2019/11/05 - 2019/11/05
143位(同エリア809件中)
のまどさん
フエ2日目は雨の中始まりました。
午前中は皇宮を自分で周り、昼食からツアーに参加してフエ郊外にある阮朝皇帝廟3か所を訪問しました。
1年以上前の旅行なので端折るつもりが調べていくうちに長文となってしまいました。19世紀に起こった阮朝が続いたのは143年と長くはありませんが、中国に朝貢しフランスの勢力に飲まれた皇帝たちの苦悩にベトナムの歴史を考えさせられます。
ガイドがおしゃべりに興じてツアーが大幅に遅れるなどフエ人のメンタリティーにはびっくりしましたが、フエの食事はベトナムでは最高峰でとても思い出深い場所になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ビュッフェ形式の朝食。フエ料理が選べるともにフルーツカービングが飾られているのがポイント高い。
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お決まりのI love Hue。
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本日は半日ツアー。申し込みはホテル近くの代理店Proud Vietnam Travel。何とも頼もしい名前。全日ツアーのオプションとして午前中自分で皇宮を周るとあったので、集団行動が苦手な我々は迷わず洗濯。
気になるのは結構遅くまで開いているのに昼間と同じお姉さんが番をしていたところ。 -
チケットは代理店で購入済。
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ということで後は小雨の中皇宮目指して歩くだけ。雨具でオートバイに跨る若者、なかなかの味を出しています(←普通に通勤しているだけだろ)。
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イチオシ
正午になると太陽が真上を差す午門。フエ皇宮は北京の紫禁城を4分の3に縮小して模したもの。そこにフレンチバロックの建築様式が加わっています。ここに来ると世界中の人に会えるような気がします(=観光客多)。
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太和殿。玉座には皇帝の象徴である龍があしらわれている。
阮朝を開いた嘉隆(ザーロン)帝は、内乱を逃れてシャム王国やフランスの宣教師の支援を受けて反乱軍を退けて国に戻り、清に朝貢して阮朝を開きました。 -
よく見ると完全な線対称でなかったりカビに侵食された城壁などこの自然な感じは恐らくは紫禁城では見受けられないでしょう。
阮朝は1858年にフランス占領下となり、幾度となく抵抗するも勢力を崩すことができず、日本軍の進駐によって第13代皇帝保大(バオダイ)帝が独立を宣言したのは1945年3月。そして8月の日本敗戦とともに社会主義革命が起こって阮朝滅亡。ホーおじさんと話し合った上での無血開城だったようですが。 -
荘厳なバロックは雨に映えます。中央のコーンブルーも独特だと思います。
その後実際は枢軸国に侵略されたのに連合国側に着いたため戦勝国を名乗ることができたフランスは未練がましくベトナムに戻って来て保大を国家元首に祭り上げて前述南ベトナムを建てます。 -
しかし、傀儡大統領ディエムに引き摺り降ろされてフランスに亡命して生涯を閉じます。ベトナムのラストエンペラー、保大。
楽器の音色に誘われて歩みを進めます。 -
イチオシ
色鮮やかなアオザイを纏って楽器を奏で、歌を謳う女性たち。民族衣装というのはエキゾチックな魅力を掻き立てるものです。幻想的な光景にうっとりとしました。
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雨に濡れたアジアの庭園にはフランス仕込みの刈込があり、ベトナムという国の歴史的立ち位置を考えさせられます。
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奥に進むほど人がいなくて真摯に参拝するベトナム人家族に遭遇するなどもっとみたかったのですが、ツアーの集合時間があるので引き返することにしました。
午門を出た辺りでウワバミが「どっかで野球帽を落とした」ということで一人で捜索させます。見学したところは一通り周って帰ってきたと言う脚力に脱帽しますが、 -
イチオシ
午門でリュックのポケットから落ちて警備員が拾って翌日市場で売られると言う妄想の結論に至り、ピックアップ場所のホテルに足早で移動します。
優雅な東門を抜けます。 -
散々待たされたピックアップは全く不要で、バイクのお兄ちゃんに連れていかれたのは徒歩5分の家族経営の食堂。
午前の行程が押していて、団体の到着が遅れている。他の客を待ちたいかという問いに即Noと答えて食事を始めます。
フエ名物の米粉の蒸し料理バンベオ、バンネムに汁麺のブンボー。フォーと比べて肉のスープがこってりしていて麺は盛岡冷麺ほどの太さでコシがあります。おいしかったけど「レビューで10点満点付けて下さい」と懇願されると味を忘れそう。 -
団体が到着したので彼らが食事をしている間にカフェで一服。戻ってもまだ食べ終えていなかった。この時点で1時間15分の遅れ。どんだけ。
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ようやく出発。午後最初の見学はベトナム拳法の道場。全日ツアーの参加者はチケット代込みなのでしょう。切符を買った我々はVIP席に通されました。
小人症の人と獅子舞いのパフォーマンス。 -
扇を使った舞などは華があったのですが、この槍の刃先を裸体で受け止めて押し返して棒を砕くというようなパフォーマンスはすごいけど実践場面があるのか考えてしまいます。
拍手が冷めた後、置かれたチップ箱にお金を入れる人はなく、悲しくなってしまいました。団体の半分ほどの人がスキップしてバスの中で待っていました。 -
さて、ここからが本題。個人で行くのが難しい阮朝皇帝の霊廟3か所巡り。
最初は第2代ミンマン(明命)帝廟。強いベトナムを目指して国号を大南に改め、少数民族とキリスト教徒を締め上げたようです。 -
東門は皇帝の埋葬時に一度だけ開かれた後、永久に閉じられているようです。
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皇帝はここに眠っています。
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皇帝の魂を慰める蓮の池は市民の憩いの場になっているようです。
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スンアン寺は皇帝と皇妃の追悼。
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ガイドは私と同じような背丈で、偶然にも帽子とジャンパーの色が同じ。
「あの木はどのような目的で植えられたのですか?」との参加者からの質問に「私、ガイドじゃないんで」と答えると「Oh sorry, I thought you were our guide.」と。何度かあったぞ、こんなやりとり。 -
明光大正は確か正義のある所に光が差すと言ってたと思います。私の他に中国人2名いて、無頓着なガイドでも漢字文化圏の人に気を遣っている(それなりに)様子が伺えました。
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続いてカイディン(啓定)帝廟。
ガイド曰く不人気の皇帝であったため近寄りがたい霊廟とのこと。確かに。 -
先代皇帝がフランスを排除しようとしたためレユニオン島(個人的に喉越しきついラムの産地という印象しかない)に流刑になったこともあり、阮朝の立て直しを図るもフランスの圧力が強まるばかりであった。
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ホーおじさんも『竹の龍』という戯曲を作曲して批判するなど、国民にとってフランスに降参して贅沢を楽しんでいる皇帝という印象しかなかったようだ。バロック趣味に徹底的に興じた。
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フランスは自らが18世紀末の革命後の混沌とした政治を平定できず、産業革命に成功して海の覇権を握ったイギリスに後塵を拝する一方、19世紀半ばの東欧の民族独立運動、ロシア革命、第一次世界大戦などの国際的な動きの中で、ベトナムは逃したくなかったアジアの利権だったのだろう。
結核で倒れた皇帝には服従するしかなかった。彼を継いで皇帝になったのがパリに留学していた兄の前述保大帝。 -
カイディン帝の時代にフランスが行ったのはアルファベットの採用。
陸続きであるため1000年以上中国の属国にありながらコンセプトだけは優越したいということで漢字をより複雑にしたチュノムがベトナムの表記文字になっていました。
そこへ17世紀に天才的な語学センスのあったフランス宣教師ドゥ・ロードがアルファベット表記チュ・クオック・グーを提案し、今日の表記法になっています。
日本海の海流の厳しさ故に外敵を容易に阻めた日本は漢字を簡略化することで平仮名と片仮名で表記の効率化を図り、第二次世界大戦後もGHQのローマ字採用案を退けて漢字を続けるに至るという事実には考えさせられます。 -
立ち寄ったお線香屋さん。アロマオイルなども扱っていたので一瞬触手が動いたが、やはりしり込みする。
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最後の霊廟トゥードゥク(嗣徳)帝廟。ガイド曰く、一番ロマンチックな霊廟とのことです。蓮の池。
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4代目トゥードゥク帝の時代はフランス排除の声が高まっていたが、キリスト教宣教師の保護を拒否したことで1858年に同国に侵攻され、ベトナムはその保護国となってしまいました。
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一方、在位中に飢饉や内乱が起こるなど苦悩に満ちた皇帝です。
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トゥードゥク帝はここに眠っています。
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まさにこの中です。ご冥福を。
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あまりの現実の厳しさから逃避してトゥードゥク帝は生前この霊廟を住居としていたようです。自身の理想をが叶えられた場所だからこそこだわりが見られます。
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曲線が多用されているからロマンチックなんです。
ガイドは行く先々で係りの人とおしゃべり。道理でツアーが遅れる訳です。最後は一同呆れていました。「あたしんちの近くだから」と我々がバスを下されたのは最後。 -
ホテルのレセプショニストに勧められた店は蛍光灯が煌々と照った古式ゆかしき庶民の食堂という感じでしたが、ガイジン客ばかりだったので退散。代わりに地元の小金持ちが集うようなこぎれな店。
我々の入店にお店の人一同おどおどしていましたが、バンネム、青菜の炒め物にナマズのかば焼き、おいしかったです。 -
珍しくデザート。ベトナムのデザートは甘味控えめで軽めだし、何しろビール以外に嗜めるお酒(ワイン等)はないのでその代わりに。
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ハロウィンパーティを謳った大通りの店で1杯。ウワバミはビール、私は米の蒸留酒を頼んだところ見事に外れ。昨日の店Secret Loungeにまた行くべきだった。
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