2021/08/25 - 2021/08/25
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Weiwojingさん
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東京赤坂にあるサントリー美術館で開催中の「ざわっく日本美術」展を見に出かけた。最終日まであと数日間だけということで、慌てて出かけた。
事前の予約は必要なく、この日は見学者はそんなに多くなく、ゆっくり、のんびり見ることが出来た。日本ではとかく何かと評判のよい美術展となると、人が押し寄せて混雑の中で見学することになり、小生はこうした状況は好きではないので、今回のような落ち着いた中で見学できるのは至極最高である。
展覧会のタイトルである「ざわつく日本美術」とは一体どういうことか。「ざわつく」とは、何かを見た時、「えっ?」、「おっ!」、「うわぁ・・・」と感じることがあるが、芸術作品を見た時も同じである。今回の展覧会はそのような作品を集めたようで、確かに「むぅむぅ!!」と感じるものばかりで、一風変わったテーマであると言ってよさそうである。
- 旅行の満足度
- 4.5
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昼前後に地下鉄千代田線の乃木駅に着いたが、サントリー美術館に直行するよりは昼食をとつてから行くことにした。美術館のすぐ近くに木立に隠れるようにして「512 Cafe & Grill」という洒落たレストランがあったので、ここで食事をとった。
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この日はかなり暑かったので、カレーのような刺激のあるものが食べたかった。タイのグリーンカレーがあったので、これを注文した。
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ランチメニューにはサラダ(左)とデザート(右)が付き、十分満足できた。手ごろな値段であった。
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食事後も少しゆっくりし、40分位紅茶を飲みながら持参した本を読んだ。
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レストランのそばでは、サルスベリの木が見事なほど花をつけていた。
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食事の後はまっすぐサントリー美術館に向かった。これは「ざわつく日本美術」展のチラシであるが、更紙のような紙に印刷されていて、何とも奇妙な一昔前の感じがした。
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今回の展覧会で心にざわついた(響いた)作品を紹介していきたい。
「能面 小面」(是閑 吉満 / ぜかん よしみつ作)
これまで展覧会といえば、表の部分を見せ、内側は見せないのが普通である。しかし、今回の展示では両方を見せる工夫がなされ、内側といえども、見る価値があることを示していた。横に細長い目が内側の方では、単に丸い目が開いているとった具合で、しかも表側と比して何やら滑稽さ感じてしまつた。 -
「能面 山姥」(是閑 吉満作)
こちらも表と裏の両方を見せてくれた。これも目の部分に興味を覚えた。 -
重要文化財「色絵五艘船文独楽形鉢」(有田)
この大鉢には、パイプや団扇を手にしたオランダ人たちが談笑している図に加えて、3艘のオランダ船が描かれ、外側にも2艘のオランダ船が描かれているので、併せて「五艘船」と呼んでいる。 -
本阿弥光悦作「赤樂茶碗」(銘 塾柿)
この茶碗を見ていると、思わず手で包み込みたくなるような丸みを帯びているが、「熟柿」という銘があり、銘は、名付けた人がこの茶椀に特別な愛着を感じていたことの証しである。
下段の茶碗をひっくり返したら、まさに柿という感じで(左側)、さらに反対側を見てみると、焦げたような部分がある。まさに「よく熟れている」のではないだろうか(右側)。 -
「多賀社参詣曼荼羅」
滋賀・多賀社(現在の多賀大社)の景観を俯瞰的に表した「社寺参詣曼茶羅」と呼ばれる作品である。
社寺参詣曼荼羅とは、社寺への寄付を募ったり、参詣を誘致したり、参詣を疑似体験させるための、勧進聖たちによる「絵解き」の道具として製作された大画面の宗教的な案内絵図のことである。本作は室町時代の絵図を、後の時代になって屏風へ改装したものである。 -
今回注目したいのは裏側である。裏側を見ると、こんなものがたくさん書かれていた。普通このようなものは公開されることではないが、今回の展覧会では裏もなんでも見せるという主義で、通常見ることが出来ないものばかりである。
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「天部像頭部」(平安時代後期)
両手でそっと包みたくなるような小さな仏頭であるが、残念ながら無残にも頭部だけとなってしまっても制作当時の気高さが感じられる。 -
横から見ると、うら若き乙女のようにも見える。
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会場の一室を階段の上から見てみた。作品が広い空間にぼっんぽっんと置いてあり、いかにもゆったりした感じがし、好ましい。
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「睡童子図反射板」
反射板は、「短檠(たんえい)」という室内用の照明器具の部品である。短檠は、台の付いた短い柱の上部に皿をのせ、そこに灯油を注ぎ入れる。その中に紐状の灯芯を立てて、点火し、明りをとる。皿の後ろに取り付ける反射板は、灯芯の碑が消えるのを防ぐ風よけの機能を持つている。
よく見ると、3人の少年たちが描かれている。文字の書かれている紙を広げている少年の眼差しは微笑ましいくらいだ。一方、その向かいには、机の前に座って何を書こうかと思案している少年と机の上に突っ伏して爆睡している少年がいる(睡童子)がいる。三者三様の少年たちの動作に思わず笑みがこぼれてしまいそうだ。 -
石川 豊信作「相思図」
n左右の掛軸を隔てて若い男女が見つめ合っている。鼓を打つ少年は、帯刀しているので武家のようだが、前髪があり振袖を着ていることから女装した若衆と分かる。一方、手紙を認めている女性は島田髷鍍いう髪型や振袖から、未婚の町家の娘と思われる。当時の人々が熱狂したアイドル的存在の若者と奥ゆかしい町娘との間には恋が芽生えたようだ。 -
「色絵松竹梅鶴文注器」(有田)
ヨーロッパ向けに作られて輸出用磁器で、コーヒーまたは酒などの飲み物を注ぐ器である。 -
三本足に描かれた人物がみなドヤ顔風をしていて大変面白い。
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「舞踊図」
まばゆい総金地の画面に、扇を片手に舞い踊る女性たちの全身を描いた作品である。6人の女性はそれぞれ、ポーズや着物、扇の模様が異なっており、お互いの美しさを競い合っているように見える。
この作品は現在では一ひとり図つ額装されていたが、本来は六曲屏風であったと推測される。つまり、6枚のパネルから成る屏風が、パネルごとに切り離されていて現在に至ったのである。 -
「色絵鳳凰文大皿」(有田)
両翼を傘のように広げて飛翔する鳳凰が大皿の見込みいっぱいに描かれている。鳳凰は中国発祥の伝説上の瑞鳥で、理想の天子が世に出る前兆として現れると言われていた。 -
重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風」①
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「泰西王侯騎馬図屏風」②
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小出楢重作「立てる裸婦」
絵葉書よりも小さな画面の絵は実はガラス絵なのである。 -
洋風のモチーフが表されているにもかかわらず、女性の顔を見ると、なぜか「こけし顔」である。
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伊藤若冲作「墨梅図(棲鶯園画帖」のうち)
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「輪花縁氷コップ」
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西川 祐信作「美人図」
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「薩摩切子」
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「富士鷹茄子松竹梅模様筒描蒲団地」(右側)
「波兎模様筒描蒲団地」(左側)
いずれの作品も、壁に掛けるタピストリーのようであるが、本来は綿や羽毛を包む蒲団カバー(蒲団地)のようであった。 -
蒲団地は、表側の布だけをほどいて保存することが多いが、かつてのように床に敷いた状態で眺めてみると、模様に込められた意味や願いがはっきり浮き立ちはしないだろうか。
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「鍍金龍文螺鈿説相箱」
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鏑木 清方作「江戸桜」
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「色絵巻子形水注」(薩摩)
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「七宝飾花形鉄製銚」
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蓋の部分。
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「朱漆塗ガラス絵蓋付椀」
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蓋のつまみの円形部分には色鮮やかな山水人物画が表されている。左下段は右側のものを拡大したものである。
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「病草紙断簡 不眠の女」(重要文化財)
すやすやと眠る女性たちの中で、ひとり体を起こしている女性が、指を折って何かを数えているようだ。 -
「袋法師絵巻」
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衝立の内側に男の顔が蒲団に隠れて見えるではないか。
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伝 緒方光琳「秋草図屏風」(右隻)
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「秋草図屏風」(左隻)
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「松竹梅花鳥蒔絵医療器具入」
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「邸内遊楽図屏風」
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「雨宿り図屏風」
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上の作品の中央部分を拡大してみた。人々の雨宿りの様子がよく分かる。
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展覧会会場を出て、しばらく外の景色が眺められるオープンスペースのところで休憩し、帰途に就いた。
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