2022夏青春18きっぷ日帰り旅～登呂遺跡と三島クレマチスの丘

2022/08/26 - 2022/08/26

2022の夏は久しぶりに移動制限のない夏休みになりました。
今年の夏は異常に暑いし、旅行どうしようかなと思ってましたが、以前から気になっていた青春18きっぷを使った旅を買ってみることに。
5日分、JR普通列車乗り放題という鉄道ファンやぶらぶら旅を楽しみたい人にうってつけの切符です。
体力も心配だし、都内から片道3-4時間以内で観光しやすいところに行ってみます。グリーン車は普通にスイカ利用で平日1000円にて利用できるので積極的に利用しました。

結局　日帰りで5日利用。
熱海、浜金谷、宇都宮・日光、伊香保、静岡・三島に行きました。

最終プランは静岡・登呂遺跡と芹沢銈介美術館、三島のクレマチスの丘日帰り。
5回分使いきれるかな？と思ってましたが、余裕でクリア、今後も急な予定変更も考慮してプランBを用意したうえで、楽しい一人旅に出かけたいものです。

エリア 三島(静岡)

東京駅から上野東京ライン熱海行き。
グリーン車でのんびり約2時間過ごします。
東京、品川あたりでどさっと乗降がありますが、さすが東海道線は乗客が多くて、宇都宮線や高崎線とは違うなあ・・

熱海近くなると海が見えてきますね。

熱海で静岡行きに乗り換え。熱海まで15両編成、熱海から6両編成。
熱海からも着席できました。

1時間ちょっとで静岡駅到着～
静岡県内は新幹線駅がたくさんあるのに、のぞみは止まらないのでなじみが薄いです。
静岡駅で降りるのは初めてです。

静岡駅前から登呂遺跡までバスに乗ります。1時間2本くらい。

青のオブジェは模型の街・静岡。できたばかりのようです。

バスに10分強で登呂遺跡到着。
静岡駅からわかりやすい道順だし、バスだと信号待ちばかりで時間がかかるような。
歩いても2キロ弱くらいのようなので気候のいい時期なら徒歩がいいかも、です。
バスはスイカなどICカード使えます。200円だったかな。

登呂遺跡案内図です。
コンパクトな感じ。
学生さんたちが社会科見学？に来てました。

住宅街の中ですが、芝生と弥生時代の遺跡が突然出現です。

お目当てはこちら。
芹沢銈介美術館です。

おとな420円、隣の登呂博物館との共通券は580円なので共通券を買いました。

登呂遺跡の中をずんずん進みます。

芹沢銈介美術館到着～

最近民藝の展覧会とか多かったので、芹沢銈介作品はたくさん見る機会がありましたが、本丸にやってきました。

で、このしぶい石造りの建物は石水館とよばれるそう。
確かにこだわりの石材のような。

設計は建築家の白井晟一（しらいせいいち）
重厚です。
外壁や塀はピンク色の韓国産の花崗岩。渋谷の松涛美術館でも使われているそう。

暗くてわかりづらいですが、こちらが入り口です。
内部は撮影禁止。
建物が魅力的なので撮影可にしてほしいですが、公立だし無理かな？

中庭には噴水あり。
暑い夏の日でしたが、涼し気です。

今回のポスター。
芹沢銈介作品というと、カレンダーを思い浮かべますが、9月上旬発売とのことで来年分は買えず。オンラインショップで買えますよ、とショップ店員さんが教えてくれました。

途中の休憩室のようなところから、屋外のみ撮影OKでした。
白井建築はドーム型の出入り口やドアが特徴なのかな・・
展示室もすごいなあ、と見入ってしまうものでした。

こんな感じのドーム型の出入り口。
施工は大変だったのでは。

内部の展示もよかったですが、建物もお見事でした。
お土産に絵葉書やハンカチを買いました。オンラインショップもあるとのことですが、オンラインだと品ぞろえは少なめ。

石水館の裏面はこんな感じ。
凝ってますねえ・・

芹沢銈介美術館の案内です。

美術館の展示作品もすごいけど、建物も貴重です。
石水館です。

参考までに渋谷駅から徒歩15分くらいの松涛美術館。渋谷区立なので金曜日は区民無料らしい？

確かに石材はおなじかも。こちらも大変重厚、迫力ある建物です。

芹沢銈介美術館の売店で絵葉書購入。8枚セットで400円だったかな。
うちわの柄なので、半円形？ですね。
やさしい色合い、楽しいデザイン。

絵葉書、いろんな図案のデザインがあってどれもいいですね。
10枚買うと割引になります。10枚で500円だったか、うろ覚えですがとてもお手頃でした。
紙質もしっかりしています。最近は絵葉書一枚150-200円でもペラペラの場合がありますが、こちらは素材がよさそう。

ハンカチです。1000円くらい。
ほかにも和雑貨がいろいろあってセンスいいものが並んでました。

芹沢銈介美術館：石水館のとなりには登呂博物館。
1階には自動販売機や休憩エリアがあり無料で利用できます。
2階に有料の展示エリアがあります。
芹沢銈介美術館と登呂博物館の共通券は580円、お得なので時間があればこちらも是非。

登呂遺跡のマスコット。

説明もわかりやすく、室内で冷房ばっちりだったので涼みつつ、楽しく勉強になりました。

屋外エリアは無料で見学できます。
インスタ映えしそう？

中に入ることもできます。

歴史の教科書でみたやつ、ですね。

稲の二色の色合いがキレイ。いい眺めです。

暑い時期なので静岡駅までバス利用しましたが、徒歩でも移動できそうな距離でした。静岡駅の駅ビル、お土産、飲食街とも充実してたので（特に海鮮）、食事して時間調整してもいいですね。

静岡ー三島間は1時間に2－3本、すこし時間帯によっては不便かも。新幹線使うほどではありません。

三島郊外にある芸術と自然を楽しめる文化施設クレマチスの丘。
三島駅の新幹線口から1時間に1本のシャトルバスがありますが、時間が合わず、タクシー利用して向かいます。
クレマチスの丘は彫刻メインのヴァンジ彫刻庭園美術館と、ベルナール・ビュッフェ美術館の二つから成り立ち、先にベルナール・ビュッフェ美術館へ。
20分位、約2700円でした。クレジットカード使えるタクシーでしたが、山奥で電波が悪く？機械がうまく作動せず現金で払いました。

ベルナール・ビュッフェ美術館です。
昆虫のオブジェです。独特の造形ですね。

館内は撮影不可なので外観だけ。

チケットを購入します。
ベルナール・ビュッフェ美術館とヴァンジ彫刻美術館合わせておとな2000円、クレジットカードなど使えます。
内部撮影不可です。1時間くらい、鑑賞にかかります。
同時代に活躍したのは小説家のサガン、芸術家のコクトー・・すごい面々です。

以前神保町の古本屋さんで見つけました。
なかなか興味深いです。2000年3月号。

美術館内部は撮影不可ですが、20歳位で時代の寵児になったビュッフェの作品が初期～晩年までずらりと並び、迫力満点です。ビュッフェ作品がこれだけ見られるのは世界でもここだけかも？好みは別れるアーチストでしょうが、ぜひ一度どうぞ。

ベルナールビュッフェ美術館みてからヴァンジ彫刻庭園美術館へ。
シャトルバスが1時間に1本あるので、そちらを利用したほうがよさそうですが、時間が合わなかったので15分位歩きました。
何もない山道なので、暗い時や雨だったら相当不安になりそう。
でもこちらの着いたら明るい、開放的な場所なのでほっとしますね。

入り口近くには草間彌生作品、インパクト大きいです。

クレマチスの丘界隈は、スルガ銀行創業家岡野一族が開発したもの。
近隣にはスルガ銀行関連の施設がいっぱい、高級住宅街もあります。
開園20周年とのことですが、すごい新しい感じがします。

世界唯一、イタリアの彫刻家　ジュリアーノ・ヴァンジの個人美術館です。

現在開館20周年記念展「Flower of Life 生命の花」開催中です。
会期： 2022年4月23日（土）ー12月25日（日）

存在感たっぷりの作品がずらりです。

三島駅からだいぶ離れた場所ですが、よくこんなに開発したなあ・・

気候のいい時なら屋外の美術館鑑賞はとても楽しそうですが・・
暑い、日差しの強い時はしんどいです。

日陰を探しつつ歩きます。非日常を楽しめます。

屋外展示もたっぷりありますが、室内にも作品がずらり、です。20周年ということでたくさんの芸術家の作品が並びます。

なんと、触ってOKという作品もあります。

写真作品もあります。
川内倫子作品。

現代アートはわかりにくいけど、なんか楽しいです。

金属でこの細かさがでるとはすごい、びっくり。

室内展示も広々していて、屋外展示とはまた違った感じ。
ゆったりした石像や金属細工が続々。

奈良美智作品。
やはり女の子がかわいい。

窓が大きいので外光も入って落ち着きますね。
子供たちがくつろげるスペースもあって、家族むけかも。

エレベーターもあるし、広々しているのでバリアフリーも完ぺきです。
こちらの階段を下りてくるとたくさんの展示が目に入ってテンション上がります。

記念撮影用の顔出しパネル？
凝ってますねえ。

大きな作品。
微妙な表情がなんともいえません。

ではまた屋外展示。
池には緑が浮かび、穏やかです。

青い空、芝生の緑に彫刻作品が映えます。

こんもりした緑の山もあって、子供たちが喜びそう。

暑い日ですが、ベンチでゆったりできたら気分よさそうです。

ガラスのオブジェ。
キラキラしてます。

庭園には喫茶、レストランも充実してました。

緑やお花が多くて、散策するとほっとします。
では帰りの三島駅までのシャトルバスの時間があるので、そろそろミュージアムショップ偵察して帰ります。
ショップはアート関連や雑貨、お茶やお菓子など充実。

シャトルバス乗り場にはスタッフが待機しており、無料のシャトルバスと有料の路線バスが同時刻に来るので注意してくださいね～と声かけしてくれます。

クレマチスの丘のパンフレット。
一時はスルガ銀行は不適切融資問題（？）で揺れてましたが・・もう大丈夫なのかなあ。

クレマチスの丘のパンフレットです。
現代アートやのんびりしたアート鑑賞が好きな方にはお勧めします。

今回の旅は静岡と三島を組み合わせましたが、三島のクレマチスの丘のアクセスを考えると時間がかかりそう。熱海と三島ならすぐ近いのでこの組み合わせのほうがよさそうでした。

まあ、暑いけどいろいろ楽しめてよかったです。
三島なら熱海まですぐ、熱海から東海道線～上野東京ラインが頻発しているのですんなり帰宅できます。