長崎街道黒崎宿周辺を訪ね歩きました。

2023/03/11 - 2023/03/11

長崎街道は歴史上の人物が多く往来した街道です。特に幕末は坂本龍馬をはじめ明治維新に力を尽くした人が多く利用した街道です。前回は門司に近い大里を見て回りましたので、今回は黒崎宿を中心にして街道を辿ってみました。JR黒崎駅で下車して最初に「曲里松並木」に向かいます。江戸幕府は暑い日差しから旅人を守るために諸国の街道に松を植えることを奨励していましたのでこのような立派な松並木になっています。かっては木屋瀬宿まで松並木があったようですが、今では1ｋｍほど残されているだけです。山手通りを少し下って黒崎宿西搆口跡に行きます。黒崎宿が廃城なって黒崎宿の西口に置かれた番所のようなところです。昼夜を問わず役人が旅人を監視していたところです。さらに山手通りを東に歩き、岡田神社にお参りします。この神社は初代神武天皇が東征の途中に1年ほど滞在したと言われる神社です。ということは2600年以上の歴史があることになります。そして長崎街道にできた商店街「くまで通り」を歩きます。長崎街道であった痕跡が色々なところに見られます。途中、一度「くまで通り」から外れ春日神社にお参りします。この神社は平安時代に創建されたそうですが、江戸時代に黒崎宿の鎮守神として栄えました。藩祖黒田官兵衛、その子黒田長政、黒田24騎を祀っています。再び「くまで通り」に戻り、長崎街道を辿ります。国道3号線とJR鹿児島本線を過ぎると黒崎宿本陣跡と黒崎宿東構口があります。ここから北側を見ると黒崎城のあった城山がありますが、事前の調べで黒崎城跡を示す石碑があるだけなので、歩き疲れていたこともあり城山登山は取りやめました。JR黒崎駅前にあるカムズ商店街まで戻ることにしました。

訪問先はJR黒崎駅→曲里松並木→黒崎宿西搆口→岡田神社→くまで通り→春日神社→くまで通り→黒崎宿本陣跡→黒崎宿東搆口→カムズ商店街→R黒崎駅(移動はすべて徒歩です)

エリア 戸畑・八幡・黒崎(福岡)

JR黒崎駅から徒歩10分余りで曲里松並木公園入りに到着します。長崎街道の松並木が約1㎞にわたり保存されています。

曲里の松並木 自然・景勝地

曲里松並木公園になっています。その説明です。

よく整備された道で歩きやすいです。途中に休憩できる東屋などもあるので散歩にもよい場所です。

黒崎宿西搆口跡です。石碑と説明が残されているだけです。ここに番屋を置いて昼夜を問わず役人が旅人を監視しました。

黒崎宿 西構口跡 名所・史跡

岡田神社鳥居です。

岡田神社 <岡田宮> 寺・神社・教会

拝殿まで上がる階段には3月らしくお雛様が飾られていました。

岡田神社拝殿前です。

神武天皇が滞在された岡田神社らしいです。神武天皇東征の折り熊野の山中で道に迷ったところ八咫烏が現れて道案内したと言われています。サッカー日本代表ユニフォーム胸のエンブレムにも使われています。

長崎街道にできた「くまで通り」商店街には長崎街道の名残が多くあります。

くまで通り 名所・史跡

歩道にはこのようなタイルが埋め込まれています。カピタン行列もこのようにして行われたようです。唯一外国に開かれていた長崎から歩いてきたことが分かります。

このような石の欄干もあり長崎街道黒崎宿であったことが分かります。

「くまで通り」上市のアーケードに長崎街道を利用した坂本龍馬、西郷隆盛などの偉人の名前が書かれています。

くまで通りから一度外れて、黒田藩藩祖黒田官兵衛とその子長政を祀る春日神社のお参りします。

春日神社 寺・神社・教会

春日神社の二の鳥居、三の鳥居を経て拝殿に向かいます。

春日神社拝殿です。江戸時代には黒田大明神とも呼ばれていたようです。

偶然見つけた黒崎宿本陣跡です。

長崎街道黒崎宿本陣はこの辺りにあったようです。発掘に関する説明がありました。

説明文を見やすくするため拡大しました。

黒崎本陣跡からJR線路に沿って西に歩くと海蔵庵というお寺があります。ここが黒崎宿東構口跡になります。

黒崎宿 東構口跡 名所・史跡

黒崎宿東構口跡についての説明がありました。

朝から歩き疲れてやっと黒崎駅前に戻りました。電車に乗る前にカムズ商店街で遅い昼食をいただきました。

黒崎カムズ商店街 市場・商店街