福岡から行く一泊温泉旅行でほっこり　嬉野＝いい温泉と美味しい料理　

2025/01/10 - 2025/01/11

暑い夏も寒い冬も、海外はもとより国内旅だって重い腰が上がりません。でもやっぱり安近短でどこかに出かけたくはなりますよね。そういう旅にピッタリな場所が、福岡の近くにはいくつかあります。
そのうちの一つ、嬉野温泉への一泊旅行を思い立ちました。

エリア 嬉野温泉(佐賀)

1月10日。
最近、福岡では積もるほどの雪が降ることは滅多にありません。降っても、せいぜいチラチラと雪が舞う程度。それなのに、出かけようというこの日、よりにもよってこの冬一番の積雪に。

車で快適なドライブになるはずだったのに～～！
仕方ありません、急遽JRの電車を利用することにしました。
高速が通行止めになる可能性もあるし、車がスリップするかもしれないから…

博多駅から11：54発「リレーかもめ」29号に乗車。

現在、西九州新幹線は長崎～武雄間のみの部分開通。博多から嬉野温泉に行くには、武雄温泉駅までは特急「リレーかもめ」で行き、武雄温泉駅で新幹線に乗り換えるシステム。

博多駅 駅

「リレーかもめ」は在来線の鹿児島本線・長崎本線・佐世保線をつないで走り、武雄温泉駅で西九州新幹線にバトンタッチします。

沿線は雪景色。

13：55西九州新幹線武雄温泉駅に到着。ホームの向かい側に長崎行きの新幹線かもめ29号が待っていました。
白いかもめです。

武雄温泉駅 駅

リレーかもめの乗客はほぼ全員が乗り換えます。長崎行きの「かもめ」は武雄温泉駅が始発駅なので、自由席でもゆっくり着席。
今回、新幹線乗車は、武雄～嬉野の一区間のみ。

ひと駅5分で嬉野温泉駅着。博多駅からほぼ1時間とちょっとで到着しました。
片道5700円/一人くらいでした。
嬉野温泉駅は新幹線の駅として新設された駅舎。とても奇麗です。

一台だけ駅にスタンバイしていたタクシーは、先客が乗って行ってしまいました。
観光案内所でゲットした地図を頼りにバスを探します。折よく駅にやって来たバスターミナル行きの赤いバスに乗り込みました。

終点のバスターミナルに着いて宿の場所を尋ねたところ、運転手さんはわざわざ降りて来て、タブレットで調べて下さいました。おかげで、方向と道を教えてもらうことが出来、7分くらい歩いて無事宿に辿り着くことが出来ました。
ほんとに親切な運転手さん、ありがとうございました！！

　※この写真は翌日撮影したものです。

駅は地図の右端。バスで左端のバスターミナルへ。
宿泊先の宿は左下。そんなに広い町ではありません。途中、前回泊まった大正屋も見えていました。
折よく日差しも出てきたので、7分の、ちょうどよいお散歩でした。

今回の宿は「萬象閣敷島」。　　え？　ここ？
うわ、イメージとだいぶ違う！　もっと小さな旅館かと思っていました。
　立派だわ～～　モダンねぇ～～
最近リニューアルしたばかりらしいけど。

嬉野温泉 萬象閣 敷島 宿・ホテル

チェックインはこのロビーで。お茶とお菓子を頂きながら。

ウエルカムお菓子は“カリントウ饅頭”だそうです。表面は少し硬くてコロンとしています。とても美味しいお菓子でした。お茶は嬉野紅茶。

お土産に買いたかったのですが、宿泊者のウエルカムスイーツ専用で販売はしないとの事。残念・・・

早速部屋に案内されます。部屋は東館の403号室。
入口の戸を開けると、　そこはイキナリ洗面所。
そして、ドアの向こうにはお風呂？？！！　
　　　え、え、え？！
石造りのお風呂が目に飛び込んで来ました。浴室はとても広く、湯舟も大きい！！　これ、温泉が引いてあるんだよね？！

この宿には大浴場はありません。各部屋に温泉の内風呂が付いているから。

リビング兼寝室は左手の扉より。

中に入るとこれも広々！

窓側にツインベッド。

窓の方から見た室内。
和洋室です。広めの部屋を予約したんですが、ここまで広いとは！ビックリ！

４階の部屋からの眺め。ナイスビューというのではありませんが、温泉街が見えています。

夕食までの間に、まずはひとっ風呂?。
かけ流しではなく、その都度湯をためる方式です。

湯温は70～80度だそうです。そのままでは入れません。ぬるくなるのをじっと待つか、加水するかの二択です。
私たちはのんびり待てなくて、水でぬるめました。

少しぬるっとした、軽い感じのお湯でした。
　いい湯だな～～♪

窓を開ければ半露天の気分も味わえそうです。寒いので、開けませんでしたが。
風情という意味では、個人的にはかけ流しのヒノキの浴槽が好きですが、お宿側の説明では、どんなに掃除をしても木材の劣化やカビの心配があるので、敢えて石の浴槽を選んだ、ということでした。
　なるほど、それもそうだけど…

部屋着として、浴衣ではなくパジャマが用意してありました。着心地もなかなかグッド。館内はこれでOK。

入浴後、マリン君はルーティンのお昼寝に突入。
ハナは館内をぶらつきましたが、売店はクローズでがっかり。サービスのコーヒー片手にロビーの椅子に掛けて、中庭を眺めながらボーっとしているしかありませんでした…

さて、お待ちかねの夕食。半個室の食事処で。
ちょっと張り込んで、佐賀牛付き上級会席を予約済み。食事が美味しいと評判の宿です。　　ワクワク♪♪♪

こちらはお造り。容器はなんと氷！！？　削った氷を固めて作ってあるのですって！！　お刺身がプリプリで美味しい！！

温かい先付け。有田呉豆腐にゆり根や小松菜、しめじ等を配して。

百合根スープ

柔らかくて美味しい佐賀牛ステーキ

八寸は佐賀レンコン、ローストビーフ、なまこ、水菜胡麻和え等。

ズワイガニ吉野煮

〆のご飯はカラスミ茶漬け。

デザートは杏仁豆腐、果物。
ふ～満腹！　口コミの評価通り、料理はどれもとても美味しかった！！
私たちのリストの中では、五本の指の中に入るかも！

夕食メニュー

翌朝、起き抜けにもうひとっ風呂。都合3回温泉の内湯を堪能。
冬の温泉はいいな～～♪

朝食。卵かけご飯が別格の美味しさ！
やはり料理自慢という評判は伊達ではなかった！

温泉と美味しいご飯。最高です！
萬象閣敷島、いいお宿でした。

嬉野温泉でこれまでに泊まったのは、椎葉山荘、ハミルトン宇礼志野、大正屋の3つ。今回の萬象閣敷島で4つ。どれもいいお宿でした。

観光もせず名所旧跡を回らなくても、気持ちのいい温泉と、美味しい料理を出してくれるお宿がたくさんある嬉野は、福岡からの安近短の旅先として、最適な温泉保養地だと思います。

帰路は往きの順路を戻ります。11：09嬉野温泉駅発かもめ22号乗車。武雄温泉駅でリレーかもめ22号へ乗り継ぎ。博多駅着12：14。
西九州新幹線が全線開通したら、嬉野ももっと賑やかになるのでしょう。