気ままに河口湖

2022/10/08 - 2022/10/09

8月。とうとう我が家にもコロナがやって来ました。
私自身は濃厚接触者でしたが、同居の母が感染し、夏の予定は全部白紙に。
時間はあるのにどこへも行けないという、ストレス満載の夏の終わり、ふと、そろそろ泊まりがけで一人旅をしてもいいかなぁ、、、と思ったのでした。
目をつけたのは、新宿から直通電車が出ている河口湖。ホテルの一人旅プランを押さえ、特急券を手配して、久しぶりの気まま旅。少しドキドキしながら出発です。

エリア 富士五湖(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

最初に迷った電車の時間。
早起きする自信がなくて、9:30発の電車にしました。
到着予定は11:25。

新宿駅 駅

前9両が甲府行き。後ろ3両が河口湖行き。全12両で新宿を出発します。
大月駅で切り離して、それぞれの目的地に向かいます。

行き先表示にさりげなく富士山が！

座席上のランプの色で空席かどうかが分かるようになっています。

緑が予約済みの座席なんですね。
赤だと空席。思っていたのと逆でした。
赤ランプの席は誰でも座っていいんですって。
大月から先は特急券不要で乗車できるらしく、デッキに立っているお客さんが結構いました。座席の方はほぼ一杯でした。

富士山駅から見えた富士山。
ここから河口湖までは10分もかかりません。
思えば旅行中一番きれいに見えた富士山でした。

富士山駅 駅

富士急ハイランド駅。
駅直結で入園できるようです。機会があったらゆっくり遊びに来たいなぁ。

富士急ハイランド駅 駅

河口湖駅到着。

最近はチケットの種類がいくつもあって、精算トラブルも多いそうです。
私も事前支払は指定席特急券のみで、乗車券はPASMOでした。この上一部区間定期券で……なんて状況だったらややこしそうですね。

河口湖駅 駅

山小屋を思わせる駅舎。
小規模ながら売店あり、イートインあり、チケット売り場あり、コインロッカーあり、と観光地らしい設備です。

大きな荷物をコインロッカーに預けて駅を出発します。
コインロッカー代が400円で、100円玉が足りずに慌ててお茶を買って硬貨を崩しました。
出発前に小銭の確認をしてこなかったことが悔やまれました。
そのうち電子決済できるようになるかなぁ。

河口湖周遊バスのフリーチケット。
2日間乗り放題になるのがうれしい。
降りる時に運転手さんが日付を確認します。
乗車する時に整理券を取り忘れる心配もないし、PASMOのタッチを忘れる心配もありません。降りる時に小銭がないと慌てることも、電子マネーの残額を気にすることもなくなります。
土地勘のない所では心配事を減らせる強い味方です。

最後に計算してみたら、全部で2,500円分以上使ってました……。

湖畔の駐車場は大にぎわい。

計画を立て始めた時、現地でレンタカーを借りようかと迷っていました。
荷物を預ける必要もなくなるし、時間を気にせず観光できるかと思ったものの、最後には河口湖周辺だけならバスでもなんとかなりそうだと結論しました。
実際に行ってみると、どこの駐車場も車がいっぱい。ペーパードライバーにはちょっとハードルが高かったようです。

お天気は下り坂だと分かっていたので、最初に展望台がある山の上に行くことにしました。

こっちも山小屋みたい。

富士山パノラマロープウェイ(カチカチ山ロープウェイ) 乗り物

往復で900円也。

赤いゴンドラが来ました。
屋根の上にいるのは、ウサギさん。

高いところから見下ろす景色って、いいですよね。

ウサギとタヌキがご案内中です。
何しろ天上山＝カチカチ山説ですから。

スロープの方から行きましょうか。

富士山のてっぺんは雲に隠れてしまいました。
ついさっき(と言っても1時間ほど前ですが)までは全景が見えていたのに残念です。

スロープから河口湖を見渡せます。
電線がないと視界が開けた感じになります。

天上の鐘。
鳴らさなかったけど、おしゃれなベル。

カチカチ山をモチーフにしたうさぎとタヌキ。すでに背負ってる薪に火がついてるし。
愛嬌のあるタヌキさん、かわいい。

うさぎ神社。
道中の脚の健康を願って。

下りる時は黄色のゴンドラでした。
こっちはタヌキが上に載ってます。

ロープウェー乗り場からバスに乗って来ました。
最初うっかり乗り過ごしてしまって、引き返してきたところです。
フリーチケットを持っていてよかった……。

ここの駐車場も混んでました。

河口湖木ノ花美術館 美術館・博物館

敷地内にはかわいいものがいっぱい♪

お花のきれいな季節なら、もっと楽しめたかな？

美術館に入る前に、こちらのカフェへ。

オルソンさんのいちご グルメ・レストラン

上着を着たままだけど、暖かかったのでテラス席へ。
ヨーグルトパフェとストロベリーティーで一休み。
ストロベリーティーのリーフはショップで販売されています。
おいしかったのでお土産に購入しました。

テラス席にちょっとしたオブジェが。
ベビー・ダヤン、だったかな？

こちらが展示のある建物。
HPのクーポン画面を見せて450円で入場。

中は一部のフォトスポットを除いて、ほとんど撮影禁止でした。
どちらかと言うと少し古めのイラストが多かったかも。
ミュージアムショップはかなり充実していますので、なかなかわちふぃーるどのショップに行けない方はここで購入するのもよいと思います。
少ないながら限定グッズもありました。新しいキーホルダーを買ってしまった。

バスで一度駅に戻って、ロッカーに入れていた荷物をピックアップ。ついでに売店で見つけた栗のハチミツを買い、再びバスでホテルまで。
山梨宝石博物館の停留所からすぐです。

河口湖パークホテル 宿・ホテル

シンプルだけど、なんかおしゃれ。

ウィズ・コロナのお約束。

飾り棚。
一番上の青い犬、前にどこかで見たような……。

ジャック・オー・ランタンに暖炉。
季節感がたまりません。

ここは和風の飾りつけ。

空室があったとのことで、予定よりも少し広めのお部屋を用意してもらえました。
6畳→8畳。たった2畳、されど2畳。
お布団は先に敷いてありました。これもコロナ対策ですね。

昔ながらのルームキー。
外出するときはフロントに預けて下さいとのことでした。

夕食は和会席。
お一人様用のメニューですが十分すぎる内容でした。

チェックインの時に決めた時間になると、お部屋に電話をもらえます。

とってもおいしかった蟹真丈。

山の中でお刺身も出てきました。

メインは豚のステーキ。
鉄板の火は自分のタイミングに合わせてつけてもらえます。
最初からガツガツ食べたい方はそれもOKのようでした。

熱々茶碗蒸し。

焼き鮭。
添えられたさつまいもが独特の甘さでした。

さっぱり優しい冬瓜の煮物。

ご飯を出してもらうタイミングも自分で選べます。
必要なら最初からでもOKでした。
おひつで出してもらったら、あとはセルフです。

カボチャのムース。
お茶やコーヒーは基本セルフサービスです。
温かいお茶はほうじ茶か緑茶。各テーブルにお湯(ポットです)とお茶っ葉が準備されています。
冷たいお茶やコーヒーは、食堂中央のスタンドに自分で取りに行きます。
お酒やジュースはもちろん有料です。勝沼ワインをいただいちゃいました。

朝食の和定食。
山梨名物ほうとうも。卵は鉄板に割って目玉焼きに。
この他、パンやスープ(味噌汁コーンスープ)、コーヒー、紅茶、冷たいお茶はセルフサービスです。さすがにパンは食べませんでしたが。

ロビー。

チェックイン時もチェックアウト時も込み合うことはありませんでした。
お願いすればチェックアウト時間に合わせて駅まで送ってもらえるようです。
バスの時間待ちでしばらく座っていました。

周遊バスの最初の便を待ちます。

あ、バスを待つ間、ゆっくり周りをお散歩してもよかったのか。

時間によってぎゅうぎゅうに混むのかと思っていましたが、そんなことは一度もありませんでした。
（むしろガラガラの状態が多かった……）

昨日と同じルートで、大石公園まで来ました。
朝起きたら、多少雲に切れ間があったので、もしや富士山が見られないかとやって来ました。

大石公園 公園・植物園

なんとなく、雲の隙間から見えてる感じ。

少しずつ場所を変えながらシャッターを切ります。

別の花壇越しに。

手前の植物がちょっと残念な感じ。
ちょうど季節の変わり目で、植物の見ごろの谷間だったようです。

色づき始めたコキアと一緒に。
これだけのコキアが真っ赤に染まったら、確かに映えます。

少し水辺に近づいて。

だいぶ雲が出てきました。

富士山の集いモニュメント。
日本各地にはいろんな「富士」があると言いますが、その石を集めて作ったモニュメントだそう。

名残惜しいけれど、そろそろ次の場所へ。
でも、来て良かった。

前の日もたくさんの方がここでバスを降りていたので、ちょっと楽しみです。

河口湖音楽と森の美術館 美術館・博物館

ホテルにおいてあった割引チケットで入場します。
館内で絶対にお買い物をする方は、500円分の割引券付きのチケットを買ってもいいと思います。
建物の地下にコインロッカーがあるので、そこで大きな荷物は預けてしまいます。施錠するときに100円玉がいりますが、開けるときに返却されます。
お手洗いも同じ建物の地下にありました。

バラの季節に来たらいい感じですね。

お天気がよかったら、ここでティータイムも素敵。
奥はコンサートホールとオルゴールミュージアム。

オルガンホールのある建物。

もっとお天気がよかったら、、、と思わずにはいられません。

ミニ・ヨーロッパ、みたいな広場。

左側の建物は、ジブリショップでした。

ウインドチャイム。

花籠がとってもおしゃれです。

ライトアップを楽しめるような時間までいられればいいのにな。

オルガンホール。
ちょうど演奏が終ったばかりのところに入ってしまったよう。
係のお姉さんが「もうすぐ隣の建物で自動演奏が始まりますよ」と、教えてくれました。

お陰でこんな写真も撮れてしまったけれど。

こちらがオルゴールミュージアム。

大型のオルゴールがたくさん展示されています。
ちょっと自分で動かしてみたくなります。

素敵な大階段。

これ、全部ミュージアムショップで購入できるんですって。

ホールへ行く途中にたくさんオルゴールが展示されていました。
こちらはスイスのミュージックボックス。

こちらはフランス製。

お人形とオルゴールの組み合わせは不動です。

このランプはおしゃれです。

コンサートホール。

サンクトペテルブルグのエルミタージュ劇場を思い出します。
あまり時間に余裕がなかったので、1曲だけ聴いて出てきました。

コンサートホール後方に展示された自動演奏機。

ミュージアム内でシンデレラの特集展示をやっていました。

お城の中も灯りがあればいいのに。

館内にはオートマタ（からくり人形）の展示も。動かしてもらえるタイミングだときっと楽しい。

左：フルート・プレーヤー（ドイツ製）
右：シャボン玉で遊ぶ子熊（スイス製）

シンデレラと魔法使いの衣装。

シンデレラと王子の衣装。

レースをまとったサイ。
あのサルバドール・ダリが制作したものなんだって。
ダリといえば溶けていく時計の絵しか知らなかったなぁ。

ミュージアムショップは一番奥の建物でした。

入口で犬達がお出迎え。

お土産にできるオルゴールがいっぱい。
気に入ったものがなくて、買ったのはここのオリジナルスイーツだけです。

上の階でバイオリンの展示がありました。

ストラディヴァリウスの展示があると聞いていたのですが、、、

本日は出張中だったそう。

1868年製、ガン＆ベルナルデル工房のバイオリン。

2012年製、TSUNAMIヴァイオリン。
東日本大震災の津波によって生じた流木などを使って製作されたものだそうです。

奇跡の一本松の一部も使用されているそう。
裏の絵はもちろん、奇跡の一本松です。
どんな音がするんでしょうね。

園内で飼育されている白鳥、クリス。
かなり高齢らしい。
時折翼を広げる姿も見られました。

お家もちゃんとありました。

アートガーデン。
夜はライトアップされるのかな。

やっぱり、バラの季節に来たいなぁ。

もう少しゆっくりしたいけど、そろそろバスの時間です。
そういえば、来るときに乗ったバスの運転手さん、時間には余裕をもって……と声をかけてました。全体的に10分ほど遅れていた印象です。

音楽と森の美術館を出て、駅に向かう途中でバスを降ります。
ここから徒歩で南へ。

大人気のほうとう屋さん、小作。
到着したのが12時ごろで、予想通りの大混雑でした。順番待ちのグループが50組を越えていると。
どうしても食べてみたいものがあったので、1時間ほど待ちました。
お店の方は慣れた様子でお客さんを誘導していました。

小作 河口湖店 グルメ・レストラン

あずきほうとう。

名物メニューは他にもあるそうですが、ガイドブックで見つけてどうしてもこれを食べていかねば、、、という気持ちになっていました。
お鍋いっぱいのおぜんざいにモチモチほうとう。
大満足でした。

小作を出て、さらに南へ歩くこと数分。
ワインショップ、赤富士ワインセラーへ。

赤富士ワインセラー グルメ・レストラン

入口の写真スポット。
ここも駐車場は大混雑でした。

ハロウィンのデコレーション。

この樽もフォトスポット。

オリジナルグラスを作らせてもらえるそう。

ショップの中も混雑していました。
お店のおすすめを何種類か試飲させてもらえます。
車の方用にノンアルコールタイプもありました。
勝沼遺産の赤を購入しました。
一緒に勝ったレーズンチョコが大当たり。ワインのおつまみに最高でした。

買い物を終えてお店を出たところで雨が降り出しました。
最後の最後で傘の出番です。

駅のホームに出たら、リサとガスパールのラッピング電車が来てました。
富士急ハイランドのリサとガスパールタウンも、いつか行ってみたいな。

河口湖駅 駅

帰りの電車は行きとは違う車両でした。
臨時列車扱いだからか、ほとんどお客さんは乗っていませんでした。往路の混雑が嘘のよう。JR線内に入ると、時折乗ってくるお客さんもいました。
定刻通りに新宿に到着。
短いけれど、予想以上に満足できた旅でした。