北九州への出張は２回目。前回は，小倉駅周辺をうろうろしただけで，キャプテンハーロック像を拝んだぐらいしか記憶にないが，今回は出張メシとしてうどんを楽しみにしてやってきた。北九州空港に降り立って空港バスで競馬場前で降りてまずはうどん屋を目指す。福岡に出張した際に，福岡では蕎麦よりもうどんが好まれることを知ったのだけども，特に北九州市はうどんがいいらしいとの話しを聞いたからだ。小倉競馬場近くの住宅街に古めかしい小さなうどん屋「今浪うどん」。グールルマップでうどん屋を探しているうちにたまたま知った店だ。お昼時でお店の前にはお客が並んでいたが，うどん屋の回転ははやいだろうと思い，待つのが嫌いな私も我慢して並ぶ。さほど待つこともなく店に招き入れら，カウンターに座る。小さなお店にはお客がいっぱい。壁に書かれたメニューには，いろいろあるけど，肉うどんが名物らしい。回りはみな肉うどんを食べているし，注文するかけ声も，肉小とか肉肉小とかが聞こえる。とりあえず，肉小，つまり肉うどんの小を頼む。小が普通の一玉うどんらしいことは入口の説明でわかっていた。ほどなく「はい！」とカウンターに届けられた肉うどん。ごろっとした肉が魅惑的だ。出汁はまっくろ。濃そうだ。福岡で食べたうどんはやわらかいほとほとうどんだったが，ここのうどんはとてもしっかりしている。シコシコしていて美味しい。肉はすね肉なのか，ほろほろと肉の線維が口のなかでほぐれる。出汁は，甘醤油肉出汁って感じ。ごはんを一緒に頼む人もいたけど，なるほどと思う。濃いすき焼きの味を連想させる。このうどんはなかなか特徴的で，食べにきてよかった，おいしかったと心から思った。仕事で会った方にここのうどんの話しをすると，連れて行ってくださいよというので，次の日のお昼も食べにきた。やっぱりうまかったし，一緒に行った人もたいそう喜んだ。彼が言うには，北九州市でうどんと言えば，資さんうどんらしく，このうどんとはまったくコンセプトが違うらしい。なるほど，今浪うどんの肉うどんが北九州独特のうどんだと思うのは早計なのか。<br />　仕事初日は仕事関係の飲み会で，食べるよりも仕事の話しが中心で何を食べたのかも記憶なく終わった。二日目は夕方に仕事も終わり，私はひとりで小倉の繁華街へ。仕事がきつかったので，うまいものを探すというよりは，ちょこっと飲んでホテルで休もうと，モノレールの平和通り駅からすぐのお店に飛び込む。ニューロバタタナカ食堂というお店。入口で炭火で串刺しの魚を焼いているのが見えたし，鰺フライ好きの私に魅力的なメニュー「名物レア鰺フライ」なるものが見えたからだ。早速，生ビールとその鰺フライ，そして，大トロイワシ塩焼きを頼む。「名物レア鰺フライ」のレアって珍しいって意味かなと思っていたら，フライなのに鰺の火の通りがレアなのだ。刺身とフライの合体だ。タルタルソースだけでなく，わさびと粗塩もついていて，まずはタルタルで，次にわさびと塩で，次にタルタルと醤油で，次にわさび醤油でと，味を変えて食べられた。なかなかの一品だ。大トロイワシは，炉端焼きはほんとにうまいし，どこでもうまいが，ここでもやっぱりうまかった。仕事の疲れを吹き飛ばすおいしい出張メシとなりました。<br />　翌日，朝はのんびり。空港バスに乗るまでの時間が十分にあるので，小倉城まで散歩する。小さいけれどとても綺麗なお城だ。ちょうど良い天気だったので，天守閣が美しい。八坂神社もなかなか重厚な門構えで美しい。ベンチに腰かけ，商店街とは打って変わってのんびりした小倉を楽しむ。平和通り駅に戻ると，近くに噂の「資さんうどん」を発見。朝食昼食を兼ねて食べる。ごぼう天がおいしい。うどんは，今浪うどんとは確かにコンセプトがまったく異なり，柔らかい。柔らかいけど，もちもちしていておいしい。カウンターにおいてある天かすとおぼろ昆布を入れると，お出しに絡まってとてもおいしい。出汁は減塩になれている私にはしょっぱいけど，透明で綺麗な出汁だ。なるほどこれが北九州市のうどんのスタンダードか。安くてうまい。<br />うどんがメインの出張メシ。ごちそうさま。おいしかったです。

北九州のうどん

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2023/09/30 - 2023/10/02

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　北九州への出張は２回目。前回は，小倉駅周辺をうろうろしただけで，キャプテンハーロック像を拝んだぐらいしか記憶にないが，今回は出張メシとしてうどんを楽しみにしてやってきた。北九州空港に降り立って空港バスで競馬場前で降りてまずはうどん屋を目指す。福岡に出張した際に，福岡では蕎麦よりもうどんが好まれることを知ったのだけども，特に北九州市はうどんがいいらしいとの話しを聞いたからだ。小倉競馬場近くの住宅街に古めかしい小さなうどん屋「今浪うどん」。グールルマップでうどん屋を探しているうちにたまたま知った店だ。お昼時でお店の前にはお客が並んでいたが，うどん屋の回転ははやいだろうと思い，待つのが嫌いな私も我慢して並ぶ。さほど待つこともなく店に招き入れら，カウンターに座る。小さなお店にはお客がいっぱい。壁に書かれたメニューには，いろいろあるけど，肉うどんが名物らしい。回りはみな肉うどんを食べているし，注文するかけ声も，肉小とか肉肉小とかが聞こえる。とりあえず，肉小，つまり肉うどんの小を頼む。小が普通の一玉うどんらしいことは入口の説明でわかっていた。ほどなく「はい！」とカウンターに届けられた肉うどん。ごろっとした肉が魅惑的だ。出汁はまっくろ。濃そうだ。福岡で食べたうどんはやわらかいほとほとうどんだったが，ここのうどんはとてもしっかりしている。シコシコしていて美味しい。肉はすね肉なのか，ほろほろと肉の線維が口のなかでほぐれる。出汁は，甘醤油肉出汁って感じ。ごはんを一緒に頼む人もいたけど，なるほどと思う。濃いすき焼きの味を連想させる。このうどんはなかなか特徴的で，食べにきてよかった，おいしかったと心から思った。仕事で会った方にここのうどんの話しをすると，連れて行ってくださいよというので，次の日のお昼も食べにきた。やっぱりうまかったし，一緒に行った人もたいそう喜んだ。彼が言うには，北九州市でうどんと言えば，資さんうどんらしく，このうどんとはまったくコンセプトが違うらしい。なるほど，今浪うどんの肉うどんが北九州独特のうどんだと思うのは早計なのか。
　仕事初日は仕事関係の飲み会で，食べるよりも仕事の話しが中心で何を食べたのかも記憶なく終わった。二日目は夕方に仕事も終わり，私はひとりで小倉の繁華街へ。仕事がきつかったので，うまいものを探すというよりは，ちょこっと飲んでホテルで休もうと，モノレールの平和通り駅からすぐのお店に飛び込む。ニューロバタタナカ食堂というお店。入口で炭火で串刺しの魚を焼いているのが見えたし，鰺フライ好きの私に魅力的なメニュー「名物レア鰺フライ」なるものが見えたからだ。早速，生ビールとその鰺フライ，そして，大トロイワシ塩焼きを頼む。「名物レア鰺フライ」のレアって珍しいって意味かなと思っていたら，フライなのに鰺の火の通りがレアなのだ。刺身とフライの合体だ。タルタルソースだけでなく，わさびと粗塩もついていて，まずはタルタルで，次にわさびと塩で，次にタルタルと醤油で，次にわさび醤油でと，味を変えて食べられた。なかなかの一品だ。大トロイワシは，炉端焼きはほんとにうまいし，どこでもうまいが，ここでもやっぱりうまかった。仕事の疲れを吹き飛ばすおいしい出張メシとなりました。
　翌日，朝はのんびり。空港バスに乗るまでの時間が十分にあるので，小倉城まで散歩する。小さいけれどとても綺麗なお城だ。ちょうど良い天気だったので，天守閣が美しい。八坂神社もなかなか重厚な門構えで美しい。ベンチに腰かけ，商店街とは打って変わってのんびりした小倉を楽しむ。平和通り駅に戻ると，近くに噂の「資さんうどん」を発見。朝食昼食を兼ねて食べる。ごぼう天がおいしい。うどんは，今浪うどんとは確かにコンセプトがまったく異なり，柔らかい。柔らかいけど，もちもちしていておいしい。カウンターにおいてある天かすとおぼろ昆布を入れると，お出しに絡まってとてもおいしい。出汁は減塩になれている私にはしょっぱいけど，透明で綺麗な出汁だ。なるほどこれが北九州市のうどんのスタンダードか。安くてうまい。
うどんがメインの出張メシ。ごちそうさま。おいしかったです。