【銭湯お遍路 ５湯目　千代田区3湯巡礼 その2】岩本町・於玉湯の巻

2022/09/14 - 2022/09/14

私が最近ハマっているのが銭湯お遍路。

東京都浴場組合がやってるスタンプ集めです。
これはスマホアプリで電子スタンプを集めることもできるのです。
私も去年からスマホになったのでせっかくだからこの電子スタンプを集めようと思い立ちました。

銭湯の近くをお散歩して銭湯で汗を流すという極楽プランです。


急展開でバタバタと始まった千代田区の銭湯巡礼。

前回から千代田区3か所ある銭湯を巡る事になりました。
今回は2湯目の於玉湯に行きます

今回は駅から近いこともあってあっさりとした銭湯お遍路です。

お風呂大好き爺さんの銭湯お遍路のはじまりはじまり～～～。

エリア 秋葉原(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2022年9月14日　晴れ
【9月14日の歩行数　　未測定】

今日は岩本町駅からのスタートです。
秋葉原も近いエリアです。
岩本町駅を出たら右へ行きます。

岩本町駅 駅

岩本町交差点
昭和通りと靖国通りが交わる大きな交差点で交通量も多いです。

ここで昭和通りを渡ります。

昭和通りを渡った先にあるのが

岩本町 馬の水飲み広場

道幅の広い昭和通りと柳原通りに挟まれた三角形の公園？空き地？
なんとも言え得ない三角形の広場のようなものがあります

岩本町 馬の水飲み広場

江戸時代からの物流の拠点、休憩場所のような所だったらしいです。

この辺りは今でも大きな街道の交差点なので昔も今も同じような役割のエリアとも言えるのかな？

靖国通りを渡り水天宮通りを行きます。

水天宮通りにあった碑

お玉ヶ池種痘所記念　東京大学医学部

と、書かれています。

この辺りで種痘所ができてそれが東大医学部の基になったのでここに記念碑を建てましたってな事を書いてますね。

江戸時代の当時、日本人の死亡で天然痘の割合は首位を占めていたと言われていました。

江戸以外の地域ではオランダからの蘭学医学で種痘を試みられていて、長崎から佐賀、京都、福井と種痘所が日本各地に広がっていきそれなりの成果がありました。

そんな中、江戸では漢方医が幅を利かせていたので1849年に蘭方医学禁止令が出され江戸の種痘所の普及は遅れました。

しかし江戸以外では天然痘の制圧に着々と成果が上がってきているのを受けて1858年に蘭方医学解禁となりこの地に種痘所が作られたという流れのようです。

このお玉ヶ池種痘所ができたのが1858年5月7日だそうですが11月に火災に遭ってしまったようです。
翌年には神田和泉町に移転してしまったそうです。

でもここでのことが元になり東大医学部に繋がっていくという流れらしいです。」

未知の難病と考えられていた病気をめぐる利権や権力争い、派閥争い、利害や派閥を超えた密やかなさりげない友情、友人の裏切りなど調べるほどに面白いドラマがたくさんあるので映画になりそうな感じです。

病気をめぐるドタバタな感じは今の時代の人なら激しく同意できる部分がたくさんありそうです。

この辺りの旧町名
神田松枝町

そう言えば昔の東京の地名は神田〇〇町というように最初に地域名がついて後に町名が続いていましたね。
私のところは昭和４０年代の初めに今の町名に変わったと思います。
町内会はいまだに旧町名のままですがw

なんか懐かしい建物が建っています。

まだ千代田区にもこういう建物が残っているんですね。
大事にしてもらいたいものです。

ん？

何かありますね。

ここにもお玉ヶ池種痘所の看板がありました。

解説

この辺りには徳川初期の頃は上野の不忍池くらいの大きさの池があったようですね。
それがお玉ヶ池なんですね。
文化人や文武両道の人たちなどが集まるセレブな感じの場所だったのでしょうか？

お玉ヶ池は於玉ヶ池とも書かれているようです。
元の名は桜の花が咲くので桜ガ池と呼ばれていたそうです。

その昔、池のほとりの茶店にお玉と呼ばれる美しい娘がいたそうです。
ある時、二人の男に同時に見初められ同時にアタックされます。
お玉悩む。
なぜならどっちも同じくらい素敵だから。
どちらも選ぶことができず桜ガ池に身を投げたお玉。

今の感性ならなんでやねんって感じですよね。
河合奈保子のケンカをやめて状態。
どうせどっちも好きならじゃんけんとかコイン投げで決めりゃ良いじゃん。
死ぬよりマシっしょって思いますよね。
それか日替わりw

それでそのお玉の亡骸は池のほとりに埋められ
哀れんだ村人が桜ガ池をお玉ヶ池と呼ぶようになった。
という話です。

モテるのもつらいねっていう話ですね。
そういう悩みを知らずにきた私は幸せ者ですw

今はこんな普通の街の一画ですが不忍池くらいな大きな池があったなんて想像もできません。

水天宮通りを少し行くとミニストップがあります。

ミニストップの横に道路があります。
この道路の名前が、、、

まさに
お玉が池通り
お玉ヶ池は地元の人には根強い人気があるようです。

せっかくなのでこの道をふらふら歩いて行った私。
その後
当てずっぽうで歩いていたら同じような街並みが続いてるので
相当長い時間を同じところをぐるぐる歩いていたようで迷ってしまいましたとさw

やっとの思いで目的地の看板を見つけました。
同じような建物ばかりですっかり迷ってしまいました、、、、
看板があって良かった、、、
マジで焦りました、、、

於玉湯 名所・史跡

この看板から路地に入ります。

於玉湯 名所・史跡

入り口は路地に面してあります。

於玉湯 名所・史跡

ここまでの道は（私のせいですがw）長かった、、、
この銭湯は予想以上に立派なビルの中にありますね。

ここがなぜお玉湯なのかがよくわかりました。

於玉湯 名所・史跡

では入りましょう。

入ってすぐに受付があります。
優しいそうなおばさんが番台にいました。
ここはサウナが無いので500円を支払います。
靴箱の木札は各自で保管する感じです。

ここでQRコードをいただきまーす。

於玉湯 名所・史跡

QRコードをゲット！

スタンプ５つ目が入りましたー。

ついに２段目になりましたねー。
感無量です。
うれしいーです。

於玉湯 名所・史跡

フゥ～～～
いいお湯でした～～

滞在時間は17時15分から18時45分

番台横の休憩場所で休んでいます。
番台横の冷蔵ケースにソルティライチが売ってたので購入しました。

美味しいけど人肌～w
ぬるかったですw

ここは脱衣場が広くて平均的なイメージの板場ですが、床がびっくりするくらいピカピカです。
これにはちょっと驚かされました。

浴室内は平均的な広さで銭湯というイメージそのままの大きさだと思います。
天井も高めで圧迫感はありません。
明るめの照明でタイルがピカピカに掃除されています。
ここは掃除が徹底しているお風呂屋さんのイメージですね。

湯船は深いのと普通のとバイブラバスの浴槽がありました。
熱さは苦にならない程度の熱さで普通程度だと思います。

共用のリンスインシャンプーとボディソープがありました。

お客さんは地元の人が多く和気藹々とおしゃべりをしていてコミュニティの場になっている感じです。

私のいた時間は割と混んでいました。
年齢層はやや高めですね。

こういう銭湯はみなさん入浴マナーもたいへん良いですね。
使い終わった桶や椅子はきちんと洗って扉横の所定の場所に戻しています。

洗い場で後ろまで水飛沫を飛ばすような人はいません。

みなさんが和気藹々としているので逆によそ者の私がちょっと居づらい気がします。

でも銭湯としては至極まっとうないい銭湯のような気がします。

於玉湯 名所・史跡

いいお湯でした～～
さっぱりしました～
体も軽い感じになりました。

於玉湯 名所・史跡

こういう地域に根ざした銭湯がいつまでも残るといいなぁ～。

ではのんびりと参りましょう。

於玉湯 名所・史跡

於玉湯を出て少し行くと小さな公園があります。

お玉が池児童遊園

お玉が池児童遊園

お玉ヶ池の実際の大きさや形は調査などしていないのではっきりとは分からないようです。
このあたりもお玉ヶ池ではないかという感じだそうです。

公園というより通路といった感じもします。

でも地元の人にはお玉ヶ池の存在は別格のようであちこちにお玉ヶ池の関連するものを見かけます。

通り抜けてみます。

ここにもお玉ヶ池の残像が。

小さな子供を遊ばせるのには良いかもしれません。

公園を抜けました。

お玉が池児童遊園のすぐそばに繁栄お玉稲荷神社があります。

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

桜ガ池に身を投げたお玉さんを祀った神社らしいです。

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

「江戸砂子」「江戸惣鹿子名所大全」や「江戸名所図会」などの当時のガイドブック的なものにもに取り上げられている神社なんだそうです。

現在は商売繁盛などのお参りに適した神社になっているそうです。

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

なんで？？と思いましたが、
ちゃっかり私は宝くじに当選をお参りしました。

お賽銭を入れて
２礼２拍手１礼
で
頭を上げたら、、、

後頭部をガツン！！
と一発ドヤされました！

鳥居に後頭部をぶつけたみたいですw

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

いや、もしかしたら、、、
お玉さんが怒ったのかな？？
あまりにもみみっちいお願いをしたので一発ゲンコツ食らわされたのかもw

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

水槽？

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

ここにもお玉ヶ池の残照が。

では岩本町駅に戻りましょう。

繁栄お玉稲荷神社 寺・神社・教会

お玉が池児童遊園の前を通っていきます。

それほどの時間もかからず岩本町駅に到着しました。

地域に根ざした清潔で良い銭湯に入ることができました。

そして

それほど一般的には知られていないが
大きなお玉ヶ池の存在と、
天然痘を制圧した種痘所があった場所。
一見静かな普通の雰囲気の街でも調べれば壮大なドラマがありました。

これを知れたのも銭湯お遍路のおかげです。
ありがたや～～

そうして私の銭湯お遍路は続く

岩本町駅 駅