2020/11/17 - 2020/11/18
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ソウルの旅人さん
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瀧原宮は訪問したことがなく、長年行きたかったが、場所が場所だけにチョット行ってくると云う訳にはいかない。今後のコロナを考えると、訪問不可になるかもしれない。一度は見ておきたかったので、瀧原宮に行って来た。瀧原宮は伊勢神宮の別宮なので、伊勢市内の別宮とその他興味深い神社も同時に廻ってきた。
17日 その1 伊勢神宮他伊勢市内の別宮
18日 その2 瀧原宮・御塩殿神社
タイトル写真は月讀宮
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 利用旅行会社
- JTB
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青山高原トンネル
大阪方面から伊勢へは伊勢本街道・伊勢街道・高速道路だけを利用する名神高速の草津亀山廻りなど多数のルートがある。今回は一度も行ったことがない伊賀から初瀬街道に抜ける道を走った。
西名阪の伊賀より南下して国道165号線に出て、久居へ到る。途中の青山高原トンネル。 -
西宮市の自宅を午前6時30分に出発し、ここまで2時間程で来た。極めてスムースなドライブだった。
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榊原温泉・青山高原は鈴鹿山脈の南端になる。
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伊勢道久居入口
久居までくると三重県に来た感じがする。 -
伊勢道はがらがらに空いていた。快調に伊勢まで走る。
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伊勢道西インター出口
ここまで休憩20分を入れて2時間50分。今迄の最短到着である。大部分を地道で走った頃の伊勢街道は5時間が標準だった。伊勢も近くなった。 -
伊勢西インターから外宮までは10分である。
外宮の駐車場にて困った電話が入り、厄介事を処理するまで写真を撮るどころではなかった。従って、いきなり外宮の参道になる。 -
外宮正宮
何度も来ているので、特別な感慨はない。ないけれども、この辺り迄来て、外宮の神殿が見えて来ると、自然に気が引き締まるのは何故だろう。 -
外宮正宮
正面からは撮影禁止なので、横からのアングルが正宮の姿に最も近い。手前の空間は遷宮する空地。小さな覆屋は遷宮地の心御柱の場所。 -
正宮正面
この鳥居をくぐると写真撮影不可。何年前か忘れたが、この中からも写真撮影した記憶があるのだが・・・。 -
別宮1
外宮の「風宮」 祭神:級長津彦命と級長戸辺命
正宮の前方に三つの別宮が並んでいる。馴染みのない神名であるが、風の神を祀るとある。風の害を防ぐ神とされているが、風害が特別激しいことはない。風を祀る他の理由があるはずである。多くの風の神が各地に存在している。 -
風宮を横面から
手前の空き地は遷宮用地。内宮・外宮は20年に一度遷宮が行われることは承知の事であるが、別宮も同じく20年に一度遷宮が実施される。 -
別宮2
外宮の「土宮」 祭神:大土乃御祖神
土宮は農耕の神と思いきや、そうではなく、この土地(山田原)の地主神だったそうである。天照御大神も豊受大御神も伊勢では外来者である。地元の神に敬意を表して祀っているのか。 -
正宮の正面高台にあり、特に場所を指す標識あり。
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別宮3
外宮の「多賀宮」 祭神:豊受大御神の荒魂
荒魂(あらみたま)は別宮として別途に祀る。正宮の豊受大御神は豊穣をもたらす神であり、その荒魂は祟りをもたらす。よって、祟り神を別途、荒魂(あらみたま)として区別する。これが日本の神の姿である。大変に面白い発想と思えるが、同一神が分離して祀られるとは奇妙な感じがする。 -
多賀宮を左側面から写す。
風宮と同じように左側は空き地になっている。遷宮用地。真ん中の小さな覆屋は心御柱の跡。
これで外宮とその域内にある三つの別宮をみた。建築様式は全て同じ神明造り。遷宮用地の確保も同じ。心御柱の覆屋も同じ。コピーを見るようである。 -
外宮を出て、駐車場の前から何やら意味ありげな道路が延びている。
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神路通(かみじどおり)
中央の黒い箇所は神様が通る道。歩行者は両横を歩くことになっている。
あまり日本では見た事がない。しかし、韓国では頻繁に出逢った。 -
韓国 驪州(ヨジュ)の世宗廟にある神道
ハングルでは「シンド」と読める。神道の音読み(シンドウ)と同じ発音である。この中央部分は世宗の霊が通る部分であり、一般人は歩行不可となっている。 -
韓国 ソウル宗廟(朝鮮王朝の王と王妃の位牌が祀ってある廟)の参拝路
中央の石畳道の中央部分は朝鮮王朝の王と王妃の霊が通る道。その左右の石路は参拝にきた現在の王と王妃が歩く道。それ以外の人はこのように左右の砂道を歩くように指示される。全員ルールを守って歩いている。 -
別宮4 外宮の月夜見宮(つきよみ)
祭神 :月夜見尊、月夜見尊の荒魂
外宮より神路通を歩いて10分で到着。JR伊勢駅に近い市街地にあるが、森はうっそうとしている。月夜見は天照御大神の弟のはずであるが、その記載はない。
伊勢方面にある別宮の数は14宮である。内宮・外宮だけではなく、多くの神がこのように別途祀られている。
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月夜見宮
参道を抜けると外宮の中にあった各別宮と同じ社殿があった。
河川の守り神とパンフに記載されている。どうして月の神が河の神になるのだろう。 -
月夜見宮
左側面には同じく空間があり、色違いの砂利が挽いてある。ここまでの別宮の鰹木の数は全て5つだった。外宮正宮は9つとのことである。 -
月夜見宮
同じく小さな可愛らしい覆屋があった。平面に見えているが、このような段差があることが判る。 -
外宮の月夜見宮から車で10分程度走ると内宮の月讀宮に着く。各神社が狭い範囲に集中している。
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参道はこのように森閑としている。大きな森を形成しており、その奥に社殿がある。ここも伊勢市内の真ん中になるが、森だけはしっかり守られている。
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別宮5~8
内宮の月讀宮(つきよみ) 4神が同時に祀られている
祭神 ①月讀尊(天照大御神の弟)
②月讀荒御魂(その荒魂)
③伊佐奈岐(いざなぎ)
④伊佐奈彌(いざなみ)
外宮の月夜見と同じ名前であるが、漢字が異なり、こちらだけに天照大御神の弟と書いてある。そして、その荒魂と伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)を同時に祀っており、参拝順序を指示している。
「いざなぎ」「いざなみ」の漢字表記が標準とは異なっている。 -
月讀宮
この神社の名称は「月讀宮」なので主神である。最初に詣るようになっている。 -
四神が同一方向に向って並んで祀られている。
月讀宮は向って右から二つ目。月の運行を司る神としてある。名称より納得するが、外宮の月夜見とは別の神なのか。神宮司庁発行パンフレットには何らの記載もない。 -
月讀宮の屋根
部材はヒノキの素木(しらき)。柱は礎石がなく直接埋め込んだ掘っ立て柱。屋根は萱葺き。外部からは確認出来ないが、高床式になっているはずである。ここまでは外宮の別宮と同じ。鰹木の本数は6本。本数は異なる。ちなみに内宮の正宮の鰹木数は10本とのこと。内宮関係は外宮より1本多いのか。一般説明では内宮関係は偶数、外宮関係は奇数としているが、信用できる説ではないだろう。 -
月讀宮の外壁の扉
月讀宮本体の扉は見えない。すべての別宮も本体の下部は塀に囲まれて見えない。 -
四宮全体を写すアングルを取れなかった。
右サイド
奥が月讀荒魂宮、真中が月讀宮、手前が伊佐奈岐宮。
各神の側面は遷宮用の空地が用意されている。ここも20年に一回隣へ引っ越しするのだろう。 -
左サイド
奥が伊佐奈彌宮、真中が伊佐奈岐宮、手前が月讀宮。
古事記では「伊佐奈岐が左の御目を洗ひたまふ時成りし神の名は、天照御大神。次に右の御目を洗ひたまふ時成りし神の名は、月読命。」となっている。伊佐奈岐がこの二神を生み出すわけで、最も重要な祖神であろう。ここではその伊佐奈岐が息子と同列に別宮の一員として祀られ、かつ息子より一段下に扱われている。 -
次に向ったのは別宮ではなく、猿田彦神社。月讀宮からは車で5分。内宮へ向う道路の真正面に位置している。
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参道はなく鳥居をくぐると直ぐ前に本殿がある。奥には森らしきものはあるが、いままでのような森閑とした森ではない。伊勢の別宮とは全く神社の雰囲気が異なる。社殿も異なる。明らかに別系統の神であることがはっきりしている。
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今迄の別宮と較べて頂きたい。建築様式だけではなく、根本的な相違がある。猿田彦神は正体は見定め難い神と云われている。同じ日本の神で、かつ伊勢にあり、しかも内宮の真正面にあって、これ程違和感を発揮するとは・・・。
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猿田彦神は極めて複雑な背景を持つ。
日本には神様は何柱おられるのだろうか?正確に厳密に数えれば、本当に百万以上かもしれない。 -
猿流女神社
猿田彦神社境内にあった。猿田彦の奥さん?写真のようにお詣りの老若男女が絶えない。特に女性が多く詣っていた。 -
おかげ横町
火曜日でも内宮に近い駐車場は満車。かなり遠い駐車場に駐めて内宮まで歩く。 -
5~6月のコロナ規制の時は人通りがなかった由であるが、11月17日は人通りが絶えない盛況だった。
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お伊勢参りの雰囲気は伊勢神宮本体より、この横町に濃厚に現れているか。
全員マスク着用なのでモザイクなし。 -
宇治橋
だれでも知っている場所なのでいちいち載せる必要もないが、形を整える為に・・。 -
内宮の参道
宇治橋を渡って右折した処。この辺りの景観は何時来ても「さすが」と云える佇まいである。 -
御手洗場
五十鈴川の清冽な水流。 -
御手洗場
めだかが泳いでいた。 -
今回訪問の目的の一つは内宮境内にある別宮「風日祈宮」(かぜひのみのみや)を見ることだった。内宮正殿は参道を左折するが、「風日祈宮」は真っ直ぐ行って、再び五十鈴川を渡った南側にある。しかし、このように真っ直ぐ進む道は進入禁止となっており、工事車両が駐まっていた。周辺の進入路を探したが無かった。案内掲示もなく、訪ねる関係者もいない。結局、諦めた。
帰宅後、調べたら道を間違っていた。もっと手前に細い脇道があるようだが、見落としていた。十分な下調べをしなかったことを悔やむ。
祭神 級長津彦命、級長戸辺命
外宮の風宮の祭神と同じ。伊勢は日本一の水銀の産地であった。その他鉱物資源が豊かで古代溶鉱炉の跡も多く見つかっている。強風は鉱物の溶解に必要な高温を得るために必需だった。そこから風の神が祀られた。伊勢も風の神を祀る中心地の一つだった。 -
内宮正宮
この石段より上は撮影禁止。厳つい制服の人が「そこの人、カメラを下ろして。撮影禁止。」とキツく注意していた。これでも少ない参拝者だろうけれど、あまり神聖な雰囲気とは云えないか。 -
別宮9
内宮の荒祭宮 祭神:天照大神の荒魂
天照御大神は正宮に祀っているが、同じ天照御大神の荒魂は別に祀る。祟り神の神威を畏れて丁重にお祀りしていると記してある。外宮の多賀宮でも書いたが、同じ神様が二つの性格を持ち、別々にお祀りする精神は相当特異と思われる。このように別宮にすることが不思議である。 -
内宮 荒祭宮
建築様式は他の別宮と同じである。神宮司庁発行パンフレットには「正宮に続いてお祭りが行われ、奉幣の儀では勅使も参向されます。」と特別に記載されている。荒魂の祟りはよほど恐ろしいと思われる。 -
内宮 荒祭宮
萱葺の屋根、素木の掘っ立て柱は簡素そのものである。どこにも恐ろしい神の姿を伺うことは出来ない。 -
風日祈宮に行くことが出来なかったので、大変残念な気持ちで帰路につく。
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おかげ横町
全員マスクをしているので顔をモザイクする必要はないであろう。 -
赤福本店
行列はこの店内にて赤福を食べる列。初めて本店の赤福を食べることにした。 -
店内にて食べる赤福。ほうじ茶がついて一個100円。
新幹線の駅で買う赤福と同じ味だった。 -
店内の様子
テーブルはなく、茣蓙ひきの床に赤福はお盆にのせて直接置かれる。それを食べるのだから、窮屈この上ない。正座することもできず、足を横に放り出して身体をねじって食べる。こんな形の食事はないだろう。3分位で食べて、すぐ出てきた。行列のわりに進行が早い原因がわかった。 -
以上で伊勢市内は終了。
今夜の泊まりは鳥羽なので、伊勢から伊勢志摩スカイラインを通って鳥羽へむかった。通行料は割引券をつかって1,030円だった。最初の展望台。伊勢市内が写っている。 -
同じく伊勢市内方面 伊勢湾も見える。
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朝熊山の頂上近くにある金剛證寺。
寺があることは承知していたが、朝熊山の頂上近くにこんな立派な寺院があることに驚いた。 -
伊勢に来て寺院に行くのもなんかへんだが、折角だから参拝してきた。
(お伊勢参りは外宮・内宮と同時にこの寺も巡るように設定されていた時期があったそうである。) -
本堂(摩尼殿)
相当広い境内であった。 -
伊勢神宮だけは僧侶の参拝を許さなかったとされているが、この地方でも仏教がそれなりに有力だったのだろう。
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朝熊山頂上展望台
スカイラインを通った目的はこの展望台から見る伊勢湾の景色だった。 -
展望台から見える景色 鳥羽方面
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中央の大きな島が答志島。その左は浮島。手前の半島は鳥羽半島。その間の海が鳥羽湾。
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山頂から見える西側の山々。明日行く瀧原宮はこの山中に鎮まっている。海側より山側の景色が素晴らしかった。
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この展望台は相当に広い。スカイラインを走っているときはあまり車と擦れ違わなかったが、この駐車場には多数の車が駐まっていた。
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それなりの展望であるが、日本の海岸線に普通にみられる風景である。
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山頂からかなり下りてきた展望台からの景色。
右側の大きい島が菅島。その手前は坂手島。 -
本日の宿は鳥羽国際ホテル
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思ったほどの高級感はなし。
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ホテルテラスからの景色
夕闇迫る伊勢の海。答志島。海は鳥羽湾。 -
ホテルテラスからの景色
浮島と飛島。 -
ホテルテラスからの景色
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ホテルテラスからの景色
鳥羽マリンターミナル。フェリーが引っ切りなしに出入りしていた。 -
部屋
部屋は広かった。 -
部屋
通常利用するホテルよりは立派だった。部屋が広いとゆったり出来る。 -
一応旅行記らしく食事内容を報告。
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メニュー
メニューの説明あり。折角だから、伊勢エビと松阪牛ロースステーキにした。 -
スープ
コンソメ系は余り好きではない。 -
パン
ホテルの食事で嬉しいのはだいたいパンが美味しいことである。ここも◎だった。
写真はないが、ホテルのチーズケーキが有名とのことで買って帰った。このチーズケーキを食べるためだけにもう一回行きたくなる程、美味しかった。(写真を撮っておけばよかった。) -
伊勢エビ
海老の味がしたと思う。 -
松阪牛ステーキ
写真を撮る前に手を付けてしまった。貧乏性。値段は高いが、それなりだった。 -
コーヒー
明日の瀧原宮を期待してぐっすり眠ることが出来た。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 熟年ドラゴンさん 2020/12/02 08:56:25
- お久し振りですね!
- やっと県外に外出できるようになりましたか。
家内の実家が四条畷にあったので、昔そこまでは良く行きました。
最近では笠置や柳生の里へ行ったり、伊賀で忍者屋敷や鍵屋の辻を訪ねたりしました。
165号線で榊原温泉やルーブル美術館までは行きましたがその先は行ったことがありません。
名古屋へ行く時、伊賀上野から旧25号線で四日市迄何度か行きましたが舗装がなくなったりの悪路でもうこりごりです。
最近は第二京阪の一般道(1号線のバイパスでバイクにとっては渋滞知らずの高速道路並み)で枚方から京田辺、宇治田原、信楽経由で水口から1号線に合流して行きます。
神社仏閣に興味がなく、そちらへのコメントが出来ず残念です。神社の参道は真ん中避けて脇を通るのは知っていました。韓国発祥なのかな?
赤副はじめ食べ物の色が変ですね、フラッシュ無しだから?美味しそうに見えませんでした。
- ソウルの旅人さん からの返信 2020/12/02 19:52:44
- Re: 赤福の色は現物どおりです。
- ご無沙汰しています。
関西地方の小学校六年の修学旅行は必ず伊勢です。それ以後、何回となく伊勢には行ってますが、外宮・内宮とおかげ横丁に行くだけで、他は行ったことが無かった。今回、初めてその他を廻ってみました。
赤福本店の赤福はこの写真通りの色です。美味しそうな色ではありません。それよりもあんな姿勢で食べさせる食べ物屋はここだけ。食べ物の恨みは恐ろしい。今後、赤福は二度と食べないと誓いました。
外宮の神路通は意外でした。他に神様が通る路なので一般人は歩行禁止の神社などを知っていますか?外宮・内宮はじめ伊勢の神社ではそのような規制はありません。
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