御岳山レンゲショウマまつり

2023/08/25 - 2023/08/25

御岳山は日本一と言われるレンゲショウマの群生地だそうです。開花時期は７月下旬から８月下旬で、その時期にはレンゲショウマまつりが開催されます。御岳山には何度か行っていますが、まだ一度もレンゲショウマを見に行ったことがないので、行ってみることにしました。いつもは電車で行って、バス、ケーブルカーを使って登る御岳山ですが、レンゲショウマまつり期間中は混雑するようなので、ケーブルカーが動く前にレンゲショウマ鑑賞ができるように早起きして、車で麓まで行き、そこから徒歩で登ることにしました。

本日の歩行距離　8.2ｋｍ、アップ　639ｍ、ダウン　650ｍ

エリア 奥多摩(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

早朝5：30、御岳山ケーブルカー滝本駅のすぐ目の前にあるタイムズ御岳山へ。滝本駅お隣の駐車場が1500円なのに対し、平日最大1100円で若干お得。ただし、８台しか停められないので、すぐに満車になってしまいます。さすがにこの時間では、私が一番乗りでした。

ケーブルカーが動いていない時間なので、徒歩で登ります。御岳山には何度か来ていますが、ケーブルカーなしで登るのは初めて。

ケーブルカー滝本駅を通り過ぎて、左手に登山口があります。山頂にある武蔵御嶽神社の参道になります。鳥居の左隣にある大木は、東京都指定天然記念物「滝本の大杉」です。

入口の大杉ほどではないけれど、参道沿いにはずっと立派な杉の大木が連なります。そして、入口からしばらくは、結構キツイ急坂が続きます。早朝で若干涼しかったのですが、すぐに滝汗に。

うすぐら～い、誰もいない参道を歩いていると、何やら物騒な名前の案内板が…。

説明書きを読んでみると、どうやらこの辺の曲りくねった道を「ろくろっ首」に例えたみたいです。ちょっと～、不気味だから止めて欲しいよ。

「ろくろっ首」以外にも、あちこちに案内板がありました。写真はほんの一部。ほほぅと感心する内容のものや、そんなはずないやん！と突っ込みたくなるものまで。道は結構単調なので、案内板を読むことで気が紛れる感じです。

5：54、正面にケーブルカーの線路が見えてきました。まだ動いていないけど。

6：10、２回目のケーブルカーの線路との遭遇。まだまだ動いていません。
入口からずっとキツイ急坂でしたが、この辺からグッと楽になります。

入口からひたすら続く杉林。春は絶対来たくない。道はずっと舗装されていたので、歩きやすく、危険箇所はありません。

6：37、漸く見覚えがある道に出ました。ケーブルカーの御岳山駅からビジターセンターに向かう道に合流。御岳山駅方面に向かいます。

道沿いには「レンゲショウマまつり」の旗がたくさん掲げられています。めっちゃ推しですね。

6：41、ケーブルカー御岳山駅がある御岳平に到着。誰もいない御岳平は初めて。

今日の御岳平の眺望。雲が低いところにあって、向こうの方、雲海みたい。

御岳山 自然・景勝地

アップで。

御岳平の奥にレンゲショウマの群生地、富士峰園地があるようです。

レンゲショウマの看板前の道を真っ直ぐ行くと、階段がありました。

この階段の先が富士峰園地みたいですね。鹿などの食害から守るため、入口は網でガードされていました。

早速、レンゲショウマ。たくさん咲いている！

レンゲショウマまつりと言っても、富士峰園地では自然に咲いているお花を見るだけで、特に何かがあるわけではありません。期間中にイベントなどが多く企画されるのみのようです。もちろん、こんな平日の早朝にイベントがあるはずもなく、一人静かに鑑賞するのみです。

初めて見たけど、可憐な花ですね。

花をアップで撮るのって、本当に難しい。

ただ、誰もいないので、ゆっくり時間をかけて撮影できます。

背後の森も美しい。ひとり静かな時間を堪能…。

スマホの自撮りモードで下から撮影してみました。

しゃがまなくていいから、この撮り方楽かも。

レンゲショウマ以外にも可愛いお花が咲いていました。

アップで。
ソバナかな？

こちらにも。

7：01、御岳山リフト大展望台駅へ。先ほどの御岳平と見える方角はそう変わりませんが、50ｍほど標高が上がっています。

あそこに見えるのは日の出山かな？

大展望台駅から更に上がると、産安社がありました。お参りすると、子宝に恵まれるそうですが、もうノーサンキューです。

夫婦杉。二本の杉の間を通ると、縁結びの御利益があるそうですが、これも遠慮しておきます。

こちらは二本檜。特にご利益がどうとかは書いてなかったけど、なんとなく葉がハート型に見えて、こっちのほうがご利益ありそう。

匂いのせいで嫌われがちなヘクソカズラですが、花はかわいいです。

黒いキノコ。

ひっそりと咲いていたバイカツツジ。

ツユクサはアップで撮ると、妖精みたい。

ヒヨドリバナ。

コウヤボウキ。秋に咲く花ですね。

ひっそりとミヤマウズラ。

一通り見て回って満足した頃に、ケーブルカー始発の客たちがやって来ました。急に賑やかになっちゃいましたね。やっぱり早く来て正解でした。

7：50、再び御岳平に戻って朝食タイム。最初に見たときよりも、若干雲が上がってきてるかな？　日を遮ってくれる東屋の中にいると、爽やかな風が吹いて、気持ちがいいです。登って来るときは滝汗かいたけど、こうやって日陰で静かにしていると、山はもう秋の気配ですね。

お目当てのレンゲショウマの鑑賞は終わりましたが、もう少し花が見たくて、ビジターセンター方面に向かいます。

すっごく大きな紫陽花が咲いていました。なんて種類だろ？

ゲンノショウコかな？

葉っぱと花の大きさの比がおかしくない？

ヤマハギ。秋の花が咲き始めていますね。

おっと…タマアジサイのツボミにクワガタが張り付いていました(笑)

なが～く伸びたミズヒキ。

実は、もう一つ見られたらいいな…と思っていたお目当ての花があって、それがこの神代ケヤキの奥の方に咲いているらしいのですが…。
う～ん、やっぱりケヤキの下の道からは見えないようですね。

御岳山の神代ケヤキ 自然・景勝地

お目当ての花はこちらの駒鳥売店さんのお店の中から見ることができるそうなのですが、お店はまだ開いていないみたい。何時に開くのかなぁと、お店の前でうろうろしていた(←不審者！)ら、お店の人が出て来て「今日は定休日ですよ」と…。が～ん…最近の私はいろいろと下調べが足りない。
でも、優しい女将さんが「お花を見に来たの？　いいよ、いいよ～、入って見て行って～」と招き入れてくださいました。
女将さん、ありがとうございます。次回はお店が開いている時に来て、七代の滝の源水で入れるというコーヒーを飲みに来ますね。

駒鳥売店 グルメ・レストラン

お店の奥の窓から。

NHKの朝ドラ「天涯の花」で有名になった希少花、キレンゲショウマです。絶滅危惧のレッドリストに入っていて、九州や四国のごく限られた場所でしか見られない花が、この御岳山で咲いているというので、見られたらいいなと思っていたんです。

アップで。
いつか、宮崎県の群生地にも見に行きたいなぁ。

8：40、ケーブルカー御岳山駅まで戻るのは面倒なので、帰りもケーブルカーは使わずに来た道を戻ります。

相変わらず薄暗い杉林の中を行きますが、来たときよりは日差しがあります。

陽が当たったところの緑が綺麗。

沿道沿いの杉の大木には、このようにナンバーリングがされていました。
このナンバー、登りのときはあまり意識しない方がいいと思います。なぜなら登山口が600番台から始まり、段々番号が若くなっていくからです。こんなに歩いたのに、まだ400番台、まだ300番台と絶望することは必定です。

巨大な切り株。

9：37、ケーブルカー滝本駅まで降りて来ました。車を停めていたタイムズ御岳山はもう満車になっていました。

御岳山ケーブルカー 乗り物

涼し気な川のせせらぎが聞こえますが、下界はやはり暑いです。早く秋が来てほしい。