週末を利用して平泉に行って来ました。病気だと思いながら出発日の1週間前にポチポチとやってしまいました。<br /><br />平泉の歴史に無知だったので、衝動的に旅行を決めてから「中尊寺と平泉をめぐる」を読み、日本史のテスト前のような気分で情報を詰め込みました(苦笑)

平泉 1泊2日。

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2022/05/28 - 2022/05/29

535位(同エリア876件中)

エリア

平泉(岩手)

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 高速・路線バス JALグループ JRローカル徒歩

旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

利用旅行会社: ジャルパック

5月28日(1日目)。
新千歳空港からJAL利用でいわて花巻空港まで行きました。

花巻空港に到着すると大雨でした(涙)。

新千歳空港空港
空港からバス(300円)に乗って、JR花巻空港駅で電車(990円)に乗り換え平泉駅まで行きます。電車に乗る頃には雨が止みましたが、どんよりとした空です。

電車を待っているとホームに「SL銀河」が入って来ました。車内はどんな風になっているか興味が湧きますね～。調べてみると完全予約制で運行日も限られているのでした。

花巻空港駅駅
平泉駅から綺麗に舗装された中尊寺通りを歩いて、参道の入り口を目指します。

途中「無量光院跡」が有りました。三代秀衡公が、宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡なんだそうです。

無量光院跡名所・史跡
お腹が空いているので「大夫黒」さんに開店と同時に入店しました。

大夫黒グルメ・レストラン
海鮮丼静(1,300円)に、お勧めの生ウニ(500円)をトッピングしてもらいました。生ウニはミョウバンを使用していないウニだと思います。凄く新鮮で甘かったです。

大夫黒グルメ・レストラン
「今日は牡蠣と帆立の良いのが入荷した」とお勧めされた、焼きガキ(1個350円)を3個注文しました。凄く大きくて焼き加減も良く、プリプリで美味しかったです。

大夫黒グルメ・レストラン
水だしプレミアムコーヒー(500円)のホットも注文しました。

大夫黒グルメ・レストラン
ご飯を食べてから「開山中尊寺」にやって来ました。中尊寺参道は坂道が続きます。

中尊寺寺・神社・教会
月見坂はなかなかキツいですが、江戸時代に伊達藩によって植樹された、樹齢300年になる杉の木が天高くそびえ立っていて見事です。

日光のように手をかざすとパワーが貰えるのかな？

中尊寺寺・神社・教会
坂道を登った後の参道の青もみじが美しいです。紅葉の時期が人気なのも納得ですね。

中尊寺本坊表門薬医門に到着しました。

中尊寺というのはこの山全体の総称であり、本寺である「中尊寺」と山内17ヶ院の支院で構成される一山寺院なんだそうです。

本堂に来るまでも弁慶堂、地蔵院などが有りましたが今回は時間に限りがあるので数ヶ所だけの参拝となります。

中尊寺寺・神社・教会
現在の本堂は明治42年に再建され、ご本尊は丈六の釈迦如来だそうです。中は撮影禁止です。

空はどんよりしていますが、時々青空になりました。

中尊寺寺・神社・教会
本堂の敷地内にある寧息庵で、衡年茶(10袋入り500円)を2箱購入しました。健康維持に評価の高い植物・茸類・海藻など24種の原料を配合してつくられた健康茶だそうです。

中尊寺寺・神社・教会
奥州藤原氏の残した文化財を収蔵する「讃衡蔵」でチケットを購入して、平安期の諸仏、国宝中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などを見学します。中は写真撮影禁止です

個人的にここは凄く興味深くて、面白いと言うか結構な時間をかけて見てしまいました。

中尊寺寺・神社・教会
入口でチケットを提示して、国宝金色堂を見学します。撮影禁止なので遠くから撮った建物だけです。

金色堂の名の通り金ぴかでした。極楽浄土の有様を具体的に表現しようとした、中尊寺創建当初の姿を今に伝える建造物で、1124年に上棟されたそうです。

中は狭くて、ガラス張りの全体像を正面から見学するので、ガイドブックに載っている天井裏などは見えませんでした。照明も暗めで目を凝らして見学しましたが、細部まではよく見えなかったのが残念です。

中尊寺寺・神社・教会
「不動堂」は写真を撮りました。この辺りは大日堂、弁天堂、弁財天堂、釈迦堂、千手堂。。。と在り、それぞれに歴史的背景などの物語があるので、ガイドブックだけではカバーしきれ無かったです。
白神神社も参拝しました。境内に能舞台が在り、神社の拝殿より舞台の方が大きいです。写真では分かりにくいですが鏡板には松が描かれています。

この能舞台は1853年伊達藩によって再建されたもので、正統かつ本格的な規模と形式の能舞台として、2003年に国の重要文化財に指定されたそうです。

白山神社神楽殿名所・史跡
ポストが青かったです。珍しいと思って写真を撮りましたが、街中のポストも全部これでした。
「積善院奥の細道展」で休憩します。

国宝や重要文化財などの見所が沢山有りますが、疲れたらエリア内の飲食店で休めるのがポイント高いです。
入店して、お会計をしてから席に着きます。

縁側に座って待っているとお抹茶(500円)が1口羊羮と共に運ばれて来ました。

参拝をしてから平泉駅までゆっくり歩いて戻って来ると、今夜の宿泊先の送迎スタッフさんが待っていました。
平泉駅から車で10分程で、今晩お世話になる「奥州平泉温泉そば庵しづか亭」に到着しました。

日帰り入浴が有るのでもっと賑やかな所を想像していましたが、国有林に囲まれていて周りには良い意味で何も有りません。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
チェックインをして、朝食と明日の送迎の時間を予約してからお部屋に案内してもらいました。

JALダイナミックパッケージで予約して1泊朝食付き40,700円でした。

マッサージチェアが有るよ(笑)。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
お茶菓子は「かりんとうまんじゅう」でした。皮がかりんとうのようにカリカリサクサクですが、中にはあんこが入ったお饅頭です。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
準備が出来ましたと部屋に内線を貰ったので「天然温泉めぐみの湯」に入ります。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
誰もいなかったので、写真を撮らせて貰いました。

泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉　低張性弱アルカリ性低温泉だそうで、炭酸イオンやラドンを多く含む美肌の湯なのだそう。

お湯の温度もちょうど良くて、かけ流しの新鮮な温泉で長湯しました。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
夜ごはん(3500円+税)はパッケージに付いていなかったので、事前に電話して送迎と一緒にお願いしました。

岩手の前沢牛が宿の食事のこだわりの１つですが、肉なしでリクエストしました。しづか亭の菜園「たゆたう」で採れた、くるり大根をお味噌で頂いたり、ゼンマイや筍など美味しかったです。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
お酒を飲まないので、先にご飯とお椀を持って来て貰いました。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
うちたてのお蕎麦と天婦羅とデザートが運ばれて来ました。コンフリーとユリ根の茎の天婦羅を初めて食べました。サクサク熱々で美味しい天婦羅でした。

食事を終えるとお布団を敷きに来てくれました。お腹がこなれてからまた温泉に浸かりました。客室も多くはないですし、あまり他のお客さんとバッティングしませんでした。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
5月29日(2日目)。
朝起きて温泉に入ります。夜の館内は静かで、物音や人の話し声で目が覚めることがなく、昨夜はぐっすり眠れました。

朝5時30分から入浴可能ですが、まだ誰もいません。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル

朝ごはんは1階の食堂で頂きます。窓側の部屋名が書かれた案内板がある席に座ります。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
席に着いてから筍の煮物やお豆腐、お味噌などが運ばれて来ました。

ちょっとづつ色んなおかずを頂けて、偏食の私にはバランスが良い食事はありがたいですね。お米は岩手県産のつや姫だそうです。

奥州平泉温泉しづか亭宿・ホテル
宿をチェックアウトしてから、送迎車で世界遺産「毛越寺」まで送って貰いました。

毛越寺は、８５０年に円仁 (慈覚大師) によって開かれたと伝えられる天台宗の寺院です。

毛越寺寺・神社・教会
拝観料700円を支払ってチケットとパンフレットを頂きました。

毛越寺は奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡によって多くの伽藍が造営され、往時には堂塔４０、僧坊５００を数え中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さだったそうです。

毛越寺寺・神社・教会
ご本尊は薬師如来、脇侍は日光菩薩・月光菩薩なんだそうです。お線香を1束100円で購入して、香炉に立ててから拝みます。それから本堂でお賽銭を入れてまた拝みました。

毛越寺寺・神社・教会
南大門あとから苑池の周りを散策します。あやめ園は明治神宮から分譲献進して貰ったのでそうです。あやめの時期はもう少し先のようですが。

毛越寺寺・神社・教会
開山堂は、毛越寺を開いた円仁を祀るお堂でだそうです。屋根の瓦が鬼の顔？でした。

毛越寺寺・神社・教会
講堂跡、大金堂圓隆寺跡と歩き、遺水と言われる池に水を引き入れるための水路に出ます。

毛越寺の遣水は、庭園の発掘調査中に往時の姿のままに発見されたもので、平安時代の遺構としては唯一のものだそうです。

毛越寺寺・神社・教会
毛越寺常行堂。
中には入れませんが、本尊は宝冠阿弥陀如来、両側に四菩薩が安置されているそうです。

奥殿には33年に1度御開帳される秘仏で、修法と堂の守護神の摩多羅神(またらじん)が祀られているそうです。

毛越寺寺・神社・教会
浄土庭園を一周散策して来ました。今日はお天気が良いのでどの角度から撮っても素敵です。

毛越寺寺・神社・教会

パンフレットの表紙にもなっている、毛越寺庭園の大泉が池　出島石組と池中立石。

大泉が池”を中心とする池泉回遊式庭園は、平安時代末期に作庭されたものがほぼ完全な状態で残されているとされているそうです。

昔の人が美しいと思った物は、時代が変わって環境が変化した現代の日本人も美しいと感じるのはDNAなのか？

毛越寺寺・神社・教会
元の場所に戻って来て、敷地内の甘味処で休憩します。

松風庵グルメ・レストラン
気温が上がって来ているので、冷たい甘酒(300円)を注文しました。オープンエアーの店内に時々吹く風が気持ち良いです。

松風庵グルメ・レストラン
休憩してから、毛越寺の隣に位置する「観自在王院跡」にやって来ました。奥州藤原氏二代基衡の妻が造営した寺院の遺跡です。

しばし眺めていると、サッカーをしている子供とコーチの声が聞こえて来ます。世界遺産の横でサッカー！！でもこれが歴史がある町の日常なんでしょうね～。

観自在王院跡名所・史跡
お昼ごはんを食べに、Google Mapの口コミ評価が高かった「SATO」にやって来ました。次々とお客さんが来たので、開店と同時に入店して良かったです。
ごはんとおかずプレートが付いた、海定食(1,290円)を注文しました。

本日の海定食は大船渡のサワラと韮のクリームソース蒸しです。韮の他に筍も入っていて食感が良い。プレートの緑のソースが残ってしまってもったいない。バゲット付けて食べたいくらいでした(笑)。

おかずプレートはグリーンサラダしょうがドレッシング、菜花とワカメの辛味和え、蕪の葉白和え、クミン風味おから、メルバトースト山葡萄ソースでした。和と洋、時々エスニックでちょっとずず色々と食べられます。
帰りの電車の時間とお腹に余裕が有ったので、デザートも追加で頼みました。牛蒡のショコラと悩んで、ばっけ(岩手県ではふきのとうをばっけと言うそう)のゴルゴンゾーラロールケーキ(490円)とコーヒー(270円)を選択しました。

ブルーチーズとばっけの風味が香る濃厚なロールケーキに、ハチミツと黒胡椒を付けて頂きました。クリームの中のばっけの食感もアクセントになっています。

お料理もデザートも美味しくて満足です。
お昼ごはんを食べてから、東北本線(990円)で花巻空港駅まで行き、バス(300円)に乗り換えて花巻空港まで行きました。

帰りもJALに乗って新千歳空港まで無事に戻れました。今回も楽しい旅行が出来て、感謝します。

平泉駅駅