2024/04/22 - 2024/04/22
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watersportscancunさん
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https://youtu.be/QW5q78-1VAE?si=G_1BlaxsCQX-9Qka
皆様、大変ご無沙汰いたしております。ウォータースポーツカンクンの店長吉田です(^^)コロナも無事あけたと思ったら、とんでもない円安と、インフレのダブルパンチで、気軽なビーチリゾートとはいかなくなってしまったカンクンですが、それでも一生に一度の思い出を残すには、最高のロケーションである事に違いはなく、、、気軽さがない分、気合の入ったお客様が多い印象で、今まで以上にやりごたえのある日々を送っております。この場をもちまして心よりの御礼を申し上げます。
さてさて、最近、コスタムヘーレスと呼ばれる、カンクンの北部エリアの開発が進んでおり、日本の方にはまだまだ馴染みが薄いようですが、RIUやシークレットなど大手がホテル営業を開始し、俄かに盛り上りを見せています。
このエリアは、イスラ・ブランカと言われる、所謂最後の楽園と呼びならわされる手つかずの自然に溢れた場所。しかし、アクセスが非常に困難である為、中々、その先にある美しい世界に触れる事は難しく、これまではボートに乗って個人的に訪れるくらいが精々の場所でもありました。
しかし、今回、そんなイスラブランカの先にあるシークレットのビーチに訪れる事が出来るジャングルツアーの案内があり、参加してきましたので、ご報告です。
というわけで、今回も久しぶりに行ってみよう!!
******
携帯が壊れて久しい。課金しても使えない為、wifiでずっと使用していたらある日突然、電話番号で登録していたsnsから弾かれた。慌てて電話を鳴らすと知らないメキシコ人女性の声が。
(これは私の番号ですよ)
疑わしさの滲んだ乾いた言葉がスピーカー越しに響き渡る。
しまった。課金せずにいたので番号がキャンセルされた。自業自得といえ随分古い機種を使ってもいたし頃合いと見て今回買い替えた。もちろん新しい番号だ。
そうして順番に仕事絡みから連絡を入れていった。クラウドにアクセス出来なくなった手前、全て手入力の面倒な作業を繰り返していると、更新案内を送ったいくつかの番号から、ぽつりぽつりとリプライが流れて来る。
その中の一つの番号の電話が鳴った。ジャングルツアー営業のキムだった。
久しぶりに連絡が来たからどうしてるかと思ったと。そんな彼に調子はどうだと聞けば新しい会社で営業しているという
どこかと聞く私に彼はコスタムへーレスと答えた。
今旬で開発が進むカンクンから北のビーチゾーンである。これまでホテル開発はずっと南に進んできたがパンデミック前の2015くらいから北部エリアの開発が進み始めた。
今では10km以上ホテルが立ち並ぶ。まだまだ日本のお客さんには馴染み薄い分、価格も若干安い。ただしアクティビティは限定される。
カンクンのホテルゾーンから離れているからだ。そんなコスタムへーレスに、ジャングルツアー? 一体どういう内容だろう。興味が湧いた。
早速、日程を合わせて参加することに。家族三人で久しぶりのイベントだ。現地マリーナには自力で行くという僕にキムは、送迎を使ったほうがいいと主張した。
なぜかは聞かずとも何となくわかった。マリーナの場所を聞けば自ずと想像がつく。言われるままに送迎を頼んだ。当日、思った通りだと知る事になる。
車ではアクセスが著しく不便で、かつダートを走らねば辿り着けない秘境のマリーナである。自家用車では到底辿り着く事は出来ない場所だ。マリーナの入り口では、家畜の豚が昼寝をしている。。。
そんな秘境のマリーナ辿り着けば、自ずと気持ちが昂った。
「ケンゴ!!!」
不意に声がかかった。懐かしい響き。人懐っこい笑顔がサングラス越しに揺れている。
「ルイスじゃねーか!」
メキシカンハグ。ジャングルツアーのガイドは日本の板前のようにコロコロと会社を変える。プンタデルエステで知り合って以来20年、彼が働くマリーナは僕が知ってるだけでこれが5回目だ。
それだけジャングルツアーの会社が出来ては消えていってるという事でもある。
「ここは今までと全然違うスタイルのジャングルツアーだぞ」
懐かしい顔に再会した興奮と仕事前の緊張で、声が震えている。
「このツアーはな、フラミンゴにも海亀にも会えるんだ。ただちょっと今はシーズンの谷間だから、数は少ないけども」
最後の方は声が小さくなったが、例えば海亀の産卵シーズンである5月と6月、フラミンゴの営巣シーズンの冬場は、びっくりするくらいの野生動物に出会えるらしい。
こんな身近な場所で、もし大自然の醍醐味を味わえるとしたらジンベエの向こうが張れるな。素直に感じた。
まー実際はこの日海亀には水面に一匹とフラミンゴにはちょっとしたアクシデントもあって会えなかったのだが。。。(定置網を避けようと大回りをして浅瀬に入り込んでしまい、ツアー参加者の内、僕も含めた二梃が座礁してしまった(汗)こういうローカルなアクシデントは、観光地であるホテルゾーンでは絶対に発生しない(苦笑))
さて、このツアー結論から言うと、素晴らしいの一言だった。
僕のように20年もカンクンに暮らしていると、どうしても昔の古き良き時代を思い比較をしてしまう。どこへ行っても観光客だらけでオーバーツーリズムが叫ばれて久しいカンクンで、更に、メキシコ政府はまだまだ観光客誘致をここカンクンで推し進める気満々なこの街で、古き良き、、、などというゆとりなど存在しない。
のんびりとしたカリブ海のビーチで、ゆっくりカクテルを片手に過ごすなんてのはもはや夢のまた夢。ビーチと呼び名がつく場所には人が観光客が売り子が地元民が、溢れ出している。
その上、物価の高騰で、値段は高くなって味が落ちる店ばかりが嫌気に拍車をかける。
昔は違った。
そんな思い出に浸る歳になっても、未だ忘れられぬ楽園への想いは募るもの。いやだからこそ焦がれるのかもしれない。
もし、昔見たあの美しい手付かずのビーチにもう一度出会えるなら、幾ら出してもいい。プライスレスなんて傲慢な気持ちもどうせそんな場所がないからこそ言えるのだと、現実とのギャップの裏返しでしかない浅はかな思いに嘆息する。
これまでと変わらぬジャングルツアーのモーターボート。30馬力のヤマハがスロットル全開で波を切って疾走する爽快感。ホテルゾーンのジャングルツアーは混雑するが故に、規則がうるさいが、こっちは競合がいない独占企業であるが故に自由にラグーンを操船出来る開放感がある。
とはいえ、それ以外これと言って何か特別なことがあるわけでもない。モーターボートを自ら操船すると言う、未知の体験は初めての観光客には大いなる魅力と興奮を呼んでも、これまで何十回と個人的にも参加して来た自分には特段特筆すべき感動はない。
横ではしゃぐ子供の笑顔が親心をくすぐるだけだ。
しかし、操船する事40分。目的地に近づいてくるにつれて、そんな僕の心は泡立ち始めた。周り一面がカリブ色に染まり始め、見た事もないような美しいビーチが近づいて来たからだ。
対岸にはイスラコントイ。出発地点もかなり北だったが、ここはその出発地点より更に14kmも北にあるイスラブランカの端であった。
着岸の少し前から目の覚めるようなカリビアンブルーがボートを包み始める。皮膚がザワザワと騒ついた。
「ここはプライベートプロパティなのでこのツアー以外のお客さんは立ち入れません」
ルイスが両手を広げて説明する。
そんなルイスの説明を尻目に、僕はビーチを歩き出した。。。
楽園がまだ残っていた。椅子が欲しかった。ビールも欲しかった。シュノーケル機材が欲しかった。
でも何もいらないからしばらくじっと海を眺めていたかった。
周りに観光客もおおよそ人影というものも何もない午前10時のプライベートビーチ。
海亀が一瞬顔を出して消えていった。
対岸のイスラコントイを眺めながら、今年のジンベイの回遊を思った。
20年カンクンに暮らして、こんな美しいビーチがまだあったのか。インスタ映えの為に見た目以上に加工して自己満足を得てもそこには達成感以外なにもないれど、今この瞬間、眼前に広がる美しい景色は、疑いのない本物の姿なのだ。網膜に焼き付け、脳裏に刻み込む。自分が自らの足で立つこの大地、その足裏に感じ取るひんやりとした砂の感触、寄せては引く波に洗われる肌に感じる心地よい清涼感。。。これらすべてに感動が寄り添ってくる。心がうち震える。
生きているという実感を体全体が、今、感じ取っている。この感動を、感じない人はいない。いるはずがない。。。後頭部から沸き起こる妙な確信が、思考を支配する。
まさに今自分の心にすっと入り込む美しさ。自然の美しさにもし感動をするならそこに理由などないという忘れかけていた思いを、僕はこの瞬間取り戻す。
ヨットで旅をしていた20年前に置いて来た、自然への想いと感動が傍に忍び寄ってくる、熱を感じるほどの自然の圧力が、情熱へと姿を変える。
旅に意味があるとしたらそれは生きる意味を心に感じるこの瞬間だともう一人の自分の声がする。
離れがたかった。ずっとここにいたかった。太陽を海を潮風を感じ続けていたかった。
海鳥が鳴いた。空には軍艦鳥、沖合でペリカンが飛び込み漁を繰り返す。
「メキシカンウォーターでもどうだい?」
いつの間にかルイスが傍らに立っていた。片手にビール。潮に焼けた笑顔には深く刻まれた皺が一層彫を深くした。
缶を受け取った。プルタブを引き一気に飲み干した。口を拭った。
「ここに来るだけでも価値があるな」目線を海に投げたまま言った。
「来月にはここに海亀がわんさと上陸する。そうなったら感動のカタチは言葉では言い表せないぜ」
同じくルイスもまた、目線を海へと投げながら言った。
このツアー。いくつかのアイテムがあるとより楽しめるかもしれないと思った。簡易椅子、双眼鏡、そしてジンかテキーラのボトルがあれば最高だ。メキシカンウォーターも必須だ。
じっと波の音に耳を傾け静かに目を閉じる。
野鳥の鳴き声や自然の躍動を肌で感じ取る。
自然に癒される、充電される。。。今風で言うなら、調うか(笑)
セノーテでも良くお客様から言われる。
(マヤの癒しで調いました。。。これこそここに来た意味ですね)
皆が笑顔になる瞬間。僕たちガイドは、この仕事をしていて良かったと心から感じる。お客様と一緒になって悦び感動出来ること。これがこの仕事の醍醐味でもある。
セノーテで泳ぎラテンの太陽に肌を焦がす。。。大自然に裸で包まれる体験を通じて、人は文明的な生活の中で忘れかけた何かを思い出し、軌道を修正する。体の中に生じた違和感を払拭し、齟齬を矯正する。。。これこそが、調うという真意だろう。
感動という言葉にすれば、つかみどころのない心の揺らぎを頭で考えるのではなく、心と体で感じとる行為は、文明社会ではなかなか難しいけれども、大自然の中に身を置くと何の違和感もなく人は動物である事を体が受け入れていく。
そこに意味がある。
コスタムへーレスのジャングルツアーは一味も二味も違う魅力的なツアーだ。このツアーはリピーターや玄人向けだけれど、生きている実感を短時間でも取り戻したい人には、かけがえのない体験を与えてくれるだろう。
そう。自然は貴方を、いつだって優しく包み込んでくれるのだから。。。
素敵な旅を!
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20年来の付き合いのあるルイス。。。彼は、20年前、、、日本語を話すガイドとして売り出していた(笑)
「ルイスさんに、チップを上げてくださーーい!!」と自ら言い放つセンスが光るナイスガイであったが、そんなルイスもしっかりと20年分歳を取り、、、潮焼けした顔に刻まれた皺が、良い塩梅に年季を物語っている。
大分、日本語は忘れていたけれど(笑) -
マリーナからの眺め。
ふと、ルイスが、あそこ!!と指さした先にメキシカン・クロコダイルが休んでいた。
この写真に写っていますが、分かりますか?! -
出発前、各ボートに案内される。ドキドキする瞬間。
船上では、ヤマハ30馬力のエンジンが唸りを上げる。
このツアー、毎回参加する度に、免許なしで運転させるってメキシコならではだなとつくづく思う瞬間。
皆さん、免許なしで運転できるボートだからと、甘く見ていらっしゃるけれど、実際、ボートをご覧になって、これ、本物のモーターボートじゃないですか!!と驚かれます(苦笑)
そうです。。。言ってみれば、競艇のボートと馬力は同じです。当然、大変なスピードが出ます。 -
というわけで、出発!!
子供は今回二度目の体験。小学校の時以来なので、6年ぶりくらい?!
ご家族で参加される方は皆様、子供が喜びまくって楽しめたとおっしゃいますが、私の娘も、ジャングルツアーが大好きな一人です。
やはり、モーターボートの爽快感が気持ちを盛り上げるのでしょうね。
因みに、お子様は現在4歳以上参加可能となっています。 -
操船中。。。ホテルゾーンのジャングルツアーも爽快ですが、北部地区は他社の船がゼロなので、独占状態で楽しめます。危険走行は禁止ですが、先導するキャプテン自らがジグザグ走行をしたり、旋回したりするので、ついていくだけで、エキサイティングな体験が可能です。
水しぶきも目いっぱい受けますよ!! -
出発して45分。。。ボートでしか訪れる事の出来ない、しかも、プライベートプロパティの為、この会社以外立ち入りが出来ない完全プライベートビーチに到着します。
5月6月は、ウミガメが。冬場11月~3月にはフラミンゴの営巣が行われる手つかずの自然が残された場所です。
ご覧ください。。。本当に、綺麗なビーチです。
良くある画像加工一切なし(笑) -
私が初めてカンクンを訪れたのが1989年でした。あれから35年経ちますが、あの頃のカンクンは、ホテルゾーンでこんな感じでした。今では、ホテルが建ち並び、賑やかな街になっていますが、昔は静かな田舎のリゾートでした。
ふと、そんな時代を思い起こすほど。。。本当に美しいビーチです。 -
これと同じような場所は、カンクンの近くにはもうありません。
どこも観光客だらけですから。そういう意味では、プライベートな土地で誰も立ち入りが出来ない、しかも、道路も繋がっていないボートでしか訪れる事が出来ないこんな場所だからこそ、、、残された最後の秘境なのかもしれませんね。 -
このツアーは、このビーチでのんびりと30分ほどのフリータイムを取ります。ビーチでゆっくりとするも良し、自前のシュノーケルでウミガメと戯れても良し(触ってはいけません)、のんびり対岸のイスラ・コントイを眺めながら、メキシカン・ウォーター(ビール)を飲んでも良し(ビール込み)
僕などは、ゆっくりと海を眺めながら、海鳥の鳴き声を肴にビールを傾け、ペリカンが餌の捕獲を狙って何度もダイブをする姿をじっと眺めていました。
とにかく、誰もいないので、じっとこの場所で、自然の美しさにただただ目を見張るばかりでした。。。 -
その後は、再びボートに乗って、離れがたきイスラ・ブランカのシークレットビーチを後にしました。
帰りは少し違う工程を通るのですが、途中フラミンゴのエリアにフラミンゴがいれば立寄るそうです。残念ながら、この日はおらず、そのまま帰港となりました。
そうして、走る事30分、、、イスラブランカのパブリックビーチでカイトサーフィンを楽しむ人々に出会う頃、やっと文明にもどってきた事を実感した私たちなのでした。
イスラブランカパブリックビーチから14kmも北にあるシークレットは、未踏のビーチとして、これからもそっと残っていってほしいなぁと店長感じた次第です。
いずれにしても、このツアー。。。近年のオーバーツーリズムと、観光開発を見る限り、ずっとこのままであるわけではありません。
そういう意味では、今がある意味ラストチャンスのツアーだと思います。
ホテルゾーンからも送迎込みで参加可能ですので、是非皆様もこの美しいビーチに訪れるジャングルツアーに参加してみてください(^^)
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