久々の中国大連2泊3日

2024/03/05 - 2024/03/07

十数年ぶりにの長い休暇ができました。
時間は多少できたが大きな出費はできませんが今年中に期限が切れてしまうJALのマイルが多少なりとも残っています。
またコロナ禍前に溜まっていたIHGホテルの無料宿泊ポイントもようやく使えそうです。

エリア 大連(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

現在中国入国の日本人ビザ免除が停止されているため、まずは有明のビザセンターへビザを申請に行きます。
中国ビザ申請は非常に面倒ですが難しくはありません。
ただし観光ビザでも非常に細かい学歴や職歴、家族構成まで記入させられるのには辟易させられました。
写真は背景が白と規定されていますがこれが曲者で、スマホ写真だと上手くアップロードできません。
背景加工をして無事アップロードされるも普通紙カラー印刷ではダメで、結局当日にビザセンターに設置されている証明写真機で1000円也で撮り直しました。

往復航空券と宿泊予約の確認がなければビザ申請を受け付けてもらえません。
予約時点だと日本発大連往復が約12万円ほど、中国発日本行は半額以下の45000円程度という来日中国人に優しく、日本人には厳しい運賃体系になっていました。
今回は20000マイルプラス燃油代諸々27230円で特典利用しましたが、このご時勢にあえて中国旅行を遂行しようとする日本人は極少数で、中国の春節も一段落ついた時点だったので可能だったのでしょう。

京急のエアポート快特で久々の羽田空港第3ターミナルに到着

前日にオンラインチェックイン済みで預け荷物も無かったので
自動チェックイン機でFace Express登録を行おうとするとエラーが出てカウンターへ行かなければなりませんでした。
どうやら中国行きの便はカウンターでビザの確認を行わないと使えないようです。
JGCカウンターでビザの確認を行うと国内線同様にスマホのQRコード使うようにと指示があり、搭乗券はオンラインチェックインを行うと発券できなくなったようです。

噂には聞いていましたが羽田の国際線保安検査は大行列です

そこで今度はFace Express登録機で顔認証登録を行い、専用レーンへと向かいます。
こちらは、入口の中はファースト、ビジネスクラスレーンと共通となっていて行列はありませんでした。

サクララウンジのダイニングビュッフェも復活しました

久しぶりなのでやってみたかったオムソーセージカレーです

コロナ前の成田サクララウンジや最近の国内線サクララウンジの大混雑と同じような状況かと思っていましたが、結構快適に過ごせました。

羽田国際線の朝の出発ラッシュ9時台だけで12便もあり、ボーディングブリッジに横付けできない便も発生します。
ANAはT2も使い、130番代のゲートは沖止めです。

この日の大連便は運良くボーディングブリッジからの搭乗ができました

搭乗ゲートはグループ別の搭乗となり一番右がFace Expresss専用レーンとなっていました。
せっかくなので試してみましょうと一番右に並びます。
というか誰もいないのでどんどん進む列の横に一人寂しく立っているだけです。
グループ1，2，3，4と全員が搭乗を終えてもFace Expresss専用レーンは開けてくれる気配がありません。

結局、顔認証で通してくださいと懇願して最後の搭乗客となりました。

結論は保安検査は優先、搭乗は最後という結果になりました。

この日の機材はB789のE91でプレエコの座席が開放されていましたのでこちらを迷わず選択、見たかったけれども見に行くまでもないと思っていた「翔んで埼玉」の続編を鑑賞します。

久々の機内食にJAL特製ハーゲンダッツ

ほぼ定刻に大連周水子空港に到着、ここは中国南方航空の拠点空港でもあります。
コロナ禍の降機方法に馴染んでしまった上、急ぎでもないので最後に降りました。

入国審査では一部アライバルビザも使えるとの情報もありましたが
アライバルビザ窓口は開いてなく、中国入国カードも変更になっていました。
以前は日本人ならものの10数秒位で通過できていたのが一人約1分程度要する状態でした。
指紋も10本全部取られる人、片手4本だけの人といたようですが、私は過去の情報が残っているか左手4本だけの確認でした。
また入国カード裏面の
2.您是否有中方邀請単位或邀請人？
の項目で　否　No　にチェックを入れてだしたところ
中国に知人はいなのかと問われメイヨーと答えるとホテルの電話番号を書くように指示されました。

Lビザ取得の際にも同じ項目があってその際には空欄のままビザを受け取っています。

空港バスの券売機、中国人IDカードがないと使えません

バスは乗客がある程度集まったら発車する、というスタイルですが乗客が全然いません。

中国の空港の外の灰皿近辺にはライターが置いてあることが多いです。
中国国内線搭乗時にはライターを持ち込めないので皆さんここに置いていきます。
国内線到着客は皆ライターを持っていないのでこれを使って一服します。
複数個あったならば持って行ってもOKという暗黙のルールがあります。

後の絵は現在建設中の新大連金州湾空港の完成予想図になります。
世界最大の海上空港になる予定ですが景気の悪化と地盤問題で頓挫しています。

網約車、中国版Uber、Grabのの車は向こうです

以前買った大連の交通カードです
まずはまだ使えるのかチェックします

前回チャージをしたのが2017年、
最後に使ったのは2019年のはずですが有効期限は2100年となっていましたので
どうやらまだ有効のようです。
大連の交通カードを使うと地下鉄は2割引のようです。

残額が25.5元あるので今回の旅程には十分な残額がありますので
このまま使えそうです。

改札は交通カードは緑の円にタッチ、QRコードは白い部分のカメラにかざします

地下鉄2号線は大連北駅まで繋がっていました。
空港駅の駅名は極めてシンプルな「机場」
コロナ前は日本語アナウンスもありましたが、今は中国語と英語だけです。

大連の中心中山広場へは地下鉄一本で到着できます

中国銀行
以前は正面玄関から先へは入れませんでしたが今は中に入れます。
入ろうとすると闇両替人が「換銭、換銭」と声をかけてきます。

ATMは日本語にも対応していました。
まずは以前上海で作った中国銀行の口座から
ここで1000元程引き出してみます。

実はコロナ禍で使わないでいたらネット銀行が凍結されてしまったので、現金が引き出せるか確認にきたのでした。

無事に現金は引き出せました。

続いて隣の隣の中国工商銀行へ。
こちらも正面から入れ普通に銀行業務が行われています。

ここで先程下ろした1000元現金をATMで工商銀行口座の口座に預け入れます。


工商銀行のネットバンクはネット上で更新できたのでまだ普通に使えていますが、システムが大きく変わっていました。

街なかを一廻りしてホテルへ向かいます。
中国はEV車天国と聞いていましたが、流石に冬は非常に寒い東北地方ではまだガソリン車が主力のようです。

天津街沿いのホリデイインエクスプレスにチェックイン。
ここは以前から何度も利用してきたホテルで日本人御用達ホテルでしたが今では日本人の利用はほとんど無く、日本語対応の係員もいなくなっていました。

1泊分は溜まっていたIHGの無料宿泊特典を使いました。
10階は日本人向けフロアとなっていてバスタブ、ウォシュレットが完備となっています。

決して怪しいサイトを見ている訳ではありません。

ホテルのWIFIからVPNを使わずにchromeで私のサーバーにアクセスしたら
繋がらないのではなく、なぜか怪しいサイトに飛ばされます。

ホテル内は禁煙ですが灰皿があり吸い殻も残っています。
大連市内は喫煙には寛容なようです。

何やら見覚えの無い大連の電話番号から中国の携帯に着信があります。
知らない番号は基本的に無視しますが
中国銀行からATMからカードを取り忘れてる旨のSMSが届きます。

受付で事情を説明すると番号札を渡されました。
窓口でパスポートを出して、暗証番号の入力をして書類にサインをして無事戻ってきました。

大連にも3D猫がいます

バスに乗って夕食を食べに向かいます

大連のメインストリート中山路はイルミネーションが鮮やかでした

大連一のショッピングモール恒隆広場に来ました

高級ブランド店も連ねる恒隆広場は広くてきれいですが客足は非常にまばらです

中国に来たら必ず食べる羊肉麻辣火鍋です。
お客は私の他には一組だけでした。
コロナ禍で中国の外食産業は壊滅的なダメージから回復できないようです。

帰りはロシア風情街を通るバスに乗ってみます。

中国内で使えるVPNの規制が強化されたと思ったら全人代の会期中でした。

ホテルの朝食会場、宿泊客は中国人とロシア人、日本人の姿は見かけませんでした。

寂れた天津街もどうやら再開発が始まっていました。
かつてここにウィグル人の美味しい新疆羊肉串の店があったのですが無くなっていました。

大連市内のバスはEV車なのですが冬の寒さにバッテリーが耐えられれなくなっているそうです。

大連駅まで歩いてきました。

12306でスマホ予約した切符を窓口で受け取りますが人影はまばらです。

大連から金州駅までの切符です。
ネット予約があれば高鉄だけでなく在来線も切符は必要なくなったみたいです。

今回乗るのは大連発瀋陽北行の普通快速列車になります。
硬座車だけの短い編成です。

指定された座席は6人がけボックスシートの真ん中でした

大連駅始発の列車は現在の大連市の中枢駅である大連北駅は通過します。

在来線のデッキはまだ喫煙が許されています。

隣の車両は空いています。
この乗車率ならば無座の切符を買って空席に座った方が良かったかも知れません。

金州駅に到着です。
大連北駅から金州駅はどうやら高鉄の線路を使っているみたいです。

金州駅に着いたら、すぐに大連北へ駅戻るC540城際列車復興号の切符をスマホで手配します。
今度はチケットレスで乗ってみます。
こちらは座席を窓側か通路側かを選択することができます。

金州駅の実名確認と保安検査の場所では脇にいた警察官に呼び止められて
「日本人が来るなんて珍しいな」と冷やかされます。

CR200J型復興号、中国国内で大青虫とかニセ動車等と揶揄されています。
カラーリングがこれまた悪趣味です。

座席は2+3配置の集団見合式の配置です。
座席回転のペダルらしきものも見えますが、
コロナ禍で座席の回転はご法度なのかこの形態で運行されていました。

大連北駅に到着。
高鉄や長距離列車も止まっていて、広い駅ですが何か寂しげです。

大連北駅の到着コンコースは薄暗くテナントはほとんど空室となっていました。
列車到着後すぐに改札を出ないと駅員に怒鳴られます。

大連北駅北口広場には大連市電の保存車両がありました

大連北駅から路線バスでを開発区の中を抜けて地下鉄の后塩駅へむかいます。
途中高速道路の巨大ジャンクションの下を通り、大連地下鉄本社前、バス一台がギリギリ通れる位の鉄道ガード下を抜けるなど楽しめる車窓でした。

后塩駅からは新しく開通した地下鉄5号線に乗ります。
大連を海底トンネルで貫く地下鉄ですが、
中国の新しい地下鉄はどこの都市でもみんな画一的に同じ雰囲気なので面白味がありません。

大連の中心部の青泥窪橋に到着です。
もともと地下街があった場所の下に地下鉄2号線があり、
さらにその下を通っているのでかなりの大深度の地下鉄です。

青泥窪橋歩行街から大連老街、中原街小吃街をぶらりと散策します。

大連の名産といえば海鮮なのですが中共のプロパガンダで処理水だか汚染水だかは知りませんが、築地や豊洲の大盛況と正反対で半数以上の店舗が閉店状態です。

この日の夕食は中国版ウーバーイーツ「餓了嗎」で出前を頼みます。
写真で見ると不味そうに見えるのですが、
私の好物であるうずらの卵入り重慶鶏公保火です。

具材や味付けもスマホアプリ一つで指定できます。

ホテルのエレベーターにはこんな表示があります

24時間何でも出前可能なこの配送ロボットは中国地区ホリデイインエクスプレスの売りの一つでもあります。

食事以外でもジュース1本から日用品まで半経数キロ以内の店から何でも注文できます。

インターコンチの壁面には今年の全人代のスローガンみたいなものが表示されていました。

中山広場の大連賓館は復元工事中でした。

あの重厚な造りの内装ははたして保全されるのでしょうか？
変に中華リメイクされないことを願います。

空港の地下鉄連絡通路には抗日ゲリラを称賛する掲示がありました。
極右の帝国主義も極左の反日テロもどちらも悪だと思います。
平和な世界が一番です。

ちょっと早かったのチェックインカウンターはオープン前でした

JALとANA共用の自動チェックイン機が使えました
預け荷物が無い乗客なんておそらく私くらいでしょうから、
こちらでサクッとチェクイン完了。

新装なった国際線ラウンジへは一番乗りでした

帰国はビジネスクラス


の座席だけ
ラッキーなことにビジネス開放席でした。

短かった二泊三日弾丸中国旅行も終了です。

税関アプリでスムーズに通過しようとしたらいつの間にか使えなくなっていました。

現在のスマホカメラや中国のQRコードリーダーなんて多少フォーマットが異なっても難なく読み込めるのに、どこまで日本はデジタル後進国に落ちぶれたのでしょうか？

結局は紙に書いて提出しました。