
2018/01/28 - 2018/01/29
1314位(同エリア1910件中)
ぶらしんさん
ANAのマイレージを使ってマニラへ一泊旅行に出かける。目的はマニラの鉄道乗車ただ一点。それも公共企業体が運営する電車や国鉄が運営するディーゼルカーのみならず、国鉄線をちゃっかり拝借して運行されている手押しトロッコまで…実はそれがメインだったりするのだが。
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1月28日
マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着。ANAが乗り入れるのは四つあるターミナルのうち第3ターミナルで、フィリピン国鉄の路線にも最も近い。
といっても最寄り駅のニコルス駅まで約2キロ。自分にとっては徒歩圏内だが、空港アクセス鉄道として機能している訳ではない。ニノイ アキノ国際空港 (MNL) 空港
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ニコルス駅を見下ろす。気温は27度とめちゃくちゃ暑くもなく、日本から着てきた長袖のシャツもそのままだ。
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右手の小屋で切符を買う。次の列車の終点である約12キロ先のアラバンまでは15ペソ(1ペソ≒2.2円)。バッグを開けされられ、簡単な荷物検査も行われる。
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ホームは結構高い。
線路を渡る時の注意はSTOP(止まれ)・LOOK(見よ)だけではなく、LISTEN(聞け)も加わる。確かに。 -
列車に乗り、終点のアラバン駅まで移動。ニコルス駅での列車の写真がないのは、カメラを構えていたら駅員に制止されたから。
奇しくもバンブートロリーはこの近くで運行されていた。 -
バンブートロリーが線路脇に立てかけられていた。いわゆる手押しトロッコなので、竹を使ってひたすら軽量化を追求しているのである。
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車輪をよく見てほしい。使われているのはベアリングの入った汎用部品で、通常の鉄道車輪に見られるフランジ(フチの出っ張り)がない。しかしこれではレール上を安定走行できないので、レールの内側の側面に当たるような車輪も取り付けられている。考えた人は偉い…
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発車を待つ乗客、遊ぶ子供、休憩中の車夫…トロリーの用途は人それぞれ。
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トロリーを背負う陽気な兄ちゃん。それだけ軽いのだろうな。
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乗客が集まったところで発車する。運賃は十ペソ。ホームの脇から発車するが、このホームを使っている訳ではない。
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トロリーが途中で停止し、乗客を降ろす場面に遭遇する。なぜなら…
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国鉄のディーゼルカーが通るので道を開けたのだ。国鉄も諦めているのか?
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列車が通り過ぎるとトロリーも運転再開。
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犬が横切るくらいじゃトロリーは止まらない。
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トロリーが続行でやって来る。
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のどかな南国の風景。やっている事は非合法かもしれないが。
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国鉄線はアラバンから先のカランバまで通じており、今夜の宿はこの町にある「CITI APARTELLE」を予約していた。しかしこの駅まで行く列車は夜の一本しかなく、ジープニーを乗り継いで早めに現地入りする。
フロントには拳銃が置かれており、間もなく宿の主人がそれを持って外出する。フィリピンは民間人の拳銃所持が認められている国なのだ。 -
夜、カランバ駅の周辺まで行ってみる。駅付近の線路端は市場と化していた。まるでバンコク郊外のメークロン市場みたいだ。
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この惣菜屋でおかずを買う。
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このチキン屋でご飯を買う。
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この青果店でリンゴを買う。
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このケーキ屋は…見ただけ。ショートケーキがあれば買ったのに、ホールじゃ食べ切れない。夜中でも需要があるというのか?!
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このコンビニで酒を買う。日本じゃありません。
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周辺の道路には電飾を付けたトライシクルが盛んに行き交う。
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宿に戻って豪華なディナー。リポビタンは日本から持ち込んだものです。
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1月29日
夜明け前に宿を出てカランバ駅に向かう。踏切にも「STOP」「LOOK」「LISTEN」の警告が掲出されている。 -
未明のカランバ駅。
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時刻表は…これだけ。午前5時46分発の列車が始発にして最終であり、末期の新十津川駅も真っ青のダイヤ設定にぶっ飛ぶ。
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終点のトゥトゥバンまでの切符(60ペソ)を買ってホームへ。列車はガラガラのまま発車したが、次のママティッド駅では大勢の人が乗り込んで立ち客も出てくる。きっと自分が座っている場所を「指定席」にしていた人もいたんだろうな。申し訳ない。
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ドア上の路線図。アラバン~カランバ間の駅が記載されておらず、現在は運行されていないカローカンまでの区間が記載されているなど結構いいかげん。
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8時過ぎに終点のトゥトゥバン駅に到着。構内にはJRから譲渡された12系客車が止まっていた。
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トゥトゥバン駅にはフィリピン国鉄の本社も置かれているようで、古いSLなども展示されている。
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市内をブラブラ歩き、通りがかりの屋台で朝食。甘辛いソーセージをのせた焼き飯に鶏ガラスープが添えられる。
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時折ニワトリの鳴き声が聞こえた。発生源は…このおじさんの足元にある紙箱。よく見ると黒い羽がはみ出している。
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続いてはマニラ市内を走る電車にチャレンジ。これはマニラ・ライトレールが運営するMRT2という路線のレクト駅。ホームを覆う鋼材は金色に塗られてまばゆいばかりだった。ライトレールと呼ぶには豪華すぎるスペックだ。
マニラにはこのほか同社が運営するLRT1という路線と、マニラ・メトロレールが運営するMRT3という路線がある。実にややこしいが、東京にも東京メトロと都営地下鉄があるのだから他人の事は言えないか… -
この路線は日本のODAで建設された由。
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三つ目のV・マパ駅で下車すると、色鮮やかな雑貨を積んだカートを押すおじさんと遭遇。
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このジープニーもひときわ派手だな…
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高架を走るMRT2を撮り鉄してみる。
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V・マパ駅で下車すると、近くにある国鉄のサンタ・メサ駅まで歩く。実はこの駅の周辺でもバンブートロリーが運行されているのである。アラバンのトロリーと異なるのは屋根の形。こちらではどの車両もビーチパラソルを取り付けている。
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こちらのバンブートロリーは国鉄のサンタ・メサ~パンダカン間で運行されている。このあたりは複線なのでトロリー同士が道を譲ることはないが、列車が来ればどけるのはアラバンと同じ。
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青いディーゼルカーは韓国製のようだが、JRから譲渡されたディーゼルカーも走る。塗装は当時のままながら、投石被害を防ぐための金網が痛々しい。
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よいしょ…ビーチパラソルだと型崩れしやすいんじゃないかな?
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サンタ・メサ駅の北側ではMRT2とクロスする。
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おや、これは何…?
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「フィリピン・ラビット」というバス会社のマークでした。レクト駅に戻り、LRT1のドロテオ・ホセ駅に移動する途中にターミナルがあった。
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そのドロテオ・ホセ駅周辺でLRT1の列車を待ち構える。
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「LRT」だからライトレールなのだろうが、なかなか堂々とした編成だ。
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エドゥサ駅で下りるとまたも撮り鉄。MRT3のタフト・アベニュー駅にも近く、ここで同線に乗り換えるつもりだったのだが…あまりに長い行列を見て断念した。
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せめてMRT3の写真だけでも撮る。
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そのアップ写真。「MRT」とあるが、何となくライトレール(LRT)風のデザインだ。
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MRT3に沿って歩いているうち、国鉄のエドゥサ駅(LRT1のエドゥサ駅とは全く別の場所)に来てしまう。タフト・アベニュー駅まで戻れば空港行きのバスがあるはずだが、国鉄エドゥサ駅の隣がニコルス駅なので国鉄に乗る。
結局まともな空港アクセスを知らないまま、マニラを離れることになる。 -
駅近くのこの売店で昼食用の春巻を買う。一本8ペソだが、「3本なら20ペソにするよ」というおばちゃんのトークにつられて3本買う。
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ニコルス駅に着いてから、ビールと一緒に春巻を食する。
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食事中に踏切の遮断機が下がり、機関車の牽引する客車がやって来た。ちなみにジープニーの後ろに止まっているのは佐川急便のトラックだ。
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牽引されている客車はJRの203系電車だろうか。だとしたら非電化路線なので無動力の客車として使われていることになる。
しかも列車が走っているのに遮断機がスルスル上がる…
危ない?けど、走っている列車にわざわざぶつかりに行くバカもいないよな。
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