伊東に行くならハ・ト・ヤ♪　昭和レトロな巨大ホテル　おまけのサンハトヤ

2022/01/15 - 2022/01/16

最近夫は勉強ばかりしている。
というのも何やら資格を取るらしい。
去年からあれこれと資格を取るのにハマっている
みたいで、今回は殊更試験が難しいということで
長期間にわたり勉強しているようです。

勉強家なのは良いのですが、家でじっとしていられない性分の夫。
2月頭の受験日まで気力が持たない、とのこと(笑)で
週末を利用して一泊二日の旅行に行くことになりました。
しかも今回は車中泊ではなく、どこかに泊まるんだそう。
車中泊は好きですが、やはり宿に泊まるのはワクワクします。
行き先を聞きたいかどうか尋ねられましたが
ここは知らないほうが楽しそうなので「聞きたくない」を選択。

エリア 伊東温泉(静岡)

1月15日(土）
お昼を済ませてから出発。
西湘バイパスが工事中で、途中渋滞したり回り道をしたり。
近場だと聞いていたので、行き先は箱根か伊豆かな？
向かう途中に夫が車のナビの行き先を
伊東の道の駅にしたことから、行き先は「伊東」だと推測。
伊東に行くなら・・・・・
・・・・・ハトヤ？
と半ば冗談で聞くと、どうやらご名答(笑)
最近は夫の趣味嗜好がだいぶ分かってきたので
こういうのもなんとなく当たるようになったのかも。

途中、伊豆スカイラインでこんなに眺望の良い場所を発見。
滝知山展望台
熱海の町や港が見渡せます。
これで富士山が見えたらいいのだけれど、方角が違うのね。

とりあえず道の駅伊東マリンタウンへ。
数年前、釣りを始めたばかりの時によく利用した施設です。
お風呂もあるし、海を見ながらの朝食が500円で
いただけたので気に入っていたのだけれど
ちょっと値上がりしちゃったみたいだし
温泉もマニアの域に入ってしまったので物足りず。
べるじゅも無くなってしまったしな～。
週末なので意外に混んでました。
大島の塩を買いました。

私たちの場合、多くの人達がやっている
「宿に泊まる」事が目的の旅はほぼ無いのですが
今回は時間もないためほぼ宿に直行。
一泊二食付きのプランだというのに
「足りない不安症」の夫は、それでも
あれは持ったか、これは足りないんじゃないかと
心配し、いつも大荷物になってしまいます。
私は足りなくたって別にいいんだけれどね。

で、コンビニに寄ったりしてから宿に到着。
おお！！！これがヨイフロ！！４・１・２・６！！
のハトヤホテルか～

ハトヤホテル 宿・ホテル

さんざんテレビコマーシャルで洗脳された世代であるから
ハトヤもヨイフロも良く知っているのだけれど
この外観とかは私は知らなかったなぁ。
夫はこの長い渡り廊下に一度行ってみたかったんだって。
もはや「憧れを抱いていた」という感じｗｗ

宇宙船のような水族館のような不思議な空間。

外から見るとこんな感じね。結構長い。

で、この消防隊っていうのもハトヤの名物らしいんだけど
これも私は知らないんだよね。何見てたんだろう私。
ちなみに車のナンバーも4126(ヨイフロ）らしい(笑)
出動したことって何回くらいあるんだろう。

だいぶくたびれた外観とは裏腹に
ホテル内は赤を基調とした絢爛豪華な雰囲気。
広々としたロビー

例の渡り廊下の入口。ワクワクしちゃう。

この日私たちが泊まるのはこの渡り廊下の先にあるシアター別館。
お食事会場もここになるらしい。

とりあえずエレベーターで12階の部屋に進む。
13階建ての、12階。

あれれ？2階の次は7階になってるけど？？？
客間があるフロアは7階から13階まで。
外から見ても、この建物って13階分あるかな？
斜面に増築したりしてるから、階数がいい加減に
なっちゃってるっぽい。

1207号室に到着。
古いけれど、広い！
左側に水回りがまとまってます。
洗面所の窓からは海が見えました。

窓から左側を見ると、「聚楽よ～ン?」(笑)が見えます。
こちらも大型ホテル全盛期時代を生き抜いてきたホテルです。

右側には本館の屋上が見えます。
ボロボロですが、窓やテラスのデザインは今見ても斬新。

おお、これは！
神奈川県民としてはギリギリ許せない(笑)ハトヤサブレ。

ハトの置物発見。

一息ついてからお風呂へ。
お風呂の前にちょっと卓球をしました。雰囲気ですよね～ww
ゲームコーナー、屋内プールもあります。
温泉は、大きい風呂と小さい風呂が男女入れ替え制になっていて
昼間は大きい方が女性でした。
泉質は、シャバシャバした癖のないお湯ですが
これが意外にあったまる。
期待してなかったせいもあるかもしれませんが
なかなか良いお湯でした。
夕方からお楽しみの夕食バイキングです。

さてお楽しみの夕食はバイキング。
大型ホテルのバイキングなんて正直期待してないよ。
お腹がいっぱいになればOK。
と軽い気持ちで挑んだのですがまずこの会場の豪華さよ。
この日は1階のみで、しかもこのご時世ですから席と席の間が広い。
どうかな、100人くらいはいたのかな？
昔はこの2階席まで埋まっていたのかしら。
600人入るらしいですよ～すごいなぁ。

お料理は伊東という立地もあり刺身などの魚介類が豊富。
見た目、どうですか？結構いいでしょう？
肝心のお味は・・・あれれ？なかなか良いではないですか。

特別美味しい物が無い代わりに、不味い物も無い。
バイキングにありがちな、乾いた古い生もの、っていう
感じでは無く、そこそこお刺身類は新鮮で
結構美味しかったと思います。
たくさん、たくさん食べました！
デザートも、小さなケーキを数種類、フルーツまで堪能～

ハトヤの看板も赤く点灯され雰囲気出してきました。
食後、一服してから本館の屋上に向かいます。

伊東の海で花火大会があるのです。
しっかりと防寒していざ屋上へ。
他の皆さん、浴衣姿で寒そうでした。
写真はブレブレですが、20分間、かなり豪華な打ち上げっぷりに感動～
別館の上の方で海側の部屋なら、部屋から花火が見られそうです。

外に出たついでにホテルの周りを散策。
エントランス。屋根の形が独特です。

別館、そして渡り廊下。

側溝からは温泉らしき湯気が上がっていました。

部屋に戻り、ここからは、夫は持参した教科書を広げてお勉強。
私はお菓子を食べたり飲んだりしてゴロゴロ過ごしました。
ああそうだ、ゆったり寛いでいたら突然スマホから警告音が鳴り、
何だろうと思ってみると、津波注意報、ですと！？

ちょっと前に、この建物自体が結構揺れるので、ここで地震に
遭いたくないねぇ、なんて話をしていて少し怯えていた
だけにこの警告音は怖かった！
しかもその直後に外のサイレンが一気に「ウ～～～～～～」と
鳴り響く。コワイ！
浴衣を脱ぎ捨て思わずズボンに履き替えましたが(笑)
ここは海からはちょっとあるし、高台だし
しかも13階（本当はもっと低い）だし大丈夫。
とりあえずテレビをつけて情報収集していました。
ああ、怖かった。

てなことで気を取り直してラーメン食べに行きますか(笑)
ホテル内にあるラーメンコーナーで、夫はラーメンを、

私は梅茶漬けをいただきました。ホッとするね。

お風呂が夜中に男女入れ替えるとの表示があったので
夜中の1時くらいに行ってみたけどまだでした。

次の日
起きてホールに向かいます。
朝もバイキング。昨日と同じ席です。
品数は少なく生ものもあまりないですが
普通に美味しかったです。

チェックアウトの前にひと風呂浴びます。
お風呂は男女入れ替え済みでした。
やはり広い風呂の方が良いと思いました。

チェックアウトが済んだら帰りがてら少し
遊んでいきましょう。
まずは最近マイブーム（古）の美術館へ向かいます。
池田20世紀美術館
シャガール、ピカソ、ルノワールなどの
有名西洋画科の作品も見ることが出来ました。

そして次は「サンハトヤ」です。
あの有名な「前はう～～み～～うしろ～～～はハトヤの♪」
大漁苑に行ってみたかった。
海底温泉＆大漁苑の、お得なセットがあると言うので楽しみでした。
が、到着してみると何か雰囲気が変です。
ここ、やってる・・・？

伊東温泉　サンハトヤ 宿・ホテル

中に入ってみると・・・
ここ、やってる・・・？

そしてお目当ての大漁苑。
ここ、やってる・・・？


ストランの奥に入っていって人を呼んでも出てきません。
仕方が無いので海底温泉の受付へ行き聞くと
どうやらレストランはやってない、ということで・・・
それがずーっとやっていないのか、臨時に休業なのか、
今日はたまたま早仕舞いしたのか、そこは謎ですが
とにかくやっていませんでした。悲しい。
温泉だけでも入っていこうかと思いましたが
温泉だけで2000円は際どい金額だと悩んだ末、やめておきました。
ランチとセットだと3000円だったのになぁ～がっかり。

っていうか、ここサンハトヤの劣化が激しいと感じました。
本家ハトヤの方がまだマシだった気がします。
ここでまだ、ハトが飛び立つディナーショーを
現在もやっているのでしょうか。

ランチの当てが外れたのでとりあえずいつもの
アジアンオールドバザール伊豆へ寄ってお買い物をし、
伊豆市を抜け箱根を通り、藤沢で弁当を買い
明るいうちに帰宅しました。

あっという間でしたが、何というか
日本が元気で上向きだった頃が垣間見えるような、
それでいてその時代はすでに終わってしまった
寂しいような複雑な気分が味わえる一泊でした。
私たちが行った日は、昔を懐かしむ世代というよりは
若いカップルやグループが多かったような気がします。
この年代の方々は何を感じにここへやってくるのでしょうね。
古いものが新しい、なのかな？

あれ、なんだかじわじわとくる。
またハトヤに行きたくなってきた。

ハトヤ大漁苑レストラン グルメ・レストラン