2023/11/11 - 2023/11/12
62位(同エリア92件中)
mickさん
熊本県水俣市の「湯の児温泉」に、良さそうな感じのホテルを見つけたのですが、周辺には特に有名な観光スポットがあるわけでもなく、熊本のガイドブックでもほとんど取り上げられていないような地域なので、まあホテルで美味しい料理を食べて温泉でのんびりできればいいかな、というぐらいの気持ちで訪れてみたのですが、行ってみると意外と面白い場所もありました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
熊本空港からレンタカーで約1時間半、最初に訪れたのは、水俣市の手前、津奈木町にある温泉施設「つなぎ温泉 四季彩」です。カーナビに従って施設の前まで行くと駐車場が無くてUターンする羽目になり、国道沿いの広い駐車場に駐車するのが正解でした。
つなぎ温泉四季彩 温泉
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到着したのが昼の遅めの時間だったので、先に施設内の食堂で昼食です。この辺りでのご当地グルメになっているらしいチャンポンを注文しました。肉・野菜・魚介類など具材が豊富で、スープは結構スパイスが効いていて箸が進む味でした。
つなぎ温泉四季彩 温泉
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タチウオもこの辺りの名物となっているようなので、サイドメニューとしてタチウオの磯辺揚げも注文してみました。味はあっさり目で、フワフワの食感です。
つなぎ温泉四季彩 温泉
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食事の後は温泉に向かいます。結構大きめの施設で、長い廊下の途中には、岩のトンネルになっているような場所もあります。大浴場には、目の前に岩山が迫る野趣溢れる露天風呂や、低周波浴、ジェットバスなどがあります。
つなぎ温泉四季彩 温泉
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この施設の最もユニークな点は、大浴場とは別に、裏山に展望露天風呂があり、そこまで専用の「モノレール」で行くようになっているところです。追加料金100円はかかりますが、呼出ボタンを押すと、客が1人でもわざわざ係の人がモノレールを動かしに来てくれて、ちょっと申し訳ないような気さえしますが、他ではなかなか体験できないような、贅沢な気分を味わえます。
つなぎ温泉四季彩 温泉
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浴室内で写真を撮るわけにはいかないのでこちらは浴室の外からの写真ですが、浴室内はさらに見晴らしがよく、遠くには海が望め、手前には新幹線の高架も見えて、たまに新幹線が走っているのも見えます。(脱衣所などに新幹線通過時刻の時刻表が掲示されています。)
つなぎ温泉四季彩 温泉
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施設の周辺は、のどかな里山の風景が広がり、湯上りの散歩も気持ち良いです。美しい石造りの橋が、風景をより写真映えするものにしており、ここで記念撮影をしている人も見かけます。
重盤岩眼鏡橋 名所・史跡
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さて、温泉でのんびりしているとあっという間に時間が経ち、ホテルのチェックイン予定時間も近付いてきたので、そのまま宿泊先のホテル「湯の児 海と夕やけ」へ移動です。チェックインを済ませ、客室に入ると、窓の外には一面に海だけが見え、まるで船にでも乗っているかのようです。
湯の児 海と夕やけ 宿・ホテル
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夕食はバイキング形式ですが、魚介類はもちろん、肉料理や、ちょっと手の込んだ一品など、種類は豊富で、しかも全部美味しく、おかわりしたいと思う料理が多すぎて選ぶのに困るほどです。
湯の児 海と夕やけ 宿・ホテル
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ホテルの外観は古そうな感じもしますが、建物内はとても清潔感があって古さを感じさせず、温泉も、広い大浴場と、それほど広くはないものの海が眺められて潮風が心地良い露天風呂があり、存分に温泉を満喫できました。あとはホテル名のとおり美しい夕焼けが見られれば最高だったのですが、今回は天候の加減でそれは叶わず、まあそればかりは仕方がないので、雨じゃなかっただけでもよかった、と思うしかありません。
湯の児 海と夕やけ 宿・ホテル
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ホテルのすぐ近くには、橋で渡れる小島があり、島を1周できる遊歩道もあるようですが、海が少々荒れ模様で、遊歩道も時々波をかぶったりしているようだったので、今回は対岸から眺めるだけにしておきました。
湯の児観月橋 名所・史跡
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2日目は帰りの飛行機の時間もあり、あまりあちこち見て回ることはできないのですが、まずはホテルから車で15分程の場所にある複合施設「エコパーク水俣」の中にあるバラ園に、ここなら朝から開いていて一応バラの咲いている季節なので、行ってみることにしました。
エコパーク水俣 公園・植物園
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園内には、色も形も大きさも様々な、数多くの種類のバラが植えられています。
エコパーク水俣 公園・植物園
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こちらのバラは1つの花に複数の色が混ざっていて、ひときわ目立っています。
エコパーク水俣 公園・植物園
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園内を見渡せる高台には、椅子やテーブルが配置され、おしゃれな空間が作られています。バラの季節といってもややピークからは外れているのか、花の数はまばらな感じでしたが、それでもしばしの散策を楽しむには充分でした。
エコパーク水俣 公園・植物園
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空港へ戻る前に、初日にも訪れた津奈木町を再び訪れました。というのも、ホテルに置いてあった観光案内ビラで、津奈木町にちょっと面白そうな野外アートの展示場所があるというのを知ったからです。町役場からすぐの所に、一つめの作品「石霊の森」が見えてきました。
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どこにでもありそうな小さな林の中に、本来有り得ないはずの数多くの巨石が配置されることで、一転して日常とかけ離れたシュールな光景が生み出されています。石の中にはスピーカーが埋め込まれているらしく、一つ一つの石から色々な音声が聞こえてきます。
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さらに進むと、もう一つの作品「達仏」が見えてきます(ホテルのビラに載っていたのはこちらの作品の方です)。遠目には普通の林のように見えますが、よく見ると、いくつかの木の枝の先端がそのまま削られ、仏像が彫られています。
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仏像は歪んだ形をしているものも多く、木が生長したからなのか、木の形に合わせて彫ったからなのかは分かりませんが、普通の仏像では見られない、この手法ならではの姿だといえます。
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木の表皮がそのまま残っているような仏像もあり、仏像が「生きている」ということが実感できます。まるで昔話の世界に迷い込んだような不思議な気分になる一方で、生死を超越した存在の象徴である仏像が「生きている」ということをどう解釈すればいいのか、そもそも生と死とは、宗教とは…、といった哲学的な問いが次々と押し寄せてくるような感覚にとらわれます。アート作品というのは大体、美しいだけでなく何らかのメッセージが込められているものだと思いますが、この作品は特に、メッセージが頭に直接響いてくるような感じがします。
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少々混乱気味の頭を、周辺の清々しい景色を眺めながら落ち着けて、そろそろ帰路に就きます。ちょっとした温泉旅行といった気分で始めた旅でしたが、結果的にはとても深く記憶に残りそうな旅になりました。
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