2022　中津散歩

2022/07/20 - 2022/07/20

大阪市北区中津は、ＪＲ大阪駅や阪急大阪梅田駅がある梅田エリアのすぐ北側に隣接する町で、太平洋戦争で度重なる空襲に見舞われた大阪にあって、不思議と戦災被害を免れたことから、大正から昭和初期にかけて形成された長屋と路地の町並みが残されました。

また、目覚ましいまでに変貌を続ける梅田エリアに隣接しているとはいえ、その開発とは無縁だったことも相まって、幸いにも長屋と路地の町並みは損なわれることなく、今も下町情緒あふれる町並みを散見することができます。

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

中津へやって来ました。

近年、新しいマンションへの建て替えが進んではいますが、新旧混然一体となった良い町並みが広がっています。

こちらの町家は、高齢の方がおられるのか、段差解消のスロープを設けておられます。

木製手すりが残る町家です。

新旧の建物が混然一体となった中津の町並みです。

玄関先に置いてあるのはコンクリート製のごみ箱です。

久しぶりにお目にかかりましたが、懐かしさがこみあげてきました。

今も建築当時の面影を残す長屋です。

では、この路地を歩きます。

どうです、人情味があふれていると思いませんか？

厨子２階建ての町家です。

路地内の庭先では、家庭菜園を楽しんでおられます。

美味しそうなミニトマトも、そろそろ収穫ですね。

なす紺色の朝顔がきれいに咲いています。

楽しかった路地を抜けて町並みへ戻ってきました。

卯建や外格子のある、風情豊かな町家です。

上がっている卯建は瓦葺の本格的な造りになっていす。

でも、下屋の一部が破損しているので、立ち入り禁止措置が講じられています。

これだけの町家ですから、何とか残ってほしいものです。

古い棟割り長屋。

その長屋の手前の妻面には、防火用の袖壁が付けられています。

鳩のお宿になっている町家です。

厨子２階建ての町家です。

こちらも厨子２階建ての町家ですが、妻面を見れば、如何に２階窓側の天井が低いのかが判ります。

反対側は１階まで大屋根が下りています。

生活の息吹を感じさせる路地の風景。

ほぼ建築当時の姿をとどめる町家です。

こちらは漫画と猫のカフェです。

入口扉の横に『猫脱走防止の為 施錠中』と表示されているんですが、それなりに苦心されているようです。

かわいいイラストの暖簾。

建築当時の面影がしのばれる町家です。

こんなに太いタイヤを履いていたら、ペダルを漕ぐのが重いんじゃないのかな～。

バルコニー部分の立ち上がり壁にあえて古材を使用した町家です。

最近、おしゃれなお店でも足場板などの古材を内装に使っているのをよく見かけるようになりました。

１階下屋の上に小さな窓が開けられていますが、掃き出し窓なんでしょうね。

下町情緒あふれる商店街がありました。

こんな商店街は大好きなので、もちろん歩きますよ。

所々シャッターが下りているお店も見受けられますが、それなりに人通りはあるようです。

おしゃれな雰囲気のこちらのお店は、髪とお肌のトータルビューティーサロンです。

趣のある建物も残る商店街。

こちらは昔懐かしい駄菓子屋さん。

子供が飛びつきそうな商品が並んでいます。

こちらは中華粥のお店です。

鉢から立ち上る湯気のイラストがトレードマークになっています。

独特な形の国旗を掲げているお店はネパール料理店です。

入口ドアは町家のガラス障子を再利用しています。

ネパール感のある暖簾。

延長１８０ｍ余りの商店街を抜けました。

こちらは南側の入口です。

こちらはデザインスタジオです。

「K」の字をアレンジした社章が掲げられています。

こちらは、古い町家を使ったスパイスカレーのお店です。

入口のガラス戸にミニバンが映り込んでいますが、いつ動くかわからないので、仕方なくシャッターを切りました。

木製手すりの付いた町家のある路地にやって来ました。

そんな路地にたたずむ古民家カフェ。

軒下のモビールはコーヒーカップとピッチャーです。

こちらは、絵画教室の仲間が開いた共同のアトリエです。

絵に興味のある人には、メンバー達が意見を出し合ってアドバイスしてくれるそうです。

出窓のある町家です。

路地に潤いを与える緑たち。

季節の花が彩りを添えています。

生活感をただよわせる路地の光景。

突き当りは中津商店街になります。

鉄骨造の躯体に、コンクリートブロックの壁をはめ込んだ建物。

斜め掛けのブレースが耐震性能を確保しています。

道路に面した一角に、ランダムに段差のある工作物が設けられています。

ここは、老若男女にかかわらず、いろんな人々が集って行われる、『ハイパー縁側』と名付けられたトークイベントの会場で、工作物は観客席として使われています。

こちらは都会のど真ん中にあるブルワリーです。

棚に並んだ瓶の数から判るように、小さなブルワリーでありながら多種多様なクラフトビールを醸造されています。

この旅行記へのコメント （2）

• へびおさん 2022/12/31 17:35:56

  昔ながらの素敵な雰囲気

  naoさん
  はじめまして。
  
  大阪に行くときは深夜バスの利用が多く、梅田モータープール到着なのでよく中津駅を利用しています。
  梅田駅から1駅なのに閑静で観光客には過ごしやすい場所です。
  先日も中津駅そばのホテルに宿泊しましたが、あんなに趣のある町内だとは知りませんでした。
  東京だと墨田区の下町の雰囲気に似ているなぁと思いました。

  naoさん からの返信 2022/12/31 18:39:12

  旅行記をアップした甲斐がありました

  へびおさん、こんにちは。
  
  中津の旅行記をご覧いただきありがとうございます。
  
  中津の良さに気づいていただけたようで、旅行記をアップした甲斐がありました。
  梅田に隣接していると言うのに、中津は本当に良い町でしょう。
  
  私は、東京にはあまり土地勘がないんですが、常々下町情緒は味わってみたいと思っています。
  
  nao