【フェズ】タンネリ・ショワラ［革なめし職人地区］

2022/05/08 - 2022/05/08

モロッコはフェズ革なめし地区、タンネリ・ショワラの楽しみ方をマスターしたのでシェア。これであなたもタンネリマスター(？)

エリア フェズ(モロッコ)

「タンネリ・ショワラには絶対にいきたい！！！」モロッコ旅行の計画中、友人が強い意思をもってそう言うのでフェズ最終日のスケジュールに組み込んだ。


ただでさえ日本語の情報が少ないモロッコだが、タンネリについては特に情報が少ない。


「鳩のフンの桶に皮を漬けこみ柔らかくする。」「場所が分かりづらいため、たかってくる自称ガイドおじさんと値段交渉し近くまで連れていってもらう。」「鼻にミントをつっこみアンモニア臭を紛らわす。」



ふうん、圧倒的に行きたくない。



リヤドに滞在しタイルや陶器を見て優雅に過ごしたいというわたしの希望とはほど遠い。鳩のフンってウ〇コ...？？？？？休日にお金を払ってウンコを見る（語弊）とは何事か。


と最後まで気は乗らないが一生に一度の機会と意を決してついていくことに。


調べ進めるとGoogle地図を頼りに自力で辿り着くのが確実との情報が。モロッコの観光地では道を案内するからなどと言いながら近づき、半ば無理やり案内しお金を要求されることが度々ある。特にフェズではこれを振り切るのとタクシー等の値段交渉にエネルギーを多量消費するので、結果的にも自力でいくのは大正解であった。

狭く入り組んだメディナではGPSが多少ズレる事もあるが、通常マップと航空写真を駆使すれば意外と迷わない。


旅行の間、四六時中「チャイナ、コンニチハ、アニョハセヨ」と声をかけられることにやや嫌気が差していたため、人がなるべく少ないであろう早朝にいくことに。意を決して7時半頃リヤドを出発し歩くこと5分、牛の皮が見えてきて、



え、着いた？

あっさりもあっさり、迷う間もなく到着。しかもわたしたち以外旅行客は誰もいない。自称ガイドおじさんもいない。貸切である。


中には作業している職人がお二人。お金要求する様子もなく、「階段を登って上から見るといいよ。」というニュアンスのことを言ったと思う。


ちなみにモロッコの公用語はアラビア語とフランス語で、特に年配の方は英語を話さない。


ここまで敢えて触れなかったが、このエリアに足を踏み入れた瞬間から、めちゃくちゃに臭い。鼻をつんざくような激臭というよりは鼻の奥にずっととどまるタイプの悪臭で鼻呼吸はもってのほかだ。後日ネットで調べると現在は鳩のフンではなく薬品を使用しているとの記載もあったが、とにかくとてつもなく臭いことには変わりない。

が、少しすると慣れてくる。と言うよりなるべく鼻から息を吸わない術を覚える。



「思ってたのと違う…」



と隣で吐き気を堪え涙を流しながらギブアップ寸前の友人を横目に写真を撮る。


こちらのプールのようなところに皮を浸すもよう。

これは皮を干してあるところ。

近づいてプールのそばに立つこともできる。

そしてこの階段を登る。


事前に調べた際、上から見るには近くのお土産屋さんにチップを払う、どの角度から見れるかは自称ガイドおじさんの裁量次第、と見たがここを登るのにお金は必要ない。というか早朝のためお土産屋さんはまだ開いていない。


誤算(？)だったのは早朝すぎて匂いを紛らわすミントをゲットできなかったことくらいだ。そもそもミントでこの匂いが紛らわせるのか疑問ではあるが。

上からの眺め。ネットで見たのと同じ図にとっても満足。

思う存分に撮影をしたので最後に近くにいた職人の方に10DHほどを手渡したが、これも必須ではない。


長々と文を連ねたが、お伝えしたいのは早朝にいくが吉、8時前にいくのがタンネリを楽しむコツということである。


近年はビーガンレザーを使うハイブランドも増えているがこのような革製品はこの先も残り続けるのだろうか。伝統的な製法を守るタンネリ、フェズだけでなくマラケシュでも楽しめる。モロッコにきたなら一見の価値ありだ。


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日本のボーダーはまだ開きませんが、いつかモロッコ旅行をする際の一助のなりましたら幸いです。ご高覧ありがとうございました。