2023年6月・バンテリンドームでのオリックス交流戦観戦記。

2023/06/03 - 2023/06/04

阪神タイガースの日本一、オリックス・バファローズのリーグ3連覇、ヴィッセル神戸のレギュラーシーズン初優勝と、関西のスポーツ界が大いに沸いた2023年。

このうち、オリックス・バファローズについては現地観戦こそ少なかったものの、6月には長年果たせなかったバンテリンドームでの中日ドラゴンズとの交流戦観戦を叶えることができました。

今回は自身にとって久しぶりの、そしてバファローズ戦としては初めての名古屋遠征の模様をお届けします。

エリア 名古屋(愛知)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2023年6月3日（土）朝
旅の始まりは、自宅最寄り駅から阪急電車、大阪メトロ堺筋線で日本橋へ。
なんばウォークの英國屋でサンドイッチのモーニング。

英國屋 なんばウォーク３番街 南通り店 グルメ・レストラン

朝食後は近鉄難波線の近鉄日本橋駅へ移動。
阪神電鉄の車両による普通東花園行きに1駅乗って、大阪上本町駅で下車します。
今回の遠征には、近鉄が期間限定で発売していた「全線2日間フリーきっぷ」を使用。1人あたり3000円で大阪～名古屋間を往復できる優れものの切符でした。

近鉄日本橋駅 駅

大阪上本町駅ではしばし時間があったので、伊勢志摩エリアで主に普通電車として活躍するラッピング電車「とばしまメモリー」を用いた三重県物産のマルシェをしばし冷やかします。

大阪上本町駅 駅

「とばしまメモリー」の車内
車内の中吊り広告は、海をイメージしたイラストを描いたフライヤーで統一されていました。

大阪上本町駅 駅

「とばしまメモリー」の車内
ドア横の広告枠も、座席や壁面も海や志摩スペイン村をイメージしたデザインでした。

大阪上本町駅 駅

「とばしまメモリー」車内で開催されていたマルシェで少し買い物した後、伊勢中川行きの急行に乗車。
一路名古屋に向け出発です。

大阪上本町駅 駅

伊勢中川寄りに連結された5200系に乗車しました。

大阪上本町駅 駅

梅雨の季節ですが、快晴の空の下急行電車は伊勢中川を目指して疾走します。
高架から見えるのは、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ」の舞台になった東大阪市の街並み。

近鉄大阪線 乗り物

5200系の窓際に、大阪上本町駅で買い込んだ飲み物を並べて乾杯の準備です。

近鉄大阪線 乗り物

真ん中の瓶入りジュースは、「とばしまメモリー」で開催されていたマルシェで見つけた「奥伊勢ゆず　ゆずっこサイダー」と「ゆずっこ」。
この季節にピッタリの爽やかな味でした。

近鉄大阪線 乗り物

明日の試合では沖縄出身の宮城大弥投手が先発するだろうということで、大阪上本町駅のファミリーマートでオリオンビール、そしてSPAMむすびを調達していました。

近鉄大阪線 乗り物

三重県に入ってすぐの名張駅で、特急列車に道を譲るため長時間停車。
写真は大阪難波行きの特急「伊勢志摩ライナー」。

名張駅 駅

伊勢中川行き急行は、大阪上本町を後から発車した名古屋行き特急「ひのとり」の通過を待っての発車になります。

名張駅 駅

今回お世話になった化粧室前のクロスシート。
2時間の道中を快適に過ごすことができました。

近鉄大阪線 乗り物

昔懐かしい野立て看板群の向こうに名古屋からの線路が見えてくると、間もなく終点伊勢中川駅です。

伊勢中川駅 駅

大阪上本町から2時間ほどの乗車で、三重県の交通の要衝・伊勢中川駅に到着。

伊勢中川駅 駅

大阪上本町から2時間お世話になった近鉄5200系。
大阪と三重県を結ぶ一部の急行列車に使用されており、事前に充当列車を調べた上で乗車すれば、大阪と三重県の間を安くかつ快適に移動することができます。

伊勢中川駅 駅

伊勢中川駅では接続する名古屋行き急行までしばし待ち時間があったので、電車の撮影をして時間を潰すことに。
1番ホームの賢島行き普通は、ポケットモンスターの「ミジュマル」をあしらったラッピング電車でした。

伊勢中川駅 駅

乗車予定の名古屋行き急行の前に、名古屋行き特急「アーバンライナー」が到着。
この列車を利用した方が、名古屋には先に到着しますが、往路は節約のため１本待って急行に乗り込みます。

伊勢中川駅 駅

特急「アーバンライナー」に遅れること数分、ようやく名古屋行き急行がやってきました。

伊勢中川駅 駅

名古屋行き急行は、途中の江戸橋駅（津市）まで各駅に停車します。
伊勢中川の次の停車駅は、桃園駅。
台湾にある同名の都市をつい連想してしまいました。

桃園駅 駅

うつらうつらしているうち、名古屋行き急行電車は三重県・愛知県の県境にある揖斐川・長良川・木曽川の橋梁に近づいてきました。
スマホを見ると、オリックス・バファローズは中日ドラゴンズとの交流戦第2戦に勝利したとのこと。
明日の先発はお目当ての宮城投手と発表され、気持ちが高ぶってきました。

近鉄名古屋線 乗り物

伊勢中川から１時間強ぐらいで、急行電車は終点の近鉄名古屋駅に到着しました。

近鉄名古屋駅 駅

到着後は近鉄名古屋駅ホーム先端の「カフェチャオプレッソ」で苺のスムージーをいただき、しばし休憩。

カフェチャオプレッソ 名古屋駅店 グルメ・レストラン

休憩後は地下鉄東山線・名城線を乗り継いで、矢場町駅へ。
ホテルにチェックインする前に、買い物と夕食を楽しみます。

矢場町駅 駅

まず向かった先は、パルコ名古屋店。
アニメイトと、期間限定の「五等分の花嫁・サンリオキャラクターズ」コラボショップを梯子しました。

パルコ (名古屋) ショッピングモール

「五等分の花嫁・サンリオキャラクターズ」コラボショップに展示されていた、五つ子たちのフライヤーと等身大パネル。

パルコ (名古屋) ショッピングモール

私の推しは三女の中野三玖さん。

パルコ (名古屋) ショッピングモール

パルコで買い物を楽しんだ後は、若宮大通方面へ。

名古屋名物 みそかつ 矢場とん 矢場町本店 グルメ・レストラン

若宮大通に面したアウトドアショップで「ゆるキャン△」のグッズを購入した後、すぐ近くの「味仙」へ。
土曜日の夜とあり、案内されるのに時間がかかりましたがどうにか入店。

矢場味仙 グルメ・レストラン

台湾ラーメンの名店ですが、今回は台湾ラーメンではなく「ホルモンラーメン」を注文しました。（※写真は撮りそびれました）
ラーメンの前に、定番の「あさりの炒め物」で一杯。

矢場味仙 グルメ・レストラン

台湾ラーメンと並ぶ味仙の名物が、「子袋」
冷えたビールによく合うひと皿で、名古屋訪問の折には必ず注文します。

矢場味仙 グルメ・レストラン

今夜のお宿は地下鉄東山線栄駅と新栄町駅の間にある「ホテルルートイン名古屋栄」
矢場町から徒歩で移動する途中、久屋大通公園で手羽先フェスティバルが開催されており、ここで手羽先と牛タンの弁当をテイクアウト、部屋呑みの際にいただきました。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

2023年6月4日（日）
いよいよ、ナゴヤドーム（バンテリンドームナゴヤ）でオリックス・バファローズの交流戦を観るという長年の悲願を叶える日がやってきました。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

この日バンテリンドームナゴヤで着用するために持ってきた、近鉄バファローズ（大阪近鉄バファローズ）の復刻メッシュジャージと復刻Tシャツ。
2004年シーズン終了とともに合併により消滅した大阪近鉄バファローズですが、近鉄沿線である名古屋や岐阜で主催試合を開催することもありました。
今日のバンテリンドームナゴヤにも、往時を知る丑党が多数詰めかけそうです。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

大浴場で朝風呂の後、1階レストラン「花茶屋」でビュッフェ形式の朝食をいただきます。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

いわゆるご当地メニュー的なものはありませんでしたが、おいしい朝食で腹を満たして昼の決戦に備えます。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

チェックアウト時間を勘違いしていましたが、どうにか荷造りを済ませて出発。
地下鉄の栄駅からはやや距離がありましたが、今後また機会があれば利用したいと思うホテルでした。

ホテルルートイン名古屋栄 宿・ホテル

右手にテレビ塔を見ながら、錦通を西に進みます。

中部電力 MIRAI TOWER 名所・史跡

地下鉄栄駅のコインロッカーに大荷物を預けた後、バンテリンドームナゴヤに向かう前に、セントラルパーク地下街の「コメダ珈琲店」でしばし一服。

久屋大通駅から地下鉄名城線右回りのナゴヤドーム前矢田行きに乗車します。
次の名古屋城駅はもともと「市役所前」駅を名乗っていましたが、2023年1月より現在の駅名に改称しています。

久屋大通駅 駅

久屋大通駅からナゴヤドーム前矢田駅までは7駅。

久屋大通駅 駅

終点のナゴヤドーム前矢田駅に到着。
車内では地元ドラゴンズのファンの方の他、関西一円から駆けつけたバファローズファンの方も数多く見かけました。
2021年のリーグ優勝、2022年の日本一とすっかり強豪球団の仲間入りを果たしたバファローズですが、それだけにファンの数もぐんと増え、名古屋滞在中の2日間に街のあちこちでユニフォーム姿のファンを数多く見かけたものです。

ナゴヤドーム前矢田駅 駅

ナゴヤドーム前矢田駅とバンテリンドームナゴヤを結ぶ地下道には、ドラゴンズの選手、コーチ、監督の顔写真がずらりと並んでいます。
写真は、本日の先発投手でもある若きエースの高橋宏斗投手と、東北楽天ゴールデンイーグルスから加入した涌井秀章投手の顔写真。

ナゴヤドーム前矢田駅 駅

一昨年の東京オリンピックでも活躍した大野雄大投手。

ナゴヤドーム前矢田駅 駅

ドラゴンズには、バファローズから移籍した選手も在籍しています。
左の後藤駿太選手は、長らくバファローズで「駿太」の登録名で活躍していました。
ちなみに右の加藤翔平選手も、もともとは千葉ロッテマリーンズの選手で、たびたび球場で見かけた選手です。

ナゴヤドーム前矢田駅 駅

ナゴヤドーム前矢田駅の出入り口から伸びる歩道橋を歩くこと数分。

本日の熱戦の舞台となるバンテリンドームナゴヤに到着しました。
ここで野球観戦を楽しむのは、ナゴヤドーム時代の2013年以来実に10年ぶりです。
さらに言うと、ナゴヤドームで阪神タイガースと千葉ロッテマリーンズの試合を観戦したことはありますが、オリックス・バファローズの試合を観戦するのは今日が初めてです。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

エントランス部分にも、ドラゴンズの選手たちの写真が飾られていました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

試合開始の前に、球場直結のオープンデッキにある「世界の山ちゃん」へ。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

随分待たされましたが「手羽＆チューリップセット」とサラダをテイクアウトしました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

プレイボール直後に入場。
ビジター内野応援席の指定された座席に着席します。
先発投手はバファローズが宮城大弥投手、ドラゴンズが高橋宏斗投手。
両軍期待の若きエース同士の投げ合いです。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

バンテリンドームは広々とした作りのドーム球場で、上段席の構造物が下段席の観客の妨げにならず、試合を観やすかったです。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

今回のドラゴンズ対バファローズ3連戦は「girls series 2023」と銘打って行われており、その一環でイニング間には懐かしいパラパラのコンテストも実施されました。
30～40代の観客も、親世代からパラパラを習ったであろうZ世代の観客も、バファローズファンも皆楽しそうに踊っていました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

さて、試合の方は両軍ともエースが一歩も譲らず、7回まで0-0の展開でした。
「宮城は無援護負けかも」悲観的になりかけた8回表に試合が大きく動きました。
バファローズ打線がドラゴンズの2番手・祖父江大輔投手を捕まえ、4番の森友哉捕手に3ランホームランが飛び出すと、続くゴンザレス内野手もタイムリーヒット。一挙4点を挙げました。
さらに、7回まで無援護に苦しんでいた宮城投手も、自身プロ初となるタイムリーヒットで自らを援護。5‐0とバファローズが流れを引き寄せました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

宮城投手は9回2安打無失点の申し分ない内容で投げ切り、バファローズは5点のリードを守りきり見事勝利を収めました。
奇しくもこの日首位争いの相手である千葉ロッテマリーンズが、阪神甲子園球場で阪神タイガースに敗れたことにより、再びバファローズは首位に返り咲いています。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

宮城投手のヒーローインタビューを聞き、バンテリンドームナゴヤを後にします。
周りの席では案の定、近鉄バファローズ時代のユニフォームをまとった古参のファンの方を数多く見かけました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

今回私が利用したビジター内野応援席。
一部ドラゴンズのユニフォームや応援グッズを身につけた方が立ち入っていたのは残念でしたが、それを除けば試合は観やすいし、球場内の物販でも各種電子マネーが使えるしで、同行の家内とまた遠征したいなと話しました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

試合終了後にドームの照明を用いたショーが実施されるということで、帰りがけに少々見物。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

バンテリンドームの外周に飾られた、高橋宏斗投手の顔写真。
今日の試合は援護に恵まれない結果となりましたが、将来の日本球界を背負って立つエースの一人として期待したいものです。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

ドラゴンズの立浪和義監督。
監督就任以降、迷走気味で明るい話題が少なく心配ですが、2023年オフの大型補強が何か明るいきっかけになればと思います。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

「girls series 2023」の一環で、「セーラームーン」のタキシード仮面に扮したドラゴンズの選手たち。
観客にはこの日の入場特典として、タキシード仮面姿の選手のプロマイドが配布されており、私たちは根尾昴選手と大島洋平選手のプロマイドをいただきました。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

「girls series 2023」の広告。

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

復路はドーム南側の萱場バス停から、名鉄バスの基幹バスで栄まで出ることに。
基幹バスは車道と区切られた専用レーンを走るため、地下鉄と遜色ない速さで移動することができます。

路線バス (名鉄バス) 乗り物

かつてSKE48の劇場公演で足繁く通った、「SUNSHINE SAKAE」の前で名鉄バスを下車しました。

サンシャイン サカエ ショッピングモール

今では「中部電力 MIRAI TOWER」とその名を変えた名古屋テレビ塔。
来年で開業70周年になるそうです。

中部電力 MIRAI TOWER 名所・史跡

その後地下鉄東山線で名古屋駅へ。
地下街の一部が閉鎖されており、休憩できる場所を探すのに難儀しましたが、たまたま見つけたマクドナルドでいちごシェイクをいただきました。

帰りは近鉄名古屋駅から特急「ひのとり」のレギュラーシートを利用。
車内は勝利の余韻に浸っているバファローズファンで占拠されていました。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

復路の車内では、栄駅の「京樽」で買ったお寿司を肴に、オリオンビールで乾杯。
オリオンビールは、もちろん本日の主役である沖縄県出身の宮城投手にあやかったものです。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

家内はハイボールで乾杯しました。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

今回乗車した近鉄80000系「ひのとり」ですが、デッキには2021年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した記念のプレートが掲出されていました。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

大阪難波寄り先頭車のカフェスポットには自動販売機とポットがあり、コーヒー、紅茶といった温かい飲み物を販売していますが、最近新たに大阪府泉佐野市の射手矢農園の玉ねぎを用いた「コンソメオニオンスープ」がラインナップに加わっていました。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

せっかくなので「コンソメオニオンスープ」を1杯いただきました。

近鉄特急 ひのとり 乗り物

大阪上本町駅で特急「ひのとり」を下車。
コロナ禍真っ只中の2020年春に登場した列車ですが、すっかりお馴染みの存在になりました。

大阪上本町駅 駅

大阪上本町からは阪神1000系の「SDGsトレイン」による快速急行に一駅乗車して日本橋へ。
そこから大阪メトロ堺筋線と阪急電車を乗り継いで帰宅しました。

さて、バファローズはその後も首位をキープ。3ヶ月後の9月20日に京セラドーム大阪でのマリーンズ戦に勝利し、パ・リーグ3連覇を決めました。
チームの快進撃とは裏腹に、現地観戦での勝利は6月のバンテリンドーム遠征のみに終わってしまいましたが、来季は現地観戦でたくさん勝ち試合を観たいものです。

近鉄日本橋駅 駅