2022/11/27 - 2022/11/27
253位(同エリア352件中)
リュックさん
マルタ島を旅すの3日目
ゴゾ島巨大遺跡、大城壁ラバト、ドエイラの青い海
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マルタ島の北西6Kmのところにある。
マルタ島よりさらに小さな島。
農業、酪農、手工芸(レース編み)観光を産業にしている。
ヴァレッタからバスに揺られて40-50分。
白く石灰岩がむき出た台地を進み、時折、岩原の間に
丁寧に耕された畑がある。
周囲は掘り起こされた石が丁寧に積み上げられている。
岩山を下ると海岸にでる。
ここにフェリー乗り場があり、ここからゴゾ島にゆく。
今日は風が強く着岸する大型フェリーが大きく揺れている。
大丈夫だろうか。船酔いが心配。 -
フェリーに乗り込む。
上甲板の船首側に陣取る。風は強いが暖かく寒くはない。
すべるようにフェリーは出港。
心配していた船の揺れも少なく、快適な30分程度の船旅。
胸にシールを貼った白人の老夫妻の団体が大勢乗船している。 -
先導者が小旗を持ち、あとからゾロゾロ付いて行く。
かつての「農協スタイル」といわれた風景だ。
ゴゾ島に近づくにつれ島の丘の上にチタデルの大城塞が
ランドマークのように見える。
雨上がりの日差しの強いゴゾ島に着く。
港にはたくさんの送迎バスや観光用のミニバスが待機していて
乗船客はそれぞれのバスに足早に乗り込み出発。 -
ジィガンティーヤ神殿
我々のバスはでこぼこの道を進み、いくつかの山坂を越えた丘の上の
シャイラ村に着いた。
ここにジィガンティーヤ神殿の遺跡があり、
神殿は世界文化遺産に指定されている。
神殿は紀元前3600年ごろに造られたと言われる。
巨人の女性、ジィガンティーヤがこの巨石神殿を造った
との言い伝えがある。
神殿の形は豊満な女性の体形を表し、
豊穣を祈るために生贄を使ったと思われる祭壇などがある。 -
周囲は石灰岩台地で荒れた畑にわずかばかりの作物、
さぞかし、激しい、切実な祈りが続いたのであろう。 -
そしてサボテンの林。
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カリプソの洞窟
シャイラから南に行きラムラ湾にでる。
ここにホメロスの二大叙事詩のひとつ「オデュッセイア」にある
勇将オッデュセウスがすごしたと言われる洞窟がある。
昔、ギリシャ軍によるトロイ攻略の帰路、
孤島オギュギアのニンフに引き止められ、
そこで過ごしたとされるメルヘンの世界がいつしかゴゾ島に移り
ここラムラ湾を見下ろすここの洞窟になった。
洞窟といっても岩山が侵食され人一人が入れる小さな穴で
わざわざ行く程の価値はないように思える。
急に、雨脚の強い俄か雨でずぶぬれとなった。
雨は急な坂道を川のように流れ海岸へと走る。
ゴゾ島の中心地ヴィクトリアに戻る。 -
チタデル大城塞(The Citadel)
ゴゾ島の中心の町、ヴィクトリア、人口6000人。町に入る。
ヴィクトリアは以前単にラバト(アラビア語で町の意味)であったが、
1897年領主国イギリスのヴィクトリア女王在位25年を記念して改名された。
町に入ると堅固な城塞が眼前に聳える。 -
これがチタデル大城塞。
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ゴゾ島の住民が海賊や異民族の侵略にあい、
島民が奴隷として売られた被害を防ぐため、
ここを立てこもる場所として使用されてきた。
チタデルが現存する強固な城塞にしたのは
1565年オスマントルコとの戦い以降だ。 -
チタデルのいかめしいゲートをくぐると
正面にのしかかるように大聖堂が建っている。
この聖堂は1693年の大地震で倒壊し、
その後1700年初期に再建されている。 -
聖堂内は簡素であるが威厳のある美しいデザインになっている。
屋根には大きなドームが計画されたが、
資金不足で止め、代わりにドームがあるかの様な天井画を描き、
これが丸いドームを仰ぎ見ているという錯覚を起こさせる
「だまし絵」として有名になり、
観光客は必ず、この絵の説明を受ける。
チタデルの上壁からはヴィクトリアの町並みや島全体が見渡せるすばらしい。 -
ドウェイラ湾(Dweira Bay)
見渡す限り、むき出しの石灰岩台地をゆき、
大きなくぼみのある石切り場を見ながら坂を下りて行くと
ゴゾ島の西海岸、ドウェイラ湾にでる。
岩棚を下りて海岸に出る。
正面に大きな岩の島が荒波に耐えている。
ここにコケ類のファンガス・タウリタニスという薬草が
自生しているところからファンガスロックと呼ばれるそうだ。
右手には海に大きく突き出た岩頭があり、
下部は波の浸食作用で大きな窓が開いている。
アズレーウインドーと呼ばれている。自然の力は強大だ。
海岸の左右は屏風のよう立ちはだかる断崖は
絶え間なく打ち寄せる荒波を押し返しそそり立つ様は壮観だ。
波しぶきを受け、荒波を眺めていると、背後から、
「マルタを楽しんでいますか?」と見知らぬ日本人に声をかけられた。
「どちらから来られたのですか?」
「私はマルタで生まれ、今は観光局で仕事をしています」
「マルタはすばらしいところですね」
「楽しんでください」と彼は去って行った。
まさかあの有名なマルタ観光局日本代表、
遠藤三千雄氏であることに気がつかず、
ご挨拶をさせていただく機会を逸してしまった。 -
ツアーで連泊した5つ星
コリンシア・サン・ゴルグ。ホテル (Corinthia San Gorg Hotel)
中央に大きなプールがあるリゾートホテル。
我々はシーズンオフに宿泊したことになる -
プールサイドにあるバーベキューコーナー
冬季はお休み。 -
広々としたツインベッドルーム。
部屋の窓から青く澄んだ地中海が見渡せる。
シーズン中は賑わい、料金も高くなるのだろう。
レストランで夕食、朝食を摂ったがあまり印象がない。
極平凡!
続く
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