2020/09/27 - 2020/09/29
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Fuyuyamaさん
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山梨県と長野県に跨がる八ヶ岳連峰。その南麓には伸びやかな高原が広がり、清里や野辺山、小淵沢といったリゾート地が点在している。平成の市町村大合併により現在は北杜市へ編入されているが、「甲斐大泉」もそんな高原リゾートの一つである。
甲斐大泉は私たち家族にとって特別の地だ。というのも今から36年前の昭和59年から十数年間、この地に足繁く通ったからだ。当時は長男が生まれたばかり。田舎の無い我々夫婦にとって、子どもに田舎を作ってあげることが夢だった。たまたまこの甲斐大泉にあった、と或るペンションに泊まった時オーナーと意気投合し、その居心地の良さと美味しい料理にすっかり魅せられてしまった。以後、ここを「第二の故郷」として事あるごとに訪ね、四季折々、八ヶ岳山麓の自然を楽しませてもらったが、オーナーが亡くなりペンションが廃業されてからはすっかり足が遠のいてしまった。
今回は、既に独立している子ども達に代わって、愛犬を連れ2泊3日の日程で二十数年ぶりに思い出の地を訪ねた。なお、旅行記は写真が多いので前編・後編に分けてお届けする。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
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9月25日から始まった「富士見パノラマリゾート」の『プレミアム雲海ゴンドラ』に乗るため夜半に自宅を出発。八ヶ岳パーキングエリアで仮眠し、夜明けとともに富士見パノラマリゾートへ向かう。
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6時少し前に富士見パノラマリゾートへ到着。しかし、辺りはガスに被われている。前日の予報では雲海の発生確率は50~60%とのことだったが、この分だと望み薄か?
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富士見パノラマリゾートは、標高1955mの「入笠山」東斜面に広がるスキー場で、かつて子ども達と何回か滑りにきた場所だ。
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当時は無かったゴンドラ乗り場は、ゲレンデの一番奥。入り口からは3~4分の距離だ。
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プレミアム雲海ゴンドラの運行は期間限定。今年は9月25日から11月15日までの間の(金)・(土)・(日)・(祝)のみで、朝5時30分から運行している。
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ゴンドラは、標高1,050mの山麓駅から標高1,780mの山頂駅を約10分で結ぶ。ちなみに料金は大人往復1,700円、犬は500円だ。
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ペットがOKなのはありがたい。ただしリードを着用し、エチケット袋とオシッコを洗い流す水は忘れずに!
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ゴンドラがガスの中を抜けると雲海が広がっていた。
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諦めていただけに喜びはひとしお。
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ゴンドラの窓に貼ってあった「山座同定図」。天気が良ければ正面には八ヶ岳の大パノラマが広がっているハズなのに...残念。
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喜びも束の間、山頂駅に着くとご覧のとおりガスの中。一縷の望みをかけて「八ヶ岳展望台」へ向かう。
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展望台へは、ゲレンデ脇の森に整備された遊歩道をたどっていく。
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道すがらは、秋の高山植物の花盛り。まずは秋草の代表格「アキノキリンソウ」。
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「ノコンギク」
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「マツムシソウ」
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「エゾリンドウ」
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「トリカブト」
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「サラシナショウマ」
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「フシグロセンノウ」
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森の中を歩くこと約10分で「八ヶ岳展望台」へ到着。案の定、深い霧に包まれていた。
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ちなみにこの展望台は「恋人の聖地」らしい。ハートをモチーフとしたオブジェや
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幸せの鐘などがある。
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「恋人の聖地」とは、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして認定された場所だとか。この展望台はゲレンデがハートの形に見えることから認定されたとのこと。
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展望台で少し待ったが霧が晴れそうにもないので、山を下りることにする。紅葉は少しずつ進んでいるようだ。たぶんこの赤は「シモツケソウ」の草紅葉。
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こちらは霧の中に浮かぶ「サクラ」。なかなか良い雰囲気。
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時刻はまだ8時を回った頃。次に向かうのは、まだ行ったことがない「尾白川渓谷」。やっと天気予報どおりに青空が広がってきた。
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富士見パノラマリゾートから走ること約30分、尾白川渓谷駐車場へ到着。
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名峰「甲斐駒ヶ岳」を源流とする尾白川は、あのCMで有名な「南アルプス天然水」のふるさと。まずは周辺案内マップを確認。
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渓谷の入口には登山届の提出所があった。我々は散歩程度だが登山届が必要らしい。
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駐車場から10分ほどで「甲斐駒ヶ岳神社」に突き当たる。
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幽玄なる神木に囲まれた神社は、苔むす岩々と相まって厳かな雰囲気に包まれている。
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鳥居のそばにあった苔むした巨岩。木漏れ日が美しい。
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石垣の隙間からは楓の幼木が。
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神楽殿の前に建つ石塔。
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尾白川へは、神社の脇を抜けて行くと吊り橋に出る。
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定員5名までの吊り橋を渡る。雨に濡れた橋は滑りそうで怖い。
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駐車場から20分ほどで「千ケ淵」に到着。
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千ヶ淵はエメラルドグリーンの淵が美しいとのことだが、前日までの雨のせいかモスグリーンだった。
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この先にも神蛇滝や不動滝など見どころがあるようだが、千ヶ淵から先は登山道と変わりなく危険な箇所が多数あり、登山経験の少ない人や体力に自信のない人は利用を控えてくださいとのことなので、犬連れの我々はここから元来た道を戻ることにする。
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さて、時刻はまだ9時半。次はどこへ行こうかとスマホで検索。犬連れだと何かと制約があるため「犬OK」の施設を探したところ、花と幸せのテーマビレッジ「ハイジの村」がヒット。同じ市内での移動と言っても北杜市は広い。尾白川渓谷から約40分走って10時過ぎに到着。
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入園口をくぐるとマスク姿の「ハイジ」がお出迎え。
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ここでは年間を通して季節に応じたイベントを開催しているとのこと。我々が行ったときは「ハロウィーン」イベントを開催中。
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入口を過ぎ一歩足を踏み入れると、石畳の中庭を取り囲む石造りの建物がスイスの街並みを彷彿させる。スイス好きの我々にとっては、壺にはまるシチュエーションだ。
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いたる所に花が飾られているのもスイスっぽい。
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「ハロウィーン」の飾り付けはあちらこちらに。
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広い園内をそぞろ歩き。しかし、犬が入れないエリアもあるので注意が必要だ。
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園内は4月中旬から5月上旬のチューリップに始まり、5月上旬から下旬のジャーマンアイリス、5月下旬から6月下旬のバラ、7月上旬から下旬のラベンダー、8月上旬から下旬のヒマワリと、季節の花々が楽しめるようだが、9月下旬は花の季節がほぼ終わって寂しい限り。インターネットで調べると、ここへ来るならチューリップの時期とバラの時期が良いそうだ。
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「パノラマ花壇」からの眺め。4月下旬には一面チューリップで埋め尽くされるという。
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園内の「ロッテンマイヤーズ・カフェ」でひと休み。このハイジの村は信玄餅で有名な「桔梗屋」が運営しているので、やはり名物の「桔梗信玄ソフト」をオーダー。ソフトクリームには、信玄餅と信玄棒がトッピングされており黒蜜がかかっている。
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そぞろ歩きを再開。お彼岸は過ぎたが、まだ曼珠沙華はきれいに咲いていた。
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ハイジがおじいさんと暮らした「アルムの山小屋」。右の壁際に干し草のベッドがある。
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「虹の池」と呼ばれる場所。この池には鯉の大群がおり、観光客が投げ入れた餌を食べる姿は壮観。
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いたる所にスイステイストをちりばめた園内。行った日は雲が掛かって山がよく見えなかったが、空気が澄んだ日には南アルプスや八ヶ岳などの山岳風景と相まってよりスイス感が強まりそうだ。
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ランチは、八ヶ岳の中腹を横断する「八ヶ岳高原ライン(通称:鉢巻道路)」沿いにある『まきばレストラン』へ。このレストランは標高1,000mに位置しており、天空レストランを謳っている。テラス席なら犬と一緒でもOKだ。
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トロトロの卵にデミグラスソースが美味しいオムライスをオーダー。
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このレストランは県立八ヶ岳牧場の一部を開放して作られた「まきば公園」の一画にあり、テラス席から見下ろせば緑の牧草地が広がっている。
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昼食後は公園を散策。この八ヶ岳牧場は、清里の「美しの森」から甲斐大泉の「天女山」へ至るハイキングコースの途中にある牧場で、学生時代に何回か歩いたことがある。もちろん、当時は現在のように公園として整備はされていなかったが、牧場から見上げる「赤岳」の雄姿は素晴らしかった。
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小さな池の周りにカモミールが群生していた。
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陽は差しているのだが、八ヶ岳は雲の中。
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公園から山を下り、次は「吐竜の滝」へ向かう。ここも子ども達とよく来た場所だ。「確かここら辺のはず」と細い道路脇の空き地に車を駐めたら、その先に駐車場が整備されていてビックリ。
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整備されていたのは駐車場だけではなく、滝へ向かう遊歩道も整備されていた。子ども達と来ていた当時は、今とは反対側の川岸に付けられたケモノ道の様な所を歩いて行ったのだが...。
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途中でJR小海線の鉄橋を潜るが、この鉄橋のことはすっかり忘れていた。
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駐車場から15分で「吐竜の滝」へ到着。滝を囲む木々も色づき始めており、あと半月もすれば美しい滝と紅葉のコラボレーションが楽しめそうだ。
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吐竜の滝は落差10メートル、幅15メートル。緑におおわれた岩間から絹糸のように流れ落ちる神秘さから「竜の吐く滝」と名づけられたとか。
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時刻はまだ午後2時を少し回ったところ。ホテルのチェックインにはまだ時間があるので、懐かしの場所をもう少し巡ることにする。甲斐大泉の駅と駅前は昔のままだった。しかしこの後、かつて通ったペンションがその後どうなったか探し回ったが、当時はなかった「八ヶ岳高原大橋」ができたこともあり、結局分からず終いだった。
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今回の旅で2泊お世話になる宿は「プチホテル ガレリア」さん。『ペット(小型)と泊まれる宿』と検索し選んだホテル。もちろん、GoToトラベル対象の宿だ。四季折々の草花が彩る庭も魅力の一つ(写真は翌朝に撮影)。
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我々が泊まったのは、母屋のすぐ脇にある一軒家のコテージ。食事は母屋のレストランに食べに行くスタイル。
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広々としたリビングとキッチン。犬連れだと何かと制約がある宿が多い中、離れのコテージに泊まったこともあり何気兼ねなくノビノビと快適に過ごせた。
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ツインのベッドルーム。レースのカーテンが掛かった隣の小部屋にもシングルベッドが置いてある。
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楽しみにしていたディナータイム。お洒落な雰囲気に期待も高まる。
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我が愛犬もテーブル脇にスタンバイ。
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ヨーロッパで修行したオーナーシェフが腕を振るうコース料理。まずは、「山桜でスモークした自家製スモークハムと地産野菜のサラダ仕立て」。
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二品目は、「柔らかく煮込んだ豚ホホ肉とポテトと香味野菜のポタージュ」。
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メインは「野菜たっぷりのガレリア風パエリア」。
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そしてデザートは、「桃のコンポートとフレッシュフルーツ」にコーヒーというメニュー。見た目もお味も大満足だ!
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