ミュンヘン・ヨルダン・エジプト周遊記（1４）カイロからの帰路にミュンヘン見物

2023/06/03 - 2023/06/04

ヨルダンとエジプトの4週間の旅行に行った。行きの飛行機は北極上空からミュンヘンとカイロを経由し、ヨルダンのアンマンに着き、死海、ペトロ遺跡、ワディラムのベトゥンの砂漠ツアーに参加した。アカバからエジプトのシャルム・ エル・シェイクに入り、バスでカイロ経てルクソールに向かい、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿、カルナック神殿などを訪れた。次いで列車でアスワンの向かい、アブシンベル神殿とイシク神殿を訪れた。昼の列車でカイロに戻り、ピラミッドやエジプト考古学博物館博やバザールなどを見物し、帰路ではミュンヘンを見物後、飛行機で中国の上空を通って帰国した。
ここでは、ヨルダンとエジプトの旅行を終え、カイロ空港からミュンヘン空港に向かい、ミュンヘンの旧市街の観光について書いた。

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 飛行機

7月３日はエジプトからお別れの日。夕方の飛行機だが、朝に宿をチェックアウトし、カイロ列車駅の手前にある三角公園の前のバス停に向かう。これは途中の街頭コーヒー屋、車で営業している。

ここが三角公園。バス停の印はないが、ここで空港行きのバスに乗れる。

このようにバスにのるが、バスや列車の表示はアラビア数字で、アラブの旅行ではこの数字を読めないと不便だ。覚えるべきだ。これは５３路のバス。

空港行きバスは１時間に２～３本が来るはずだが、約１時間待っても来ない。見落としは無いと思うが、さらに半時間待ったが来ない。何か事情があって今日は来ないかもしれないと心配になり、地下鉄で終点まで行って、そこからバスに乗ることにした。そこのバス停で待つこと半時間。来たバスに乗って空港前に着く。　

標識に、ここから先に行くとターミナル３に行くとの標識がある。ここで空港内バスに乗り換える。面倒な事だ。

ターミナル３に入ったが、食事に満足な店がない。それで外に出て探したが、店はない。ターミナル３に戻ると、保安員に荷物が何処か、と聞かれ、中にあると言ったが、なぜか彼らは聞かない。ここで多少の金を握らせるべきだった。押し問答の末、地下の入口に行けと言うので、怪しい人間でないと示すつもりでパスポートを出したが、これが大失敗だった。日本人と分かって、あからさまに賄賂を要求してきた。出さないと入れない。また上に戻ると、下に行けと言うので、騒がれるのを恐れていると理解し、大声で金は出さないと入れないと言うのか、と叫んだ。すると言葉使いが変わり、また地下に行くようにいった。地下に行って、金を払わず、謝ることだけで、通れた。何と言うところだ。
次は荷物検査で変な係員が５㎏の私の荷物を取り上げて、手を出しチップ？賄賂？を要求する。拒否すると荷物を検査機械に投げ入れた。次は身体検査で箱にいれてあったパスポートの表紙を見て、手を出し賄賂を要求した。日本人が狙われている。このような国は初めての経験であった。
バブル前後の時代、農閑期の秋冬に土地成金の日本人団体旅行が流行した。事実、ハトシェプスト女王葬祭殿での乱射テロ事件で、最多の死者はスイス人、何と次が日本人の10人の死者であった。日本人団体が世界中で金をバラマキ、カモとなったことは良く聞く。その後遺症が残っていたのだろう。迷惑だ。賄賂やチップ、ピンハネの嫌な思いが多かったエジプトだった。
飛行機に乗り。4日の早朝にミュンヘン空港に着いた。

　ビザ無用で気楽に空港を出て、空港広場で朝食、電車でミュンヘン市内まで約30分。切符はあるような、無いような、信頼性が基礎で人権費を抑えている。日本でできるかな？　ドイツは日本より数段上だ。これは規則だらけの硬い日本では係員に取り押さえられそうな風景だ。

　凄い針塔がならんでいる。ゴシック様式と思うが、建設時代は知らない。

　今日は日曜日、多くの市民が昼前から木陰で食事とビール。日本人より相当に幸せそうだ。ドイツ人は勤勉と思っている。予め一日の計画を立てて、迷いなく効率良く働き、時間になると直ぐ帰宅する。日本人の計画は曖昧で、ダラダラ働き、5時以降も仲間が終わるのを待ち、残業手当をもらってから仲間と飲みに行く。生産性が上がらないのに、給料上げろは正当とは思えない。

　馬で公園警備だが、むしろ平和の演出に見える。日本で警官が歩いていると、むしろ不安になる。

　美術館も少しみた。これはある意味で、エジプトの方が優れている。

　空港に帰って、豚とジャガイモ、ドイツ人はジャガイモ野郎だったかな？　食中毒の心配も無し、非常にうまく、ボリュームもあり、お腹が一杯になった。　そしてビール。ただひどい日本円の為替安で、値段は非常に高い。悲しい満足だった。

　ベルリンなど北部は戦争で大半が壊された。他方でミュンヘンの被害は軽微で、今でも南部は裕福と言われる。日本とドイツは戦後の優等生と言われるが、日本はドイツに、まだ遠く及ばない。その事を実感した。しかし、ドイツはロシア産の天然ガスを使ってきたが、これからは日本と同じ液化天然ガスを輸入することなる。戦争が終わっても、プーチンが辞めないと、ロシア産の天然ガスの輸入交渉も始まらないだろう。これは重荷だ。
　帰りの飛行機はジョージア・中国上空を飛んだので、山脈を見たかったのに、ドイツ発が夜だったので、飛行中の明るい間も窓を閉めろと言う。ちょっと開けて、多分、天山山脈と思うが、その写真を撮って窓を閉めた。

瀬戸内海が見えてきた。ヨルダンやエジプトは灰茶色の砂漠、ドイツは緑の平原、日本には小山と海には小島が込み合う、日本の風景は優れている。日本の政治・経済・科学技術も良くなり、借金国債が減り、円高になり、外国人観光客が増えるより、日本人の外国旅行者が増えることを願っている。しかしそれは簡単な話ではなく、日本は長い間、国債の借金地獄に苦しめられるだろう。
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