2021/09/24 - 2021/09/26
1位(同エリア17件中)
mishmishさん
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コロナ禍&子連れということで、近場旅に勤しんできましたが、ここに来て一気に飛んでみることにしました。
行き先は、アルメニアと国境を接する街カルス(Kars)。
子連れ辺境シリーズ、しばらく続きそうです。
様々な民族が行き交ったカルスの歴史はかなり複雑。
アルメニア王朝として栄えた頃の遺跡や、ロシア帝国領だった頃の面影を感じられる街並みが残っています。
今回のラインナップは以下のとおり
*アララト山もちらり!カルスの高原にうっとり
*アルメニアを感じるアニ遺跡観光
*市内はカルス城とキュンベット・ジャーミィ
*名物はチーズとハチミツ
*メインディッシュはガチョウ料理
*カルスと言えばの東部鉄道
*おまけはハチミツのお話
カルス、想像以上に良かったです。暖かい時期の旅行がオススメです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
アルメニアと国境を接するトルコ東部の街カルス(Kars)。
私達の住む街から直行便を利用して1時間半程。 -
カルスと言われてもイメージ湧かないですよね。
カルスの8つの”K”
(トルコ語で)
*カレ(城)
*カシャール・ペイニール(チーズ)
*冬季スポーツツーリズム
*カルスの牧羊犬
*カズ(ガチョウ)
*クユジュク湖
*ケテ(パン)
*カウズマンの長いリンゴ
名物がたくさんあるカルス。
今回の旅で幾つの"K"に出会えるでしょうか。 -
9月中頃のカルスは、すでに最低気温が0度、最高気温が15度程。
着いた日はどんより雨で、肌寒く感じました。
カルスの空港から市内のホテルまでは、タクシーを利用して15分で、40リラ(約520円)。
ホテルに着いたのは17時30分頃。
とりあえずホテル近くのレストランで腹ごしらえ。翌日のアニ遺跡観光に備えます。カルス空港 (KSY) 空港
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2日目の朝は、8時30分にホテルを出発して、アニ遺跡へ。
カルスの街からアルメニア国境へ向かって西に約40km。
車で1時間程の道中、視界いっぱいに広がる青空と高原が、ひたすら美しかったです。
一つの国の中で、色々な表情を見せてくれるトルコ、全然飽きません。 -
ガイド兼ドライバーを、『地球の歩き方』にも連絡先が載っている方にお願いしました。
旅行前日にwhatsappで連絡。
基本的には電話で交渉しました。
ガイドさんは100ユーロ希望でしたが、、、値下げ交渉の末、最終的には750リラ(9,750円)で落ち着きました。
割高なので、会う前はやや不信感が湧きましたが・・・
英語ガイドさんとしては、なかなか優秀でしたので、ガイド料込と思えば、満足度は十分に高かったです。ガイドの内容はほとんど覚えてないですけど笑。
それに、完全プライベートにしてもらいましたからね。前日夜に別の外国人カップルと一緒に回ることを提案されましたが(値段も安くなる)、小さい子供がいると迷惑がかかりそうなので、お断りしました。
ホテルを8時30発、2時間程観光して、ホテルに12:30着。
拘束時間は4時間でした。 -
たくさんの牛さんが放牧されるのどかな風景。
この高原には、多種多様な野花が自生しており(数は忘れてしまいましたが、千種類以上?)、養蜂家は一年中この高原に滞在して、ハチミツを収穫しているそうです。
乳製品やハチミツが名産のカルス、期待が高まりますね。 -
ひたすらアルメニア国境に向かって走ります。
正面がアルメニア、左側の山を越えるとジョージアとのこと。
辺境の旅、ロマンがあります。 -
アララト山も肉眼でばっちり確認できて、感激!
写真だと分かりづらいのですが。
アララト山(トルコ語では、アール山)
大アララト山(標高5,137m)と小アララト山(3,896m)の2つの山から成ります。
ノアの方舟が漂着したとされる山としても有名ですね。
びっくりするくらい、富士山とフォルムが似ています。
この辺りは歴史的にアルメニア人が居住していた地域で、アララト山はキリスト教以前からアルメニア人にとって信仰の対象でした。1921年に最終的にトルコ領となった後も、アルメニア人にとって聖なる山であり、民族的象徴であり続けています。
ガイドさんに頼めば(&時間があれば)、もっと山の近くまで行くことも可能だったと思います。 -
途中、トルコ建国の父アタテュルクのパネルもありました。
そういえば、トルコとアルメニアの国交正常化に向けた動きとして、両国の直行便が2021年2月に再開されたのは良いニュースでした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020300909&g=int
第一次世界大戦中にオスマン帝国内のアルメニア人が多く犠牲になりましたが、その歴史認識の違いもあって(虐殺か、反乱鎮圧か)、長く対立してきた両国。
政治家ではなく、両国の歴史家が集まって議論すべきという、至極当たり前なガイドさんの言葉が印象に残ってます。 -
アニ遺跡がある村が近づいてきました。
あともう少しです。
ちなみに、これから行くアニは、2016年に世界遺産に登録されています。 -
アニ遺跡(Ani Antik Kenti)に到着です。
この地の歴史が複雑すぎて、上手く説明できないのですが・・・(それはいつものことですが・・;)
961年から1045年まで、バグラトゥニ朝アルメニアの首都だったアニ。
交易ルートの要衝として繁栄し、「千と一の教会がある都」と呼ばれていました。この時期に最盛期を迎え、人口は10万人もいたとか。
その後、東ローマ帝国の影響を受けたり、イスラーム系のセルジューク朝やシャッダード朝の支配を受けたり、同じキリスト教のグルジア王国の支配下に入ったり。
13世紀にはモンゴル人の侵略。地震による荒廃。ジャライル朝、黒羊朝、ティムール帝国、オスマン帝国と次々と支配者が変わっていく中で、18世紀には完全に
街が放棄されることとなりました。
近代では、露土戦争や第一次世界大戦を経て、ロシア帝国やアルメニア共和国の支配下に入りますが、最終的には1921年にトルコ共和国の帰属となりました。アニ遺跡 史跡・遺跡
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とにかく、様々な民族が行き交ったアニ。
それはアニ遺跡に残る建築物を通して、その痕跡を辿ることができます。
また、アルメニア教会の中心であったアニ。アララト山と同様、アルメニア人にとって、重要な意味を成す場所となっています。
写真は、正門の獅子のレリーフ。アニ遺跡 史跡・遺跡
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最盛期の10~11世紀には、「40の門がある都市」とも呼ばれたアニ。
強固な二重の城壁に囲まれた街でした。
正門から入ると・・・アニ遺跡 史跡・遺跡
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目の前に広がる、荒野!
そう、アニ遺跡は、廃墟なんです。
どこをどう観光したら良いかぱっと見分からなかったので、ガイドさんがいて良かったです。(解説が不要であれば、ガイドなしでも回れると思います。)
私達は2時間程かけて、遺跡内を観光しました。(徒歩オンリーです)アニ遺跡 史跡・遺跡
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正門の方を振り返ると、城壁に斜めの卍っぽいシンボル。
ガイドさんが何か説明してくれていたけれど、何も思い出せません・・・。モッタイナイ・・・
ドイツのかぎ十字とは関係なかったと思います。アニ遺跡 史跡・遺跡
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さて、御年1歳8か月、我が家のむっちりボーイは、、、
観光中ずっと、パパにエルゴ(抱っこ紐)で頑張っていただきました。
ガイドさんに、ベビーカーは難しいと言われたので。
(でも、持ち込んで、所々使うことは可能だったと思います。)
この頃体重は12kgあったでしょうか。
私だったら無理だったと思います笑。パパがいかにベビーを運搬してくれるかが、子連れ旅においてかなり重要な要素だと思います。
子供が軽いうちに、イヤイヤ期が本格化する前に、オムツが外れる前に・・・
行きづらい場所にどんどん行こう!とこの時思った次第です。アニ遺跡 史跡・遺跡
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まず見えてきたのが
SURP AMENAP'RKITCH CHURCH
ハラスカル教会
1035年にPrince Abulgharib Pahluvaniが、コンスタンティノープルのビザンツ皇帝ミカエル4世から預かった聖十字架(イエス・キリストの磔刑に使われたとされる十字架)の断片を保管するために建てた教会。
元々は19面の多角形(内側は8角形)の美しい教会だったそうですが、度重なる地震などの自然災害により、東半分が崩壊した状態で現在は維持されています。アニ遺跡 史跡・遺跡
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これ、なんだっけ・・・
確かセルジューク時代のハマムだった気がします。
写真の下の方に水道管があります。アニ遺跡 史跡・遺跡
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アルパチャイ川(Arpa Çayı)
なんと、ここがトルコとアルメニアの国境になっていて、近くまで行くことができます。私達が立つ左側がトルコ、川を挟んで右側がアルメニアです。
ガイドさん曰くこの辺りはローミングに注意とのこと。
南東を流れるアルパチャイ川と、北西に位置するアラジャス渓谷(Alacasu Vadisi)によって自然の要塞が形成され安全性が確保されたこと。この川によって豊富な水資源がもたらされたこと。シルクロードの要衝として栄えたこと。
こうした地理的要因も、アニの繁栄に繋がりました。アニ遺跡 史跡・遺跡
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アルパ川のほとりに佇む教会。
階段を降りていくと、中を見ることができます。
結構見応えのある教会なので解説が欲しかったんですけど、ここだけなぜか「自分達で見てきて」とガイドさんに言われました。
お仕事しようよ・・・笑アニ遺跡 史跡・遺跡
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The Church of Tigran Honents
The Church of Sait Gregory
ティグラン・ホネンツ聖グリゴル教会
裕福なアルメニア商人ティグラン・ホネンツによって建てられ、1215年に完成。
聖グリゴル・ルサヴォリッチに捧げられた教会。
アルメニアは301年にキリスト教を国教として認めた、世界最初のキリスト教国。聖グリゴル・ルサヴォリッチ(Gregory the Illuminator)は、アルメニアにキリスト教をもたらし(たとされ)、アルメニア使徒教会の創始者となった聖人です。アニ遺跡 史跡・遺跡
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この教会の一番の魅力は、壁一面に彩られたフレスコ画。
イエス・キリストの生涯と、聖グリゴル・ルサヴォリッチの生涯を描いています。
当時、イスラーム王朝の支配を経て、同じキリスト教のグルジア王国(タマラ女王の治世)の支配下に入ったアニ。フレスコ画を装飾したのも、グルジアの職人だったと言われているそうです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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おそらく正面のフレスコ画がイエスの生涯でしょうか。
受胎告知、キリストの降誕、エルサレム入城、ラザロの復活などが描かれているそうです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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そして、こちら聖グリゴルの生涯?
聖グリゴルに関しては、16の場面が描かれているそうです。
アルメニア王国のティリダテス3世に洗礼を授けたシーン(その流れでアルメニアがキリスト教国家に)もあります。
余談ですが、聖グリゴルは(幼少期?)父親が処刑されたためアルメニアを逃れて、カッパドキアで暮らすことに。そこで敬虔なキリスト教徒に育ち、結婚し、アルメニアへ戻って、キリスト教をもたらすことになります。
初期のキリスト教の歴史は、結構トルコが舞台になっていて面白いです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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ドームは劣化が激しいのですが、イエス・キリストの昇天が描かれているそうです。
天に昇るキリストとそれを助ける天使たち、それを仰ぎ見る聖母マリアや十二使徒。アニ遺跡 史跡・遺跡
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この可愛い子たちは?
イラン神話に登場するシームルグだそうです。
頭が獅子の神秘的な鳥です。
調べたら、3世紀~7世紀にかけてこの辺りを広範囲に支配したササン朝ペルシャの国章にも描かれています。
でも、なぜ教会にシームルグ!?
ちなみに、これらのフレスコ画情報については、こちらのサイトを参考にしました。(ガイドさんから全然説明を受けなかったので笑。)
Virtual ANI
http://virtualani.org/tigranhonents/index.htmアニ遺跡 史跡・遺跡
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教会の壁には碑文が刻まれていて、その美しさに目を奪われます。
たぶん・・・アルメニア語ですよね?
教会を建てたティグラン・ホネンツの言葉が刻まれているそうです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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続いては、アニ大聖堂。
The Cathedral of Ani
The Mosque of Fethiye
St. Asdvadzadzin Churchアニ遺跡 史跡・遺跡
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アニ大聖堂は、バグラトゥニ朝のスムバト2世の命で989年に建設を開始し、次のガギク1世の妻の命で1001年に完成しました。
バグラトゥニ朝の首都がカルスからアニへ移り、教会が多く建設されて街が発展し、最盛期を迎えた時代。アルメニア教会の総主教がアニに移されたのもこの頃です。
赤、茶色、黒などの色のブロック石が使われていることが、この辺りのアルメニア建築を特徴づけている気がします。アニ遺跡 史跡・遺跡
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アニ大聖堂は、聖母マリアに捧げられた教会。
当時を代表するアルメニア人建築家のトゥルダトによって建設されました。コンスタンティノープル(現イスタンブール)のアヤソフィアのドーム再建(994年完了)を手掛けたことでも有名です。
写真中央に2頭の鷲のレリーフが彫られています。鷲はアルメニアのシンボルだそうです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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1319年の地震でドーム部分は崩落してしまいました。
建築に詳しくないので、なんのこっちゃですが・・・
「この聖堂に見られるリブ付きボールト(アーチ天井の一種)は、少なくともこれより2世紀後までヨーロッパの大聖堂には登場しない。」
とこちらの記事に記載があります。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO69647670U1A300C2000000?page=3
ヨーロッパで発展したゴシック建築との共通点が見られるそうですが、それよりも数世紀前に完成したのがアニの大聖堂。アルメニア建築は当時から独特で、先進的だったんですね。アニ遺跡 史跡・遺跡
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1064年にセルジューク朝のアルプ・アルスラーンによって征服されたアニ。アニ大聖堂もモスクになりました。その後、1124年にグルジア王国のダヴィド4世の時代にキリスト教聖堂に戻ります。
アニ遺跡 史跡・遺跡
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続いて、見えてきたのは、モスク。
アニ遺跡 史跡・遺跡
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マヌーチェフルのモスク
The Mosque of Minuchihr
アルパチャイ川を見下ろす位置に佇んでいます。
1072年にアニを支配したシャッダード朝クルド王国のマヌーチェフルによって建設されました。ただ、建設時期やその起源を巡ってはアルメニアとトルコ側で意見が分かれているようです。
ほぼ当時のまま残っているミナレット(尖塔)には、アラビア語のクーフィー体で「ビスミッラー(神の御名において)」と刻まれています。アニ遺跡 史跡・遺跡
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モスクの中に入らなかったことが悔やまれます・・・
綺麗な絨毯が敷かれていたので、何となく気持ちが覚めちゃって、入らなかったんですけど、、、
内部の素敵なものを色々と見逃してしまったことが後で調べてて判明。アニ遺跡 史跡・遺跡
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モスク近くからのアルパチャイ川の眺め。
アーチ部分が崩れ落ちてしまっていますが、橋が残っているのが分かりますでしょうか。
10~11世紀頃のバグラトゥニ朝時代のものとされています。アニ遺跡 史跡・遺跡
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モスク近くのハマムの跡
アニ遺跡 史跡・遺跡
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もう何だったか全然思い出せません・・・
ハマムか商店か・・・アニ遺跡 史跡・遺跡
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アブガミルの聖グリゴル教会
The Church of Saint Gregory of the Abughamir Family
980年にAbughamirの息子Grigor Pahlavuniの命で建設された、Pahluvani家の家族教会。聖グリゴル・ルサヴォリッチに捧げらています。
この旅行記でも何度か出てくるPahlavuni家。
バグラトゥニ朝の末期に活躍した一族で、特に、ビザンツ帝国への編入に反対した当時のリーダーVahram Pahlavuniが有名です。VahramがAbughamirの父。このVahramの名前が教会の碑文に頻繁に登場します。アニ遺跡 史跡・遺跡
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アルメニア語の碑文、美しくて見入ってしまいます。
アニ遺跡 史跡・遺跡
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周辺には洞窟住居の跡も残っています。
アニ遺跡 史跡・遺跡
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個人的に一番印象に残っている場所。
キリスト教とイスラーム教両方の美しい装飾が混在しています。
聖使徒教会
Church of the Holy Apostles (Surp Arak'elots)
Mestaba Kervansaray
10~11世紀頃の教会。
1031年にAbughamir Pahlavuni(一つ前の教会の名前になった人ですね)によって土地が寄贈されたことが碑文に刻まれています。アニ遺跡 史跡・遺跡
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聖使徒教会の中心部分は崩壊してしまっていますが、南側の拝廊の一部が良い状態で残っています。
13世紀頃のものとされています。
いかにもイスラーム風の建築。ムカルナスとか、八芒星とか。
でも、アルメニア語の碑文も刻まれています。内容は税に関するものとか、意外と世俗的。
トルコ語では「セルジュークのキャラバンサライ」と呼ばれるそうですが、参考にしたサイトでは、この表現は間違っているとのこと。
ただし、実際のところ、装飾にセルジュークやイランの影響が見られるとのことですが。
ガイドさんも、ここはキャラバンサライだった時期があると言っていた気がしますが、ネットではそういう情報があまり出てこなくて、謎。。。アニ遺跡 史跡・遺跡
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ムカルナス
八芒星
卍っぽいシンボル
幾何学的な装飾が溜息レベルで美しいです。
寄木細工を見ているよう。
私の中ではここがアニのベストスポットです。アニ遺跡 史跡・遺跡
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ハチュカルも
アルメニア教会の石十字架です。アニ遺跡 史跡・遺跡
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辺境の地まで足を運んだ甲斐があった!
そう思わせてくれた聖使徒教会。
もうこれ以上崩れませんように。アニ遺跡 史跡・遺跡
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The Fire Temple
紀元前1世紀から紀元4世紀頃の間にペルシャによって建てられた、ゾロアスター教の拝火神殿とされています。
アニでは珍しいキリスト教以前の建物です。アニ遺跡 史跡・遺跡
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The Georgian Church
The Church of St. Stephanos
1218年のグルジア教会のカトリコスに関する碑文があることから、同年よりも前に建てられたとされています。
現存するのは、壁一枚のみ!アニ遺跡 史跡・遺跡
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受胎告知のレリーフが残っています。
写真にはありませんが、その隣に聖母のエリザベト訪問のレリーフもあります。アニ遺跡 史跡・遺跡
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観光地とはいえ、国境ですもんね。
国境警備にあたる軍人さん達が歩いていました。アニ遺跡 史跡・遺跡
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アニ遺跡観光はおしまいです。
入り口のカフェで、ガイドさんとコーヒー休憩。
トイレやベビールーム(オムツ交換台はない、ただの部屋)もあります。
とにかく、予備知識がなさすぎて、ガイドも英語なので記憶に残らなさすぎて、、、
旅行記にまとめるのは不可能だと思っていましたが、何とか無理やりここまでくることができました笑。
参考にしたサイト↓
・ターキッシュエア&トラベル
https://turkish.jp/spot/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B9%E7%9C%8C%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%8B%E9%81%BA%E8%B7%A1%E3%80%8D/
遺跡系はいつもお世話になっています。
・Virtual ANI
http://virtualani.org/index.htm
かなり詳細にまとまっていてオススメです。
・アルメニアの建築(神谷武夫さんのサイト)
http://www.kamit.jp/18_armenia/08_ani/ani.htmアニ遺跡 史跡・遺跡
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アニ観光の後は、息子のお昼寝も兼ねてホテルで休憩。
今回利用したのは、Grand Aniというホテル。
https://goo.gl/maps/pdbf99xp9Cg7rYkA7
アタテュルク像の後ろに写る白い建物です。
地元系中級ホテルってこんなもんだよね・・・って感じの可もなく不可もなくなホテルでした。客室自体は広くて良かったですが、水回りが安宿チックで、お湯の出が不安定だったのが子連れ的に微妙でした。
でも、朝食は、スタッフが取り分けてくれるビュッフェスタイルで、コロナ対策的に良かったです。 -
息子のお昼寝が終わったら、街を散策。
ホテル前のアタテュルク像の辺りで小さな市場をやっていました。
のぞいてみると、、、 -
あった!
カルス名物のウズン・エルマ(Uzun Elma)!
縦長のリンゴです。
冬の寒さが厳しいアラス渓谷のカウズマン地区(Kağızman)で生産される珍しい円筒形のリンゴ。長さ10~12 cm、幅5~6 cm程の小ぶりのリンゴです。
実際に食べてみましたが、甘くて美味しかったです。
フジほどのジューシーさはありませんが、シャキシャキ感は十分にあります。 -
アタテュルク像の広場にあるのが、外観が特徴的なモスク。
Fethiye Cami
https://goo.gl/maps/URctQSNqd93BqGGf9
1877~78年の露土戦争を経て、再びロシア帝国の領土となったカルスで、1885年に建設され、アレクサンドル・ネフスキー教会と呼ばれていました。
黒と茶色の凝灰岩のブロックが特徴的。アーチ型の窓は、バルト海方面に見られる建築様式だそうです。
ロシアの建築に見られるような玉ねぎ型のドームは1953年に解体され、1984年に2本のミナレット(尖塔)が追加されてモスクになったそうです。(wiki情報)
当時のカルスは、トルコ人は少数派で、大多数がアルメニア人やロシア人だったよう。1921年にカルスはトルコの帰属に戻りますが、その前に起きたアルメニア人の迫害(強制移住や虐殺)は例外なくカルスでも起きました。 -
現在はFethiye Cami(征服モスク)というモスクになっています。
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ロシア帝国領だったこともあるカルス。
ロシア風の建築が残っているとのことですが、ロシアに疎い私にはどこがどうロシアなのかよく分かりません・・・ -
これはロシア時代の軍事施設で、現在はNATOが使っているとガイドさんが言っていた気がします。
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歴史を感じられる黒色(玄武岩?)の建造物を街の色々なところで見かけましたが、こういうのがロシア時代の建物なのでしょうか。
公的な施設として現在使われているところが多かったです。
参考になるサイト↓
http://virtualani.org/kars-russianperiodhouses/index.htm -
カルス城(Kars Kalesi)
様々な民族が行き交ったこの地で、幾度も戦いの舞台となった城塞です。
1153年のセルジューク朝時代に建てられました。
ティムール朝によって1386年に破壊されましたが、1579年にオスマン帝国のムラト3世の時代に再建されています。
カルス城の手前は広場になってるので、我が子の放牧にもぴったり。カルス城 城・宮殿
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カルス城に途中まで上ったところでの眺め。
なかなか美しいです。
中央にキュンベット・ジャーミィ、左にウル・ジャーミィ(グランドモスク)が見えます。カルス城 城・宮殿
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キュンベット・ジャーミィ(Kümbet Cami)
カルス大聖堂(THE CATHEDRAL OF KARS)
聖使徒教会(Holy Apostles Church)
現在の名前はモスクですが、元々教会だったことが誰の目にも明らかですね。
バグラトゥニ朝アルメニアの首都がアニへ移る前は、928年から961年までカルスが首都でした。
このカルス大聖堂は、940年代にバグラトゥニ朝のアッバス1世が建設。1064年にセルジューク朝がカルスを支配すると、大聖堂は放棄され、1579年にオスマン帝国がモスクにしました。
1877年にロシア帝国領となると、ロシア正教会に。
その後、1918年にオスマン帝国領となると、モスクになったり、博物館になったり。1998年に最終的にモスクとなりました。キュンベット ジャーミィ 寺院・教会
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外観も内観も、アニで見た教会に似ている気がします。
でも、モスクらしく、ミフラーブ(メッカの方向を指す窪み)やミンベル(説教壇)があります。キュンベット ジャーミィ 寺院・教会
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華やかな石造りのイコノスタシス(聖障)。
ロシア帝国時代に付け加えられたもののようです。キュンベット ジャーミィ 寺院・教会
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天井の四隅には、4人のエバンジェリストのシンボルや顔が彫られています。
「見て!」とモスクの管理人さんらしき人が教えてくれました。
じゃなきゃ絶対見逃してました笑。キュンベット ジャーミィ 寺院・教会
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屋根の下の部分には、12の人物像が彫られていて、アルメニア使徒教会の創始者となった聖グリゴル(恐らく、写真の一番左の像)や、12使徒が含まれるそうです。
情報はこちらのサイトを参考にしてます↓
http://virtualani.org/karscathedral/index.htmキュンベット ジャーミィ 寺院・教会
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カルス城のすぐ近くには川が流れていて、オスマン帝国時代の古い橋やハマム(公衆浴場)が残っています。
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さて、少し話題を変えて、カルスの食べ物の話。
カルスと言えば、チーズとハチミツ!
街のそこら中に専門店があります。
チーズは、カシャール・ペイニール(Kaşar Peyniri)と呼ばれるナチュラルチーズ。
フレッシュタイプ(Taze kaşar peyniri)は、癖のない、まさに「とろけるチーズ」で、子供にも使いやすく、我が家でもトースト用に常備しています。
写真のような熟成タイプ(Eski kaşar peyniri)も。
2年熟成したもの。食べたことはありませんが、こちらの方がお酒に合いそうですね。
Metinbey Peynircilik Kars
https://goo.gl/maps/fGptDiKUfReXbVv76 -
旅行とは関係ないのですが、トルコ産赤ワインの裏ラベル。
このワインに合うお料理として、
「お肉のグリル、キョフテ(ミートボール)、ケバブ、”カシャール・ペイニール”のようなのようなハードタイプのチーズ」
との記載がありました。
アナトリアの料理を推すのは、トルコワインあるある?
つい、にんまりチェックしちゃいます。
実際、中東のお料理ってお酒に合いますよね。
また話が逸れますけど、三國シェフがyoutubeで世界の料理を作って自分で食べるシリーズがあるのですが、トルコのイマーム・バユルドゥ(お坊さんの気絶)という茄子料理を作った時に、最後にイスラエルワインのYARDENと合わせてて、ちょっぴり衝撃でした。YARDENが有名なのは知ってますし、自由に楽しんでいただいて構わないんですけど、せっかくならトルコワインと合わせて欲しかったなーと。 -
ハチミツ屋さんもうっとりの品揃えです。
カルスは、ハチミツを巣ごと味わえる巣みつが有名。
黒海地方やトルコ東部は、ハチミツが有名な所が多い気がします。
カルスも、アニに行く途中の高原(yalya)を見たら、納得ですよね。春にはお花畑になります。
この辺りでは、コーカサス蜂というミツバチが良いお仕事をしてくれています。
Netflixで観られる、黒海地方の養蜂をテーマにした映画『Kovan』でも、コーカサス蜂の話が出てきます。 -
もう本当にたーくさんのハチミツを試食させてもらいました!
特に気に入ったのが、蓋にGと書いてあるやつ。
なんじゃそりゃですが。
お店のおじさんも、このハチミツは特に、子供の風邪予防や、妊婦の滋養強壮にぴったりとのことで。そんなこと言われたら、友人の分も含めて、爆買いしちゃいますよね笑。
Boğatepe Köyü Pazarı
https://goo.gl/maps/fPzw5nRAGvUm4yq17
朝食メニューもやってるみたいです。ヨーロッパにも結構お客さんがいるそう。 -
2日目の夜は、ガチョウ料理や郷土料理がいただけるお店で食事をすることに。
そう、カルスと言えば、ガチョウ(Kaz)が有名なんです。
Kars Kazevi
その名も「ガチョウの家」
https://g.page/kars_kaz_evi?share
カルス城のすぐ近くです。 -
まずは、スープ。
Evelik ve Isırgan Aşı
Evelikとısırganという野草、小麦、ジャガイモ、緑レンズ豆を使ったベジタリアンなスープ。これが結構美味しかったです。
Aşıってワクチンのイメージですけど、きっとスープの意味もあるんでしょうね。
偏食が本格化する前の息子、喜んでパクパク食べてました。
寒い時期の子連れ旅で難しいのが食事だと思うんですよね。手持ちのベビーフードやパンだと、冷えた体が温まらないので。子供でも飲めるスープがあると助かります。 -
地元のオーガニックヨーグルト
これ、すごく濃厚で、息子も夫も喜んで食べてました。
私は普段低脂肪ヨーグルトしか買わないんですけど、夫としてはこういう濃厚なのが食べたいらしい笑。 -
Tandırda Kaz, Bulgur Pilavı
ガチョウのタンドール料理とブルグル(挽き割り小麦)のピラフ
カルスの名物料理です。
お肉がとても柔らかいのですが、ちょっと塩っぽかったです。塩漬けされているのでしょうか。それでも、1日目に別のお店で食べたものより、美味しかったです。 -
Piti
ピティ
イラン料理。仔羊のすね肉、ひよこ豆、ターメリックで煮たスープを刻んだパンにかけて食べます。
このお料理、贅沢だとは思うんですけどね。
獣臭が強烈で・・・好みの問題ですが、私は完全にアウトでした。特にスープが笑。 -
デザートも頼みました。
左がSütlaç(ライスプリン)。
右がUmaç。カルスのヘルワ。バター、小麦粉、砂糖、牛乳で作るお菓子だそうです。
お会計は確か300リラ程(約3,900円)。 -
Nuran Özyılmazさん(女性)がオープンしたKazevi。
元々は専業主婦だったそうですが、2008年に、カルスで最初に地元料理とガチョウ料理のお店をオープンさせた名物女将です。
Nuran Abla(アブラはお姉さん)がちょうどお店にいらっしゃってたので、記念にお写真。 -
食事を終えて、外に出ると、カルス城がライトアップされていました。
帰りは、寒かったので、タクシーでホテルまで戻りました。タクシーは20リラ(約260円)。
気候が良ければ、街中は徒歩で巡ることが可能だと思います。カルス城 城・宮殿
-
ちなみに、初日の夜も、カルスの郷土料理が食べられるお店で食事をしました。
Han-ı Hanedan Cafe Restaurant
https://goo.gl/maps/CXunvFuhR3jaWD6A7
写真の揚げ物風は、Anne Boregi
(お母さんのボレキ)
片方はカシャール・ペイニール(チーズ)の塊の揚げ物だったのですが、高カロリーなものって美味しいですよね。このお店はスープも美味しかったです。 -
Hangel
カルスのマントゥ(ラヴィオリ)です。
なんと、肉なしマントゥ、つまり皮だけ。
それを溶かしバター、ヨーグルト、揚げた玉ねぎとニンニクで合わせています。
ペペロンチーノにヨーグルトがのってるイメージでしょうか。美味しかったです。 -
ここでもガチョウ料理。夫が気に入ってました。
私はそうでもなかったんですけどね笑。
このお店は、シェフや店員のお姉さん達が息子を可愛がってくれましたし、パンが美味しかったので、とても印象に残ってます。 -
最終日の3日目は、お昼まで時間があったので、ぶらぶらお散歩。
まずは、トルコ国鉄(TCDD)のカルス駅(Kars Garı)へ。
カルスと言えば鉄道ですよね!
というのも、、、 -
わぁ~ありました!
寝台特急Doğu Ekspresi(ドウ・エクスプレシ、東部鉄道)です。
1,300kmのアンカラ~カルス間を約25時間かけて結ぶ寝台特急。
途中、クルクカレ(Kırıkkale)、カイセリ(Kayseri)、シワス(Sivas), エルジンジャン(Erzincan)、 エルズルム(Erzurum)に停車します。 -
コロナ前は、若者の間で大人気だったんですよね。
特に、雪が降る冬の時期は、チケットが取れないほど。
寝台列車の個室を友達と予約して、おしゃれに飾り付けして、SNSにアップするのが流行りました。
日本人の留学生の子達も利用してました。
一部の駅では数時間停車してくれるので、観光も楽しめたと言ってました。
私も学生だったら・・・大人になると時間的に無理ですよね。
雪の中を走るDoğu Ekspresi、幻想的です。
https://www.dailysabah.com/life/travel/the-famed-eastern-express-what-you-need-to-know -
古い汽車も展示されてました。
右端には貨物列車も。
乗り物好きな息子にも良い刺激になったでしょうか。
また、カルスからは、ジョージアのトビリシ、アゼルバイジャンのバクーを結ぶ国際列車も運行しているようです(BTK railway)。 -
でも公園が一番楽しいですよね。
最後に、息子を放牧させることに。
旅行中はベビーカーでの移動が多いので、どうしても運動不足になってしまうんですよね。 -
大人しいポニーが放し飼いにされていました。
-
公園内ではガチョウが飼われていました。
カルスでは色んな所でガチョウが飼育されています。ぷくぷくになったら食べられちゃうのでしょうね。
個人的にはガチョウとアヒルの違いが分からなかったので、近くで実物が見られて良かったです。
大きな鳴き声で威嚇してくるガチョウさんに、興味津々な息子。 -
そしてカルスの空港から出発です。
ベビーカーを搭乗直前まで利用する場合は、チェックイン時にベビーカーにタグを付けてもらって、ベビーカーを入れる大きな袋をもらいます。
そして、飛行機に乗る直前にベビーカーを袋に入れて、スタッフの人に預けます。
というのを今回の旅で初めて学びました◎
ギリギリまで使えるのはありがたいですよね。カルス空港 (KSY) 空港
-
1時間半の国内線の旅。
とにかく膝の上で動き回るので、大人がへとへとになります・・・。
この頃御年1歳8か月の息子、赤ちゃん図鑑の果物と乗り物のページがお気に入りでした。
搭乗時はギャン泣きでしたが、カットフルーツとおやつでご機嫌に。
子連れでの本格的な遠出はこれが初めてでしたが、意外と上手くいったことに自信をつけた私達。しばらく辺境の旅が続くことになります。
次は、憧れのメソポタミアの大地を訪れます。 -
最後におまけ。
もはやハチミツは、ワインと同レベルで私の精神安定剤。
というわけで我が家御用達のハチミツ屋さんをご紹介。
子供にも使いやすいものとして、店主オススメなのが、
カルスのハチミツと、アルダハンのシーダー(杉)ハニー。
カルスとそのお隣のアルダハン(ジョージアと接する県)はハチミツが有名。この辺りは厳しい冬の寒さ故に農業にあまり適さないため、農薬が土壌と交わりにくく、オーガニックに近い、体に良いハチミツが生産されると聞いたことがあります。
トルコの小児科の先生も、1歳以降はハチミツOKとのことで(でも甘いものは中毒性があるので、あげすぎに注意)。私も、息子が変な咳をした時や、人混みから帰ってきたときなど、基本毎日ティースプーンにほんの少量を付けて、ぺろぺろ舐めさせてます。効果は不明ですが、秋に毎月のように風邪を引いていた息子も、冬の4カ月間は一切風邪を引きませんでした。(まぁ、冬の寒さで引きこもっていたのが一番の理由ですが。) -
店主は見た目普通のおじさんなんですけど、ハチミツへの愛と知識は相当なもの。ご自身で買い付けに行くので、トルコ各地の美しい高原やお花畑の写真を見せてくれます。
宮崎駿のファンで、先日も天空の城ラピュタの音楽を聴きながら、パソコンで執筆作業をされてました。(おじさんだけど、不思議と絵になる笑)
カルス、アルダハン、ワンのハチミツが店主のオススメですが、南東部シイルトのPervariハチミツ(人気ですね)、このお店限定のケチボイヌズ(イナゴ豆)のハチミツなど、珍しいものも色々あります。ラベンダーやケスターネ(栗)は、それぞれお腹、喉に効くなど、もはやお薬のようなハチミツも。
デトックス効果が高すぎて、1日50gで致死量となる、貴重なハチミツなんかも、常連になると味見させてくれたり。
ハチミツの世界、奥が深いです。
Ankara Balcısı
https://g.page/ankarabalcisi?share
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この旅行記へのコメント (4)
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- Kediさん 2022/05/05 07:09:29
- ディープなカルス旅行記!
- mishmishさま
カルス旅行記、ダブルのタイミングですごい!と感動してしまいました。
実は、1月ごろ”今年の夏はコーカサス! ジョージア行って、アルメニア行って、アゼルバイジャン行って、トルコ東部行って。。。”と考えていた私です。ちゃんと地球の歩き方を買って調べ始めたりして。(コーカサスだけのは出版されていないので、「ロシア」版の一部)でも、ウクライナ戦争は始まって計画中止。
mishmishさまの旅行記が絶対将来参考になります!
いつものことながら有難うございます!
そして2番目のタイミングは、ほんと先週に同僚とOrhan Pamukの小説『Snow』についてかなり長い会話をしたばかり!
まして、mishmishさまの旅行記にカルスの7つの"K"が記述されていたこと。
小説の3つの"K"との繋がりが見えました!
(”Kar”はトルコ語で雪? "Kars"が舞台。 主人公の短縮された名前は"Ka")
すごい!
カルス、とても素敵ですね。
あのEastern Expressには私も少し興味を持っていました。
でも、腰痛持ちだし首は関節炎だし長距離列車はしんどいよねと、年齢を感じて無理だよなーと。。。(笑)
ダチョウ料理にはびっくりしました。
”ぷくぷくになったら食べられちゃうのでしょうね。”との記述を読んだときは(申し訳ありません)大笑いしてしまいました!!!
おまけの蜂蜜報告もいかにも地元民でさすがです。
でもほんと、良質の蜂蜜って滋養効果も高いし、医者いらずですよね。
映画『Kovan』早速観てみますね。
アメリカだからなのかもしれないけれど、『Kovan』でNetflix検索すると『Keeping the Bees』と出てきます。
映画と言えば、この間『The End Will Be Spectacular (Ji bo azadiyê) 』を観ました。
本当、mishmishさまの仰るとおり、トルコって一つの国中で、様々な表情を見せてくれる国ですね。
これからも子連れ旅行記を楽しみにしています!
次回はメソポタミアの大地レポとのこと、首を長ーくして待ってます!!!
Kediより
- mishmishさん からの返信 2022/05/10 05:23:46
- RE: ディープなカルス旅行記!
- kediさま
カルス旅行記も読んでくださりありがとうございます!
おぉ!コーカサス旅行も視野に入れてらっしゃったんですね!そうですよね、ロシアのウクライナ侵攻で雲行きが怪しくなってきてしまいましたね。。。数年以内に実現できると良いです。ぜにカルスで、ぷくぷくなガチョウさんと、美味しいハチミツを召し上がっていただきたいです^^
私自身はアルメニア関係の知識がほぼ皆無だったので、アニ遺跡について調べる中で、少しとっかかりをつかむことができ、アルメニアやトルコの東の方の国々への興味が湧いてきたところでした。
あと、トルコも、以前住んでいたヨルダンも、チェルケス人の存在が身近で、私自身はチェルケスの踊りを見るのが大好きなので、コーカサス地方はもっと理解を深めたい場所でもあります。
オルハン・パムクの『雪』ですね!
そうなんです、カルスが舞台で、kediさんの仰るとおり、karはトルコ語で雪です。私は文学を読むのが苦手なので、、、『雪』は読んだことがないのですが、あらすじを読んだら、(トルコの政教分離の複雑さとか)すごく面白そうなので、かなり興味が湧いてきました。旅行前に読めばよかったですー。
「kovan」も機会があればぜひ!
『The End Will Be Spectacular』も気になります。ミニシアター系で観れるような中東映画が好きなのですが、子供が生まれてからはなかなか機会がなく。kediさんとお話ししてたら、色々観たくなってきました。
kediさんのyoutube更新も楽しみにしてますね!
mishmishより
-
- gamzeさん 2022/05/04 14:07:49
- 未知に満ちた国!
- こんにちは!
またまた素敵な旅行記、楽しく拝読しました。カルス、そしてアニ遺跡はいつか行きたい場所!ですが、短い休暇じゃいつ実現できるやら……。
それにしても毎度毎度、トルコの広さと多様な文化には驚かされます。剥き出しの大地に朽ちかけた教会が佇む風景や、黒い石積みの造りが印象的でした。カルスはカシャルペイニルが有名なんですね!そしてkaz料理!知らなかったです。余談ですがkazといえば、日本のアニメ、ニルスのふしぎな旅が、トルコではUçan Kaz(直訳:飛ぶガチョウ)というタイトルで放送されていたらしく、うちゃんかず、うちゃんかず、と言われる度になんのこっちゃと首を傾げたものでした汗 オチのない話ですみません笑
アルメニアやグルジアも、トルコから陸路で行くことに憧れてきましたが、そのためには隣国同士が友好的で平和でなければならないんだよな…と昨今強く思わされます。
息子さん小さいうちの旅は荷物や食事、移動など大変なことも多いでしょうけれど、子連れでなければ見えないこと(抽象的な意味だけでなく)もたくさんありますよね。うちはもはや、それぞれの意志が強くてなかなか旅先セレクトも大変です。今のうちに、たくさん旅してくださいね!
- mishmishさん からの返信 2022/05/10 04:36:05
- RE: 未知に満ちた国!
- gamzeさん、こんにちは!
カルス旅行記、読んでくださりありがとうございます!
トルコ在住歴が長くなってきて、行く場所も段々マニアックになってきてしまって、旅行記映えしないな・・・と心配しながら作成してましたが、gamzeさんが読んでくださって嬉しいです。
でも東部の主要都市なだけあって、見どころは本当にたくさん!アニもすごく良かったですし、機会があれば春の一面お花畑の時期にも行けたらなと思いました。フライトの時間次第では弾丸で1泊でも楽しめると思いますので、いつかgamzeさんも実現できたら良いですね。
ニルスのふしぎな旅がウチャンカズですか!
たしかにガチョウが出てきますが、国によって、題名が全然変わっちゃうのは面白いですね笑。ここ10年くらいは韓流ドラマに押され気味ですが、子供の頃に日本のアニメを見て育ってる人が多いのは嬉しいですね。
本当に、トルコ周辺は隣国同士が仲悪くて、陸路オンリーでの旅行が難しかったりしますよね。ロシアのウクライナ侵攻の影響も心配ですが・・・トルコはしたたかにこうした近隣諸国とも外交をして、プレゼンスを高めてて、改めて面白い国だなと思います。
2歳になってから益々自我が出てきて難しさは感じますが、まだ行先には文句を付けてこないので笑、行ける時に色々なところにお出かけできたらなと思います^^
gamzeさんも年頃ボーイズとの旅行記、ぜひまたアップされてくださいね!
mishmishより
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