最後のタブレット１　因美線高野駅編

1997/10/04 - 1997/10/04

１９９７年１１月２９日に廃止された急行砂丘。
この列車は、津山から先鳥取まで因美線を走っていた。

因美線は、姫新線東津山駅から先、鳥取まで。
このうち、東津山から智頭までの区間は、昔ながらの通票閉塞区間。
この閉塞方式が使われている区間では、通過する列車であっても通過駅でタブレットの授受が求められていた。
かつては多くの特急・急行列車がその手法をとって地方路線に入っていたが、今や、そのような手法が生きているのはその区間だけ。

この日こそ多くのいわゆる「撮り鉄」はいなかったが、日によっては、かなり多い日もあった模様。

まずは、津山市郊外の高野駅に。

エリア 津山(岡山)

こちらが、当時の高野駅。

高野駅 駅

普通列車は、このようにしてタブレットを交換します。
駅員さんは、このような駅には必ずいました。

この日は、どうやら同業者（苦笑）もいらっしゃいました。

高野駅 駅

普通列車が出発。

高野駅 駅

タブレット準備完了。
これを、通過列車の運転士が腕でとるわけです。
取らないと、先に進めません。

高野駅 駅

このように、受取ります。

高野駅 駅

ここまでのタブレットは、先のものを受取る代わりに、この駅の別の場所に投げておきます。
駅員さんが、それを確認するわけね。
これをまた、反対側から来た列車の運転士に渡すわけです。

高野駅 駅

腕木式信号機が下に降りているということは、青。
急行列車は次の駅へと走り去っていきました。

急行砂丘用に塗られた車両も多くありましたが、このように国鉄時代の色のままの車両も幾分ありました。

高野駅 駅

駅名票の周りには、花花花。

高野駅 駅

ポイントは、駅員が操作します。
今どきのＣＴＣなら、一括制御で変わりますが、そうではない。
いうまでもないけど、間違えたら大ごとです。

高野駅 駅

人手の仕事ですから、こういうことをきちんとやっておかないといけません。はい。

高野駅 駅

駅舎内には、こんな警告が。
人物は、当時の私です。
このポーズはまさに、この警告に合わせたもののような気もするなぁ。
～当時一世を風靡した「美少女戦士セーラームーン」の主人公、セーラームーン（月野うさぎ）の、「月に代わっておしおきよ」ポーズです。

高野駅 駅

普通列車を待たせつつ、急行砂丘が通過していきます。

高野駅 駅

高野駅で撮影させていただいた、通票閉塞の装置。
片方が東津山、反対側が美作加茂。

美作加茂駅は急行砂丘は全列車停車していましたので、この駅のような「通過授受」はなく、普通列車のように停車中に運転士とタブレットを交換していました。

美作加茂の次が、岡山と鳥取の県境・美作河井です。

では、次回は美作河井駅に。

高野駅 駅

今回は、ひとまず終了。

次回は、同じく因美線の美作河井駅をご紹介しましょう。

高野駅 駅