年内に消えてしまうJALのマイルがあるから、どこかに行かない？という娘の誘いに乗ってJALの “どこかにマイル” に申し込みました。<br /><br />　4択の行先は広島、高松、岡山、秋田です。秋田が当たったらどうする？真冬の秋田なんて、まあ普通なら絶対行かないシチュエーションだからそれもいいかもね、というノリで申し込んだのですが、割り当てられたのは広島空港でした。<br />　広島！とりあえずは雪対策しなくて済むから良かったね！などと喜んでいたのですが…広島なんて東京から行くなら絶対新幹線を使うので、広島空港がどこにあるかなんて考えたこともありませんでした。実際に旅行を計画する段になって初めて「え！広島空港って…えらく遠いところにあるのね…」と知り。。。<br />　空港からの足は車しかありません。JRの広島駅に出るのはリムジンバスで50分なのですが、JALも意地悪？私たちの搭乗便の到着予定時刻は12時半なのに直近で出発するリムジンはなんと15時発！空港で2時間半も待ち時間があるのです。もともと1泊2日のタイトな旅程なのにこの空き時間はもったいない！<br />　結局あまり遠くまでいくのは無理だということになり、行先は宮島に決定しました。広島空港15時発のリムジンでJR広島駅に出て、山陽本線に乗って宮島口駅に行き、そこから宮島へはフェリーで渡ります。到着予定は17時。そして厳島神社の大鳥居を観に行くナイトクルーズに申し込みました。<br />　宿泊先は老舗旅館の錦水館の海の見える部屋「海風」です。全国旅行支援の “やっぱ広島じゃ割（通称じゃ割と言います）”が利用できました。

どこかにマイルで広島、安芸の宮島へ

15いいね！

2022/12/16 - 2022/12/17

775位(同エリア2367件中)

エリア

宮島・厳島神社(広島)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.5

同行者: 家族旅行

一人あたり費用: 3万円 - 5万円

交通手段: 船 JALグループ JRローカル

旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港は晴天です。
「どこかにマイル」ではフライト時間は選べず、指定されたフライトは11時発12時半着の便でした。それなのに広島空港に着いてからJR広島駅に向かうリムジンは15時発。空港でランチするとしても時間が余ります。どうやって過ごそうかと色々調べると、広島空港から徒歩7分ほどの場所にクリームパンで有名な八天堂のカフェ（カフェリエ）があって、ここでパンケーキが食べられるとの情報をゲット！
早速席を予約して楽しみにしていました。もうお腹はパンケーキ受け入れ準備完了です（笑）
と、ところが！！！
なんと、飛行機が1時間も遅延しているとのこと！これでは13時半に空港に着いて八天堂のカフェまで行って焼くのに時間がかかるスフレパンケーキを待って、15時のリムジンに乗るのはちょっと心配です。
残念ながらカフェの予約は泣く泣くキャンセルし、空きっ腹をかかえたまま羽田空港でダラダラと時間をつぶしました。
かなり昔、北海道に行ったときにやはり飛行機が大幅に遅延して、その時は空港で使える金券が配られて、それでお弁当を買ったことがあるのですが、最近はそういうサービスも無くなっているんですね。
空港の放送ではただひたすら謝るだけ。。。
きっかり１時間遅れで離陸して、いよいよ広島に向かいます。
左手に富士山がご覧いただけます…との副機長のご案内で窓の外を見ると、どどーんと、巨大な富士山が。うっすらと積もった雪が富士山の雰囲気をいつもより険しくみせています
一面に積もった雪よりも、うっすらと積もった雪が山をより立体的に見せて、冬山の厳しさがひしひしと感じられる光景です。冬山登山の皆さんが無事で帰還されますように…と祈る気持ちになります。
広島空港に着きました。一足早く厳島神社がお出迎えです。
羽田空港と比べると、広島空港って、人が居ない。放送もほとんど無い。静か…
広島ならではの光景なのでしょうか？
八天堂のカフェリエは諦めて、今日のランチは空港内のお好み焼きです。“お好み焼きみっちゃん“の広島空港店でいただきました。
広島空港はフードコートになっていてテイクアウトして食べることもできるのですが、やはり目の前で焼いてもらうのがお好み焼きの醍醐味？
みっちゃんの店内でいただきました。
奥がネギ焼きスペシャル、手前が普通の？スペシャルです。
ネギ焼きには餅も入っています（キャベツは全く入っていません）
それにしても、広島のお好み焼きって、具と粉を混ぜないでクレープのような生地で野菜を挟むんですね。初めて知りました。
これが普通のスペシャル。
本当はヘラで食べるのかもしれませんが、難易度高そうだったので普通にお箸でいただきました。
こっちがネギ焼きスペシャル。餅と海苔がよく合って美味しかったです。

それではリムジンで広島駅に向かいます
広島駅から山陽本線を乗り継いで30分ほどで宮島口の駅に着きます
土産物店が並ぶ道を海方向に歩くとフェリー乗り場があります。
ちょっとびっくり！
予想していたフェリー乗り場ってもっとしょぼい（失礼！）イメージだったのですが、ここはJRの駅より立派な建物です。
さすが、世界遺産！
　フェリーには宮島松大汽船とJR西日本宮島フェリーの２社があり、乗り場も並んでいるのですが、なんだか仲悪そう…どちらも他社の存在など無いかのようにふるまっています。
　出発時間の関係で今回、往きは松大汽船、帰りはJRフェリーを利用しました、どちらも交通系カードで乗れます。
松大フェリーの内部です。なんだかこれも予想外に立派。おしゃれなベンチシートです。（夕方遅い便なのでガラガラです）
本州側に夕日が沈みます。東京に比べて日没が遅いです。
大鳥居が見えてきました。
フェリーを降りると、人間に混じって鹿が普通に歩いています。
町に溶け込んで歩いています

近づいても逃げません。そして特に餌をねだるでもなく。
奈良の鹿と違って、鹿せんべいを売っているところは見かけませんでした。
たくさん鹿がいるのにフンはそれほど見かけません。お掃除してくれる人がいるようです。
フェリーは忙しく行き来しています。
こちらが本日のお宿、錦水館です。
せっかくの宮島なので、ちょっと奮発して海の見える部屋を予約しました
海に向かってカウンターが作られていて、ソファが置かれています。
マッサージチェアも用意されていました
窓からの景色です。少しガラスが写っていますが冷気を防ぐために二重窓になっていて、ガラスがうまく開けられません。
大画面のテレビは壁掛け式です。
大浴場に持っていくための籐籠も用意されています（タオル類は大浴場にたくさん用意されていました）
こちらは部屋のお風呂。使いませんでしたが。
洗面所です。明るくて使いやすいです。

部屋の鍵は２本用意されていて便利です。キーホルダーは宮島名物のしゃもじです
私たちの部屋は２階で、すぐ近くに食事会場がありました。でも、使われていないのかな、今日は静かです。
部屋のドアにはクリスマスリースが飾られています。
夕食前に、宿から手配してもらった厳島神社大鳥居のナイトクルーズに出かけます。船着き場は歩いても近いのですが、宿の送迎付きでした。
ここから乗船します
フェリーとは違って小さめの船です。提灯の灯りが可愛いです
大鳥居は11時までライトアップされています。
ライトアップと言ってもけばけばしいものではなく、神様に失礼のない程度の柔らかい光です。
　船の中ではスタッフさんから大鳥居や厳島神社、空海の修業した弥山などについてお話していただきました。空海の灯した弥山の消えずの火で沸かした茶釜のお湯を飲むと万病に効くというお話を聞いて、弥山に登ってみたくなりました
さて、部屋に戻っていよいよ夕食です。
部屋食と聞いていたので普通に座卓で待っていたのですが、係の女性が「ご希望なら外の見えるカウンターにお食事を用意することもできますよ」と提案してくださり、もちろんカウンターへお願いしました。
部屋が明るすぎるとガラスに反射してしまって外が見えづらくなるので、部屋の灯りは落とします。
御膳が運ばれてきました

食事のお供は宮島ビールです。
ビールのグラスで隠れてしまいましたがガラスの器にはお造りが入っています。穴子の刺身もありました。
これは穴子の湯葉蒸し。
宮島と言えば穴子と牡蠣（ともみじ饅頭）ですね。
牡蠣の西京味噌グラタン。しまった！写真撮る前に食べ始めてしまいました。
これ、最高に美味しかったです。
広島牛のロースト。見た目は普通？なのですが、肉の味は濃くて絶品です。添えられたトリュフソースも美味でした。
最後に登場したのは鯛の釜飯。釜飯といっても本当の大きなお釜で出てきます。
飯茶碗の大きさと比較していただければわかりますね。
美味しいのですがとても食べきれず…残った分はお夜食にとお握りにして届けてくださいました。
デザートは苺のプリンとミニケーキ２種でした。
朝食は７時半から選択できます。私たちはめいっぱい観光する予定なので一番早い７時半でお願いしました。
小鉢がたくさん並んだ、目にも可愛らしい朝食です。暖かい焼き魚と煮物は別のお皿で提供されます。ジュースやコーヒーなど飲み物類はセルフサービスでした。
雨模様のお天気でしたが、頑張って弥山までロープウェーで上ることにしました。ロープウェーの始発9時に間に合うように宿から送迎バスが出るので、前日に予約しておきました。
そのため、宿のチェックアウトは8時半という早さです。宿にはライブラリーや屋上カフェなど、まだまだ楽しめる場所があったのですが（フリードリンク付き！）それはまた次の機会にいたしましょう。
ロープウェーの乗り場まで、グーグルで調べると徒歩で17分と出ていましたが、お天気もいまいちなのでバスで送ってもらって大正解です！。絶対17分じゃ無理！しかも何もない上りの山道です。そしてバスを降りてからもロープウェーの乗り場までは更に階段を上ります。（結構ハードです）
これはロープウェーの駅に置かれた顔はめパネル。けっこう、いろんな所で顔はめパネルを見かけました。宮島では流行っているのでしょうか？
ちなみに左は平清盛クンです。

ロープウェーは混雑時は６人ぐらいまで相乗りするらしいですが、今回は空いているのでグループごとの乗車でした。
どんどん上っていきます
こちらは乗り継ぎ地点です。ここから大きめのゴンドラに乗り換えます
ロープウェーの終点、獅子岩駅です
ここから弥山の頂上までは徒歩30分らしいのですが、かなりハードという口コミを見ていたので、頂上は諦めて空海の消えずの火のある霊火堂まで行ってみることにしました。
まずは獅子岩展望台に行ってみます。
曇っていて視界が良くなかったのですが、それでも瀬戸内海の眺めは美しかったです。
展望台と霊火堂への道は全く違うので一度振り出しに戻って、霊火堂を目指します。
300メートル下って400メートル上るという山道でした。スニーカー履いてて良かった！
息をゼイゼイさせながら、どうにかこうにか霊火堂に辿り着きました。日頃の運動不足を痛感しました。
このお堂の中に空海の消えずの火が灯っています。この火は平和記念公園の火にも使われているそうです。
これが消えずの火で沸かした茶釜です。お湯を柄杓で汲んでいただきます。
ん？お湯…っていったよね？なんか、色が付いてるんだけど…黄色い…
でも、うーん、有り難いお湯なんだから飲んじゃいましょう。
無病息災無病息災…
ぬるかったです。
飛行機の時間もあるので、観光はササっと済ませてロープウェーで戻ります。
曇っているから余計でしょうか、弥山の神秘的な雰囲気を感じます。

帰りの無料送迎バスを待ちます。素朴なバス停です。
バスがやってきました。ロープウェーの利用者なら誰でも乗れる送迎バスです
バスを降りて、厳島神社の観光に向かいます。
重要文化財の五重塔です
五重塔のすぐ脇に建っている千畳閣。豊臣秀吉の命によって建設されましたが途中で秀吉が死んだため未完成とのことです。もし完成していたらきっと金閣寺みたいな金ぴかの建物になったのではないかな、と思いました。
未完成でも十分に迫力のある巨大な木造建築です。
古い額がたくさん飾られています。
時間があれば、ひとつひとつ由来を知りたくなるような額でした
厳島神社に参拝する前に、山登りで疲れた体を休めるために話題の揚げもみじ饅頭をいただきます。
揚がるまで３分ほど待ちます
正直、もみじ饅頭を揚げるってなんだかなー、と思ってあまり期待していなかったのですが…これが予想外に超美味しい！熱々ふわふわサクサク！これは絶対おすすめのおやつです。（いろんな味が選べますが、正統派あんこがおすすめです）
お店の奥にベンチが用意されていて、セルフサービスでお茶もいただけます。
今朝の大鳥居は潮が引いていました

厳島神社では御朱印をいただきました。
昼食は、グーグルマップで見つけたあなごめしのお店に行きした。
“あなごめし和田“さんです。
商店街から少し離れた住宅地にあります。
メニューはあなごめし、だけのお店です
12時ごろにお店に着いたのですが、入り口にはあと14食の表示が！
私たちはその3番目の待ち列に入ることができました。
店外のベンチで待っていると五重塔がすぐ近くに見えます
私たちの後からもお客さんが次々とやってきて、12時半前には14食が完売となり、お店には閉店の表示が出されました。
間に合って、ラッキーでした。
注文は取りに来ません。だって、メニューはあなごめし一択ですから。
席に着くとほどなくして御膳が運ばれてきます。
香ばしくてふわっとしていてタレはあっさり。
ご馳走様でした。
お支払いは現金のみ。1食2500円です。
帰りのフライトに遅れないように、昼食を済ませたらお土産を買って、急いでフェリーに乗ります。帰りはJRのフェリーでした。
帰路の飛行機は15分遅れでした。遅れるのが当たり前なんでしょうかね。
これが買ってきたお土産です。宮島内でしか販売していないという老舗、岩村屋さんのもみじ饅頭です。箱に入れていただいたときはホカホカの出来たてでした。

どこかにマイル、遅延などもありましたが普通ならきっと企画しないような旅になって予想以上に楽しめました。
これに味をしめて、今度はJRのどこかにビューーン！（ちょっとパクリ？）を体験してみたいなと考えています。