柳川特盛きっぷで、うなぎ＆川下り＋堀端でクラフトビールの小旅行

2023/04/30 - 2023/04/30

　柳川は、僕の住む久留米から、電車で２０分もかからない都市。なのに掘割が巡らされた街の風情はいいもので、一級の観光地と思います。
　そこに誕生したクラフトビールのブリュワリーを訪ねるべく、バスと電車と船を乗り継ぎ訪ねてみました。

エリア 柳川・大川(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 船 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　まずは我が家の最寄りバス停・六ツ門から、バスに乗ります。西鉄バスが優勢な久留米市内ではアウェイ感のある、堀川バスがやって来ました。
　今年（2023年）３月からは全国共通ICカードが使えるようになり、利便性が大きく向上。旅行客の皆さんも、ごひいきに！

久留米シティプラザ 名所・史跡

　しかも車両は、この春に導入された小型の低床バス・ポンチョでした。久留米の都心を結ぶバスなのに、大丈夫？
　今日の様子を見る限りでは、遺憾ながら大丈夫なのですが…

堀川バス 乗り物

　西鉄久留米駅の窓口で、「柳川特盛きっぷ」を購入。4,680円で、電車の往復に川下りの片道乗船、そしていろんなお店から選べる うなぎ料理の食事券が付いてきます。
　最近は電子クーポンが流行っているけど、やはり大判の紙きっぷはワクワクしますね。

西鉄天神大牟田線 乗り物

　各駅停車に乗り、久留米市内南端の駅・大善寺駅で、同期の親子と合流しました。ここからは特急で、柳川へひとっとびです。

大善寺駅 駅

　空いている印象のある西鉄の南部の区間だけど、この日は４人じゃ空席を見つけられない盛況ぶりでした。コロナの５類移行を前に、ほぼ日常を取り戻したように感じます。
　この間、わずか９分。席がなくてもヘッチャラな子たちです。

　柳川駅で、２／３の乗客が降りて行きました。暑くも寒くもなく、雨の心配もない日曜日。観光にはうってつけです

西鉄柳川駅 駅

　シックな色合いの、柳川駅の新駅舎が出迎えてくれました。西鉄天神大牟田線の各駅の中でも、突出してデザイン性にすぐれた駅と思います。

　そして現在、柳川名物の掘割を、駅前広場へ引き込む工事が進められています。
　完成の暁には、駅を出たらすぐに川下り船に乗り換えられるようになり、想像するだけでもワクワクしますね。

　お昼前の時間なので、駅前の「古蓮」で、特盛きっぷのランチを頂くことにしました。

古蓮 グルメ・レストラン

　駅では食事処の事前予約を勧められ、西鉄久留米駅のホームから電話して、席を確保していました。実際は早めの時間だったので、空いていました。

　お品書きはシンプル。グルメサイトで事前に調べたら、親子丼やら玉子丼やらいろんなメニューがあったのですが、数年前にメニューを絞り込んだんだとか。
　４歳児でも食べられるメニューがあるお店ということで来たんだけど… でも、せいろ飯なら食べられるかな。せっかく来たんだから、うなぎの味だけでも体験してもらおうじゃないか！

　特盛きっぷのメニュー・せいろ蒸しが出てきました。え、たった２切れ…？ 西鉄のホームページでは、２切＋どじょう鍋のセットか、うなぎ増量の せいろ蒸しか選べると出ていたんだけど。
　この世相では実質値上げもやむを得ないことと理解できるけど、だまされたような気分にはなります。お店の責任ではないことだけに、遺憾です。

　はじめての うなぎのせいろ蒸し。おいしく食べてくれたから、まあヨシ！

　駅に戻り、切符売り場横の川下り案内所へ。以前はカフェだったのですが、残念ながら閉業になり、今の姿になっています。
　川下り船の乗り場へのシャトルバスのことを尋ねると、しつこく歩くことを勧められました。　　
　「小さい子を連れているので、待ってでもバスに乗りたいんですが」
　「次の特急が来るまで、バスは出発しません。歩いた方が早いです」
　「次の特急って、あと５分で着くじゃないですか」
　「…申し訳ありません、東口から出ます」

　同期とも顔を見合わせるほどの、最悪な対応。柳川の街の良さはよく知っているので、この程度のことで柳川のイメージは覆りませんが、初見の観光客なら引き返していたことでしょう。
　消えぬ不快感と引き換えに手にした情報で、シャトルバス乗り場へ。

　運転士さんはめちゃくちゃ感じがよかったし、バスは背もたれが高いデラックスな車内で、一気に気分は良くなりました。
　５分ほどバスに揺られ、船着き場に到着。

　やっぱりイイネ、柳川。船着き場から風情たっぷりです。

柳川川下り 乗り物

　１０分ほど並んで、乗船。今日の乗船客は半分ほどがインバウンドです。船頭さん、最小限の中国語や英語を操り、ユーモアも交えガイドしてくれます。
　特に同期の子（５歳）は、色んな感想を思ったままに口に出すものだから、いい合いの手になってました。

　水の少ない時は水を貯め、水量が多くなると流れを作る「V」字型の水門をくぐります。

　日本一風情のあるバス停（※個人の感想です）。

　コース終盤には船頭さんから中国語の歌も飛び出し、終始なごやかなムードの１時間の船旅でした。
　我が子が生まれる数日前に乗って以来だから、４年半ぶりの川下り。コロナ禍の数年では、変わらぬ良さがありました。

　倉敷に負けぬ風情がある（※個人の感想です）観光通り。カメラを向ける海外の旅行客が目立ち、一気に数年の時間が逆もどりした感があります。
　僕もまた海外に行きたいなぁ…先月行ったし、来月もまた、行く予定ですが(笑)。

　さて下船して徒歩５分ほどの堀端にある、今回の目的地「ブルワリー柳河」へやって来ました。

ブルワリー柳河 グルメ・レストラン

　まだまだクラフトビールの醸造所が少ない九州にあって、イベントにも意欲的に取り組まれているブリュワリーです。

　瓶ビールやテイクアウト容器もあって、掘割の散策中にちょっと喉を潤したい時にもオススメ。

　もちろん時間があれば、掘割を望むカウンターで一杯やるのがオツです。

　席の奥では、じっくりビールが醸造されております。じゅるる…

　というわけでパパたちは、飲み比べセットで乾杯！
　個人的にはアンバーエールが気に入りました。このあたりのブリュワリーでアンバーエール作っているのは、西区の博多麦酒くらいじゃないかな？

　おつまみでペアリングも楽しめました。
　ちなみに子ども向けメニューは あまおうサイダーくらいで、お菓子の持ち込みは大目にみてくれます。

　しかも店のお母さんが子どもたちを気にかけてくれて、肩身の狭い思いをせずに済むのはパパとして嬉しかったです。
　というわけで、アンバーエールのお代わりを一杯。プハー！

　子どもを安全に連れられるレベルでの ほろ酔い加減に留めて、帰りのバスに乗りました。
　船着き場から離れた観光通りからの出発で、街を楽しんでほしい思いが見えますね。

　行きはあまりにあっという間だったので、帰路は のんびり普通電車で帰りました。
　大善寺の同期の家（新築）に立ち寄り、遊ばせてもらった後は路線バスで帰宅。身近な場所なのに、ずいぶん遠くへ旅した気分になった１日でした。

路線バス (西鉄バス) 乗り物