スペインの農家で　葱焼き　こと　カルソッツ・パーティ！

2023/03/04 - 2023/03/04

義父の親せきのお宅が農家なのですが
毎年春先に「カルソッツ会」に招待してくれます。

カタルーニャ州の春の味覚といえば、のカルソッツですが
平たく言えば”焼き葱”で、真っ黒になるまで焼いた玉葱の一種を
濃厚なロメスコソースにつけて大量に食べるという・・・
野趣あふれるシンプルな料理です。

エリア その他の都市(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

2022-23の冬、スペインは記録的な寒さになりました。
（日本と比べると全然寒くないですが・・・）

バルセロナの自宅から見えるティビダボの丘。
肉眼で見るともっときれいですが、フィルター無しの自然な色です。
朝夕の寒暖差が激しいと空がこんな色になります。

ティビダボ遊園地 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ある日、ティビダボに雪が降りました！
バルセロナ市内で雪が降るのは15年に一度くらいなので
とても珍しいんです。

さて、そんなある日。
義家族の親せきに招待されてLleida（リェイダ）県へとやってきました。

毎年春先の恒例行事となっているカルソッツバーベキュー

親戚は富農で、ありとあらゆる農作物や家畜を育てています。

マスコットとして、家畜や農作物の見張りとして、、、

犬を10匹くらい飼っています。

写真の子はボーダーコリーの雌。
まだ2歳なのでやんちゃで可愛いです。

この子はウサギを追っている時に足を怪我したようで
大人しかったです。

うちではペット飼っていないのでこの機会に息子は犬たちと遊びます！

家の暖房用や調理用に使う薪の山！！

カートで持って来たのが今朝畑で採れたばかりのカルソッツ！

今日の主役です。

長ネギじゃなくて玉葱の仲間ですよ。
味は淡白で甘くて、雑味は一切ありません。

まずは薪を燃やしてカルソッツを焼きます！

これはサンジョセップ市場でうちの旦那が買って来た
アリカンテ産の特大カタツムリです。

重さ２ｋｇ

リンダちゃん（ボーダーコリーの雌）はずーっとボールで遊んでいます笑

カタツムリを調理する準備をする義姉

こういう鉄板に載せて、塩を大量にまいて動きを封じ
オリーブオイルや香草を載せて炭火で焼きます。

可愛そうなので私は何匹か草むらに逃しました・・・

味はサザエみたいな感じです。

可哀そうだけど美味しいんですよね。

2キロ分のカタツムリの準備ができました。
写真の鉄板以外にももう一つあります。

家の暖房+調理用のオーブン

こんな風に調理したら美味しくない訳が無い・・・

カタツムリとカルソッツを焼いている間
家畜小屋を案内してもらいます。

最近生まれた仔山羊や子ウサギを抱かせてもらいました＾＾

ほわほわのウサギちゃんたち

かわいい・・・


かなり大きくなる品種です。
何故飼っているのか、、、と考えると複雑な気分になりますが( ；∀；)

鶏もわんさかいます！

毎晩、生みたての卵を食べれて羨ましい。
（スペイン人は朝から卵焼きとかあまり食べないので夜に食べるらしい）

13歳のおばあちゃんチワワと遊ぶ息子

それにしても、この親戚一家
幸せオーラが溢れていてすごく良い人たち。

自然に根付いた生活って本当にいいなと思います。

さて、まずはカラコレス（カタツムリ）をアリオリソースにつけて食べます。

アリオリソースは卵の黄身とオリーブオイル、にんにくを潰したものをかき混ぜて作ります。

カタルーニャ州ではイカ墨ご飯やパエリヤ、お肉、、、となんでもアリオリソースをつけて食べるんです。

アリオリソースにつけて食べるカタツムリはすごく美味しいです！

真っ黒に焼きあがったカルソッツです

これを外側の皮をするっと剥いて、ロメスコソースにつけてたべます。

素材は淡白な味なのでソースが大事！！

これが濃厚なロメスコソース

焼きトマトやオリーブオイル、ナッツ類、パンなどをすりつぶして作ります。

食べるのに夢中で写真がありません汗

手が汚れるのでビニール手袋をしてカルソッツを剥き、
こんな感じでカルソッツをソースにひたし、
上を向きながら口を大きく開けて食べます！

忘れていましたが、カルソッツとカタツムリだけじゃなくて
仔山羊の肉やソーセージもふるまわれてお腹いっぱいです。

仔山羊も自家製、というか飼育していたものです汗

日々自給自足に慣れるともうスーパーのお肉とかクオリティが低くて買えないだろうなあと思います。

デザートはケーキ屋さんで買って来た甘いケーキ

今年もダイエットは出来なさそう、、、

終わり

この旅行記へのコメント （4）

• j-ryuさん 2023/03/17 16:50:25

  ほっこり

  スペイン大好きさ、こんにちは。
  
  昨日は当方へのご来訪＆いいね＆コメント＆フォローありがとうございました。
  
  スペインにも日本のような焼きネギ料理があるんですね。
  日本では群馬の下仁田とか埼玉の深谷辺りではよく食べる料理みたいです。
  私は福島県民ですがネギだけを焼いて食べる食習慣はありません（たぶん）。
  
  ロメスコソースってどんな味なんだろう。
  材料だけ見ると見た目よりはあっさりしていそうですが・・・
  日本なら絶対醤油かポン酢が外せないけど
  郷に入っては郷に従えなので、まずはロメスコソースで
  沈没してみたいです(^^ゞ。
  
  今年の日本の春は例年より暖かく、昨日は今年初めて庭で採れた
  フキノトウを天婦羅にして頂きました。
  やはり旬の食材は味が濃くて美味しいですよね。
  タイは年中常夏で果物以外はあまり旬を感じませんが
  日本やスペインは旬の素材の味を生かした料理があって良いですよね。
  そんな時は日本人で良かったとつくづく感じます。
  
  スペインの観光地は当然素敵だと思いますが
  何気ない普段着のスペインが見られてほっこりしました(^^♪。
  
  
  j-ryu
  
  
  
  
  

  スペイン大好きさん からの返信 2023/03/17 22:43:34

  Re: ほっこり

  j-ryuさんは福島のご出身なんですね。
  スペインで日本人の旅行者の方をお世話することがあるのですが
  福島のお客様が来られたことを思い出します。
  実家が関西なので少し遠くてまだ行ったことがないのですが
  いつか行ってみたいです。
  
  葱っぽい癖は無くて甘くておいしいですよ～＾＾
  ロメスコソースはすごく濃厚なんです。
  オリーブオイルと卵黄、トマト、ナッツ類etcを攪拌して作るソースです。
  日本のあっさりなポン酢も最高ですが、機会あればぜひトライしてみてくださいね。
  
  フキノトウの天ぷら、、、！！！すごいパワーワードです。食べたいです。
  スペインも一応四季はあるんですが、春と秋はたった2週間くらいしかないんです。（寒さがいきなり暑さに変わる感じ）
  日本のように四季がちゃんとある国は素晴らしいと思います。
  
  どうぞこれからもよろしくお願いします！
  
  
  
  

• スペイン大好きさん 2023/03/07 21:04:30

  有難うございます！

  ぴろろんさん　こんにちは！！
  日本は桜の季節ですね～
  
  実家の横の桜並木が懐かしいです・・・
  
  
  コロナ禍で都会に住む意味が薄れてきて、自然にすごく惹かれます。
  最近はもうほぼ完全に脱コロナなのですが、
  食料危機やエネルギー危機もあるし、自給自足の生活にとても憧れる。
  こういう生活ができる人たちって本当に一番豊かなんだなあと。
  
  でも旦那も私も生まれも育ちもバルセロナと大阪なので
  実際に自然の中で暮らせるかというと難しいですが( ；∀；)
  
  はい、炭火で焼かれたカルソッツは甘さがすごいです！
  葱を食べてる感はあんまり無いのでネギ類が嫌いな人でもいけそうです。
  
  11月から3月までのカタルーニャ州の冬の味覚で
  日本からこの季節にカルソッツを目的に来られる人もいます(≧▽≦)

• ぴろろんさん 2023/03/07 08:26:11

  葱焼き　カタツムリ焼き

  スペイン大好きさん、こんにちは
  
  とても興味津々で読ませていただきました。
  
  長ネギ？と思ったら、玉ねぎの種類だとか
  それにしても調理の仕方が凄いですね。
  あそこまで焼くと、きっと甘みが凝縮されるのでしょう。
  で、つけるソースも気になる
  
  カタツムリも美味しそう
  そして、ソースも。
  
  凄く食べたくなりました。
  
  ビールに合うのかワインに合うのか？
  とか考えながら、よだれ垂らして読んでました。
  
  とにかく楽しそう
  スペインの農場メシ、初めて見ました！
  十分テレビ番組になりそうですー
  
  ぴろろん