観劇三昧 in 大阪一泊二日！　ウクライナ国立歌劇場公演オペラ「カルメン」＆ 鼓童×玉三郎初春特別公演「幽玄」

2023/01/08 - 2023/01/09

オペラが好き！　太鼓が好き！　

そんな日常に突然飛び込んできた情報！　
なんと、今、時の人ならぬ時の国ウクライナ国立歌劇場（キエフ歌劇場）が日本に上陸してるらしい！演目は「カルメン」。

でもでも、東京を皮切りにあちこち公演の日程が組まれてるのに、悲しいかな福岡には来ないんだって！　なんてこと！
一番近いのは大阪。

う～～ん困った・・・
　
そしたら、ここで、もう一つ発見！　なんとこの時期、新潟の太鼓集団鼓童が、玉三郎と組んだ舞台「幽玄」を大阪にかけてるんだって！

こりやぁうまく組み合わせれば二ついっぺんに見られるかも！！
どうしよう・・・・・

　　大阪であるとよね、ちょっと遠かねぇ、、、、、
　　交通費も宿泊費もかかるけんねぇ、、、、、
　　二日続けてはきつかかもしれんし、、、、、
　　誰も付き合うてくれんやろし、、、、、、、、

そばって、これって大チャーーーーンスやなか？！！　冥途の土産！！
やっぱ、行くっきゃなーーーーい！！

新幹線往復、大阪一泊の連チャン観劇一人旅。
　　　いざいざ～～～！

エリア 心斎橋・淀屋橋(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

2023年１月８日（日）。
博多駅から新大阪に向かって、新幹線でGO！　朝、９時過ぎののぞみ。二時間半の旅程です。

博多駅 駅

早々と博多駅始発の車両に乗り込みます。この後、乗客は結構増えました。
車内で、博多駅で買った駅弁をもくもくと食べます。そこそこ美味しかった。

大阪での宿は、新大阪駅直近、ヴィアイン新大阪正面口。
新幹線を降りたら、すぐに荷物だけでも宿に入れるほうが何かと便利だから。荷物を持っての移動は極力避けたいから。なので、選択肢は駅直近を。
それに、このビジネスホテルは地下鉄御堂筋線にも近いと書いてあったので。

南口から出るとすぐに見えました。

ふうん、ぐるっと回って行くっちゃね。

新大阪駅 駅

でもさ、ここら辺って、なんかうら寂しくない？？
小汚いし、、、、

え～～っ、こげなとこ通らないかんと？！
天下の新大阪駅の南側だよ！？

いや～、お上りさんとしてはビックリ！　もうちょっと環境整備したほうがいいっちゃない？　大阪市長さん・・・

ヴィアインはJR西日本系列のビジネスホテル。ちょこっと割引があって一泊8787円。
１階にはセブンイレブンも入っていて、一人旅には便利です。
チェックインには早すぎたので、ひとまず荷物を預かってもらって、さっさとオペラ公演会場のフェスティバルホールに向かいます。

ヴィアイン新大阪正面口 宿・ホテル

ホテルから御堂筋線の新大阪駅へは、南へ徒歩１分。至便！

なるほど、今日行く淀屋橋も明日のなんばも、このメトロ一本で行けるっちゃね。便利やね～。

こういうこと、いちいち書いてますが、大阪はまったく不案内、しかもひとり旅。小心者の悲しさ、ほとんど挙動不審の態で、キョロキョロウロウロ。何でもが珍しくて仕方ないんです。ご容赦を。。。

大阪メトロ 御堂筋線 (1号線) 乗り物

電車の間隔はほとんど数分おき。東京並み。そりゃぁ、電力も要るよねぇ？
福岡市地下鉄は次が来るまで、10分以上待ちは当たり前。
地方在住者から見ると、ちともったいない感が・・・

”狭い日本、そんなに急いでどこへ行く”　てのがあったじゃありませんか。ねぇ。

ほどなく淀屋橋駅に到着。７番出口から地上に出ます。
えらく広々奇麗な景色じゃない！？
ここら辺、美しいビルが立ち並び、メッチャ奇麗です。

目指すフェスティバルホールも、川の向うに、もう見えてるみたい。

あれ？大阪のイメージってごちゃごちゃ狭くて雑多、じゃなかったっけ？！？

淀屋橋駅 駅

れれれ？　　日銀！？　　素敵！！

向かい側には、やっぱりレトロで立派な建物がありました。
大阪市の庁舎なんだって！　淀屋橋って官庁街なのね！？！

淀屋橋とか中之島とか、演歌の歌詞でしか知らなかったから、てっきり博多の中州みたいなところだと思ってた！　全然違うじゃん！

百聞は一見に如かずってホントだね！　来てよかったわ～～！

日本銀行大阪支店 名所・史跡

川沿いの歩道には、アートな作品がぽつぽつ置いてあり、上級都市の雰囲気を醸し出しています。市民の憩いの遊歩道かしらん。

ふうん、大阪はエエカッコしとうねぇ・・・

ぎょえ～っ、フェスティバルホールってこれ？！　立派過ぎ・・・

福岡市は全然負けとるよ・・・
久留米にも北九州にも追い越されとうとに・・・

高島市長さんに何とかしてもらわないかん！

フェスティバルホール 名所・史跡

エントランスを入ったらいきなりこれ！

圧倒されちゃった・・

ホワイエだってこれやもんねぇ・・・
いや、別に箱ものがいいだけじゃいかんやろけど、取り敢えず、施設は大事だからさっ・・・

ホール内も立派！

ヨーロッパのごたるね！　そういや、横須賀もこげんやったねぇ・・・

この緞帳、大阪城？　凄か～～

自分の席、1階９列21番から見たところです。

さてさて、肝心の「カルメン」ですが、それはもう、さすが世界一流の舞台でした。

主役のメゾソプラノがソプラノ寄りではなくて、アルト寄りのこれぞメゾ、という声だったんです。感激でした。こういう深い響きの声の持ち主はなかなかいないんです。どうしてもソプラノに近い歌手がカルメンを演じることがしばしばで、低音のアルトが聴きたいファンには、物足りないことが多くて。
カルメンはほんまもんのメゾかアルトでなきゃねぇ。

けど、ホセのテノールもよかったなぁ♪♪♪　
ソプラノのミカエラもめっちゃよかった♪♪♪
合唱団は60人位も居て、層の厚い堂々たる合唱を聴かせてくれたし♪♪♪　　
　　
　　　ブラボー　ブラボー　でございますよ♪♪♪

舞台は撮影禁止でしたが、カーテンコールだけはOKだったので、観客は我勝ちにスマホでパシャパシャパシャ。

ウクライナへのシンパシーもあってか、ほとんど満席の場内は割れんばかりの拍手に包まれました。

総勢500人のウクライナ歌劇場（旧キエフオペラ）＆ウクライナ国立バレエ団は、ウクライナ国内で今も週2回の公演を行っており、空襲警報が鳴るたび、避難所に逃げ込む毎日なのだそうです。でも、海外の人たちに、自分達の決して負けない前向きな姿を見てほしくて、海外公演を続けているのだとか。歌劇場創立以来150有余年を誇るキエフオペラは、東欧独特の味もあり、日本でも根強い人気を誇る歌劇団です。度々来日しています。今回は5年ぶりとか。

今回、出演者はウクライナから来日出来ましたが、黒海が封鎖されているために舞台装置などは船で搬出できず、日本で調達したのだそうです。

戦争の1日も早い終結を願わずにはいられませんね。

主役のカルメンには、ひときわ大きな拍手が送られました。

内外の耳目を集めているウクライナという国の特殊性の故のみならず、オペラの完成度の高さという点も、拍手の理由だと思います。

もちろん、私だって惜しみなく盛大な拍手を送りました！！

場内からは、ブラボー　ブラボー　の声がたくさんかかっていました。
大声での声援はご遠慮下さい、だったんですけどね。

観客総立ちに近い声援ぶりでした。　ブラボーー！！

閑話休題

ところでこの日、会場では着物姿の女性をたくさんお見掛けしました。皆さん、無理なく自然体でお召しでした。

う～～ん、やっぱりこれって文化の違いなんじゃなかろうか？？
東京でも海外オペラの引っ越し公演の鑑賞などに行きましたが、もちろん和服の方がいないじゃないけど、東京は全体に普段着文化が根付いてしまってて、和服や奇麗目ドレスは浮いてる感じがしてるような・・・そう感じたのは私だけかしらん・・・

大阪では、洋服の方でもどこかちょっとおしゃれ感漂う装いが感じられ、皆さん全員が装いのTPOを大事にしてる感が自然に伝わってきました。礼儀や行儀作法などという言葉が思わず浮かんでくるほどに。

東京はたかだか150年の歴史ですもんね。千年超の上方（カミガタ）に勝てる訳ありませんよね。畿内って、どこか気取ってるなと思ってましたが、こりゃあ仕方ないですね。
文化力って一朝一夕で出来上がるもんじゃないんだと　しみじみ思ったことでした・・・

こちらのお二人は、声をおかけしたところ、気軽に写真に納まっていただけました。　　素敵なカップルですよねぇ♪

う～～ん、やっぱり日本文化の中心は上方なんだわ。

オペラがはねたのはもう8時近く。頃合いのレストランというか、食堂というか、とにかく全然見つからなかったので、仕方なくホテル1階のセブンイレブンで中華丼を買い、ロビーに置いてあるレンジでチン。なんだかうら寂しい夕食になりました。美味しかったんですけどね。

夜、チェックイン後に撮ったホテル室内の様子です。
新しいホテルなので清潔で、ベッドも広く、ビジネスホテルとしては過不足ありません。
はぁ、よかった♪

ヴィアイン新大阪正面口 宿・ホテル

翌9日（月・祝）は大阪松竹座での「坂東玉三郎×鼓童　初春特別公演『幽玄』」観劇。

早めにホテルをチェックアウト。荷物は預かってもらいました。
また御堂筋線に乗り、難波で下車。駅からほんの数分で劇場に到着です。

昨日の淀屋橋辺りとは打って変わって、これぞ大阪な道頓堀のそば。
下町の雰囲気とごちゃごちゃ大混雑の人出にビックリ！

大阪松竹座 名所・史跡

まだ待ち時間がかなりあったため、たこ焼きでも食べようかと思いましたが、並んでいる行列の凄まじさにタジタジ。こりゃあかんわ！

道頓堀くくる 本店 グルメ・レストラン

ところが、いくらも離れていない場所にもう一軒発見。よく見たら、さっきのお店の支店のようでした。

「くくる」って、どうやら人気店なんですね？！
こちらは並んでいる人も少なく、すぐに入店出来ました。

たこ家道頓堀くくる 宗右衛門町店 グルメ・レストラン

8個入り。美味しかった～～♪　大阪のたこ焼きはずいぶん柔らかいとやね？！

朝はセブンイレブンのサンドイッチ一つでしたから、お腹に沁みました。ウマ～～

しばらくお散歩。　キョロキョロ。　

大阪だね～～

道頓堀大観覧車 えびすタワー (ドン・キホーテ道頓堀店 ) 名所・史跡

遊覧船も出てる。　

道頓堀 名所・史跡

大阪だね～～
やっぱ、こういうごちゃごちゃな街が大阪なイメージだよね！？

心斎橋筋商店街 市場・商店街

さて、少し早めですが、松竹座に入ります。
開演前の客席。こちらの緞帳も素敵ですね。

大阪松竹座 名所・史跡

芝居の高揚感が高まりますね。

・・こちらは、博多座も負けてないかもしれん・・・

本命の大阪松竹座の初春特別公演は、鼓童と玉三郎のコラボ。
　　
　　”優美な舞と勇壮な太鼓が見事に溶け合った新たな芸術の形”

と謳ってあっただけあり、能の動きと太鼓の躍動が折り重なって、独特の舞台でした。2時間があっという間。息を詰めて見とれていました。

　　一泊してまで大阪に来た甲斐があったな～～

肝心の舞台ですが、一切撮影禁止。
何一つ撮らせてもらえませんでした、、、

なんでやねん、、、、　カーテンコールとかもないしねぇ、、、
日本では禁止が普通っちゃ普通だけど・・　海外でもそうかもだけど・・

席は6列12番、花道寄りでしたから、お顔の見える席。一枚くらい写真を撮りたかったなぁ・・

大阪松竹座 名所・史跡

ところで、ここ松竹座でも、和服姿の方を何人もお見受けしました。

気負わずさらりと・・・　いいですねぇ。
やっぱり日本文化の真ん中は上方だわ・・・

さて、大阪のお土産に買ったのは、いかにもジャンクなお菓子たち。
道頓堀に、こんなのばかり置いてあるお店があったんです。面白くて買っちゃいました。

お味の方はというと、まぁねぇ・・・ご想像にお任せします・・・

はり重というのは、松竹座への曲がり角にあるお肉屋さんです。
ここで公演前にお弁当を頼んでおいて、公演後に受け取りました。
どうやら、有名店のようでした。

はり重 道頓堀本店 グルメ・レストラン

帰りの新幹線の中で食べたはり重のお弁当。お茶のパックも付いていました。
お代は2930円！めったに買わない高級弁当です。

でもね、めっちゃくちゃ美味しかったんですよ！
パンとセブンイレブンのレンチンばかりで過ごした2日間で、一番のご馳走でした。

あ～～　このお弁当を買うためだけに大阪に行く、なんてのもありかも～～～！

オペラと太鼓とお弁当で走り回った、2日間の大阪。　またね～～　バ～イ

この旅行記へのコメント （2）

• はなまりんさん 2023/02/18 18:07:14

  ご指摘、ありがとうございます。

  年金老人さん、コメントありがとうございます。
  
  ちょうど関東に出掛けていたため、すぐにお返しできなくて済みませんでした。
  ご指摘の箇所、さっそく訂正させていただきました。何度も読み返して万全を期していたつもりでしたが、やはりポカがあるものなんですね。丁寧に読んで下さって、ありがたいです。
  
  和太鼓部顧問って、ホントなんですか？すごいな～～！尊敬しちゃいます！！
  私、何の特技も趣味もないものですから…
  
  上方についてのご考察、その通りですね。もっとも、上方にも東京にも、田舎者の私には、どうも素直に誉めることのできない複雑なものがあり、その上でごちゃごちゃ言ってるに過ぎないんですが。
  
  あと、福岡弁というものはありません。何故か、昔から「博多弁」しかないんです。
  それから、シールの件は、これはどうにも致し方ありません。美人過ぎて、公にできないんですぅ。
  
  　　はなまりん

• ねんきん老人さん 2023/02/15 09:52:07

  お顔のシール、のかってー！

  　はなまりんさん、おはようございます。
  　いつもは折角の旅行記を読み落としてはいけないと思って古い方から順に拝読しているのですが、今回は「鼓童」の文字が見えたので、衝動的に開いてしまいました。　なにしろ和太鼓部顧問という過去を持つ身ですので。
  　鼓童側のかたくなな撮影禁止のおかげで和太鼓の雰囲気は味わえなかったのですが、はなまりんさんの行動力には圧倒され、読みながら「鼓動」が抑えられませんでした。
  　どんなものを食べたらその活力が出るのかと思ったら、セブンイレブンの中華丼でしたか！
  
  　文化の中心は上方だというご指摘、まったくその通りだと思います。
  　私の住む土地は「上総（かずさ）」という所で、駅名にもやたら「上総○○」という枕がついています。　少し北に行って茨城県との境あたりは「下総（しもうさ）」といいます。
  　山陽地方に行くと「備後」「備中」「備前」という地名がありますね。　九州では「筑前」「築後」「豊前」「豊後」などなど。
  　これらすべて、京大阪を基準に上下・前後などの位置を意識した結果ですものね。
  　鉄道だけは都が東京（東の京）に移ってからできたので、東京方面行きを「上り」と呼んでいますが、これは文化とは関係ありませんね。
  
  　はなまりんさんが、これぞ大阪という場所をスタスタと歩き回れた様子をこれぞ福岡弁という言葉で語られている洒落た旅行記、あまりに見事で悔しいので、なんとかケチをつけようとアラ探しをしました。
  　ウクライナ歌劇場のカーテンコールの写真のあとに書かれた説明文。　「決して負けない前向きな姿」が「決して負けけない前向きな姿」になっています。
  　もう一つ、グリコの看板を背に撮った写真。　お顔に貼られた青いシールが大きすぎます。　もう少し小さく、できれば直径２ミリぐらいのシールにしていただいた方が…理想的にはシールそのものを「のかって」くれたら言うことはありません。
  
  ねんきん老人