2024/05/01 - 2024/05/06
50位(同エリア122件中)
国電さん
■はじめに
今回はインドネシアのジャワ島への訪問である。前回は2016年3月に訪問しているが、この時はジャカルタ周辺の落穂拾い(近距離列車など)だけであったので、本格的な長距離列車での旅となると2010年9月以来である(私が海外旅行に行き始めたのは、まさ2010年からである)。その頃はまだ切符のネット手配などができず現地手配でかなり苦労したが、今はネットで予約決済ができ(座席までシートマップで選べる)、隔世の感である。
主な大きな目的は、未乗車であるバニュワンギへの路線に乗ることと、ラグジュアリークラス(高級寝台車両)車両に乗ること、そして2023年10月に開通したばかりの高速鉄道に乗ってくることである。ほとんどの切符は出発の1か月くらい前に手配できたが(高速鉄道は1週間前の発売)、ラグジュアリークラスだけは設定がなかなか出てこなかった(同じ列車のエグゼクティブクラスは出てくる)。何度も試し、出発の8日くらい前にやっと出てきたので、無事に手配することができた。
【旅程】
・初日:ANA便でジャカルタへ移動(ジャカルタ泊)。
・2日目:エグゼクティブクラス車両でスラバヤへ移動(スラバヤ泊)。
・3日目:エコノミークラス車両でバニュワンギへ移動(バニュワンギ泊)。
・4日目:プレミアムエコノミークラス車両でスラバヤへ移動。夜行列車のラグジュアリークラス車両に乗車してジャカルタへ(車中泊)。
・5日目:高速鉄道でバンドンへ移動し、エグゼクティブクラス車両でジャカルタに戻る(ジャカルタ泊)。
・6日目:ANA便で羽田へ移動。
@バニュワンギ(クタパン駅)にて
- 旅行の満足度
- 4.5
-
■2024.5.1
国際線の搭乗であるが、羽田第2ターミナルを利用するのは初めてである。鉄道駅から少し遠い感じがするが、Wi-Fiを借り、出国手続きをして、免税店で普段は呑まない1リットルのラム酒を買い(インドネシアはアルコール入手が難しいため、持ち込み制限ギリギリの1リットルであり度数の強いものを購入)、ラウンジへと向かった。
まだ朝早いが、ANAラウンジで見たことのないベーコンなどがあったので、結局深酒をしてしまった。
@つい -
搭乗時刻が近付いてきたので9時45分頃にラウンジを出ようとしたが、案内板を見ると40分の遅延である。席に戻り、しばし待機。
しかしもうやることもないので、プラプラと歩いて搭乗口に向かった。当初の搭乗予定より1時間近く遅れ、出発も45分以上遅れてしまった。
ジャカルタ(スカルノ・ハッタ)空港には、1時間15分遅れの17時15分に到着した(火山噴火により西よりのルートになっているため)。到着後はかなり空港内を歩き、出国した時点でもう17時50分くらいである。
ここからは、2017年に開通(2019年にマンガライまで延伸)した空港連絡鉄道での移動となる。当初予定では17時10分発に乗れるかと思っていたが、到着時点で無理である。そもそも、鉄道駅にアクセスする空港内の鉄道自体、本数が少ない。
@もっと頻繁に来ると思っていた -
鉄道駅に移動して、まずは切符の購入である。キャッシュレスであることは知っていたが、インドネシア国内で使用できるウェブ通貨のみ使えるということで(クレジットすら使えない)、カウンターで現金で購入した(7万ルピア)。飛行機の搭乗券を模しているかのような体裁である。
※1万ルピア=約100円
@無事購入 -
出発の10分くらい前に改札が始まり、ほぼ満席状態で定刻の18時42分に出発した。予定通りであれば久々のインドネシアの風景を楽しむはずであったが、もう真っ暗である。
途中でスイッチバックをして、終着のマンガライには19時38分に到着した。
@久々のインドネシア鐡 -
ここからは、近郊列車を乗り継いでホテルに近いパサール・スネン駅まで向かうこととなる。
まずは改札に行って以前買ってあったカードに積み増ししようとしたが、どうにも受け付けてもらえない。いったん外に出てぐるっと回りこみ、有人窓口に向かったが、どうやら古いものは使えないようである。高いものではないため、新しいカードを買うことにした(カード代を含めて4万ルピア)。
@JR柄が当たりました -
ホームへ降り、行き違う旧東急や旧JRの車両を見つつ、目的の列車に乗ってジャティネガラで下車。ここで乗り換えてパサール・スネンに向かうが、意外に本数は少なく、20分に1本くらいしかない。
しばらくしてやって来た205系(懐かしい6個扉車両もあり)に乗り込んで、パサール・スネンに到着したのは20時半を過ぎていた。予定よりかなりの遅れである。
@もう夜 -
ホテルまでは歩いて10分未満であるが、夕食とアルコールを確保しておきたい。大きなショッピングモールはホテルの目の前にあるが、歩いて渡るのは不可能であり、歩道橋までかなり遠く、モールに至るまでさらに10分以上要してしまった。モール内のスーパーはレジが行列で使用を諦めたが、吉野家で夕食とツマミ(エビフライなど)を買い、大規模モールにありがちな酒店で大きなビールを数種類買い、そしてまた歩道橋まで延々と歩き、チェックインできたのは21時半過ぎである。
@やっと今日も終わり -
■2024.5.2
今日は8時20分にガンビル駅を出発する列車から始まる。駅までは歩いても30分程度であるため、7時半過ぎまでゆっくりできそうであるが、実際には6時20分過ぎに出発した。というのも、Ticket.comで買っている切符については、出発の1時間前までにチェックイン手続きをしないといけないのである。
久々のガンビル駅には、7時頃に到着した。チェックイン機に印刷済みのバーコードをかざすとすぐに切符が出てきて、もう手続きは終了である。発券以降は手持無沙汰の時間になってしまうため、せめて「チェックインは出発の10分前まで」などにしてほしいところである。
@切符発券 -
それにしても、この14年でガンビル駅も随分と垢抜けた感じである。以前はタクシーの呼び込みやポーターが煩くて、駅前付近など落ち着いて散策などできなかったし、駅構内も切符売り場以外は特に目立つものはなかったが、今は誰に声を掛けられることもなく、駅舎内にはスタバやマックを含む多数の店があり、だいぶ変わっていた。
@電光掲示もあり -
前回利用時は有人改札であり、入線ホームを聞いても「1か2」という曖昧な返事であったが、今はもう自動改札があるし、電光掲示板で出発ホームも掲示されている。
よく見ると、顔認証装置もある。登録カウンターが近くにあったのでその必要性を聞いてみると、「外国人は不要」ということであった。7時40分くらいに改札に向かうと、係員は私の切符を確認して、そして「彼の顔」で顔認証をして改札を通してくれた。
出発までまだまだ時間があるため、ホームに登って通り過ぎていく旧東急や旧JRの撮影大会である。
@昨日も乗った -
ホーム上も、ポーターは数えるほどしかいなくて、だいぶ雰囲気は変わっていた。
なお、ご存じの方もいると思うが、ガンビル駅には近郊列車は停車しない(すべて通過)。よって、「ここまで近郊列車で移動してきて長距離列車に乗り換える」ことはできないため要注意である。
8時02分頃、スラバヤ行のArgo Bromo Anggrek号が入線してきた。機関車を先頭に、電源車、ラグジュアリー2両、エグゼクティブ8両(途中に食堂車を挟む)という編成である。
@久々の長距離列車 -
早速自席へ。インドネシアのINKA社製の新しい車両であり、電源コンセントはもちろん、Wi-Fiもある(ただし微弱であり、走行中はかなり厳しい)。座席番号なども電光掲示であり、これまた以前とは随分と印象が変わった感じである。
インドネシアの長距離鉄道車両と言えば、投石の跡(窓のひび割れ)なども良く見られたが、この銀色の新型車両には、そのようなものは一切ない。
@外観 -
出発まで随分長いこと2番線を占有してしまうが、どうなるのかと思っていたところ、1番線などを使って近郊列車は通過して行った。
定刻の8時20分、ガンビルを出発した。今日は8時間もこれに乗ることになる。日本にも、以前は「白鳥」や「はつかり」などの長距離特急があったが、今ではもう経験できない長時間である。
しばらく走行して郊外に出てふと気づいたのだが、「こんなに速かったかしら」という点である。以前の旅行記を確認してみると、スラバヤまでの所要時間は約10時間であった。かなりのスピードアップをしているようである。
@田植え中 -
速いと言っても、車内の電光掲示によれば最速は118キロであった。しかし、やはり前回と比較するとかなり速くなっている。
しばらくすると、車内販売がやって来た。ご飯ものもあるようなので、ついナシゴレン(アヤム付き)を買ってしまった。
@4万ルピア -
田園風景を眺めているうちに、最初の停車駅であるチルボンには10時44分に到着し、同駅を48分に出発した(いずれも定刻から2分遅れ)。
その後も似たような田園風景が続いたが、12時08分にペカロンガンを出発すると、遠くに海が見えてきた(それらしき車内アナウンスもある)。次第に海は近付いて来るが、海が見えるのはほんの短い区間だけである(このことは知っていたので、左側の席を押さえていた)。
@海 -
13時12分、スマラン・タワンに到着し、かなりの乗客が下車した(6割くらいの乗車率が2割くらいに減った感じである)。やはり高速化したとはいえ、ジャカルタからスラバヤまでの距離となると飛行機が有利であり、鉄道は中距離移動に利用されているのであろう。
同駅出発時に貨物を追い抜き、そしてまた田園風景へとなって行った。日本と同様田んぼが多いが、日本の場合はどこに行っても春は田植えで秋は収穫であるのに対して、インドネシアでは二期作や三期作ができるため、場所によってバラバラである。
@ここは収穫前 -
4つ目で最後の停車駅であるボジョネゴロを定刻の15時11分に出発し、終着のスラバヤ・パサールトゥリには16時21分に到着した(定刻より4分の早着)。
駅前にタクシーの呼び込みはいるものの、前回ほどの煩さではない(夜ではないというのもある)。
@駅前に展示されている車両 -
駅から20分ほど歩いてチェーン系列のホテルにチェックイン。身軽になってからは、歩いて15分くらいの場所にあるモールに行ってビールの入手等である(ラム酒を持ってきているが、最初の1杯はビールが良い)。
コンビニでチキンなどを買い、18時くらいから部屋で一献して就寝。
■2024.5.3
怒涛の2時半起床である。というのも、列車の出発が5時35分であるため、駅には4時35分までに着かなければならない。駅までは歩いて40分程度であるが、初めて歩く道であるため余裕を持たせると、3時45分には出発する必要があるからである。
ひたすら歩いて、スラバヤ・グブン駅に到着した。
@待合室 -
4時25分頃に、ピッとかざして発券。後は暇である。
コンビニに行って飲料を買ったりして、4時40分頃に構内に入った。こちらは裏口であり案内板も何もないが、構内の方が賑やかで様々な掲示などもある。14年前はここからバンドン行のArgo Wilis号に乗ったが、出発案内にはその列車も掲示されていて、懐かしい限りである。
@案内 -
5時25分頃、バニュワンギ行のProbowangi号が入線してきた。エコノミーだけ8両(途中に食堂車を挟む)という単純編成である。
@今日の列車 -
車内は横3+2席のボックスシートで、中国の緑皮車並みの、いやそれ以上の狭さである。私は進行方向左側の席を押さえていたはずであるが、なぜか反対側であった。これでは、進行方向に背を向けることになってしまう。
車内の冷房は家庭用のものであり、これは経験済みである。東南アジアの車両内は冷房が効き過ぎて寒いこともあるが、これの場合は安心である。
@そこまで寒くならない -
同駅を定刻に出発して、数分すると次の駅に停車し、私の向かい側にも乗客が座った。普通に座ったのでは足がぶつかるので、交互にする必要があるくらい狭い。
しかし、7時間以上乗車して600円程度であるから、そこはもう我慢するしかないであろう(昨日の席は、7,000円以上であった)。
停車駅ごとに乗客は増え、6時38分にバンギルに到着して私のボックスも満席となった。
@停車中 -
同駅を出発後しばらくすると車内販売がやって来たが、この状況(足がぶつかるくらいのスペースに満席で、テーブルもない)では食事もできないため、スルーするしかない。
7時44分、プロボリンゴに到着した。時刻表によればここで15分ほど停車するようである。ホームに降りてみたいが、ボックス席から脱出するのが難しい。しかし、隣の人がトイレに立ったので、一緒に席を立ってホーム上を歩いてみた。
@タバコを吸う人多し -
ずっと足を直角にしている必要があり(広げることもできない)、エコノミークラス症候群にでもなりそうなくらいである。この散策は、そういう意味でも助かった。
同駅を出発すると、路盤は内陸へと進んで行く。周囲の景色も若干ではあるが峠越えのような森林になっていた。なお、標高自体は500メートル程度のようである。
@景色が変わる -
9時55分、ジェンベルに到着した。かなり下車したので「これから足を伸ばせる」と思ったが、ほぼ同数が乗車してきて、私のボックスはまた満席になってしまった。
@トイレに行くついでに駅敷地内を撮影 -
同駅を出発後は、再度森林区間となった(トンネルもあり)。そしてまた、田んぼの風景に戻って行った。
各駅で10分程度の停車時間があることが多いが、その場合は対向列車との行き違いであった。特に遅延もなく、正確に運行されているようであった。
@ロゴジャンピ駅 -
12時15分にロゴジャンピを出発。12時26分に到着したバニュワンギ・コタでやっと向かい側の人も降りて、足を伸ばせるようになった。なお、バニュワンギの中心部は、この駅からの方がアクセスは良い。
同駅を出発して、終着のクタバンには12時42分に到着した(定刻より3分の早着)。
@到着 -
今日のホテルであるが、当初はクタパン駅に近い1,500円くらいのところにしていたが、考えを改め、駅から1時間20分ほど歩く必要があるリゾートホテル(と言っても4,500円程度であるが)にしている。
バイクタクシーなどは使わず、いつも通り徒歩である。歩くことによって、どうでもいい写真(野良猫とか変な銅像とか)を集めることができるからである。
@変なものの例 -
ホテルには、14時10分頃に到着した。部屋の広さは日本のビジネスホテルの3倍くらいあり、10階の部屋からはバリ島も見渡せて、こちらにして正解であった。
さて、「今日のビール」である。ビールが売っている店までホテルから1時間くらい掛かるため、当初は諦めていたが(ラム酒のコーラ割りだけにしようと思っていた)、ホテルの部屋に入ってその考えを改めた。というのも、東南アジアのホテルにしては珍しく空の冷蔵庫があったのである。冷蔵庫があれば、1時間掛けて店から戻ってきても、ビールを冷やし直せばよい。
ということで、また徒歩移動である。
@変なものの例その2 -
件の店に行き、瓶ビールを2本購入(缶ビールの方が軽いが、フレーバー付きのものしかなかったため、仕方なく瓶を購入した)。
この店に行く道すがら、ツマミ等を買う店も決めていた。チキンとライスの店以外に、なんとたこ焼きの店があったので、それもツマミにすることにした。
@名前は微妙に違いますが、製法は同じ -
■2024.5.4
今日は11時00分発の列車である。昨日までのパターンであると、10時までに駅に行く+予備10分+徒歩80分ということで、8時半には出ないといけないが、実は昨日の到着時にチェックインを試みたら発券できたので、今日は急ぐ必要はない。よって、9時過ぎにホテルを出た(8時半から9時前までスコールが降っていたので、事前発券は非常に役に立った)。
バリ島への船乗り場が近付くと、「バリ?」と聞いて来る人が数人いる。フェリーで渡った後の交通を手配する人であろうか。
@クタパン駅に到着 -
10時20分過ぎに駅に到着したが、駅周囲には何もないし、もうすでに改札が始まっていたので中に入ることにした。
奥のホームには客車が停まっているが、エグゼクティブクラスとエコノミークラスの編成であるため、これから私が乗るものとは違う。
そのうち、後方から汽笛がして機関車が近付いてきた。入線かと思ったら、実は機関車だけであった。
@空振り -
この機関車は、奥に係留されている客車を移動させるためのものであった。
10時40分頃、私が乗る列車が入線してきた(表紙写真)。エグゼクティブ4両、食堂車を挟んでプレミアムエコノミー4両、電源車、という編成である。
早速車内へ。席の間は狭いが、足を伸ばせるだけ昨日とは大違いである。席の回転はできず、車両中央部を境に座る向きは固定されている。私の席は、進行する方を向いた左側であり、事前予約で目論んでいた通りである。
@自席(約1,900円の席) -
ただ問題は、見える景色が昨日と同じ側になってしまう点である。昨日のエコノミークラスの座席表は、Ticket.comもしくはKereta Api(鉄道会社)のいずれかが、データを間違えている(上下逆にしている)はずである。
定刻の11時にクタパンを出発。駅に停まるごとに乗客は増え、じきに満席になった。
昨日と逆回しの景色を見続ける。じきに峠区間になったが、やはり進行方向の方が景色は見やすい。
@木々 -
さて、時刻は昼時である。なかなかワゴンが回ってこないので、隣にある食堂車に向かって直接買うことにした。ナシゴレンでは一昨日と絵が同じになってしまうため、ナシラウォンにしてみた。スラバヤの名物料理ということで、牛のスープであるとのこと。左下の袋に入っているのがラウォンであり、辛くないグリーンカレーのようであった。
@初体験(3万8,000ルピア) -
今日も所々で行き違いのための10分くらいの停車があるが、隣に乗客がいるため気軽に降りたりすることができない。
プロボリンゴからはひたすら西に向かい、バンギルではマラン方面に分岐する路盤が見えてきた。インドネシアの鉄道は予約決済も楽になったし、時刻も正確になってきたので、次回はあのような未乗車のマイナー路線に乗る旅も良いかもしれない。
@合流 -
その後も快走を続け、スラバヤ・グブン到着は定刻から3分遅れの17時03分であった。途中で路盤工事による徐行があった割には、及第点である。
なおこの列車は、ここが終着ではない。ここでスイッチバックをし、ジョグジャカルタなどを過ぎ、チラチャプという町に夜中の1時台に到着するという長大な運行区間である。
ちなみに下車したが、乗客は出口に移動できない。というのも、インドネシアの長距離列車の駅には跨線橋がないため、別の列車が停車していると、通れないのである。
@発車待ち(両側のドアを開けてそこを通るパターンもある) -
さて、今晩の夜行列車の出発は21時15分であるから、チェックインは20時過ぎまでにすればいい。グブン駅からパサールトゥリ駅まで歩いても1時間であるから、時間はまだ余りまくっている。
まずはグブン駅のベンチでこの旅行記を書いたりトイレに行ったり無料飲料水をもらったりしてから、駅西口から外に出た。最初の目的は、潜水艦である。というのも、昨日の早朝に移動している際にこの潜水艦を発見し、調べてみたところ見学料はたったの1万5,000ルピアで、夜も営業しているという。暇つぶしには最高のネタである。
@潜水艦 -
大きな潜水艦であるが、船内はかなり狭く、移動するのに難儀をした。
その後はぶらぶら歩き、ショッピングモールを見つける度に涼むために中に入ったりして時間を潰した。19時10分頃に一昨日も利用したスーパーでビールを買い、コンビニでチキンを買い、40分ほど歩いてパサールトゥリ駅に向かった。
汗だくで駅に到着して切符を発券したが、ふと見るとエグゼクティブとラグジュアリー専用の入口があり、そしてラグジュアリーの場合はラウンジにも入れるという。
@ラッキー(ラウンジの様子) -
この時点で20時頃。ビールを買ってから50分以上も経過しているが、タオル+冷房対策用上着+コンビニ袋で包んで保存したため、まだまだ冷え冷えである。問題はムスリムの人の前で呑んでいいかどうかであるが、チキンを片手にこっそりと頂くことにした。蒸し暑い中を長時間歩いて来たので、寒いくらいのラウンジで呑むビールは最高である。
20時52分頃、入線の案内があったので列車に向かった。私の席は、ラグジュアリークラス1号車の一番端である。料金は、日本円で約1万3,000円。スラバヤのホテルに泊まって翌日の安い飛行機で移動した方がよっぽど安くなるが、敢えてこの手の列車の乗るのが鐡旅たる所以である。
@こういう席 -
この車両については旅行記がいくつかあるが、リクライニング機能の一部はバグり始めているし、セキュリティボックスの鍵はすべて外されているし、机も出難くなっているし、色々とガタが出始めているようである。セキュリティボックス内にもUSB充電口があり、保管しながら充電できるのも売りであったようだが、今はもう鍵は掛けられない。
しばらくして、ヘッドフォン、毛布、水が配布された。
@旧セキュリティボックス(今はただの物入れ) -
定刻の21時15分に出発。グラスでウェルカムドリンク(超甘いジュース)と菓子パンが配布されたが、このクラスでは食事も配布されるはずである。それを待ち続けたが、30分経過してもまだ来ない。痺れを切らして、「もう自腹でもいいから食堂車で買おう」と思ってえエグゼクティブクラスを何両も歩いて食堂車に向かうと、ちょうど係員がラグジュアリークラスの食事を山のように抱えて移動するところであった。
大人しく自席に戻ったが、ワゴンでの飲み物準備などもあるようで、配膳されたのは22時20分頃であった。もう酔いも半分冷めている状態である。
@こんな内容(+ホット飲料とデザートも付く) -
一式を平らげて、席をフラット状態にして就寝。
■2025.5.5
寝始めて1時間くらいで、「痛たたた」という感じで目覚めた。席自体はほぼフラットになるのであるが、ビニールのシートが固いため、あまり寝心地は良いとは言えない。1時間ごとくらいに、右に・左に・上にと寝返りを打ちながら、寝続けることにした。
さらに言えば、一番端の席にしてしまったので、デッキからの音が煩くてならない。また、隣のエグゼクティブは完全新造車両であるから空調の効きが良いが、こちらは改造車両であるため、あまり冷房が効いていない。それでも、車両中央はまだ冷気があったので、もしラグジュアリークラスを利用する方がいれば、車両中央をお勧めしたい。
@フラットにはなるのですが… -
4時頃に起床し、トイレで簡単に歯磨きや洗顔をしてから、スマホを持ってガラガラのエグゼクティブ車両に移動してネット探索である(こちらの車両の方が涼しいため)。
自席に戻ると、4時50分くらいに車内が明るくなり、朝のおしぼりが配布された。
次第にゆっくりになって行き、終着のガンビル到着は定刻ぴったりの5時20分であった。
さて、今日はまず高速鉄道に乗るために近郊列車で移動するが、先述した通りガンビル駅には近郊列車は停まらない。仕方なく、隣のゴンダンディア駅まで20分ほど歩いて移動である。
@道端にいる猫写真を撮りつつ -
ゴンダンディアから旧JRの車両に乗り、チャワンで下車。ここで、2023年に開業したばかりのLRTに乗り換えるが、交差しているものの違う駅(あちらはチココ駅)であるため、少し歩く必要がある。
歩き始めてすぐ目の前に高架が現れたが、それはBRT(バス)の駅であり、LRTの駅はその先にあるさらに巨大なものであった。
@発見 -
試運転時に衝突事故を起こすなど何かと話題を振りまいたLRTであるが、無理やり昨年度に開業。しかし、その運行本数はかなり少ないらしい。
駅に到着した時点で、高速鉄道との接続駅に行く路線は20分後の出発であった。ホームで待つことしばし、無人運転の列車が入線してきた。
@柵があって撮影し難いため、反対側を撮影 -
国産を売りにしていた通り、車両はINKA社製である。しかし、運転台の画面にはドイツのシーメンス社のロゴがあったので、電装系などは外部の技術を入れているのかもしれない。
同駅を出発。運転台はあるが、無人運転であるため運転手はいない(すぐ近くに係員が立っているが)。正面衝突のニュースが頭によぎるが、それほど高速では運転をしないので、先頭部分から景色を眺め続けた。
@衝突しそうになったら逃げよう -
高架を走り続け、ハリムで下車。連絡橋を延々と歩き、高速鉄道の駅に到着したのは6時55分頃であった。ジャカルタ中心部からは、やはり1時間は見ておかないとならないであろう。
それにしても、何もない駅である(駅周囲も駅の中も)。小さな店舗がいくつか開店しているが、寂しい限りである。
8時20分発の切符はネットで購入済であり、QRコードでも乗車できるが、記念のために切符を印刷してみた。
@切符派なので -
連絡橋の近くに鉄道会社の歴史を示す展示があったのでそれを見たりしたが、もうやることがないので、荷物検査を経て待合スペースに入って行った。改札は出発の20~30分くらい前を目途に行われるようであり、電光掲示を見ると6番線まであるようだが、この乗客数では多すぎる感じは否めない。そもそも論で、ジャカルタもバンドンも高速鉄道の駅へのアクセスが悪すぎるであろう。開業のお祭り騒ぎが収まると、収支が気になってくる。
@他に見るものは模型くらい -
7時55分過ぎに改札が始まったので、切符を通して改札を通過した。ホームに上がると、先頭車両部分で記念撮影をしている人が多い。つまり、日常的な利用をしている人よりも、記念で乗っている人の割合がまだ多いのかもしれない。日常使いだけになった時に、この路線の本当の意義が問われると思う。
@先頭部分 -
8両編成であり、普通席が多い編成である。座席のデザインなどは日本の新幹線の「生き写し」であるが、日本の場合は3人席と2人席のパターンは同じ(東海道新幹線であれば2人席のEは必ず富士山側)であるが、この中国製は車両によって2人席が左右異なっていた。
まだ出発前であるが、車販メニューが座席ポケットにあったので見てみると、ナシゴレンがあった。売店は隣の車両であるので、早速購入。
@こんな感じ(3万ルピア) -
8時20分、ハリムを出発した。ナシゴレンを頂きながら、ジャカルタの市街地を眺め続ける。
しばらくすると、トンネルに入った。高速鉄道にトンネルは付き物であるが、どうせトンネルを掘るのなら、ジャカルタ市内でもトンネルを掘削してもっと中心部まで延伸すればいいのに、とも思う。ハリム駅では、アクセスが悪すぎる。
ナシゴレンを食べ終えたので机を戻そうとしたが、留め具部分が上手に嵌らない。それに、アームレストも上まで上がらない仕様である。所々に「中国らしさ」が満載である。
@高速道路やLRTと並走する -
最高速度350キロで快走して、8時50分に到着したパダラランで下車した。高速鉄道としてはこの先テガルアールまで開通しているが、バンドンへのアクセスが恐ろしく悪いため、在来線との接続駅であるここで下車してバンドンに向かうことにしている。
高速鉄道を降りるとすぐにリレー列車(フィーダー列車)に乗り換える改札があり、エスカレーターを降りるとすぐそこがフィーダー列車乗り場である。これは、敦賀駅よりも遥かに使いやすいであろう。
@乗り換え良好 -
9時05分にパダラランを出発し、バンドンには9時24分に到着した。
戻りは、在来線の列車で11時30分発である。しばし暇があるため、アジア・アフリカ会議関連の資料館に行こうと思っていたが、グーグルに検索させると「臨時閉館」とある。仕方ないので、ショッピングモールまで歩いて行って適当に涼んでから帰って来た。
バンドンからの戻りは在来線のエグゼクティブクラスを予約してあり、料金は高速鉄道と同額の25万ルピアである。
@新しい車両 -
11時前から入線していたので、車内で涼みながらスマホを使ったりしていた。
定刻にバンドンを出発。この路線は雄大な景色が左手に広がるため、左側の窓側を押さえている。
高速鉄道から乗り換えたパダラランに戻って来たが、対向列車が遅れているようで(峠区間は単線)、ここで15分の停車であった。しかし、同駅を出発してしばらくすると、壮大な景色が見えて来る。
@棚田が美しい -
路盤は左右にうねっており、先頭の機関車が見えたり隠れたりしている。私だけでなくて、スマホでその様子を撮影している乗客もいた。
路盤はかなり大規模に曲がっているため、ループまではしていないが、オメガ型に歪曲している。この写真で対面に見えている橋2つは、先ほどこの列車が通過して来た橋である。
@大迂回中 -
もちろん、高速鉄道は山間部分についてはトンネルを通るため、この壮大な景色を見ることはできない。速達という意味では高速鉄道なのかもしれないが、旅行という意味では確実に在来線であろう。当初、この高速鉄道の話を聞いた時は「あの景色が見られなくなるのか」と思ったが、高速鉄道駅へのアクセスが悪いことなどもあり、在来線も生き残ることとなった。私としては、嬉しい限りである。
@あちらはトンネル -
下界に降りてきて複線になってからは、少し怖いくらいのスピードで快走をし続けて、終着のガンビルにはまさかの定刻(14時27分)に到着した。
さて、今日はもう空港に行くことにしている(明日朝が早いため、空港内のホテルに泊まるため)。到着時に空港連絡鉄道からの景色が見られなかったのでリベンジしたい気持ちもあるが、そうするためにはまたゴンダンディア駅まで歩かなければならない。朝の20分なら可能であるが、昼下がりは無理である。
ということで、ガンビル駅前から出ているバスに乗ってしまうことにした(ずっと4万ルピアであったのに、8万ルピアに値上がりしていた。空港連絡鉄道の開通により、乗客が減ったのかもしれない)。
@バス自体も小さくなった -
国際線が出る第3ターミナルのホテルは高いため、今日は第1ターミナルにあるホテルである。チェックインして、ガンビル駅で買っておいたチキンと残りのラム酒(コーラ割り)で一献してから、バンドン駅で買っておいたナシゴレン等を頂いて、就寝。
■2024.5.6
今日はまず、第3ターミナルに移動しなければならない。シャトルトレインは6時にならないと運行しないため、無料シャトルバスとなるが、30分に1本だけである(それも、発車時間が不明であるため、最悪30分待つ可能性がある)。
念のため3時半過ぎにチェックアウトをして乗り場に向かうと、ちょうど3時40分頃にバスがやってきた。
しかしこのバス、貨物ターミナルなどあらゆる場所を経由するもので、第3ターミナルまで30分以上も時間が掛かった(途中、運行上の理由による乗り換えも含む)。急ぐ人は、有料のシャトルバスか、タクシーをお勧めしたい。
@吝嗇家専用バス -
搭乗手続きを済ませ、出国。ガルーダインドネシア航空のラウンジで最後のナシゴレンを頂きながらこの旅行記を仕上げたりして、旅行はほぼ終了である。
久々のジャワ島での長距離列車乗車であったが、実はラグジュアリークラスの上を行くスイートクラスがあるのである(完全個室寝台。バニュワンギからスラバヤに到着した際、向かい側に停車していた列車に連結されているのを見た)。それにも乗ってみたいし、空港連絡鉄道からの景色もリベンジしたい。未乗車のマイナー路線も残っているので、そのうち再訪するであろう。
@懐かしの6個扉車両
*旅行記および私の詳細については以下で。
「鐡旅」http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
その他の都市(インドネシア) の人気ホテル
インドネシアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
インドネシア最安
294円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
60