タルラ・フォールズ(ｼﾞｮｰｼﾞｱ州)_Tallulah Falls(GA)　滝巡り！かつてはナイアガラに匹敵するほど賑わったリゾートタウン

2023/09/01 - 2023/09/02

アメリカ南部、ジョージア州ラブン郡の村であるタルラ・フォールズを訪れました。20世紀の初頭にはナイアガラの滝に匹敵するにぎやかなリゾートタウンとして、滝と峡谷を見るために世界中から観光客がやって来たそうです。この村はその名の通り複数の滝が見どころのタルラ・ゴージ（峡谷）州立公園を含む自然豊かなエリアです。
★アメリカ南部のクラフトビール醸造所巡りの一環
★ジョージア州に入り滝巡り。「トコアの滝～タルラ峡谷～ミネハハの滝」

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月に入ってもまだまだ暑いアメリカ南部、週末に出かける先はやはり涼を求めて山と水が豊富な北の方になります。クルマの旅はいつものように近所のこのような牧歌的な風景でスタート。

大きな農場のサイロ。泊まる場所の関係でジョージア州からいったんサウス・カロライナ州に入ります。

サウス・カロライナ州の北西の端っこにあるクレムソン(Clemson)という町に入りました。なぜならこの町のホテルを予約したからです。

そして、ここはパトリック・スクエアという広場。

ここに寄った目的はここ「カイト・ヒル・ブリューイング(Kite Hill Brewing Co)」、クラフトビールの醸造所です（奥の緑の建物）。アメリカ南部はクラフトビールのブリュワリーが豊富、チャンスある限り色々巡ってます！

人気のブリュワリーの様でほぼ満席ですね。

さっそくカウンターで注文といきましょう。

私はフリクエンシー・モデュレイテッドというIPA、妻はヌーン・キックオフ・プレミアム・アメリカンのラガーをそれぞれチョイス。

ディップ・サンプラーをつまみに。

テラス席も盛り上がり。

バンドの生演奏。

もう一杯行きましょう。

ブリング・ユア・オウン・ヘイズというホッピーと、カイト・ヒル・コルシュというライトビール。ネーミングはもはや意味不明ですが。

陽が沈むころにはさらに盛り上がってきました！

カレー・チックピー・ラップ...カレー味の豆のペーストと野菜をラップしたヴィーガン・メニューですがこれがなかなか、ヘルシーなのに美味い。

満たされてブリュワリーをあとにします。

そして、クレムソンで泊まったホテルはココ、「ホリディ・イン・エクスプレス＆スイーツ・クレムソン・大学地区(Holiday Inn Express & Suites Clemson - Univ Area)」

このホテルを選んだ理由は単純です。タルラ峡谷などのエリアを観光する際、メンバーになっているIHG系列ホテルでここが一番安かったのと、ブリュワリーが近かったからです。

...かといって、安かろう悪かろうではなく普通に快適なホテルでした。安いのは土地柄かな...。

エントランスには、クレムソン大学のアメリカン・フットボール・チーム、「クレムソン・タイガース」のマスコット。

安くても広々とした客室。

快適～。アメリカのホテルは安かろう悪かろうが如実に出ますが、ここは悪くなかった…大学都市のホテルだからかな？

バスルーム。

ガラス戸付きでグッド。

持ち込んだバーボンを少し楽しんで休みにつきます。

翌朝...天気はまずまず。

ホテルの朝食へ。

高校の女子バレーボールチームが泊ってたみたいで、長身の女の子たちで一杯でした。若いアスリートたちは食欲も凄いです。

甘い物もたくさんありますし。

何とか席を確保し、私たちも彼女たちにつられてガッツリ。

ホテルをあとにします。快晴になりました！

クレムソンの町は泊まるだけのためブリュワリー以外は特にどこにも寄らず、当初予定通り目的地へ。

ピーチ・ステイト（桃の州）、ジョージア州に戻ってきました。

ステファンズ保養地(Stephens County Recreation Area)を通り抜けます。

湖畔で休憩するハーレー軍団...いいですね～。

ジョージア州北部のトコアという町の外れにある「トコアの滝(Toccoa Falls)」のビジターセンターに到着。「トコア・フォールズ大学」の構内にあるという珍しいパターン。

あれ？入口で待ってる人がいます。まだ開いてない？...土/日曜日は12時オープンでした（平日は10時）。12時まであと5分...早く来すぎなくてよかった。

オープンしました。ギフトショップが入場口です。ここで入場料を支払い...

ギフトショップを通り抜けて...

...遊歩道へ出ます。川沿いの遊歩道を少し歩くと...

...トコアの滝に着きました。

落差57mで真っすぐに落ちる絹の様な美しい滝。しばし眺めて涼んだ後に滝をあとにします。

続いてトコアから北へ...タルラ峡谷州立公園へ向かいます。ちょっとした”天に続く道”。

タルラ峡谷州立公園に入りました。タルラの滝群を巡るには、まずここに寄ります。ちょっとわかりにくい場所です。

駐車場に車を駐めて「タルラ峡谷案内所(Tallulah Gorge Interpretive Center)」へ。

峡谷の自然（野生動物）をジオラマで紹介。

結構リアル。

アパラチアンの暮らしぶりを紹介、タルラ峡谷付近は古くからリゾートとして賑わったとのことなので、その痕跡も残されている模様。

「ジェーン・ハート・ヤーン」はサウス・カロライナ州生まれの自然活動家で、ジョージア州の自然保護にも多大な貢献をしました。

ここでタルラ峡谷のトレイルマップをゲット。

マップに従ってトレイルしてみましょう。

マップに従って、”オーバールック(OVERLOOK)=見晴らしの良い場所”...を巡ります。ここはオーバールック(1)。

ここからは、オセアナの滝(Oceana Falls)が見えます。奥が下流、手前が上流。

オーバールック(1A)からは...

...「ハリケーンの滝(Hurricane Falls)」と橋が見えます。ここへはのちほど。

そして、オーバールック(3)からは...

...「テンペスタの滝(Tempesta Falls)」。

オーバールック(4)からは...

...「タルラ・フォールズ・ダム(Tallulah Falls Dam)」。

ダムの上は入れない様になっていて歩けません。

…ので、ハイウエイ441の橋を渡って峡谷の対岸へ。

オーバールック(6)からは...

...かろうじてハリケーンの滝が見えます。

オーバールック(7)からは...

ハリケーンの滝の全体が見えました。

オーバールック(8)からは...

峡谷。紅葉の季節には良い具合に染まるのだそうです。

オーバールック(9)からは...

...オセアナの滝。

オーバールック(10)は木が茂っていて景観はほぼ見えず。見どころは岩窟のベンチです。

さて、ここからハリケーンの滝へ下りていきます。”この先は険しいトレイル”のサインがあります。

なぜなら、すごい段数の階段を下りていくからです。そうすると、帰りはそれを上らなければなりません。でも、歩くのは階段だけで崖を上り下りしたりするような険しさは無いです。

階段はトータル600段近くになります。滝の下のプラットフォームまではここからまだ221段下ります。

「戻りはこの階段を上るのか～、この暑い中...」などと思いながらも、下に行ってみたいという気持ちは打ち消せません。皆さんそうなのでしょう。

ハリケーンの滝の下にあるプラットフォームに着きました！

このデッキから間近に見えるのが…

「ハリケーンの滝(Hurricane Falls)」です。落差は無い滝なので迫力はあまりないです。

滝の下流。

このプラットフォームからは川に出ることができ...

岩伝いに川を渡るアトラクションも楽しめます。私たちは止めておきましたが、楽しんでる人が居ました。

221段を上がって吊橋へ。

結構揺れましたこの吊橋。

ハリケーンの滝を上流から。

更に350段を上がってタルラ峡谷案内所へ戻ってきました。涼を求めにきたつもりが汗だくになってしまいました。

でも気持ちの良いトレイルでした。続いて滝をもう一つ。

タルラ峡谷の上流へ進みます。マティス・ダムの人造湖である「ラブン湖」の畔を通過。

「ラブン・ボート・ハウス(Rabun Boat House)」。

アメリカ南部の人たちが大好きな水遊び。これは涼しそうです。

ラブン湖にそそぐ支流にある「ミネハハの滝(Minnehaha Falls)」、そのトレイルヘッドにやってきました。未舗装路を通って路肩の小さなスペースにクルマを置きます。

ここから滝へ向かいます。

このようなトレイル・ロードを10分くらい歩いたでしょうか。

「ミネハハの滝」に到着。

段状の岩層を30mほど流れ落ちるなだらかな滝です。

”ミネハハ”は、19世紀の叙事詩に登場するダコタ族（アメリカ先住民）の女性の名であり、”笑う水”という意味があるらしく、急流などにも名付けられるのだとか。

ジョージア州の滝巡りは一旦ここで終了。今回訪れたタルラ・フォールズは、20世紀の初頭にはナイアガラの滝に匹敵するにぎやかなリゾートタウンとして滝と峡谷を見るために世界中から観光客がやって来たそうです。（逆に言うと、寂れてきちゃったということかな…いや、沢山の人が訪れていましたよ！）

次の目的地であるヘレンの町へ向かいます。ヘレン近郊にも滝があるのでそちらも楽しみです。