2025/03/13 - 2025/03/15
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mitamita73さん
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富良野スキー場に行く予定が、膝の内側靭帯を損傷して断念。キャンセル料が高い航空券だったので、目的を
1.いつまであるかわからない特急おおぞらに乗る
2.古潭雄別歴史資料館に行く
3.阿寒湖の温泉に泊まる
に切り替えて道東に向かいました。
雄別の資料館は期待をはるかに上回るすごさ。炭鉱の歴史を残す展示としては夕張炭鉱博物館や軍艦島ミュージアムが有名ですが、その両者に引けをとらないほどの展示量と質の高さ。何よりすごいのは、膨大な写真や資料をほぼお一人で展示物に仕上げたことで、その情熱とご苦労にはただただ頭がさがります。
阿寒湖温泉の宿は、優秀なスタッフがいてすばらしいサービスがある反面、なんじゃこりゃという点もあって、なんだか微妙な宿でした。
航空券
2か月前にスーパーバリューのPクラス片道2万5千円強で購入。
JR
レール&レンタカーで運賃2割引、料金1割引
札幌→釧路、釧路→新千歳空港 22,760円
レンタカー
駅レンタカーで24時間 10,120円 パッソ 1L=30Km
※レンタカー単独なら他社で7000円台でした。
宿泊
札幌 ANAクラウンプラザ札幌 朝食付 11,250円
あかん遊休の里鶴雅 2食付 38、700円
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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首都高の渋滞で1時間かかって駐車場に到着後チェックイン。ラウンジでいつもの晩御飯(おにぎりと稲荷)をいただきました。これは新たにカレーライスが提供されている旨の案内です。
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北行は飛行時間が短いので、機内食の配膳で乗務員さんはとても忙しそう。かつ夜便=今日の最後の勤務だからか、皆さんなんだかお疲れ気味でした。
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JRのレール&レンタカーをネット予約しました。駅で発券する必要があるのですが、なかなか搭乗しない乗客がいて飛行機が20分以上の遅延。駅のみどりの窓口が閉まる直前に翌日の釧路行の切符を何とか買って札幌駅に23時頃に到着。札幌はいつものホテルです。ありがたいことに、最上階の広めの部屋にしてくれました。
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朝食は、ラーメンサラダなどを除きいつものメンバー。そしていつもと同じく少し食べ過ぎました。
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すっかり定着したスープカレーはなかなかおいしいのですが、出がけに飲んで外に出ると、汗が冷えて大変なことになります。
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おおぞら3号で釧路に向かいます。
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昔は、有名な音威子府、遠軽、名寄をはじめ各地にあった駅のホームの立ち食いそば屋さん。いまや絶滅危惧種レッドのカテゴリー3(非常に高い絶滅の危機がある種)です。
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昔々おおぞらが函館釧路間を走っていた頃は、13両編成でも切符が買えず、北海やおおとり、あるいは急行宗谷に乗ったものでしたが、いまおおぞらの標準編成がわずか4両(G1両、普3両)になりました。
※この日は繁忙期で7両、乗車率は4割程。
人口減少が続く北海道で、国の予算で作る高速道路がどんどん延びる一方、衰退する鉄道会社。これが正しい政治なのか、来るたびに考えてしまいます。 -
初めて利用するレール&レンタカーは、駅レンタカーを利用するとJRの乗車券が2割引、料金が1割引になる制度ですが、実は駅レンタカーの料金はこの日の釧路でのレンタカーの相場より3千円ほど高かったので、結果的にはトントンでした。
1割引だし、特急オホーツクのように低利用率でグリーン車がなくなるのも嫌だしということで、今日はグリーン車に乗ります。
ちなみに4時間強で3800円(の1割引)は飛行機に比べてとてもリーズナブルだと思います。 -
元鉄道の街、追分駅です。苫小牧発岩見沢行が停まっています。扇型機関庫が燃えてから48年。もし現存していたらどんなによかったか、と思います。
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根室本線の重要な拠点だった新得駅も、いまは沿線の駅のひとつになりました。
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帯広駅のそばの駐車場です。先日の大雪の際、ここが雪捨て場になっていたのでしょうか。道路はすっかり雪が解けていましたが、ここだけ山盛りでした。
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釧路駅でトヨタの小型車パッソを借りて阿寒町(合併して釧路市阿寒町)に向かいます。
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いつ見ても、何度見ても、この標識には失望します。
なぜ無料? …有料にしたら誰も走らない
なぜ造る? …国のお金だから地元の反対なく、仕事がもらえる
ってことなんでしょうが、過疎化が進み、渋滞もない地域にどんどん作る無料の高速道路。一般道を走る車が減って商店もなくなるし、鉄道もバスもなくなるのに、誰のための公共事業なのか・・・無念すら感じます。 -
”高速道路”を過ぎ、阿寒町のセコマがある交差点で国道240号と分かれて道道222号を雄別方面に進みます。
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分岐から数分で布伏内コミュニティーセンターがあります。古潭雄別歴史資料室はこの中にあります。この手作りの看板を見たときは、展示内容があんなに素晴らしいとは思いもしませんでした。
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展示物の量がすごくて、しかも、それぞれがきちんとした記録や記述です。
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私の生まれた零細炭鉱は、写真も記録もほとんど残らないままに原野に戻ってしまいましたが、ここ雄別炭鉱は、ヤマの風景や人々の営みが大量に残されています。この量と質は、とても1~2時間の滞在で見て回れるものではありません。
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坑道でガス漏れや落盤などの事故があると、救護隊員は直ちに負傷者を救出に向かうのですが、こんな簡素な服で行くので、ごく当たり前に二次災害が出ていました。
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山に数百mもぐって、深く深く進みます。危険なんてものではありません。
この坑道模型は、資料室を運営する方のご自作だそうです。 -
これも運営する方のお手製です。実に精緻で繊細な出来です。すごいです。
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このラッセル車。排雪している風景が見える気がします。
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雄別鉄道で活躍していた気動車の模型です。これも精巧そのもの。
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これはとても1回来ただけでは見学しきれないと思い、再訪を約して資料室を辞去。炭鉱方面に進んだ途中に、閉山から10年経った時(1980年)に建立した記念碑がありました。なんだか墓標のように見えてしまいました。
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この先は、冬季は道路が閉鎖になり、雄別炭鉱の建物たちには会えません。
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雄別炭鉱を出て、国道240号で阿寒湖に向かいます。
路面に「シカ注意」の文字。確かに、こののり面をエゾ鹿が数頭降りてきたら、どうしようもないので、スピードを抑えるしかありません。 -
阿寒湖は吹雪でした。
宿は、開業から70年ほどの鶴雅にしましたが、とっても不思議な宿でした。
1.玄関前の男性スタッフは、まるで高級ホテルのような感じ。 〇〇
2.駐車場が600m離れた場所。バス送迎は頻繁。 △
3.駐車場に行く前に預けた荷物は、台車に乗せた状態でロビー中央に誰が管理するでもなく放置状態 ××
4.チェックインが機械。ここはアパ?。高級感を自ら放棄です。××
会員登録して予約した後、自動メールで国籍を尋ねてきたのですが、ここでまた国籍を尋ねてきます。日本人に国籍に尋ねる義務はないのに不思議です。
5.機械での手続後は有人カウンターで案内を受けるのですが、これが実にたどたどしい上に夕食の時間は選べないとの案内 ×
しかし、横にいた先輩スタッフは、彼にああしろこうしろと指示をするだけで目の前に私は見えないようでした。 ××
6.温泉はさすが。 〇〇
7.部屋はかなりいい。 〇〇
8.料理もかなり良質。 〇〇
9.担当してくれた若い仲居さんは実に優秀 〇〇
10. チェックアウトも機械。 ×××
などなど、いいところとダメダメが共存する不思議な宿でした。
過去に培ってきた良点をコンサルがガタガタにしちゃったんじゃないかと思います。もったいないことです。 -
省力化を図っているようなので、部屋への案内はありません。
一方、部屋は、価格に見合ったとってもいい感じ。一般の温泉宿を明らかに上回っています。 -
ちゃんとした温泉があるのでどうってことはありませんが、バブルバスのバブル機能は故障していました。
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温泉には、やっぱりお饅頭ですね。
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すこしだけ温泉に浸かって、夕食会場に向かいます。
料理はかなり上質でした。
それ以上に素晴らしかったのが若い仲居さん。料理を一皿一皿十分に理解しているようで、とてもわかりやすく、かつ自分の言葉で説明してくれます。
きっと料理長の教え方伝え方も上手なのでしょう。美味しい料理がさらに美味しく感じます。彼女は将来とってもいいホテルパーソンになるでしょう。 -
標準よりちょい高いプランを選びましたが大正解。
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最初から最後まで満足度の高い食事でした。
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この後、再び、温泉に入るのですが、さすがに阿寒湖温泉だけあって、なかなかいいお湯でした。ただ、外は吹雪で真冬の寒さ。北海道生まれの私でも、露天風呂には入れませんでした。
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過疎化が進む北海道で日本人従業員を揃えるのはもはや困難なのでしょう。スタッフにはネパールの人が多くいました。みんなちゃんと日本語を話せるようだし、8千Kmも離れた不慣れな場所で生活しています。頑張ってほしいものです。
ちなみにナマステ(こんにちは)と声を掛けたらびっくりされました。 -
いくらは盛り放題。朝食にもちゃんとコストをかけています。
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生ジュースのようです。いろいろな種類の食材があってとってもいいのですが、各セクションが離れていて、取りに行くのが大変でした。中心部に集めた方が便利なのですが・・・
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チェックアウト(支払い)も機械でした。再訪をさせるか否かの重要な接点を機械に任せちゃダメだよなあと思いました。
近くにいるスタッフに聞くと、機械チェックアウトはかなり不評らしく、よくお叱りをいただきますとのことでした。
3月中旬というのに、車のフロントガラスは吹雪の中で凍りついていました。 -
阿寒湖から峠道をゆっくり下り、もう一度雄別に向かいます。
本来、資料室は土日お休みなのですが、前日帰り際に、土曜は休みだけど午前中なら事務所にいるから寄っていいよと言ってくれたのです。1時間強お邪魔したのですが、まだ展示の半分も見ることができていないので、近いうちに改めて来ようと思います。 -
昼過ぎのおおぞらまで少し時間があるので、太平洋炭礦の炭坑資料館に30分だけ寄りました。(前回来たときは休業日でした。)
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入口で大きな石炭が迎えてくれます。
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雄別炭坑同様の救助隊の装備品ですが、これで事故現場に向かうのはあまりにも危険です。
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ここは、ヤマではなく、海の下での採掘です。
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夕張のように、採掘に使っていた機械が展示されています。
今も稼働しているこの炭坑は、近代化・機械化され、安全度も効率もずいぶんよくなったそうです。 -
1970年まで雄別炭山から鉄道がつながっていた釧路駅に戻ってきました。
国鉄の道東を管轄する大規模な駅舎はひと昔前の札幌駅にそっくりです。「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」で風子が荷物を入れるコインロッカーのある階段が懐かしいです。(今は閉鎖されています。) -
店舗閉鎖が続く駅構内ですが、まだ頑張っている店でランチです。かしわそば700円。この後、この店の一角で珈琲をいただきました。わずか300円でレギュラー珈琲を出していちゃ儲けなんかないだろうにと思いつつ、注文を受けてから淹れるちゃんとした珈琲に感謝です。
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往路と同じ理由で復路もグリーン車です。どうか残してください。
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駅弁は旅をする日本人の義務と思っているので、絶対に買います。
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新夕張です。メロンの季節にまた来ます。
途中、帯広駅とトマム駅を除き、乗る人はほぼいませんでした。 -
南千歳駅で下車。おおぞらを見送ります。
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グリーン車に4時間弱乗って運賃+料金+税金で11、170円ですが、これで地盤や線路の保全の費用を賄うのは到底無理。もし、地盤と線路を公共財として位置付ければ、まだなんとかなると思うのですが、都会出の知事さんにどう理解してもらうか、厳しい状況です。
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変更のできない航空券なので、搭乗までしばらく待ちます。土曜日でビジネス客が少ないからなのかガラガラでした。
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機内食です。
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搭乗機は定時にゲートを離れたのですが、羽田空港でのバードストライクの影響で、97分遅れで離陸。
航空会社に責任のない遅延ですが、降機後しばらくして交通費の補償をする旨のメールが届きました。私は駐車料金が余分にかかっただけすんだのですが、どうもそれは対象外らしく、確認もせずに諦めました。雄別の資料館での感動でかなり気をよくしていたようです。 -
家に帰ると、寒がりの柴犬ポン太が毛布にくるまったまま、視線だけで歓迎してくれました。
雄別にはまだまだ見ていない資料がたくさんあるので、必ず再訪問したいと思います。
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