールらしい町並みが続く。

MTRの駅の方へ向かう。

ダウンタウン線　チャイナタウン駅
ここからホテル最寄りのベンクーレン駅へ向かう。

ベンクーレン駅で降車後、地上へ上がる。
一旦、ホテルへ戻って小休止とする。

今度は、ホテル最寄りのブギス駅から東西線で隣のシティホール駅へ向かう。
お目当ては、ショッピングセンター・ラッフルズシティ。

ラッフルズ シティ ショッピングセンター

地下1Fの クッキーミュージアムで、家内から頼まれたクッキーを購入。

続いて、同じく地下1Fのスーパー CS Fresh で生姜の調味料「姜」を探す。

スーパー CS Fresh 店内

ここには、様々な食材や調味料が売られている。

売り場は見つかったのだが、肝心の「姜」は売り切れのようだ。近くにいた店員さんにストックがないか聞いてみたが、棚になければないとの回答。

しかたなく、インスタント麺のラクサと辛ラーメン、カップ麺などを少々購入して、他を探すことにした。

一度、ホテルへ戻り、荷物を置いて出直すことに。Google map で最寄りのスーパーを検索すると、Fair Price が見つかった。

この店には「姜」があったので、2瓶購入する。この調味料は、炒めたチンゲン菜や小松菜などに和えると、生姜の香りがよく効いてとても美味しくいただける。
これで買い物ミッションも完了、ホテルへ戻って部屋で夕食を食べることに。明朝3時半起きに備えて、今夜は早く床に入ることにする。

チャンギ空港第1ターミナル　出発フロア
ホテルを4時30分にチェックアウト後、タクシーを呼んで出発。空港には5時頃に到着した。

JALチェックインカウンター
第1ターミナルの端にあって、一見不便そうな場所に見えるが、実はターミナル間を結ぶスカイトレインの乗降口から最も近い場所が割り当てられている。チェックインを済ませて、イミグレへと向かう。

シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港

Marhaba ラウンジ エントランス
顔認証ゲートでスムーズにイミグレを通過、JAL指定の Marhaba ラウンジへやってきた。

マルハバラウンジ (シンガポール チャンギ国際空港 ターミナル1) 空港ラウンジ

搭乗時刻が近づいたので、ゲートにやってきた。この日は、D37番からの出発だった。チャンギ空港での保安検査は、搭乗ゲート前待合室への入室時に行われる。

成田行きJL712便 Boeing767-300型 国際線仕様機

いつものように非常口座席 45Hを確保した。今回、おとなりはアメリカ人の女性だった。聞けば、群馬県太田市で英語教師をしているとのこと。日本語がとても上手な明るい女性だった。

チャンギ積み込みの機内食　美味しくいただいた。
JL712便は、成田空港のRW16Lに着陸後、2タミサテライトの87番ゲートに到着。駐機場までの最短のルート選択となり、着陸からわずか3分ほどでゲートに到着。定刻より20分ほど早着となった。

スーツケースをピックアップしてバスで羽田へ移動。羽田1タミのJAL DPラウンジへ入り、唐揚げとスープをいただく。この後、JAL国内線で新千歳空港へ戻れば、今回の弾丸旅も終わりとなる。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• 空を飛ぶなら青の翼に星屑の仲間たちさん 2025/04/29 17:49:42

  JALのA350-1000に搭乗できるなんて凄い

  yk-papaさんへ
  
  空を飛ぶなら青の翼に星屑の仲間たちと申します。昨日ANAマイレージクラブで福岡⇔シンガポール⇔オークランドの特典航空券50000マイルで交換できたので、2026年3月か5月に「オークランド（ニュージーランド）とシンガポール」に行く8日間旅行を計画しています。
  
  しかしA350-1000に乗れるなんて凄いですね。私の場合はシンガポール航空のA350-900でシンガポール→メルボルンで利用したきりで、ANAばかり利用しているのでB787だらけです。唯今度の旅行でSQのA350-900に乗りますが、スターアライアンスメンバーでA350-1000を導入しているのは少ないので結局ボーイングだらけの度になります。
  
  

  yk-papaさん からの返信 2025/04/29 18:51:46

  Re: JALのA350-1000に搭乗できるなんて凄い

  空を飛ぶなら青の翼に星屑の仲間たち さん こんにちは。
  
  旅行記にコメントありがとうございます。
  はい、今回JALのA350-1000のビジネスクラスを体験できたのは、本当にラッキーでした。JALのA350-1000は今のところ、ロンドン、パリ、ニューヨークが主な対象なので、今回、期間限定でしたが、シンガポール線で体験できたのは本当に幸運でした。
  SQで行くシンガポールとニュージーランド、楽しみですね！
  私も、かつてSQでバリ島へ行った際、A380-800、B787-10、B737-800、A350-900の4機種を体験できたことがありますが、SQのサービスは素晴らしく、是非また利用してみたいと思ったことを思い出しました。その時の旅行記はこちらです。（↓）
  https://4travel.jp/travelogue/11881805
  
  私はまだ、それほど多数の旅行記を上げるには至っていないのですが、今後とも、情報交換などさせていただければ嬉しく思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
  
  yk-papa