2023/03/06 - 2023/03/07
41位(同エリア146件中)
ST&Gさん
今回紹介するのは、徳川家康公が鷹狩で訪れていた【藤枝宿】。
かつてそこには、日本で唯一と言われる円郭式城郭の【田中城】がありました。
別名は亀城。
武田信玄が、遠州攻略の拠点とした城としても知られています。
また家康公の死因と言われる鯛の天ぷら(死因)を食べたのもこの田中城だと言われていますが、「いや、それは駿府城だった」という説もあり、ここにも歴史の謎が存在しています。
現在田中城本丸跡には小学校が建っていますが、そこから500mほど離れた場所に民間から寄贈された櫓や茶室などを集めた【史跡 田中城下屋敷】がありますので、川沿いに咲く桜の様子を見に行きながら春散歩を楽しんできました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通手段
- 徒歩
-
今年の大河ドラマの主役は【徳川家康公】。
家康公ゆかりの地は、さぞ盛り上がっていることでしょう。
【駿府城・日本平・久能山東照宮】などがある静岡も昨年以上の賑わいだと聞きましたが、今回私が紹介するのは藤枝宿。
実はここにも家康公ゆかりの地があるのですよ。 -
【史跡 田中城下屋敷】。
駐車場に着いたら、見学の前にこちらの案内板に目を通しておきましょう。 -
その横には別の案内板もありますが、お花見が好きならこれからの季節は【蓮華寺池公園】へ行くのもお勧め。
春は桜、GWが近づく頃になると藤・シャクナゲ・つつじなどが次から次へと咲き出します。
特に藤のシーズンは観光バスも入ってくるくらい多くの人で賑わいますが、すぐ横にはスタバなどもあり、市民の憩いの場となっています。
蓮華寺池1周は約1.5km。
普段歩いていない人でも、散歩を楽しむには丁度良い距離ではないでしょうか。 -
田中城下屋敷の正門は駐車場から少し離れた所にありますが、フェンスが開いていれば駐車場からすぐ庭園に入ることができます。
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画像は下屋敷側から撮影したものですが、門の奥側が駐車場。
このフェンスの案内板には駐車場から正門への行き方(赤い矢印)が書いてあるのですが、私はリピーターなので案内とは逆方向に進み、川沿いに咲く花を見ながら正門へ向かうことにしました。 -
桜のシーズンは花粉のシーズン。
外出するのも躊躇うくらい車のフロントガラスは黄色くなっていますが、青空が広がれば外に出掛けたくなります。
川沿いに植えられた桜より一足早く咲くこちら(カンヒザクラやカワヅザクラなどと言う)は、落花盛ん。 -
桜の次はモクレン。
紫木蓮と白木蓮も咲き始めましたよ。
今年は桜の開花が早いと言われていますので、3月下旬には満開となるかもしれませんね。
ポツポツではありますが、山桜も咲き始めた藤枝です。 -
【六間川】。
鯉が泳いでいたりカモが水浴びを楽しんでいますが、江戸時代の六間川は名前の通り六間程の幅があり、城内まで船が入ってきたようです。 -
文字が何とも渋いこちらは、【田中城下屋敷稲荷】。
小さな神社ですが、私も参拝(チャリ~ン)。 -
こちらは六間川からの入り口ですが、出入りする人が少ないので施錠したままではないかと思います。
開けたことがないので分かりませんが…。 -
現在地を知りたければ、この案内板で確認。
明治政府による廃城令で田中城は無くなってしまいましたが、民間に払い下げられた建物の幾つかがこちらに移築されています。
大きな施設ではないので、先程の案内板の通りに進んでも逆方向から川沿いに進んでも迷うことはないでしょう。 -
【長楽寺村郷蔵】。
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その先にある【田中城本丸櫓】が見えてくると、正門はすぐそこです。
次の角を左折。
※右に六間川。 -
到着。
田中城下屋敷 名所・史跡
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こちらが【史跡 田中城下屋敷】の正門。
門に屋根はなく、左右に立っている柱に横木を通した【冠木門】。
休場日と開場日の違いをご覧ください。 -
開場日。
3月下旬くらいになれば桜も咲き始めますので、ピンクの花と一緒に写真撮影が出来るのではないでしょうか。 -
入場。
門を潜るとすぐ右手に受付がありますので、初めて訪れる方は田中城下屋敷の資料を貰うと良いでしょう。
田中城下屋敷のパンフレット(B43つ折り)には、江戸時代の田中城絵図が掲載されています。
入場無料の施設なので見学の手続きなどはなく、資料が必要なら受付に寄り、必要なければそのまま入場してください。 -
本丸櫓と画像右下にあるのは田中藩牓示石(左)&顕彰碑(右)。
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画像に写っている階段を上り、櫓の中に入ってみましょう。
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平城の田中城。
天守はなく、代わりに豪華な御殿が建っていたようです。
この櫓の模型はアイスキャンデーの棒で作られており、石垣部分に使われているのは松笠の鱗片。
説明書きには、西益津中学校と二之堀の間にある松の木から落下したものを使用したと書かれていました。
器用ですね~。 -
櫓の中に入ったら、このミニチュア模型は見逃さないようにしましょう。
田中城は三重の同心円構造になっていますが、日本の城郭としては稀なレイアウト。
資料よりも模型で確認する方が、田中城をイメージし易いと思います。 -
櫓の内部は一般に公開されている資料室になっていますが、移築されて間もない頃はパネルなども殆ど無かったので、見た目は普通の古い部屋。
歴史的価値が高いという事も忘れてしまうような、普通の個人部屋という感じでした。
寄贈した御家族から、「●●ちゃんがここで寝ていたのよ…。」という話を聞いていましたので、もしかしたらそれが私の頭の中に残っていたせいで普通の部屋に見えたのかもしれません。
今は展示物もかなり増えましたので、大分資料室らしさが出てきましたよ。 -
急な階段を上り上階へ。
昔の建物(城など)にありがちな急勾配で造られています。
幅もA4サイズの紙の縦2/3有るか無いかというくらいなので、手摺り無しではとても上れません。 -
上階から見た様子。
行きはまだマシでしたが、帰りは恐怖。
階段に左手をつき右手は手摺り…という状態で下りましたが、スリルが有りますよ。 -
こちらが上階の様子。
展示品の中には、本多家16代当主御一家の写真もありました。 -
高橋泥舟・勝海舟・山岡鉄舟は【幕末の三舟】。
激動の時代を生きた人々ですが、田中城下屋敷の展示で大きく取り上げられているのは高橋泥舟。
槍の名手として知られていますが、奥さんは山岡鉄舟の妹。 -
次に紹介するのはこちらのパネル。
現存天守12城くらいなら何とかなりそうですが、大名の家紋になると自信を持って言えるのは5本の指でも余る感じ。
三つ葵の違いでさえも怪しいです。 -
櫓から外に出て、今度は庭園を歩いてみましょう。
【仲間部屋・厩】。 -
その建物の中にポツンと置かれていたのが、こちらの鬼瓦。
「取り敢えずこの辺りにでも置いておこう」というような感じで置かれているので、パンフレットや案内板を見ていなければタダの瓦で終わってしまうかもしれません。
本多家の家紋【立ち葵】が入った瓦。
建物の屋根に載っている鬼瓦も確認してくださいね。
場所はパンフレットにも記載されています。 -
全体的に仲間部屋は物が置いてあるだけという印象を受けますが、展示方法をもう少し工夫するとまた違った見え方になるのかもしれません。
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瓦の横に置いてあるのは、【田中城復元図面】。
現在本丸跡には西益津小学校、二の丸/三の丸には西益津中学校や住宅が建っていますが、この辺りは今も道が円形状になっています。 -
建物天井部分。
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続いては数寄屋建築の茶室(外観)。
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先程の仲間部屋は履き物を脱げば畳の上にあがることもできますが、こちらは入り口が閉まっているため窓の外から見学します。
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反対側から見た茶室。
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今度は茶室から移動して、大溝跡にかかる橋を渡ります。
前方に見える大きな石は【亀石】。
この庭園には2つの亀石がありますが、もう一つの亀石は後程紹介します。 -
赤い点線のところが、【史跡 田中城下屋敷】。
地図を見ると、昔の六間川は下屋敷の方に流れ込んでいたというのが分かります。 -
それがこちら。
玉石の道が【六間川跡】です。 -
もう一つの【亀石】。
更に進んで、今度は【土塁跡】や【家康公お手植えの蜜柑】を見に行きましょう。 -
こんもりとした盛り土部分が【土塁跡】。
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【家康公お手植えの蜜柑】。
静岡市にある駿府城公園へ行くとフェンスで囲まれた家康公お手植えの蜜柑(紀州藩から献上されたもの)を見ることができますが、それを剪定し、枝を接木したものがこの田中城下屋敷に植えられています。 -
六間川沿いにある門を、下屋敷側から撮影。
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その門の近くにあるのが【大溝跡】。
先程紹介した【家康公お手植えの蜜柑】と【土塁跡】を入れて撮影してみました。 -
長楽寺村郷蔵(右)と田中城本丸櫓。
郷蔵は各村々に置かれていた米穀の収蔵倉のことで、江戸時代には非常用の米を保管する場所として使われていたようです。 -
田中城下屋敷の見学はこれで終わりですが、家康公の死因となった鯛の天ぷらは田中城で食べたという説もあれば駿府城という説もあります。
その資料なども入手できますので、まず最初に正門でパンフレットを貰ってから庭園を歩きましょう。 -
こちらは、田中城下屋敷から歩いて15分もかからない所にある【姥ケ池】。
スタッフの話では、城内の水は豊富でも洗濯をすると服が赤茶色になってしまうような水質だったため、飲み水はこの姥ケ池から引き込んでいたと聞きました。
他にも田中城(跡)周辺には、三之堀や土塁、三日月堀跡などがあり、更に下屋敷から南東方向に歩くと不浄門を移築したと言われる旭傳院の山門もありますので、蓮華寺池公園でのお花見と一緒に、田中城の歴史を辿ってみませんか? -
こちらも是非活用してください。
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