ひとりっぷ　鏡の池で運試し　ベタ踏み坂越え、向かうは妖怪が待つ世界

2017/09/24 - 2017/09/26

ひとりっぷ　三日目　最終日。
米子空港に向かいつつ、観光を詰め込みます。

またしても空港に２時間前に到着。
空港で遊ぶぞ～といっても、そんなに広いものではなく。
さっさとゲートくぐって、飛行機が飛ぶの見ていようと思ったら、
次に飛ぶのは己が乗る便ですわ。
そういや、二度目の登場手続きにビビるかなと、気づく前にもうスルーと中の人になっていました。
ぬかりなく、窓側の席をとっていて、
離陸前から窓にへばりつき。

まだ日が明るい夕暮れに、
眼下にみえる海岸線と、鳥取砂丘
ひとときの、孤独と自由をありがとう
ひとりっぷ、帰還します。

エリア 鳥取

• 旅行の満足度: 4.0

ガイド本をみると「鏡の池の良縁占いが人気」の八重垣神社　がある。
駅のコインロッカーに荷物をあずけ、バスで20分（結構あるね）。
観光バスではなく、路線バスに異邦人はちょっとビビります。
でも最近、「パワースポット」を巡る「神社ガール」なんてのも流行っているらしいじゃない？行ってみよう。

お参りをして社務所へ。
おみくじ（真っ白な半紙）をもらうと、そのとなりに何やらきれいな文庫本サイズの冊子。あ、これが噂に聞く「御朱印帳」ではないかしら。
生成りに金の刺繍があって、裏表紙には神社の名前が。
ココで一気にテンション上がって「これください！」
御朱印をお願いしている間に、おみくじやるぞーと裏の御池へ。

本殿の裏につづく小道をいけば、池発見。

鏡の池

半紙を片手にどうすればいいのか、先のカップルを観察。
御池に半紙を浮かべて、その上にコインを乗せると、あら不思議！文字が浮かび上がって、半紙が沈んでいきます。その速さで待ち人来たる速さを占います。

「やだー沈まないよぉ」となげく彼女の隣で、わたしのおみくじ、文字が出てきた。
「なやみ事　解決する　南と西　吉」
コインの重みでずぶずぶと沈んでいくではないか、あらら、待ち人早いよ、写真急がないと、待て待て～い！

隣で年配のご夫婦の旦那さんが
「俺の沈まねぇな、お賽銭追加しろってか？」
と、もう1枚コインを投げ入れると、ぬかるんだ半紙にコインの穴だけ残してすっぽり抜け、みていた大衆大笑い。旅先で共感できるふとした出会いでした。

占いを楽しんで本殿に戻れば、「御朱印できていますよ」と。
まぁ！初御朱印！１ページ目に本日の日付が。
これはいい、参拝記念ですね、ひとり旅デビュー記念。
これで全国旅に出るぞー・・・と思ったら、ん？
なぜ、昨日、出雲大社で御朱印をもらわなかったのか、
全然思いつきもしなかったわ～
悔やまれる～わたしのばかばか～
これもご縁ってことですな。
それにしても、こちらの神社、なかなか素敵な神社でした。

ちなみに、ここから始まった御朱印帳は、わたしと一緒に旅に出て、今では３冊目になっています。

飛行機は１７時の便なので、もうひと遊びができそうです。境港へ向かいます。
電車か、バスか、ここはあえてバスを選びたい。
なぜならわたし、「ベタ踏み坂」を通りたい。
松江駅からバスに乗車。空いていたので一番前の、乗車口すぐの一人掛けにスタンバイです。

「ベタ踏み坂」は島根県松江市の江島と、鳥取県境港市を結ぶ江島大橋のこと。
目の錯覚か、天にも昇る急こう配の坂。
クルマのCMで使われて知りました。行ってみたいよね？

車窓から、まずは橋の全貌がみえてきます。遠目に見るに、そんな急こう配には見えません。構造では勾配6.1％ですって。

あ、あれですね。正面に見えてきました。

坂道前の信号を赤で止まると、壁のようにそびえたつ？
それほどでもないけど、インパクト大。
車内では寝ている人もいる中、デジカメかかえて前方の坂にかじりついて写真をとっているのはわたしだけ。
察した運転手さんはやさしく、信号が変わると、ひといきついての発進です。

登りはじめ

どう？壁になってきた？

てっぺんですね。

そろそろ

くだり坂。
いやいや、バスの移動だけなのに、十分満喫しました。

パンフレットだと、こちら。
これは海から撮っているのかね？
レンズの屈折とかかしら。
いやいや、通行できてうれしかったです。バスの運転手さん、ありがとう。

境港に到着です。
ゲゲゲ！いきなりじじいのお出迎え。

さて、ここから世界線を越えて、妖怪がいるようです。
街灯が目玉おやじ。

妖怪神社の鳥居は、一反木綿。

お清め水にもおやじ。これ、ぐるぐる動くのよ。

水木しげるロードを歩いていると、人間より妖怪に出くわす。

ぷらぷら歩いていると、何か違和感。
ん？何だかおかしな風景に、わたしの妖怪アンテナぴーん！
信号待ちしている鬼太郎の視線。
びっくりするわ！何かしゃべれ！
無言でじっと待っている鬼太郎に会釈して、通り過ぎました。

その先にファミリーに囲まれてきゃあきゃあ騒がれているねずみ男を発見。
そうしてくれないと。

妖怪さん、本日のキャスト発表もあったのね。
帰りにはもういなかったので、ちょうどタイミングがあったんですね。
鬼太郎、もっとかまってあげればよかったわ。

マンホールのふた。

もうね、上みて、右みて、左みて、足元みて、忙しいです。

パン屋さんに妖怪パン。
鬼太郎・・・ちょっと怖かったのでねずみ男を購入。
中身はさいまいも餡でした。

妖怪ポスト。
ここに投函すると、妖怪の消印が押されて届きます。
楽しみ～

日差しも強いし、喉も乾いてここでお茶休憩。
お土産屋さんのその奥がカフェスペースがあり「冷やし甘酒」いただきました。
最近のわたしの悪い癖。
「ガチャポンやりたい」
通りで見つけちゃったのよ、ご当地限定「鬼太郎ガチャ」
丸いプラスチックケースに入った、200～300円のおもちゃが入っている、アレです。
子供のころあまりやった覚えはないのですが、友人が「コンプリートするまでオトナ買いする」ことに衝撃を受け。
といっても、わたしはコンプリートするほどではなく、財布に小銭がある限り。
そして引き当てたのが、「お汁粉に入っている目玉のおやじ」

さて、妖怪の世界も満喫したし、人間の世界に戻ろうか。

JR境線、わたしが乗車したのは、ねこ娘号でした。
米子空港駅まで、お願いします。

行きは「鳥取砂丘コナン空港」
帰りは「米子鬼太郎空港」
次の旅では誰が迎えてくれるかしら？

【編集後記】
無事、完走までありがとうございました。
デジカメもこれを最後に充電器が壊れました。
そして時代はスマホへ。
ますます旅の写真が身近になった気がします。