シドニー発着ニュージーランド周遊クルーズ：第4回「ウェリントン編」

2024/01/16 - 2024/01/16

1月16日（火）朝8時、ロイヤル・プリンセス号はウェリントンに到着。有難いことに天気は嘘のように回復し青空が広がっています。

この天気回復に妻は朝からウェリントン観光に燃えています。しかし、私は沈んだままです。熱がまだ下がらず、体がだるく観光どころでないからです。昨夜も咳と痰と熱で夜中に何度も起き、しっかり寝た気がしません。

とりあえず２人で朝食ビュッフェに行きましたが、その後は夫婦完全別行動です。妻に「今日も1人で行ってらっしゃい」です。私はひたすら部屋に籠って「自力回復」を祈っていました。苦しいクルーズ入院生活が続きます。
写真：ニュージーランド国立国会図書館

私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm
※新著『がん患者よ、旅に出よう！』キンドル版・ペーパーバック版

エリア ウェリントン(ニュージーランド)

「船の旅」は天気次第で旅の印象が大きく違ってきますね。この穏やかな海（写真）をご覧ください。1月16日（火）朝のウェリントン沖合の海です。

今はニュージーランドの夏本番です。頭上には朝の太陽が輝き、湖面のような滑らかな海を小型船（写真）が横切っていきます。風邪の私でもこの風景を見たらバルコニーに出たくなります。

防寒をしっかりして、温かい紅茶を飲みながら、接近してくる陸地（写真）を眺めます。

そして、午前７時過ぎ、ロイヤル・プリンセス号は「ウェリントン」に到着です。ウェリントンはニュージーランドの首都ですが人口は約41万人と少ないです。市街中心部は歩いて観光できそうです。

早起きの我々は朝食のビュッフェレストラン（写真）の気に入った窓側の席を確保して朝食の開始です。

ビュッフェカウンター（写真）には朝から御馳走が並んでいます。幸い私の風邪は喉だけで胃腸にはきていない様子です。これだけが救いですね。発熱に下痢や嘔吐が加わったら（ノロウイルス感染）それこそミゼラブルです。

私は「スモークサーモン」（写真）が好きで、ホテルでもクルーズでも、スモークサーモンがあれば、躊躇なくピックアップして食べます。何故かスモークサーモンの横に次のような「注意書き」がありました。

Public Health Advisory:
Consuming raw or undercooked fish may increase your risk of foodborne illness, especialy if you have certain material conditions.
公衆衛生勧告：
「生魚や加熱不足の魚を食べると、食中毒のリスクが高まる可能性があります。」

これはノロウイルスのことか～。ノロウイルスは非常に強い感染力をもっていて、ノロウイルスが付着した食品を食べたりすると感染するそうです。これはヤバイですね。でも好きだから食べてしまいました。

ビュッフェカンターに美味しそうなマフィン、デニッシュ、ケーキ類がずらりと並んでいます。日替わりで全部制覇したいところですが…、もう若くはない私は自制心が勝り無茶食いしません。

健康志向の高まりで「グルテン・フリー」のパン類（写真）が並んでいます。グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のことで、食べものを美味しくする反面、食物アレルギーの原因ともなります。

甘いデザートを食べる時には美味しいコーヒーが欲しいですね。ビュッフェカウンターの中に「スペシャルコーヒー」を販売しているコーナー（写真）があります。

ここでカプチィーノ等注文できます。価格表を写真に撮ってきました。値段の表示はオーストラリアドルです。今は円安で概算１オーストラリアドル＝100円くらいなので、カプチィーノ600円也。

ビュッフェレストランには無料で頂けるコーヒー、紅茶（写真）があります。ここでレギュラーコーヒーをカップについで甘いデザートと一緒に頂けば無料です。食べ放題なので、デザートは何種類でも何個でもどうぞ！食べた後は責任持ちませんが…

何やら生のニンジンやショウガやレモンが並んでいるショーケースがありました。よく見てみると「搾りたて生ジュース」の販売コーナーでした。

このメニュー表が興味深いです。ニンジン（Carrot)入りを見てみると…
The Antioxident(抗酸化物質)…Watermelon,Red Grapes,Cantaloupe,Carrots
The Rejuvenator(若返り、元気回復)…Carrots,Cucumber,Apple,Ginger
The Booster(後押し、ブースター)…Carrots,Tumeric Root,Ginger
これらの値段は12＄（1200円）です。
スイーツを食べるのをやめてニンジン入り生ジュースを飲んで「フィットネスジム」でしっかりトレーニングすれば、客船が「若返り、健康回復、アンチエイジング」道場になります。

妻は朝食を終えると足早に部屋に帰って観光旅行の準備です。私は全く急ぐ必要がなく、自室入院中の身です。まだ熱があり体がだるいですが、大好きなデニッシュとコーヒー、そしてパソコンを開いて心を癒します。

晴れ渡った青い空、遠くからフェリー？（写真）が入港してきます。ウェリントンの観光ベストシーズンは夏に当たる12～2月。気温は20度台で最高でも30度ぐらいなのでとても快適な気温の中観光ができるそうです。

観光旅行の好きな妻は喜んで街中を歩き回っていることでしょう。以下の写真は全部妻が撮ったものです。感謝！まず、最初に「旧政府公邸」（写真）です。1876年（明治9年）に政府の公邸として建てられ1990年まで使われていました。

旧政府公邸の建物内部では1階の歴史を紹介する展示と、2階の閣議室（写真）を見学することができます。残りの部分はビクトリア大学法学部が使用しています。

この建物は、ニュージーランド原産の木材でも最高級の「カウリ」をふんだんに使用しているそうです。現在では国内に現存するカウリの森は全て永久に保護されているため、二度と同様の建物を造ることはできません。

この奇妙な形の建物はニュージーランドの国会議事堂（写真）です。蜂の巣のような見た目から「Beehive（ビーハイブ）」という名で親しまれているそうです。

国会議事堂の横に見事な建物（写真）が建っています。これはニュージーランド国立国会図書館です。

国会議事堂のすぐ北側に直方体の建物がありますが、屋根に十字架が見えるように、この建物は「ウェリントン・カセドラル・オブ・セントポール」（写真）です。

オールド･セント･ポール教会（写真）は1865年から1866年の間に建造されたウェリントンで最古の英国国教会です。。

アーチ状の天井柱やステンドグラスが美しい完全なる木造の建物で、結婚式会場としても人気があるそうです

平日の昼間にはオルガンやフルートのコンサートも開かれるそうです。

ウェリントン駅（写真）は、1937年6月19日に開業した歴史あるターミナル駅です。

駅舎は高さ13mのアーチ状の天井（写真）になっていて、レトロモダンな美しい内観。改札はないので自由に見学できるそうです。

午前中めいっぱいウェリントン観光をしてきた妻が帰ってきました。
妻「あ～楽しかったわ、天気が良くって気持ちよかった」
私「それは良かったね」
さっそく２人でビュッフェレストランに行きました。

ランチタイムのスイーツコーナーは壮観です。まるで高級ホテルの「デザートビュッフェ」です。これが毎日、好きなだけ頂けるのです。

ここにも健康志向の「Sugar Free」コーナーがありました。砂糖を使わないスイーツです。

食べてみましたが、甘くて美味しいんですね。スイーツ大好き人間の欲望はそのまま認めて砂糖を抜いたスイーツを作ってしまう。人間の欲望は限りなく続くものですね。

それを企業が後押しして商売しているので、もはやこのスイーツ中毒から抜けられません。

私はまだ微熱があり体調不良は続いています。こんな時は自分を甘やかせて好きなスイーツをたっぷり頂きましょう。私の午後のデザートタイム（写真）です。

風邪で発熱した場合、普通は自宅でじっと我慢して、嵐（熱）が去るまで耐えるしかないのですが、クルーズ客船内は違います。

客船内の施設見学、ビュッフェレストラン、そしてバルコニーからの海の眺め、熱があり多少体がだるくても楽しみもあります。私の洋上入院生活はまだまだ続きます。

参考：舟橋栄二著『夢の豪華客船クルーズの旅：大衆レジャーとなった世界の船旅』 出版社：22世紀アート（ Kindle版、ペーパーバック版）
https://www.amazon.co.jp/dp/B078LPSDYJ/