2023/04/29 - 2023/04/29
65位(同エリア543件中)
ベームさん
新聞もテレビもゴールデンウイークの人出予想などのニュースで溢れています。この期間に家で燻ぶっているのはなにか非国民であるかのように思えてきました。
では私も善良な国民の一人としてどこかへ出かけようか。でもいまさら勤勉な現役世代の人たちが年に一度の大連休を楽しんでいる中に、年中がゴールデンウイークの私が山や川や温泉に行って混雑を増やすのは本意ではない。
それで、この期間逆に人が減りそうな東京都内に行こうと思いつきました。一度も乗った事のない、都電荒川線に乗ってみよう。電車に乗ったり歩いたりしながら、沿線の神社仏閣、見どころを訪ねようというのです。
私のことですから、どうせ途中で足が痛くなるでしょうから、全線を巡るには3回ぐらい掛かるでしょう。
写真は、荒川二丁目駅に入って来る電車と、線路沿いに咲くバラの花。
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今日のスタートは地下鉄日比谷線三ノ輪駅です。
横浜からJR上野東京ラインで上野まで、そこで地下鉄に乗り換え。
9時30分ころ。 -
地上に出た所。
国道4号線(昭和通り、日光街道)と明治通りが交差する大きな交差点、大関横丁交差点。 -
この辺り、かって石神井川から分かれた音無川が流れていて、日光街道の橋が架かっていたそうです。
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王子で石神井川から分かれた音無川が、田端、日暮里、金杉から三ノ輪橋をくぐり、淨閑寺の横を流れて、山谷堀をへて隅田川に流れ込んでいた。
その山谷堀にそって三ノ輪から浅草聖天町まで築かれた土手が日本堤です。山谷堀は今は暗渠となって公園になっています。
山谷堀と日本堤は昔、船と脚での吉原通いの交通路でした。 -
淨閑寺。
地下鉄三ノ輪駅からすぐの所ですが、分かりにくい所にあり、早速迷いました。尋ねた親切な人がそこまで連れて行ってくれました。
いきなりお寺からのスタートですが、三ノ輪界隈では外せない史跡です、寄り道します。 -
門の横に立つお地蔵さん。
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1655年創建の浄土宗のお寺。
1855年(安政2年)の大地震による大火で、廓内に閉じ込められた新吉原の遊女たちが多数焼け死に、遺体がこの寺に投げ込まれた。それでこの寺は別名「投げ込み寺」と呼ばれました。 -
地震による混乱の中、遊女の逃亡を防ぐため、廓の門を閉めてしまったそうです。
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左:書家萩原秋巌の墓。
右:新比翼塚。 -
墓地の入り口。
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新吉原総霊塔。
誰が供えるのか、新しい花。 -
投げ込まれた吉原の遊女の霊を祀っています。
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台座にはめ込まれた花又花酔の句「生まれては苦界 死しては淨閑寺」
苦界(くがい)とは遊女の境遇のことです。 -
それに向かい合って、永井荷風の詩碑が有ります。
大震災により失われていく明治の文化を惜しむ、荷風の心情が吐露されています。 -
その冒頭部分。
団菊:9世市川團十郎、5世尾上菊五郎
櫻痴:福地桜痴
一葉:樋口一葉
紅葉:尾崎紅葉
緑雨:斎藤緑雨 -
荷風の筆塚。歯が納められているそうです。
荷風はその作品にもたびたび取り上げているように、苦界に沈む健気な遊女に深い同情と憐れみを寄せていました。自分が死んだら、墓はこの寺の遊女の墓の隣に建ててくれ、とまで遺言しましたが、大荷風の墓が遊女の墓と隣り合わせ、勿論遺族はそんなことは聞き入れません。荷風は雑司が谷霊園の永井家の墓域に葬られています。 -
ひまわり地蔵尊。
山谷のドヤ街で亡くなった日雇い労働者の霊を祭っています。 -
落語家三遊亭歌笑。
武者小路実篤の筆ですね。 -
本庄兄弟首洗い井戸。
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父の仇、平井権八を討とうとして返り討ちに遭った本庄助七、助八の物語。
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寺の近くにこんな一画がありました。
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その窓からネコが胡散臭いやつと私を見ています。
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今日の目的、都電荒川線三ノ輪橋駅に向かいます。
JR常磐線のガード下の絵。 -
都電荒川線、路線図。愛称東京さくらトラム。
三ノ輪橋駅と早稲田駅を56分で結ぶ、延長12.2キロ、駅数30の路線です。荒川区、北区、豊島区、新宿区を跨いでいます。かっては東京都内四通八達していた都電ですが、今はこの荒川線のみです。
沿線には若者を引き付ける人気の観光スポットがなく、地域の住民と物好きな観光客に支えられているのでしょう。
昔の小説を読んでいると、都民は実に良く都電を使っていたかがわかります。 -
三ノ輪橋駅です。
関東の駅100選に選ばれています。 -
路線で唯一トイレがあります。
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駅のそばにある三ノ輪橋おもいで館。
都電に関するグッズ、乗車券などを売っています。
私は1日乗車券400円を買いました。都度買うと170円でしたか。 -
都内は自動車輸送の発達により交通渋滞が激しくなり、他方地下鉄路線の拡充が進み、1960年代から都電の廃止が進められました。1972年にはほとんどの都電路線が廃止され、荒川線だけが残ったのでした。
蚊取り線香は、とぐろを巻いて輪になった二本が組み合わさっていて、それを折らないように注意して外すのが面白かったです。いま家内が蚊の時期に庭に出る時、腰にぶら下げています。 -
オロナミンCの大村崑さん、おん年91歳でご健在です。
ボンカレーは松山容子さんですね。調べてみるとこの方も85歳、ご長命です。 -
早稲田駅行き出発ホーム。
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ダイヤはおよそ6分おきの運行で、本数は多いです。
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結構観光客らしい人が(私もそうです)乗っていました。1日平均4万3千人の利用があるそうです。
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到着ホーム。
出発ホームから50mほど先にあります。電車はここで乗客を降ろしてから、奥に見える出発ホームに入り、折り返していきます。 -
荒川区内の沿線4キロにわたって約140種のバラが植栽されており、「花の観光地づくり大賞」を受賞しています。
この路線の愛称が「東京さくらトラム」となっていますが、植栽域の広さ、開花期間の多様さから、ばらトラムの方が似つかわしいと思いますが。
今ちょうどその開花時期に当たっています。 -
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駅に近接するジョイフル三ノ輪商店街。
130店舗ほどあります。 -
三ノ輪橋駅から次の荒川一中前駅までの線路にほぼ並行して続く大きな商店街。
長さは460mほどあります。大正時代に作られました。 -
賑わう商店街を見ると、嬉しくなりますね。がんばれ商店街!
時間帯がもっと遅くなると賑わうのでしょう。 -
面白そうなお店があります。
和菓子屋。 -
しらす。
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荒物。
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途中に公園がありました。
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蕎麦屋。
砂場の総本家だそうです。 -
味噌。
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商店街の端にある弁天さん。
中島弁財天。 -
なんとこの場所にあった弁天湯というお風呂屋さんの女湯の脱衣所にあったものだそうです。
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ここは荒川区南千住一丁目。荒川区に属する町名は、ほかに西尾久、東尾久、町屋、荒川、西日暮里、東日暮里など。三ノ輪橋駅は荒川区ですが、三ノ輪という町名は台東区にあります。北千住駅は足立区。
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降車ホームの横にある珈琲館。
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私もここでスタート前の一服。焙煎アイスコーヒー540円。
人気のようで、客が入れ代わり立ち代わりでした。 -
今日は旗日、何の旗日? 昔の天皇誕生日? どの電車も日の丸の旗を付けています。
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最初の一駅間は歩きました。
三ノ輪橋駅から荒川一中前駅の途中、商店街と線路の反対側、線路沿いから1本裏の路地。お向かい同士声かけられる狭さです。 -
道端に洗濯ものが干してあり、鉢植えが並んでいます。
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大関屋敷跡の碑。
第六瑞光小学校の正門の横に立っています。 -
下野(今の栃木県)黒羽藩主大関氏の下屋敷跡。
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荒川一中前駅。三ノ輪橋駅行きホーム。
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ここで電車に乗りました。
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駅というよりも停留所といった風情ですが、都の交通局のパンフレットには○○駅となっています。
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荒川区役所前駅。
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駅の名前の頭にある、03、は三ノ輪橋駅から起算した駅数をあらわしています。
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早稲田行きホーム。
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狭いホームで、ホームに沿って横に一列に並ぶ乗客。
車両はドアが二つあり、前から乗って後ろから降ります。 -
どの駅にもこのようなベンチが有ります。
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また一駅歩きます。
区民会館サンパール。
荒川区の行政の中心でしょうか、この付近区役所、保健所、警察署などが集まっています。 -
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荒川警察署。
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荒川二丁目駅。
三ノ輪橋駅から起算して4つ目です。 -
三ノ輪橋駅から北西に走って来た電車は、荒川区役所前駅から荒川二丁目駅、荒川七丁目駅まで真北に走ります。
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三ノ輪橋駅行きホーム。
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駅沿いにはバラの植栽が続いていて、綺麗に咲いていました。
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沿線で一番綺麗で清々しい駅でした。
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この辺りの薔薇の植栽が一番綺麗でした。
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この駅から次の荒川七丁目駅にかけての東側には、広大な三河島水再生センターと荒川自然公園が広がっています。
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三河島水再生センターにちょっと寄っていきました。
内部の施設見学は予約制だそうです。 -
日本最初の本格的下水処理場だそうです。
大正3年着工、同11年(1922年)完成。
荒川区、台東区、豊島区、文京区などの下水処理を行っています。 -
この建物は建設当時のものです。
国の重要文化財。 -
つつじが綺麗でした。
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やや盛りが過ぎていました。
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荒川7丁目駅。
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始発三ノ輪橋駅から起算して五つ目。
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三ノ輪橋駅行きホーム。
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現在地が荒川七丁目駅、左に荒川二丁目駅、右に町屋駅前駅。下が水再生センター。
荒川七丁目駅を出て、電車は北西に向きを変えます。
写真の地図は右が北、上が西です。 -
町屋へ行く途中。
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荒川区荒川7丁目。
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大雄山泊船軒(だいゆうざんはくせんけん)という、なにか宿屋か料亭か和菓子屋みたいな名前のお寺です。
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如意輪観音を本尊とする臨済宗のお寺だそうです。
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本堂。
禅宗のお寺らしい佇まい。 -
線路沿いにバラの植栽が続きます。
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京成本線町屋駅のガードがありました。
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京成線のガード沿いが藍染川通り。
えっ、あの藍染川? 田端の方から暗渠となって、谷中のへび道の下を不忍池に注いでいるあの藍染川?
調べてみると、巣鴨の方から不忍池まで流れている谷田川(藍染川)の氾濫防止のため、大正7年頃道灌山下あたりで分水し、藍染川放水路として西日暮里からいまの京成線沿いに流して隅田川に放水したそうです。 -
地下鉄千代田線町屋駅。
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都電町屋駅前駅。
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早稲田駅行きホーム。
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三ノ輪橋駅行きホーム。
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大きな通りの踏切では、電車にも信号機があります。電車が信号待ちをするなんてユーモラスです。
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町屋は、京成、地下鉄、都電があつまるかなり繁華な町でした。
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駅前風景。
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商業施設が集まっています。
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昼は商業ビル内の蕎麦屋でもり蕎麦にしました。
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原稲荷神社。
町屋駅前駅の少し先にあります。
1590年、徳川家康江戸入府の際、三河の国の農民が町屋に移住しこの神社を祀ったと言われています。 -
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境内にある庚申塔。
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町屋という名に惹かれてちょっと町中を散策。
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住宅街界隈。
個人の住まいの敷地内に郵便ポストがあります。 -
町屋というとお住まいの方には悪いですが、町屋火葬場の名が浮かんでしまいます。古くからある有名な斎場で、石川啄木、森鷗外もここで荼毘に付されています。
明治大正期の小説にちょくちょく登場します。 -
町屋駅前駅から町屋二丁目駅間の線路端のバラの植栽。
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線路沿いにある和菓子舗竹隆庵岡埜(ちくりゅうあんおかの)。
こごめ大福が有名だそうです。 -
町屋二丁目駅。
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三ノ輪橋駅から起算して7つ目です。
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三ノ輪橋駅行きホーム。
私の街歩きのいつものことですが、足が攣ってきました。今日はここで終わりにして、電車で三ノ輪橋駅に戻り、朝来たルートで帰りました。
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