南京大虐殺記念館（侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館）訪問

2025/02/23 - 2025/02/23

中国の江蘇省、南京
日本人にとっては「南京」＝「南京大虐殺」のイメージでしょうか。
反日感情を無視できない中国の中でも、特に日本人にとっては微妙な気持ちになる都市。
今回、コロナ後のビザ免除になって初めての中国訪問。
かねてから訪れてみたいと思っていた、南京大虐殺記念館に勇気を出していってみることにしました。

エリア 南京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

上海虹橋駅から南京南駅には、高速鉄道で移動。
パスポートが乗車券替わりになり、チケットの入手もネットでできるなど、便利になりました。

上海虹橋駅 駅

列車は1時間半で南京南駅に到着。
地下鉄に乗り換えます。

南京南駅 駅

途中、夫子廟（孔子廟）の周辺の繁華街を見学してから、地下鉄２号線の雲錦路駅で下車。
２番出口の案内に、ズバリ「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」と書かれています。緊張するなぁ。

地下鉄出口を出ると、白い花を売っているおじさん、おばさんがいて、一輪ずつ買っている人がいます。買ったほうがいいのかなぁ、と悩みますがそのまま進みます。

記念館の入り口にやってきました。見学は無料ですが、事前に予約が必要です。
私も日本で作ったWeChat内の記念館のミニアプリから、見学の予約を5日前に済ませておきました。特に土日は朝8:00（日本では9:00）の予約開始からほどなく予約がいっぱいになるようです。当日予約なしでも入館できるかはわかりません。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

屋外の彫像を見ながら入口へ。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

ここで中国人民は身分証明書をかざして改札を通りますが、外国人はパスポートを見せることになります。この状況で赤い日本のパスポートを見せるのは、また緊張します。

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ゲートをくぐると、荷物預かり所があります。
リュックを抱えていたので、預けようとしますが、係りの若いお姉さんが何か言いだします。「日本人です」と言うと、「中国語分かる？英語なら少しわかるの？」と聞いてきます。彼女が見せるスマホの翻訳アプリの画面には、「出口からここまで戻るのに1.2km歩くことになるから、荷物はそのまま持っていくのがおススメです」と書かれていました。
親切にしてもらって、少し気分が楽になります。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

献花用の花は、中でも買えました。一本一元。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

遭難者300,000人の表記は、この後いたる所で見ることになります。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

いよいよ中に入って見学です。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

入口ホールには「南京大虐殺の史実展」とでかでかと。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

館内の解説は、中国語、英語、日本語でなされています。
日本語の解説のボリュームも、中国語と変わらず、音声ガイドを借りなくてもしっかり学ぶことができます。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

写真やジオラマ、展示品がものすごい量です。
写真撮影は控えることにします。

日中戦争について、日本人が学ぶ機会はきわめて少ないでしょう。
一つ一つ展示を見ていれば、ものすごい時間が必要ですが、だんだんと気分が滅入ってくるので次第に早足になります。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

ミュージアムショップです。
品の良い記念品が並んでいます。
12年前に、北京盧溝橋にある中国人民抗日戦争紀念館に行ったときは、ガンプラが売られていてびっくりしましたが、ここではその様な品物はありませんでした。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

記念館を出ても、まだ敷地内には色々な施設が。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

献花場があります。私もお花を供えました。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

敷地内には「万人坑」と呼ばれる施設が。
内部は「撮影禁止」です。
それもそのはず、虐殺されて埋められた死体（人骨）が出てきたという場面が、そのまま残されています。
それを小さな子供も含めた大勢が見学していきます。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

最後は「和平広場」の像を通って見学は終了です。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

内容の是非はともかく、中国では、老若男女、大勢の人がこの施設を見学している、歴史教育の現場を自分の目で見ることができました。

この現実を隣国に住む者として、知っておくのは意味のあることだと思いました。

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帰りは南京駅へ。

南京駅 駅

高速鉄道で上海へと戻りました。
上海から日帰りで訪れることのできる南京。思い切って行って良かったです。

南京駅 駅