首都圏唯一のレストラン列車「52席の至福」で行く、秩父へのプチトリップ～

2023/03/11 - 2023/03/11

こんばんは。3月の2週目ですが、家族と一緒に西武鉄道のレストラン列車「52席の至福」に乗って来ました。近年首都圏エリア一帯の鉄道では乗って楽しい電車がどんどん減ってしまっており、各地で話題になっている豪華な食事を楽しめる列車ですら、首都圏ではこの52席の至福のみという有様。

そんな貴重な52席の至福の料金は西武線の1日フリーきっぷ＆ランチで10000円と、他所のレストラン列車よりもリーズナブルでお得感があるのもまた嬉しいポイント。（4月から12000円に値上げされます）

いつも通勤で使っている西武線の日常的な景色を眺めながら、豪華なフレンチ料理を味わう贅沢は何とも不思議な感覚でした。それでは出発～

エリア 秩父(埼玉)

★10:40
旅の出発は西武新宿駅から。通勤電車の合間を縫って発着する為停車時間はわずか6分ほど。日常の慌ただしい雰囲気の中、「52席の至福」の旅が始まります。

52席の至福 乗り物

まずは車内をチラリと拝見。1号車には座席がない車両となっており、イベントスペースとして使われることがあるそう。

52席の至福 乗り物

この電車が長距離列車なら、ここに布団を敷いて寝るなんてのも良いなぁ…なんて。

52席の至福 乗り物

トイレもこの車両のみに完備。個室は広いですがウォシュレットはなく、この個室の他には男子用小便器が一つのみなので、タイミングによっては順番待ちになるかも。

52席の至福 乗り物

★11:00
高田馬場を通過し、本線走行が始まるといよいよランチのお時間に。

鷺ノ宮駅 駅

西武線はいつも通勤で乗ってる路線なので、こんな豪華な食事をしながらいつもの景色を眺めるなんて、違和感の塊です。今回は宮崎の食材を使ったフレンチとのことですが、前菜のコーヒー風味のスープは苦く、正直イマイチ。ここはしょっぱい路線にして欲しかったかも。

上石神井駅 駅

その他ドリンク類についてですが、ソフトドリンクは無料で飲み放題、アルコール類は有料となっています。ソフトドリンクの種類は豊富で、こちらのぶどうジュースも濃厚で美味しかったです。

所沢駅 駅

メインの前の料理は「タラのソテー」的な料理。身が結構パサパサに感じてしまい、味付けも控えめでそれなり。

新所沢駅 駅

そしてメイン料理は宮崎の地「地頭」を使った料理。こちらもパサパサ、薄味でタラと似たような食感で味変化に乏しく。

小手指駅 駅

ツアーの参加料金が安いのでまあこんなものなのでしょうが、残念ながら私の味覚には合いませんでした。尤もコース料理は定期的変わるそうなので、次に乗る時はもうちょっと期待したいものです。

52席の至福 乗り物

★12:20
新所沢駅で方向転換をし、池袋線に入って飯能駅へ。食事はここまでにほぼ終了し、後は乗り鉄の旅を味わいます。

飯能駅 駅

この先の区間はそれまでの区間と打って変わり、長閑な山間の中を進んで行くので景色も楽しいもの。

武蔵横手駅 駅

乗車した2号車客室の様子はこんな感じ。柿渋和紙を使ったという天井に加え、オレンジ色の照明が車内を優しく照らしていて実に良い雰囲気。

52席の至福 乗り物

そしてこちらはもう1つの客室である4号車の様子。西川材に包まれた天井は他の電車ではまず見かけないもので、こちらもまた素晴らしい雰囲気そのもの。

52席の至福 乗り物

運転台近くの席に座ると、前面展望も出来ます。但し座席指定は不可能なので、運良くここに座れたらラッキーですね。

52席の至福 乗り物

★13:20
長いトンネルを抜けた先の「芦ヶ久保駅」で30分ほど停車時間に。

芦ケ久保駅 駅

ここでは記念撮影のほか、駅前にある「道の駅あしがくぼ」での買い物も出来ます。

芦ケ久保駅 駅

尤も道の駅あしがくぼには良く訪れており、30分程度ではあまり色々できないので…

芦ケ久保駅 駅

ラビューの通過シーンを見届けた後、52席の至福の車内に戻りました。

芦ケ久保駅 駅

車内に戻ると、記念グッズが停車中に配布されていました。スタンプ台の近くに飾ってあったポストカードのイラストが良い雰囲気だったので、そちらも購入っと。

52席の至福 乗り物

尚、芦ヶ久保駅で52席の至福から下車してしまうことも可能で、「あしがくぼの氷柱」を乗車後に見たい！などの際には芦ヶ久保で降りてしまった方が便利です。

52席の至福 乗り物

終点の秩父駅はもうすぐそこ。新宿から3時間余りも乗れるので、忙しくなく旅を楽しめました。

横瀬駅 駅

★13:57
秩父観光の拠点、西武秩父駅に到着です。

西武秩父駅 駅

改札前に飾ってあった、歴代西武の名優たちのミニチュア。なんか可愛いらしくて良いですねぇ。

特急レッドアロー号 乗り物

★14:10
西武秩父駅からはタクシーでプチ観光へ。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

やって来たのは今が梅の見頃となっている「ミューズパーク」。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

青空バックに梅の花がピンク色に染まり、こりゃ綺麗。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

道路脇の斜面に梅の木が植っているので、高い場所からも見下ろせます。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

ミューズパークは広く、梅林の他にも見どころが沢山。少し歩いて上の方へ行ってみます。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

展望台があったので登ってみると、秩父発祥の卒業ソング「旅立ちの日に」が流れるではありませんか。この歌は小学校の卒業式で歌った曲で、とっても印象に残っているもの。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

こんな景色と一緒に聴いていると、「感動」してしまうではありませんか…いやいや素晴らしい景色と歌にで会えて感無量です。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

★14:45
ラッキーなことに、ちょうど園内を往復するSLバスの時間にぶち当たりました。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

このバスは本数が少なくてなかなか乗れないことに加え、ミューズパークは広いのでこれか自転車がないと結構大変なんです。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

お陰で予定よりも奥の方まで足を延ばせることに。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

そしてなかなかの揺れと爆音と共に出発～道中で無駄に旋回や右往左往していたのですが、これはパフォーマンスなのでしょうか。

秩父ミューズパーク 公園・植物園

スポーツの森でバスを降り、近くのカフェへ。

メープルベース グルメ・レストラン

パンケーキとメープルミルクを頂きほっと一息。

メープルベース グルメ・レストラン

帰りはバスの混雑や夕食の場所探しで結構大変でしたが、無事にラビューに乗車し帰宅の路へ。束の間の「レストラン電車」の旅は幕を下ろしたのでしたとさ。

特急ラビュー 乗り物