コロナ渦の中、チャレンジアメリカ西海岸旅行④（サンフランシスコ編）

2022/08/18 - 2022/08/23

アナハイムからロサンゼルス観光を終えて、いよいよサンフランシスコです。特に事前知識もなく、ただ、サンフランシスコに友人がいるのでPCR検査をサポートしてもらえるという理由だけで立ち寄った街でしたが、なんと素敵な街でしょう！結局4泊したのですが、とっても綺麗でセンスよくて食べ物美味しくて（高いけど）、観光客に小さな子供連れが少なくて落ち着いた大人の街でした。しかも暑くない！同じカルフォルニアなのに、全く気候が違うことにもびっくりしました。とにかく涼しくて夏の北海道にきたようでした。サンフランシスコは日本ではあまりメジャーな観光地ではないけど、観光客は一年中多いらしいです。ヨーロッパからも来るらしく、週末の観光地はどこも賑わっていました。最初の2日間はガイドと一緒なので、市内観光を大体網羅しています。ぜひ行かれる方の参考にしてください。

エリア サンフランシスコ(アメリカ)

今回宿泊したホテル、ウエスティンセントフランシスです。右がユニオンスクエアです。街の繁華街の中心です。ケーブルカーの路線沿いに建っていて、始発駅までは歩いて10分ほどです。ホテルの前にもケーブルカーの駅があります。とても便利な場所でした。

今日は金曜日、観光一日目です。まずは朝一番にケーブルカー乗車です。すでに長蛇の列。一人8ドルは結構高いけど、これに乗らねばサンフランシスコは語れません。坂をどんどん登って、チャイナタウンを抜けて、ピア３９まで街中を海までまっすぐに進みます。始発駅で回転する様子です。二人の駅員が人力で押すところが昔ながらの名物らしい。

ピア３９到着です。フィッシャーマンズワーフの有名な看板をみつけました。巨大です。
クラムチャウダーで有名なボウデンがあります。朝からすごい量のパンを焼いていて、（クラムチャウダーの器になるパン）ガラス越しにその制作過程が見えたりして楽しいです。お土産の店がたくさんあります。ドル高だけど、ここのお土産は安くて、種類も多く、帽子やTシャツ、小物類などはお買い得です。

桟橋でさっそくアシカちゃんのお昼寝を見学。あちこちで互いに首相撲？をしながらの海への落としあい！結構過激だけど、なかなか見ごたえあっておもしろいです。

ながめがいいので、アルカトラズ島もよく見えます。左側のゴールデンゲートブリッジは霧の中ですが、右側のオークランド島へ行く方のハーバーブリッジはよく見えて綺麗です。

ピア39から歩いてトレーダージョーズでお土産のワインなどを買いました。とても安いです。ナパやソマドのワインも３０～４０ドルくらいで買えます。ホテルで飲むために買った１０ドルくらいのカルフォルニアワインもとってもおいしかったです。ちょっとワインの感想を・・・カルフォルニアワインの赤はカベルネソービニョンですが、フランスのように酸味はなく、シラーのようなこくがあります。樽仕込みに秘密があるらしく、とてもいい香りがして美味しいです。しかも安い。
おみやげを抱えて、路面電車に乗り（一人3ドル…おつりがでないので注意）フェリーターミナルへ。ここにおいしいクラムチャウダーのお店があります。観光客はガイドブックに紹介されているフィッシャーマンワーフのボウデンへ行くようですが、わたしたちは地元在住のガイドさんお薦めの店へ行きました。

ここです。hog oyster だったと思います。テラス席もあり、昼時はすでに並んでいました。私たちは店内でOKと言うと、すんなり入れてラッキーでした。

一人分です。ラーメン丼一杯の量。日本のスーパーのアサリ１パックは入っています！細かいエビとかイカとか海産物のだしが効いていて、とっても美味しい。日本人好みのやさしい味でした。グリーンサラダは３人でシェア（一人分を）、パンはいくらでもお代わりできます。（パンもおいしい）
満腹、幸せでサンフランシスコグルメひとつ制覇！
ここは地元でも有名なお店で、とくに牡蠣は自前で養殖しているらしいです。日本産の牡蠣の種も植え付けており、小ぶりだけど人気だそうです。私たちの周りも生牡蠣を食べている人が多かったですが、わたしたちは生ものは今回の旅では遠慮しました。
３人で８０ドル（チップ込み）、クラムチャウダー３つとパン３つ、サラダ一つの値段です。日本円で10000円です。これはサンフランシスコでは決して高くない値段。ほんとうに物価は高い。（日本が安い？）
事前にサンフランシスコ在住の友達から、年収１３００万円はここでは貧困層と聞いていましたが、だんだん納得してきました。

これはツインピークスからの風景です。ツインピークスって昔アメリカで人気だったテレビドラマの名前かと思ったら、見晴らしのよいここの地名でした。かなりの風と肌寒さ。本当なら左にゴールデンゲートブリッジが見える場所らしいのですが、サンフランシスコは毎日霧がすごくて、午前中は橋はすっぽり隠れてしまう日が多いとのことでした。サンフランシスコ滞在中も、毎朝ものすごい霧で、海流の影響の大きさに驚きました。アナハイムとは全く違う気候で、涼しいことにも納得。しかし、雨はほとんど降らないようで、常に水不足だけど、ヨセミテのおかげで水はきれいで水道水でも飲めるらしいです。

街中で有名なロンバードストリートという急な坂です。左右は高級住宅で緑豊かに手入れされています。その通りが単にくねくねと車１台分くらいに下っていることが珍しく、観光名所になったらしいのですが、たくさんの人達がわんさか集うので、さぞかし住んでいる方々は迷惑なのではと心配してしまいます。車で上から降りたのですが、スリルありました。駐車している住民の車が斜め３０度くらいに斜めだけど綺麗に駐車されているのが面白かったです。大丈夫かなーと。
サンフランシスコは街中以外は、皆、路肩駐車しています。
美しいヨーロッパ風の街並みは、昔からの住宅がそのまま使用されていて、改築のみ許可されているからだそうです。家と家が連なっています。だから、庭や駐車場はありません。そのせいでしょうか、街の景観がアメリカっぽくなく、ヨーロッパのようです。歴史を感じる、とても綺麗でおしゃれな街です。

なにげない坂道ですが、サンフランシスコは坂の街なので、いたるところにジェットコースターみたいな坂があります。また、街中からすこし離れた郊外では住宅のほとんどが山の側面に建っていて、まるで長崎みたいな風景です。

中華街、イタリア街も広い範囲でしたが、JAPANタウンも広範囲で、公園にはコンクリートの五重塔がありました。日本人が昔からこの地に移住してがんばってきた歴史を感じました。

パレスオブファインアーツです。パナマ運河開通記念の万博の時に作られたそうです。ここがサンフランシスコ万博会場にもなったらしいです。今は、壮大な建築物を含めて公園になっていました。

サンフランシスコで有名なステーキ店Morton’sです。ウエスティンセントフランシスの真ん前（海側）にあります。メニューはグーグルの口コミネットで調べて、このリブアイステーキにしました。。付け合わせはブルーチーズサラダ。もちろん二人でシェア。あとはビール２杯で、料金はチップ込みで１４０ドル、日本円では約20000円でした。とっても美味しかったです。肉は特別に牧草を食べさせて飼育している牛らしく、赤身がジューシーで噛めば噛むほど味があり、日本ではなかなか出会えない味です。しいて言えば阿蘇の赤牛に似ていました。
高いけど、一人分を二人でシェアで十分なので、ひとり10000円と思えば、食べる価値ありと思います。以前フィレンツェで食べたビステッカを彷彿させます。ズバリお薦めです。サンフランシスコグルメ２つ目制覇！

観光二日目土曜日です。ミュアウッズの森へ行きました。市内からはゴールデンゲートブリッジを渡って、４０分くらいで着きます。ゴールデンゲートブリッジは市内から出るときは無料だけど戻るときにお金がいるそうです。ソーサリト島などに自宅をもっている方々は市内へ通勤するのに、毎日お金を払っているとのこと。でもこの島に家がある人はお金持ちなので気にならないかもしれませんね。ミュアウッズの森は国定公園でレッドウッド（セコイア杉）の森です。大きな森の中に散策用のウッドデッキ歩道（木の根を守るためだそうです）が整備されています。木々の香りが漂う中、マイナスイオンを吸って、とても気持ちのよい散策でした。

レッドウッドの切り株です。これは西暦900年代に生まれて、1900年年代まで生育していた1000年分の年輪です。とにかく、すごい年月がかかってできた森で、最初は家の新築用などに伐採されていましたが、森を残そうという方の運動で、現在の森が保存されたそうです。今でも古い家はレッドウッドで作られているものが多く残っていて、それらの家も改築されながら、まだまだ現役で人が住んでいるそうです。

100m以上にも成長する木々の森は日本ではみたことない迫力でした。わたしたちは４０分程度の散策道でしたが、森はもっと広くて、一日がかりの山道もあるそです。ときどき素人の方は迷ってしまって、国定公園の職員の方が探しに行くこともあるそうです。この公園もとても人気があり、最近は駐車場が予約制となったので、行かれる方は事前に予約が必要です。入場料は一人１５ドルでした。公共交通機関では難しいので、ベルトラなどの半日バスツアーを利用するのもいいかもしれません。ツアーは森を散策したあと、ソサリト島に立ち寄って解散？（船で帰れるらしいです）のパターンみたいでした。わたしたちはガイドさんがホテルに１０時３０分に迎えに来てくれて、森の散策後、ソサリト島に立ち寄り、１３時過ぎには市内に帰ってきました。ソサリト島はとても綺麗に整備された、おしゃれな海辺のスポットでした。海沿いに洒落たレストランやカフェなどもあり、観光客がたくさん来ていました。

市内に戻ってから、遅めのランチは、サンフランシスコ名物のチョッピーノです。海産物をトマト風味で煮込んだブイヤベースです。前日にガイドさんにお願いしていて、美味しいお店を探してもらいました。イタリア人街のレストランで、予約ができない店だったので、少し並びました。もう２時過ぎでしたが、テラス席も店中も人がいっぱいで人気店のようでした。店の雰囲気も働いているイタリア人のスタッフも活気があり、とても美味しい料理でした。写真は２人分の鍋ですが、３人でも食べきれないくらい。右はホタテ貝のムニエルです。北海道でしかみたことないような大っきいホタテ貝柱８個とたくさんの煮野菜（芽キャベツ、ニンジン、アスパラなど）でこれで一皿です。パンは無料で、いくらでも食べてOK。本当においしくてお薦めの店です。カウンター席もあり、皆が一人用の大きいボウルに入ったチョッピーノを平らげていました。店の名前はSOTTOという名前です。このメニューでチップ込みで１００ドル（約14000円）でした。サンフランシスコグルメ３つ目制覇しました！

観光三日目の日曜日です。午前中はアルカトラズ島ツアーです。人気ツアーなので事前に日本で申し込んでいました（HPから予約）。ツアーといっても船の往復と島での音声ガイドがついている、myselfのチケットです。当日券は一人５０ドルでなので事前に申し込んだ方がお得だし確実です。HPからだとひとり４５ドルです。わたしたちは９時３０分開始のツアーだったので、早めにピア３３へ着いて、一番の８時４５分の船に乗ろうとしましたが、９時３０分のツアーの人は９時１５分の船と決まっているようで、しばらく待たされました。船は２隻（大と中）があり、常にピストン輸送なので、待っていればツアー予約をした人から順に乗せてもらえます。日曜日ということもあり、かなり多くの人が並んでいました。船はどちらも十分の広さがあり、屋上のテラスにもイスがあって、行き帰りの景色もとても気持ちがよいですよ。

わたしたちはこちらの少し小さい船でした。（小さいといっても２００人くらい乗れます）ちょっとしたフェリー並みです。

船の中には小さい売店があるので、朝ごはんも食べられます。

こちらがアルカトラズ島です。手前は軍の建物で、奥の建物が監獄です。
船が着くと、ボランティア？の人が何やら説明していますが、素通りして、坂をのぼって、さっさと建物に入ると、音声ガイドを貸してくれます。日本語があります。コロナなので、ビニールに入ったままで使います。、とてもおもしろい音声ガイドで、囚人が主役で語る部分もあり、楽しく見学できました。

お土産ショップも結構充実してます。この島を題材にした映画があるそうなので、帰ってから観てみようと思いました。

アルカトラズ島からは昼前には帰ってきました。午後からはサンフランシスコ近代美術館（ＳＦＭＯＭＡ）へ行きました。７階建ての美術館にはたくさんの作品が展示してあり、見ごたえがありました。有名な作品（アンディウオーホール）もありますが、世界の若い写真家の方々を紹介するコーナーなどもあり（日本人の若い写真家の紹介ビデオあり）、とても先駆的な展示方法が素敵でした。これは5階のカフェにある中庭のオブジェです。人の２倍くらいの高さです。ちょっと休憩にいい場所ですよ。１時間ではとても足りないので、休憩を挟んで、２時間ほどはゆっくり見学するのがおすすめです。入館料は常設展のみで一人２５ドルです。

カフェメニューのチキンとリコッタチーズと桃のサラダです。２５ドルくらいでしたが、とっても美味しくて、大満足のカフェです。野外のテーブルもあり、ゆったりとくつろげるスペースです。ぜひ立ち寄ってみて下さい。（二人分の量があります）ここでは冷たい水が無料で飲めます。サンフランシスコグルメ4つ目です。

ＳＦＭＯＭＡの帰りにスーパーデューパーバーグというハンバーガー店に寄りました。ここのハンバーガーは安くて大きくて美味しいですよ。ミニでも日本のバーガーくらいの大きさです。グリーンサラダも一つで二人分あります。テイクアウトして、ホテルで晩御飯にしました。お薦めサンフランシスコグルメ5つ目です。

４日目、最後の朝は、ホテル近く（ケーブルカー沿いに海側に歩いて３分）にある、有名なパンケーキの店で朝食をテイクアウトしました。(シアーズとかいう名前です。グーグル地図には載ってなかったと思います）。ここはガイドさんから聞いていたので行ってみました。子供の手のひらくらいの大きさのパンケーキが１２枚で一人分です。２６ドルは安いのか高いのか・・。朝早くの店内ではすでに朝食を食べている人がたくさんいました。サンフランシスコのホテルは朝食はついていないのが普通です。ホテルのレストランでの朝食は高いです。（ふつうのアメリカンブレッグファストで一人４０ドルくらい）。パンケーキも一人分を二人でシェアなので、ホテルより割安ですね。パンケーキ以外の朝食メニューもありました。店内は歴史を感じる、とても雰囲気のよいお店でした。

二人で分けて食べました。（一人分がパンケーキ６枚とカリカリベーコン２枚）あとはスーパーで買ったオレンジ（オレンジが美味しい！！）とホテルのコーヒーで朝食です。ホテルは、はじめてサンフランシスコに行く方にはお薦めです。街の中心でどこに行くにも迷わないし、周りにはレストランも多いです。高いといっても、中心街のホテルはどこも同じくらいの値段です。土日はツインで４万円越え、平日は３万円越えくらいで、ツイン４泊１５万円でした（素泊まり）。部屋は清潔でジムも２４時間使えましたし、何よりミネラルウオーターがフロントでいつでもサービスされたことはありがたかったです。ホテルではスタバのコーヒーが常に3パック置いてあり、これがとても美味しいったです。二人用のコーヒーメーカーでサーブしますが、量もビッグサイズでした。今回の旅行のホテルではすべて、電気ポットは無く、コーヒードリップサーバーが置かれていました。ここはヨーロッパと違っていたところです。もしアルファ米や味噌汁ドライフーズなどを使う場合は、電気ポット持参もありかなと思いました。（コーヒーメーカーでお湯は沸きますが）ちなみにコンセントは日本のものがほぼ使えるので便利です。

朝食後はユニオンスクエア周りのデパートめぐりをしました。日本に無い物もあり、たのしく買い物できました。特に、メーシーズの子供服売り場には、安くてクールなグッズや洋服があり、楽しかったです。ブランド好きの方は高級デパート（ティファニービルの隣）にブティックがあって、日本にはないデザインやサイズがみつかるかもしれません。わたしはラコステが好きなので、ショップを見つけて行きましたが、やはりドル高なので、４０％オフのセール品でもお得感は今一つという印象でした。昼はメーシーズのレストランフロアにある、ボウデンのクラムチャウダーを食べました。このパンに入ったクラムチャウダーは、ラーメン丼くらいの大きさなので、二人で分けて丁度くらいでした。フィッシャーマンズワーフにある有名店の姉妹店です。ここは小さめのカフェですが、人が少ないし、同じものが食べられます。１０ドルです。やっとまともに安い食事でした。ここのパンはちょっと酸っぱいです。それがクラムチャウダーと微妙にマッチして美味しいです。（好みがわかれるかも）ちょっと塩分濃いめでした。サンフランシスコグルメ6つ目。

午後から、サンフランシスコ在住の友達が車で来てくれて、トレジャーアイランドへドライブしました。島からはハーバーブリッジとサンフランシスコの街なみが摩天楼のように見えて綺麗でした。
その後、PCR検査のため、シリコンバレーの小林クリニックまで１時間３０分ほど車で走り、無事に検査終了陰性確認後に夕食をしてから、空港近くのホテルへ送ってもらいました。
PCR検査は３５０ドル、約５００００円です。本当に高いですよね。その代わり、２０分後に結果が出て、紙ベースで即書類を渡してくれます。スタッフも皆日本人でした。もちろん予約は早くに日本から取っていました。９月に入ってからは、この検査が不必要になるというニュースを聞きました。この帰りのPCR検査が、海外旅行への足踏みになっていると思います。はやく検査が無くなって、みんなが自由に海外旅行へいけるようになることを願います。

これはミュアウッズの森へ行った日に、珍しく朝から霧が晴れたときのゴールデンブリッジの全景です。本当に美しい橋でした。そして、なぜかこの橋だけが霧に隠れて見えないことも不思議でした。でも、いつでも見られないからこそ価値があるのかもしれません。それでも９月の終わりから１０月は霧が晴れて、観光に最適なシーズンらしいです。今回、サンフランシスコに初めて旅行して、たくさんの見どころと歴史ある街並み、また美味しいレストランにも行くことができました。でも自分たちだけでは多分、十分な観光は無理だったと思います。何より郊外の観光地は車が必須でした。ガイドさんや事前にサポートしてくれた友達に感謝しています。もっと行きたかったレストラン（ダンジネスクラブやチーズケーキファクトリーなど）もありましたが、次回の楽しみに取っておこうと思います。
長い旅行記を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。