2022/03/28 - 2022/04/01
9位(同エリア31件中)
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のまどさん
フランスのシュールなドラマLe Petit Quinquinにはまってしまい、ノルマンディーに行くことにしました。テーマ曲を載せておきます。歌もドラマの台詞も強烈な方言なので直接聴解できないのですが、標準フランス語の字幕でフレンチユーモアが理解できるようになったことに感慨深く思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=AMYSBCS_9IQ
ドラマの舞台はもう少し北のオパール海岸で、田舎の庶民の話。我々が選んだのはフランス屈指の高級リゾート地ドーヴィル。それも悪天候を想定して設備が充実しているホテルを見つけたからです。
海風が絶えず強く、雨、雹に加えて4月なのに雪までも降る天気。真夏の今でも鉛色の空を見ると物憂げな気分になるので投稿が遅れました。それでも、レストランはどこも当たりだったので、良い思い出になりました。
ドーヴィル自体は見所があまりないのでジュミエージュ修道院に出かけました。廃墟となっても凛とした佇まいからノルマンディーの歴史を学びました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
例のごとく半ドンで、今回のストップオーバーはアラス。
https://lacourdesgrandsarras.com/
B&B La Cour des Grands。部屋自体は快適ですが、朝食のバーをはじめ共有スペースがいまいち。 -
夕食。広場近くの店。やはりフランスでの初日はこってりとした肉料理。
https://le-petit-rat-porteur.business.site/?utm_source=gmb&utm_medium=referral
お肉の質はよかったです。ワインはボジョレ・ヌーヴォーでおなじみのセパージュ、ガメ(Gamay)。自分では買わないので。 -
イチオシ
ライトアップされた広場。飲み直しはアイリッシュバー。治安は問題ないけどかなりworking class(←拙訳自粛)だった。
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翌朝、アラスを発つ前に大聖堂に寄ります。
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ドーヴィル到着。2泊したのはBest Western Hostellerie du Vallon。https://www.hostellerie-du-vallon.fr/
学校の休みをずらすと我々のような薄給取得者でも4つ星ホテルに泊まれます。 -
紫を基調とした部屋。水回りが少し不満ですが、バルコニーも付きで快適でした。早速ジム、プールとサウナを利用。予め天気が悪いことを想定して宿を抑えたので。
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食事に出かけます。波止場を2度ほど往復して客引きを振り切って入った横道に入ったお店。店名を調べたところ、どうやら閉店してしまったよう。
私の前菜は海鮮プレート。カニの爪を割ったところ汁を浴びました。日本だったら大騒ぎになっていることでしょう。フランス人も不平不満を垂れる国民ですが、この状況を店に訴えることはしないと思います。そんな私はどちらの文化もきちんと理解できていません。 -
ウワバミの前菜スモークサーモンはクリームチーズと合わせて上品。メインはオオカミウオのクリームソースがけ。
白ワインはブルゴーニュのアリゴテ(Aligoté)。不覚にもシャルドネだと思いませんでした。トパーズ色で古酒のような味わいがあります。 -
正確には泊まったのは川の右岸トゥルーヴィル(Trouville)で高級住宅地ドーヴィルは橋を渡った左岸にあります。この空、見事な鉛色。短い夏を除けば北海に面した海岸は常にこんな感じです。
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1944年ドーヴィル開放に貢献したベルギーとルクセンブルクのピロン勇士隊(Piron Brigade拙訳)記念碑。ナチスに降伏した祖国からイギリスに亡命してノルマンディー上陸作戦に加わったようです。
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翌日、せっかくなので雨降るドーヴィルを散策することにします。まずは橋を渡って鉄道駅。きれいです。
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市庁舎、やはり財政が潤っていること一目瞭然です。
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鉛色の空の下、小雨の中傘を差さずに海岸のウッドデッキを歩きます。左手のキャビンには歴代の世界的なハリウッドスターの名を連ねていましたが、どれだけ関係があるのか。
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風が強く単調になってきた海岸を後にすると、こんな廃墟に遭遇しました。過ぎ去りしの繁栄が偲ばれます。好立地で巨額な投資がありながらも買い手が着かずにこのような姿になったのでしょう。栄枯盛衰。
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とにかく寒いので暖を取りにカフェLe Morny'sへ。冷えた体にビスクスープが最高でした。サービスが良いわりには値段も庶民的で好感を得ました。
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ヨットハーバー。ドーヴィルでは競馬場、乗馬クラブや馬専門の獣医もありました。ヨットと乗馬は典型的なお金持ちの趣味ですが、どこか危ない香りがします。
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別荘を構える富裕層でなければ数時間もあれば観光できてしまうので午後は遠足です。ウワバミが避けたがっていたセーヌ川渡しのフェリーに車ごと乗ります。無料だし、走行距離が短縮できるので良かったと思います。
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目的地ジュミエージュ修道院はルーアンの近く。
http://www.abbayedejumieges.fr/en/home-en-2/ -
ベネディクト派によって築かれたのは654年。しかし、841年にヴァイキングの侵略に遭います。
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イチオシ
11世紀に復興すると当時最も高さのあるロマネスク様式の教会に再建されました。当時は国の経済が豊かで資金を得た黄金時代でした。
晴れましたが、寒っ。この前の二週間気温が18度まで上がる温かさが続いたのでダウンジャケットをクリーニングに出したのですが、身に染みる寒さに後悔しました。 -
百年戦争の際にはイギリスの侵略を受けて僧侶は教会を去り17世紀に復建されるものの、イギリス人が残酷だと嘲笑するフランス革命が勃発し、現在の廃墟となりました。物憂げな雄大さは中世から近世まで外敵に晒されてきたノルマンディーの歴史を物語っています。
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教会本堂の他にも庭園やゆかりの品が展示されているabbatiale(恐らく僧院と訳すのが無難かと)などどこも歴史が深いのですが、とにかく寒いので屋外で写真を撮る気力すらありませんでした。
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帰りのフェリーでは雹が降っていました。乗務員さん、悪天候の中本当にありがとうございます。
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本日の夕食、やはり波止場を往復して昨夜気になったPoivre et Sel(拙訳:胡椒と塩)。
私の前菜はカキのグラタン、ウワバミはワカサギのから揚げ。メインは双方フィッシュアンドチップス。チップスは生のジャガイモを揚げていました。ワインはサンセール(Sancerre)。王道です。 -
翌朝、ホテルをチェックアウトする前に雨の中ノートルダム教会に寄ります。
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チェックアウトして最後に寄ったのはヴィラ・ストラスブルガー(Villa Strasbourger)。トリップアドバイザーでお勧めスポットとして上位に挙がっていたので行ってみました。
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イチオシ
コロンバージュの館はホテルになっているようです。
https://www.indeauville.fr/hebergements-locatifs/le-petit-strassburger
写真を撮るだけです。雨はいつのまにか雪に変わっていました。春の雪、ロマンチック・・・じゃなくてなんで4月に雪が降るのよ!!
後編に続きます。
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